月と風とキヨタblogと

尼崎の重症心身しょうがい者の地域生活(入浴・外出)を支え、アートを通じて地域と本人さんを繋げる『NPO法人月と風と』代表キヨタによるブログ。

June 2011

東京公園

みました。

ユリイカ
サッドヴァケイション

青山真治監督です。
やや好物の監督です。

しかし今回は毛色が違う作品。
将来に不安を感じるカメラ好きの大学生が
周囲の影響を受けながら成長していく物語。
おお…とてもオーソドックス。

しかしオーソドックスなテーマをいかに深遠で普遍的なものにするか
これこそ監督のデーウーのみせドーコーローなのです!

会話のシーンがとても自然で役者がいい表情!
榮倉奈々があんなにかわいいとは。
小西真奈実があんなに艶っぽくせつない顔するとは。
でてくる女優さんの顔!
これだけでも見る価値あります。

個人的には小西真奈実のエピソードが泣けました…。
腹違いの弟を好きになってまう役なんですが
言うてはいかんいかんと思いつつ
泣きながら告白します。

その顔!
せつねー。。。

会話のシーンで急にワンショット顔だけ正面から撮ったり
二人を真横から撮ったり
会話の内容、芝居も含めおさまりがよくて
見てておもしろかったなあ。

青山真治の底力みたりっ








ドリームホーム

みました。

最近韓国のホラーや残虐描写映画が
すげえいいなーと思ってたのです。

悪魔をみた
ビーデビル

など。

そして今回は香港映画!
経済発展とともに貧富の差がすごいことになり
超高層マンションに住みたいが買えないOLが
怒りを逆ギレ気味に住人たちにぶちまける!

残虐描写も、まーよー考えたなーと感心すらする。

しかし基本B級ホラー。
わらけるところ満載です。

超高層マンション最上階の住人、それは
若い男女たちが酒とロックで盛り上がっていた!
その光景をみた主人公、部屋に押し入り
若者ボコボコ。

ベットのマットレスの下にある板を口にぶっさされて
ギャー!みたいなシーン。

口に板ぶっささったまま主人公に襲いかかります。

いや、ぬけぬけ!
なんで急にゾンビテイストだすねん。

ほどなく玄関に警察が二人…。
騒音と血の匂いがすると通報があったとのこと。

無理やり部屋に入り、主人公を羽交い締め!

と…。

警察の後ろから、板くわえたまま女が警察に襲いかかります!

だから板をぬけ!
そしてなぜ主人公を救う?!

エグいシーンばっかだったらどーしよー?

という不安は空振り。
バカバカしい映画を一生懸命作ってるな〜
と逆にすがすがしい気持ちになりました。

X-MEN:ファースト・ジェネレーション

みました。

キックアスの監督の最新作!
てことで無条件にみにいきました。

X-MENに対する予備知識、思い入れ皆無で、どこまで楽しめるかなー?と実験。

しかし結果は…。
やはり無知でいってはいけませんなあ。

ながーく続く原作ありきの話なんで
『なぜソ連軍がそのメットを?』
『ずいぶんすんなり裏切るなあ』
とか話に整合性がなくて…。

肝心のアクションシーンもなんかヌルいんすよねー。
キックアスがよすぎたのかなあ?

結局は原作知らなければ
全く面白みのないものでした。

そして  To be continued…

みたいに思わせぶりに終わった…。
次回作はみねえなあー。



さや侍

みました。

ダウンタウンの母校
潮小学校にめちゃ近いココエ尼崎にて鑑賞。

ぼくは

『あ』研究家の漫才をみて衝撃をうけ
夢で逢えたらを2年ほど全話録画し
ごっつええ感じはスペシャル版含め見逃したことありません。
そしてダウンタウンと同じ言葉話したいなー
と思って関西の大学に進学。

要は松本に多大な影響受けた一人です。

それだけに期待値があがるのは仕方ないし
映画ができたと聞けば必ず見に行きます。

その昔、親が死んでも、その死体で腹話術をして笑いをとりたい
とまで言ってた松本が次回作テーマは親子愛!

しかも主演が
『働くおっさん人形』でイイ顔してた野見さん!

これはどーしたって楽しみ!

脱藩により懸賞金がかけられた勘十郎は、
多幸藩の追手によって捕らわれの身に。
そんな勘十郎に対し多幸藩主は奇抜な試練を与える。
それは、笑顔を忘れてしまった若君を
30日以内に笑わせる事が出来れば無罪放免、
できなければ切腹というものだった。

という導入。おもしろそうよなあ。

しかし見た感想は…
野見さん使ってるわりに、そこまでおもしろくなく

親子愛も、予想をこえる展開のラストだが
なんとなく独りよがりな印象ぬぐえず。

松本だからこそハードルあがるし
松本だからこそもっとできると思ってしまう。

あー大好きだけにはがゆい!
松本はまだ映画には愛されてないようです。

次に期待!






アンノウン

みました。

たまたま時間とポイントがあったので
ふらーと入りましたが、
たいしたやつじゃなかったす。

ベルリンで記憶の一部と荷物(身分証)を失った学者が
自分を思い出し取り戻す奮闘記!

そやそや!おれ学会いくんやったやん!

と思い出し会場にいくと
自分と同じ名前ですでに出席してる男が。

ニセモノだー!ぱちもんやー!

と叫ぶもそいつは自分の身分証を持っていてとりあってくれない
ヨメがそいつのとなりにいたのて

ヨメはん!おれやん!ダンナやん!

と言うとヨメはこんな人知りません。と。
ええー!ほなおれ誰なん?
たかじん?からのタージン?よしんば宮根さん?

という話。一部寓話。


ラストまで興味の持続はする話だが
全体パンチにかける。
男と自分の正体がわかったときのカタルシス乏しい。

とことで見なくてもよかったなーと
久しぶり思った作品でした。

でも冬のベルリンの風景はごっつキレイでした!
たかじんさん連れてったげたいわー

奇跡

みました。

幻の光
ワンダフルライフ
誰も知らない
空気人形
花よりもなほ

の是枝監督最新作です。
ぼくの大好物!

ちなみにぼくがやってるNPOの名前
『月と風と』という名前は

花よりもなほ
を参考にしました。

なんか居心地が悪いような
それでいて何か気になるネーミングやなあ。

という思いが残っていたので
自分で作るNPOは
何か続きが気になるような名前にしたかったのです。



おそらく今回の奇跡
是枝監督の最大の劇場公開数ではないでしょうか。

それだけにスポンサーがついたり
ヨコやり入れる人がいたり
やりたいようにはやれなかったのでは?

と邪推してしまうほど
何だかダラダラした作品でした。

子ども漫才師のまえだまえだ主演。
両親の離婚で離ればなれになった兄弟が
始発の九州新幹線が線路上ですれ違うとき
願いごとをすれば叶う。
というおまじない?を信じて
また両親兄弟と四人で一緒に住みたい!
とお願いすべく
子どもだけで鹿児島と福岡から熊本まで旅行して
すれ違いを見にいく。

というもの。

ほとんど子どもだけでシーンがすすむし
話が展開していくし
しかも子役がさほど存在感なくうまくもない
ダラダラしてんなーと思ったら75分たってました。

物語の後半はスタンドバイミー風。
なんとも都合よく、ふーんて感じに。

『ぼくは家族よりも世界をとったんや』

というまえだまえだのお兄ちゃんの
ラストのセリフだけが妙にういてました。

次回作に期待!

100000年後の安全

みました。

地震や火山活動が少ない、フィンランドに建設中の
高レベル放射性廃棄物最終処分所。
それは安全な状態になるまで10万年間かかると言われている。
貯蔵するために地下500メートルまで固い岩盤を掘削した
まるで地下都市のような巨大な施設“オンカロ”
ここにカメラが潜入したドキュメンタリー作品。

フィンランドは情報公開がすすんでますねー。
こんなわかりやすい矛盾をはらんだ施設に
カメラ入れちゃうんだもん。

内容は端的に言うと反原発よりです。
『どうやって10万年も保存するの?』
という素朴な疑問に終始。

地球上で1万年以上残ってる建築物はないのに。
10万年前のことをどうやって伝えていくのか。
無色無臭の放射能の危険性を10万年後の人類は理解できるのか。

いちばん愕然としたのは

各方面の原発推進派専門家に
『未来の人類にひとことありますか?』

と聞くところ。
専門家の答えは『危険だから近づかないように』
『地下はほらないでください』

あげく

『地上ではいい世界を作ってくださいね』
『グッドラック』

だって。よーいうわ。

未来に向けてのメッセージで
こんなに後ろ向きなの初めてです。

なんともつらい気持ちになりました。
世界がこうなったのは
ぼくにも責任あるしなあと。

ということで本日!
反原発デモに参加してきます!
15時くらいから淀屋橋〜心斎橋と歩きます。
いい世界にしたいな〜

ヤバイ経済学

みました。
ベストセラーの映画化だそうで。
あまり期待せずに見に行ったのですが、
期待しなかったのは正解でしたね笑

その本の著者のインタビューをからめて
いろいろな事象を検証していくドキュメンタリー。

相撲の八百長や
アメリカの名前による採用不採用など。
しかしあまり目新しくはなく、
NHKスペシャルの方がよくできてます。



いっこだけ『インセンティブ』に関することが面白かったです。

成績がA~Eのランクの中で、Cを維持したら
月に一回5000円あげる

という制度を試験的に取り入れてみた高校の検証。
しかし結果は思ったほど多くの生徒は成績のびず。

もともと成績がDの子は勉強したが
成績Eの子は途中から勉強を投げ出し
結局Eのまま。

Eの子の親は『おこづかい稼げるんだからがんばんなさい!』
と目の色かえてハッパかけます。

それが次第にエスカレート。
『なんで勉強しないの』と非難しだします。

成績Eの子は『昔はあんなに怒らなかったのに・・・』
とグッタリ&逆ギレ。

親と子、お互いに今まで全くなかったことを
一生懸命しようとして努力して
結局息切れしたのですね。

家庭における『あたりまえ』や『日常的』という感覚がいかに大切か。
一朝一夕にはできない。それを痛感しました。

メアリー&マックス

みました。

この映画、クレイアニメーションです。
アカデミー短編アニメ賞とったらしく
興味ありました。
1日に4秒しか撮影できない
コマ撮り手法を使ったようで…。
この前情報あると、映画の体感としてのすごさ倍増。

オーストラリアに暮らす少女と
ニューヨークに住む孤独な中年男性が、
文通を通して20年以上にわたり
きずなをはぐくんでいく。

そんな話なんですが
まあこの二人が不遇中の不遇。
家庭環境も精神状態も交遊関係も…。
パッと見かわいいクレイアニメのキャラなのに
出来事がえぐいのと、全体的にグレーな世界観に
ちょっと中盤ぐったり…。

しかし!おたがいの周辺に変化が起こりだして
そのタイミングが絶妙にズレてしまい
こっちがアガってるのに、かたやダウン。
みたいになって二人の間に亀裂が…。

あたりからスクリーン釘づけ!!

それでもふりかかる不遇!
されるがままになる二人!
そしてすごいのはここまで
二人は会ったこともないということ!

SDなブサかわいい、グレーーなキャラが
悲壮感を倍増させます。

そしてすべてはラストの名言に集約される…。
はい、正直泣きました。

なーんの努力もせず
流れに身をまかせてる
世間的には不適応とされる人が
ケセラセラ…とラストを迎える。

何てあったかい人類愛にあふれた物語だー。
と感動しました。
何か落語の世界観に似てました。

すばらしい映画体験させてもらいました。