1月17日のテレ朝「たけしの家庭の医学」は、”しつこい身体の不調解消/5つの新事実SP”という3時間特番でした。

その中でまず最初は便秘の解消法で、”治らない便秘の原因は脳にあった”という内容です。

監修の医師は、順天堂大学付属医院・便秘外来の小林弘幸医師(教授)です。

健康な人の排便は1日に1回が通常ですが、便秘の人は1週間出ない人も珍しくありません。
そこで、番組で長年便秘の人の大腸をMRIで検査すると、何と大腸の殆どが便で埋め尽くされてていました。その量は1,5kg。普通1回の排便の量は200gほどだそうですから、約7回分が大腸に溜まっていることになります。

この頑固で治らない便秘の原因について、小林医師は、『鈍感腸』になっているからと指摘していました。

この鈍感腸とは、単に大腸が鈍感ということではなく、腸全体を司る「第二の脳(セカンドブレイン)」が機能失調して腸が動かなくなってしまっているから、なのです。

それはどういうことなのか?

排便のメカニズムは、胃に食物が入って下に下がり大腸を物理的に刺激して蠕動運動が高まり、直腸まで便が移動し、そこで脳に指令が行って、脳の命令で肛門が開いて排便となります。
この直腸に、脳にある神経細胞と同じもの(第二の脳)があり、排便などをコントロールしているそうです。そして、神経細胞は直腸だけでなく、腸全体に1億個くらいあり、独自の働きをしているということでした。

この「第二の脳」がキチンと働いていれば、便秘にはなりませんが、不規則な生活習慣だとこれら神経細胞は正常な場合に比べ7~10倍にも伸びてしまい、正常な機能を失ってしまいます。

番組に登場した40代の主婦A子さんの場合、居酒屋を経営しているせいで、睡眠時間や食事の時間が不規則で、30年もの便秘歴がありました。1週間~10日便がでないことも普通の状態です。

こういう不規則な生活習慣だと、まず自律神経が乱れ、交感神経が異常に優位になってしまっていました。その結果、腸の血行が悪くなって腸が硬くなり、動きが悪くなります。悪玉菌も増え、炎症も起こしているようでした。そのため排便できず、どんどん便が溜まっていったのです。

こうなると、食物繊維の多い食事だとか運動だとかでは便秘はなかなか治りません。

便秘解消には自律神経を整えて、交感神経と副交感神経が同じように機能するようにする事が必要になるそうです。

では、どうすれば自律神経は正常化するのか?

小林医師がヨガの呼吸法をヒントに考案した「ワン・ツー呼吸法」が紹介されました。

やり方は、
・5秒かけてゆっくり鼻から吸う
・口から10秒かけてゆっくり吐く
・1回に5分、1日に朝昼晩の3回行う

要するに吸う時間の倍かけてゆっくり息を吐く呼吸法です。

前述のA子さんは、この「ワン・ツー呼吸法」を実践すると、開始から2日目で便意を感じ、4日目に排便、その後2日目にさらに排便とサイクルが短くなり、MRI検査で大腸内の便の量も大幅に減っていると確認されました。自律神経も検査で交感神経の優位が改善されていると分かりました。

今回、小腸・大腸を含め、腸全体に神経細胞が沢山あり、文字通り腸が「第二の脳」であると知り、驚きました。これまで、便秘と腸の関係について神経細胞のことに言及する医学者はいませんでしたからね。

そして、自律神経が便秘に大きく関係している。

要するに、腸は二重に神経の影響を受けるデリケートな器官だということのようです。

それだけに、便秘解消・便秘予防には規則正しい生活習慣が大切なんでしょう。