5月10日の記事に、”高血圧対策のふくらはぎ健康法”について書きましたが、今日のNHK夜7時のニュースで、「薬を飲んでもなかなか下がらない高血圧症」というものがあると取り上げていました。
今や、高血圧の人は4,000万人もいて、成人の3人に1人が高血圧だと言われています。
そしてその中で、どんな種類の薬(降圧剤)を飲んでも血圧が下がらない高血圧症の人が約10%=400万人もいるのだそうです。
それは一体どうしてなのか?
何が原因の高血圧なのか?
それは、『原発性アルデステロン症』という病気だそうです。
これは、腎臓の上に乗っている副腎という小さな臓器に腫瘍ができ、そのために、「アルデステロン」という血圧を上げるホルモンが過剰に分泌される病気(状態)です。
この『原発性アルデステロン症』の人が400万人もいるとは、にわかには信じがたいですが、ニュースではそのように言っていたと思います。
ある60代の男性は、血圧の上が200以上あって服薬治療していましたが、どんな種類の薬(降圧剤)を飲んでも170以下には下がらず、めまいなどの症状がありましたが、医師は「こんなもんでしょう」と匙を投げた格好だったそうです。そこで、東北大学病院で詳しく調べてみると、この病気だったのがわかりました。
治療の結果、見事に120台まで下がりました。
治療は細い管のような器具を副腎に刺して、腫瘍を焼き切るという方法で、体への負担は少ないようでした。
この病気は、医師の間でも認識が低く、専門的に診断・治療できる医師も少ないということでした。
『原発性アルデステロン症』の特徴は、夜間頻尿があることで、若い人から中年までで高血圧が薬でなかなか治らない人は、一度検査してみた方がよいということでした。
心当たりのある方は、一度大学病院などの大きな病院で相談してみてはどうでしょうか?