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 「ひまだ~ どっか連れてけ」という小僧どものリクエストに応えて、電車と徒歩で1時間以内で行ける、我が家から最も近い水族館、東京・池袋のサンシャイン国際水族館へ行ってきた。
 で、せっかく行ったのだから、たまには我が家の水族館だけでなくよその立派な水族館をレポートしようというわけだ。
 最初に言ってしまうと、ここはなかなか頑張っている水族館だ。水族館として設計された建築物でなく、ビルの一部という限られた空間の中でいかに楽しく見せるかということに大変に腐心していることが窺える。
 最近の流行の超巨大が物理的に不可能な中で、イルカショウは無理でもアシカショウ、ペンギンパレード、水中餌付けショウなどのエンターティメント性の高さ、マンボウやラッコ、クリオネといった人気者を押さえた展示など、いかに集客するかを狙いとしているのは明らか。
 商業主義と言ってしまえばそれまでだが、隣接しているプラネタリウムが閉館の危機にあったことを考えると、都心の一等地で水族館を開業し続けるためには集客力は重要な問題だ。なんて、ちょっと堅い書き出しだったか…

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 人気のペンギンパレード。こちらのケープペンギンの故郷は南アフリカ。

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 ペンギンの大行進の原動力はししゃもだ。子持ちシシャモは卵が消化に良くないのでオスを与えているそう。

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 水中餌付けショウの始まり~。ダイバーのマスクにはマイクがついており会話が可能。ただし説明のほとんどは別のナレーターが行っている。この回遊水槽は水量が120トンあるとか、ビルの床が抜けないんだろうか!?

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 エイが与えられた餌を腹で水槽に押さえつけてから口に吸い込む様は必見、思わず声が出る。ビデオを掲載したいところだけど、それでは現地で見る楽しみが半減してしまうので、ぜひ生で。ショーは1時間に1回やっているので行けば必ず見られるはず。しかし1時間に1回とは、ダイバーのお姉さんはけっこう重労働だね。

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 サンゴ礁の浅瀬を再現した水槽。砂や岩による浄化作用まで再現していると説明にある。

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 このタカアシガニがでかいんだ。最大級のオスは鋏を拡げると3メートル以上と言うが、そのサイズに近いかも。

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 淡水水槽の主? 世界最大の淡水魚ピラルク。

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 幽玄な姿でライトアップされるクラゲ。

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 ここのラッコはひとなつこいよ。水棲哺乳類は他にバイカルアザラシがいる。

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 マンボウに給餌しているところ。なかなか食べないんだ。飼育係は苦労していそう。

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 哺乳類の展示もあり、ミニ珍獣動物園といったところだ。写真はミナミコアリクイ。アリクイが木に登るとは知らなんだ。

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 ワオキツネザルとアルマジロが仲良しとも知らなんだ。

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 カリブ海やグレートバリアリーフを再現した水槽は一番の美しさ。我が家の水槽と同じヒフキアイゴが泳いでいるというのに雲泥の差だ。
 もちろん、ここで紹介したのは展示のごく一部だ。水族館好きなら2、3時間、そうでなくても1時間半くらいは楽しめそう。客層は、都心だけあって家族連れ以上にカップルが多かった。
 オフィシャルサイトはこちら↓ ライブカメラもある。

初出 2008.3.17