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フランク=バック著/白木茂訳 講談社刊
 
 著者のフランク=バックは、25年に渡り、インド、スマトラ、フィリピンなどのアジアのジャングルで動物を生け捕りにして、動物園やサーカスに売ることを生業としていた。
 初版発行は昭和47年。私が小学校2年生の時の愛読書だ。何度も繰り返し読んだ憶えがある。
 今年の夏里帰りした時に物置の本棚からこの本を見つけたときは思わず手に取り、数十年ぶりに読み返したね、実は今でもその内容を克明に憶えているから読み返す必要もないんだけれど。
 今にして思うと、やや大げさなエピソードが多く、読者を喜ばせるために話をちょっと作ってない? と感じる部分がなきにしもあらず。なのだが、、アジアのジャングルに棲む動物の不思議な生態や、表題の通り、ウンピョウやトラを生け捕りにする時の命がけのハラハラドキドキに少年時代の私は夢中になったものだ。
 例えば、センザンコウと赤アリの大集団の話。
 センザンコウという動物は、体長30~80センチくらいの全身に鱗の生えたほ乳類だ。くるんと丸まって身を守ることろなどはアルマジロにも似ている。
 ある時バックが見たもの。それは、木から木へと渡る巨大なニシキヘビの影が地面に映し出されているかと思いきや、赤アリの大集団だった。幅は30センチほどなのだが、その長さは3キロにも5キロにもなり、その数はおそらく10億匹以下ということはないという。
 その群れの中に寝そべったセンザンコウは、開ききった松笠のように鱗を立て、その体をびっしりとアリが覆ったところで鱗を閉じ、何千というアリをその下に閉じ込める。そして川に飛び込み、鱗を開く。そこで水面に浮いたアリを長い舌で舐め獲ったのだという。
 はたまた、ゾウの群れを囲い込む大作戦。樹上のヒョウの乗った枝をライフルで撃ち折り、細い枝とその下に張った網へと誘導し、最後に網へと落とした捕獲作戦。さらに命がけの人食いドラ捕獲作戦、というように全篇が野生動物の不思議とスリルに満ちているのだ。
 紹介しておいて何だが、残念ながら現在では入手が難しいと思われる。無責任な紹介でゴメン。
 我が家では、夏休み読書感想文用の本に推薦しておいた。

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