名盤CD紹介

独断と偏見で「名盤」を紹介します

ギターで弾くバッハ

 久し振りにギターを弾いてみた。最後に弾いたのはいつのことか、覚えてゐない。最後にギターを手にしてからは、結構な月日が流れたことと思ふ。

 ギター・ケースの誇りを掃ひ、ギターを取り出して各弦の音程を合はせ、爪弾いてみると、我が愛用のクラシック・ギターは今も美しい音色を聞かせてくれた。昔使つてゐた楽譜を探して、バッハの曲(ギター用に編曲されたものだ)を弾いてみる。忘れてゐた記憶が甦つて、一時間ほどすると一応弾けた気がする程度には指が動くやうになつた。

 人間の体の成分は、ニ三年(にさんねん)ですべて入れ換るといふことだが、私は今も昔覚えたギターを演奏することができる。さういふことから考へると、ギターの演奏は「体」が覚えてゐるものではないといふことになるのだらう。

 記憶とは一体何なのだらう。

 そんなことを考へて、休日は過ぎていくのであつた。


 


Conrad Herwig / The Latin Side of John Coltrane

 コンラッド・ハーウィグ(Conrad Herwig)を聴き始めたのは、彼のラテン・ジャズのアルバムにエディー・パルミエリ(Eddie Palmieri)が参加してゐることを知つてからのことだ。私はエディーの大ファンで、彼のアルバムをすべて手に入れてしまつてからは、パルミエリが参加してゐるアルバムを探すやうになつてゐたのである。

 最初に手に入れたコンラッドのアルバム・ジャケットには、エディー・パルミエリの名がはつきりと記されてあつた。たしか、「Latin Side of Herbie Hancock」といふアルバムだつたと思ふ。エディー・パルミエリのリーダー作よりも、ジャズの要素が強いのだが、しかしきちんとラテン音楽になつてゐる。さういふ、作風が気に入つて、次々とコンラッドのラテン・ジャズのアルバムを探して集めた。エディー・パルミエリが参加してゐるものを優先的に蒐集したことは言ふまでもない。

 さて、このアルバムである。新品はすでに流通してゐないやうで、中古をインターネットで探してやうやく手に入れたものだ。


 


 これは、冒頭、アフロ・キューバン丸出しの、といふよりもアフリカ土着の音楽そのままに聞える曲で始まる。ラテン音楽は、アフリカの音楽の影響を色濃く受けてゐる。南米で生まれたラテン音楽は、奴隷としてアフリカ大陸から連れてこられたアフリカ人たちとの、アフリカ渡来の打楽器との出逢ひがなければ現在のスタイルになることはなかつたはずである。だから、ラテン音楽を聴き始めると、時々、かういふ曲を耳にするやうになるものだ。最初は、奇異に感じたが、慣れてみるとこれも独特の味はひがあつて、心に沁みるものである。

 しかし、心配しないでもらひたい。アルバムの大部分は良質なラテン・ジャズでできてゐる。ブルー・トレイン、至高の愛(A Love Supreme)、アフロ・ブルーなどの名曲がラテンのリズムにのつて奏でられる。過度に陽気でもなく、ヤケにジャズらしくもなく、ジャズとラテンが程よくブレンドされた聴き応へのあるアルバムに仕上つてゐる。コンラッドのラテン・ジャズは、私をリラックスした気分にさせてくれる。毎日の通勤が心地好い一時に変る気がするくらゐである。

 そして、手に入れてみるまで解らなかつたのであるが、このアルバムでもエディー・パルミエリのピアノを聴くことができる。パルミエリは三曲目の「Blue Train」と七曲目の「Africa」、そして九曲目の「Impressions」の三曲で聴くことができる。嬉しい誤算であつた。さうさう、ブライアン・リンチもほぼ全曲で参加してゐる。

 秋の夜長におすすめの一枚である。ドライブにもよろしいでせう。


 


Amaonプライム・ビデオで視るトップ・ギア

 グランド・ツアーをすべて視終へてしまつたので、最近はそのルーツであるトップ・ギアをみてゐる。イギリス放送協会(BBC)でかつて放映されてゐた番組だ。今も別の司会者で継続されてゐるかもしれないが、私にとつては終つてしまつたのと変りはない。

 BBCはイギリスの公共放送で、日本で言へばNHKに近い存在のやうだが、その放送局がかういふ型破りな番組を作成し、長期にわたり放送し続けてゐたといふことは驚異的である。これが日本であつたなら、良識ある諸氏の囂々たる非難に、すぐに放送打ち切りになつてしまふに違ひない。

 能書きは別にして、これは自動車好きには文句なしに楽しめる作品だ。Amaonプライム・ビデオで追加負担なしで視ることができるので、気楽にみられる。スマート・フォンにダウンロードして電車の中で見ることも可能である。電車の中でこみ上げる笑ひを我慢することが難しいのは問題ではあるけれども。
 私は昔からいろいろとアマゾンで買物をすることが多く、気に入つてゐたのだが、最近はアマゾンといふシステムのファンになつてしまつたやうな気がしてゐる。

 ただ一つ問題は、私は普段あまりテレビを見ないので、テレビのチャンネル権は家内が握つてゐるため、好きな時にこの番組が見られないことである。

 もう一台テレビを買ふのは大袈裟なので、アマゾン・ビデオ視聴用にキンドル・ファイヤーでも買はうと思つてゐる。


 


 

ギターで聴くバッハ

 けふ紹介するのは、アンドレアス・フォン・バンゲンハイムが弾く、ギター用編曲の無伴奏チェロ組曲である。CD二枚に無伴奏チェロ組曲が全曲収録されてゐる。

 

 バッハの曲は非常に様々な編曲がされ、古典音楽の演奏家は勿論のこと、ジャズ、ロック、ラテン、ボサ・ノバ、はてはヘビー・メタルまで様々な演奏家が独自の編曲で演奏してゐるが、このクラシック・ギター向けの編曲は爽やかな風のやうで、力を入れずに聴ける秀逸なものである。
 バンゲンハイムの演奏も素直で穏やかな流れるやうなものであり、無駄な力が入つたところがない。非常に丁寧で安心して聴ける演奏だ。ギターの音色で聴くバッハは、チェロの艶やかな音色で聴く演奏とは一味違ふ。夏の暑さが終り、涼しくなつた秋の空に好適なアルバムだ。

 クラシックの曲の入門用にも良いのではないだらうか。

 おすすめします。


 


PM0.3で聴くオルガン曲

 休日の今日は、家でアマゾン・プライムで動画を見たり、パソコンで音楽を聴いたりして過した。先週の記事と全く同じ書き出しだが、それも当然のことである。さう、これは先週同時に書き始めた記事だからだ。これは、途中まで書いて面倒になり、そのままにしてゐた文章に手を加へたものなのである。

 foobar2000で音楽ライブラリーを全曲ランダム再生してゐたら、愛用のスピーカーPM0.3からヴィドールのオルガン交響曲が流れた。演奏者はマイケル・マレイ。感心したのは、この小さなスピーカーで、オルガンの低音域がともかくも聴きとれるといふことだ。大型スピーカーで再生した時の包み込まれるやうな低音といふわけにはいかないが、音楽鑑賞には支障のないレベルで、オルガニストの脚で演奏する音域がきちんと聞き取れるのである。

 このCDは私がオリビエ・メシアンの楽曲を知るきつかけを作つてくれたもので、特にメシアンの「Dieu Parmi Nous」が素晴らしいのだが、その中にヴィドールのオルガン交響曲が収録されてをり、これも私のお気に入りの一つなのである。私はパソコン用の卓上スピーカーでクラシック音楽を聴くのは無理だと思つてゐたのだが、この曲を聴いてみて考へを改めた。十分にこのスピーカーでオルガン曲が楽しめる。低音もきちんと聞える。かうしてブログを書いたり、インターネットの記事を読んだりしながら音楽を聴くためであれば十分すぎるほどの品質である。これなら、ミニ・コンポなんか必要ない。集中して音楽を聴くためのオーディオ・システムの他には、これだけあれば本当に充分である。

 若かつた頃には、金がないなりに、いろいろなオーディオ・システムを買つて随分と金を無駄にしてきた。その頃からこんな技術が存在してゐたら良かつたのに。

 さう素直に思へた今日一日であつた。
 

  



 



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