秋田書店刊

 少年チャンピオン創刊40周年を記念して秋田書店が発行した、約550ページの厚い漫画本。
 気軽に奥さんに買ってくるよう頼んだら1900円もした。万年財政難の折り、支払いを求められ困っているが、そのくらいの価値はある本だ。
 中には、少年チャンピオン40年の歴史に残る人気作の新作読み切りがぎっしりと詰め込まれている。
 書き下ろしなのかと思ったが、1年間に渡り名作読み切りとして少年チャンピオン誌上に掲載されたものを1冊にまとめたもののようで、そういえばこのうちのいくつかは立ち読みした覚えがある。
 巻頭に掲載されている手塚治虫の名作「ブラックジャック」は当然ながら新作ではなく、第1話をカラー化したものだ。何度も読み返した話だが、着色のせいか新鮮な気持ちで読める。
 これに続き、「がきデカ」(山上たつひこ)、「750ライダー」(石井いさみ)、「月とすっぽん」(柳沢きみお)、「エコエコアザラク」(古賀真一)など、一世を風靡した作品が続く。
 「くるくるクリンfeaturingるんるんカンパニー」(とり・みき)、「キューティーハニーvsあばしり一家」(永井豪)の同じ作家の2作品をくっつけているのも面白い。
 「花のよたろう」(ジョージ秋山)「すくらっぷ・ブック」(小山田いく)「本気!」(立原あゆみ)など、少年誌に新機軸を与えた懐かしい作品も選に入っている。
 ここいら辺りまでが40年史の前半を代表する作品だろうか。
 後半20年の代表と思われる作品には、番長・不良路線が目立つ。先の20年が黄金期だとすれば、部数をどんどん減らしていた混迷期にあってがんばっていた作品群だ。 が、残念ながら私はこれらの作品は、かなり読み飛ばしていたためにあまり馴染みがない。番長もの作品なら、笑い、侠気、自己の殻を破ろうとする成長などが織り込まれた、「熱笑花沢高校」(どおくまん)を押すのだが、残念ながら収録作品に無かった。 また、後半20年の中に、自転車ロードレースの先駆けで人気作だった「シャカリキ!」(曽田正人)が入っていないのは残念。   
 現在も連載中の作品からは、唯一「ドカベン」(水島新司)(現在は『ドカベン・スーパースターズ編』のタイトルで連載中)が収録されている。少年チャンピオン史上最長の連載作品で(途中、大甲子園になってたりしたが)、40年史を代表する顔と言っても良い。
 巻末に収録された、「ブラックジャック創作秘話」(宮崎克・吉本浩二)に描かれた手塚治虫と編集者の葛藤も見物。
 どの作品もうまく読み切りにまとめられており、懐かしくも楽しい。
 ギャグマンガの名作中の名作「マカロニほうれん荘」(鴨川つばめ)が綴じ込みポスターのみなのは残念だなあ。
 他にも、この本に収録されていないけれど心に残っている作品が沢山あるなあ。必ずしも40年を代表するものではなかったり、作者が亡くなられている作品だが、「青い空を白い雲がかけてった」(あすなひろし)、ロン先生の虫眼鏡(光瀬 竜・加藤 唯史)「バビル2世」(横山光輝)、「アリサ」(平野仁)、「エデンの戦士」「田中光二・真崎守」などが思い出される。エデンの戦士以外は実家に帰ればあるな、今度帰ったら読み返してみよう。
 エデンの戦士は、今読むのはなかり難しいだろうなあ。
 40年の歴史を刻んできた少年チャンピオン。80年史、100年史を飾るのはどんな作品だろうか。
2010.2.12

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