ロイターによると、中国は30日、自衛隊機による中国機に向けたスクランブル発進を止めるよう日本に要求した。国防省報道官が記者会見で述べた。
 中国防衛省の発表によれば、自衛隊機による中国機向け緊急発進は7~9月は103回で、周辺国からスクランブルを受けた回数全体の半分以上を占めたとしている。
 中国国防省の報道官は「中日間の航空の安全性に問題が生じかねない。このような誤った手法を停止するよう日本に要求する」と述べた、としている。

 読んだとたんに失笑してしまうようなニュースだ。
 日本の立場からすれば、日本の設定する防空識別圏あるいは領空への侵犯を中国機が行わなければスクランブル発進の必要はないわけで、開いた口の塞がらない盗っ人猛々しい要求と言わざるを得ない。
 いわば泥棒の下見のじゃまだから警察はパトロールを止めろと言っているような噴飯ものの要求だ。

 しかし笑ってはいられない。
 中国は、徐々に要求をエスカレートさせ、次の段階として自衛隊機によるの「危険」なスクランブルから自国機を守るため自衛隊機に対する自国戦闘機によるスクランブルを行う正当性、それから両国間に領空問題があると国際社会にアピールするための布石としてこのような要求を行ったものと思われる。 
 また、中国による防空識別圏の設定から1年となる時期にこうした要求を行うことに意味があるとの判断も重ねたのだろう。