こんな夢を見た。

 俺はサンダーバードに出てくる人形。もっと正確に言うと、4頭身のサンダーバード人形ではなくキャプテンスカーレットのリアルプロポーション人形だ。もっとも俺はリアルプロポーションにしてもキャプテンスカーレットのキャラクターのような8頭身とはならず6頭身なんだけど。
 舞台はムーンベース、未知の星からやってくる地球侵略を企むUFOから地球を守る宇ために秘密の月面基地だ。 そう、往年のテレビシリーズ「謎の円盤UFO」の舞台なのだ。(ちなみに「サンダーバード」「キャプテンスカーレット」「 謎の円盤UFO」は同じジェリー・アンダーソン氏プロデュース作品だ。謎の円盤UFOは他2作品と違い人間が演じているけど。)
 状況は緊迫していた。
 宇宙人との決戦が迫っていた。UFOの大編隊がムーンベースに迫っていたのだ。
 迎撃機の男性パイロットと、藤色のカツラと銀色の身体にフィットするユニフォームに身を包んだ女性管制官達が銘々に別れを告げていた。 幾人かは恋人同士だった。
 絶望的と言って良い戦いだった。ムーンベースに配備されている迎撃機「インターセプター」は全部で6機、インターセプターは機首に強力な核弾頭ミサイルを搭載しているが、その数は1発限り。インターセプター各機がUFO1機ずつを撃墜しても6機しか屠れない計算になる。UFOの編隊はそれに倍する数だった。インターセプターが打ち漏らした分はムーンベースの防衛火器で迎え撃つことになるが、これが貧弱で多数のUFOを迎え撃つ能力を持たない。俺は、その防衛火器の操作員だ。今日が命日となるのは99.9%確実だ。
 管制官の中には俺の意中の女がいたが、まだ気持ちを告げてはいない。俺は少し離れた所からその娘と目を合わせ、軽く会釈すると司令室の外に出た。
  地下施設だけでも残ればムーンベースの再建は可能だ、地球は守れる。彼女も地下避難してくれればきっと生き残れる。
 その為にも全力で戦わねば。そう決意しながら俺はヘルメットを被り砲座に着いた。

 そこで夢から覚めた。