栗田智仁がオレンジの2大品種を調査する

オレンジの2大品種はバレンシアとネーブルです。
この2種類のオレンジの違いはわかりますか?
栗田智仁は今まで、何も気にすることなく食べていました。
なぜなら、違いを知らなかったから・・・。
このようなことはあってはならない!と思い、栗田智仁は調べることにしました。

見た目の違いは?
 おへそが有るのがネーブルで、無いのがバレンシア。
ネーブルとは英語でおへそのこと。果頂部にある丸いへこみが、おへそのように見えることからこの名がつきました。 実はこのおへそ、ネーブルオレンジの中に隠されたもうひとつ果実で、小さい二次的な果肉部が果頂部から顔を出しているのです。
食べ方の違いは?
 ほとんどネーブルオレンジには種がなく、そのまま生で食べるのに大変便利。甘味と酸味のバランスが抜群で、「世界で最高の食べるオレンジ」と呼ばれています。しかし、そんなネーブルにも弱点があります。果汁は長時間経つと苦みが出る傾向がありますから、絞ったあとすぐに飲む必要があります。また、長時間熱を加えても同様に苦みが出ますので、さっと火を通すにとどめましょう。
これに対して、バレンシアオレンジは融通性に優れています。生食で食べるとネーブルに比べてやや酸味は強いですが、ジュースにして置いておいても、ビタミンCや風味が損なわれることなくおいしくいただけます。
つまり、そのまま食べる(生食)にはネーブルオレンジ、ジュースや調理に使うにはバレンシアオレンジというわけです。
出回り期の違いは?
 オレンジは、バレンシアとネーブルがうまくリレーし、ほぼ1年中出回っています。おおざっぱに分けると、春から秋口にかけてのバレンシア、秋から春にかけてのネーブルといった感じ。ただし、たくさんの国々から輸入されていますので、産地によって入荷時期が異なります。
歴史の違いは?
 オレンジは、インド東部のヒマラヤ山脈からアッサム地方の野生ミカンがもとになり、中国広東省を中心に定着しました。その後、ポルトガル人によって種が運ばれ、地中海沿岸を中心に広まり、長い年月をかけて品種改良が繰り返されたのが現在のオレンジ群の元祖と考えられています。ここより品種によって枝分かれしていきます。

◎ネーブルオレンジ
原産地はブラジル。バイア地方に導入したセレクタオレンジの枝変わりによりできたといわれています。この種がアメリカに渡り、1870年、ワシントンにあるアメリカ農務省で、育成されました。これがネーブルオレンジ品種群の元となったワシントンネーブルです。1873年、ワシントン種の苗木はカリフォルニアに送られ、広く栽培されるようになりました。 日本には和歌山県に1889年(明治22年)、アメリカから導入されました。最初は成功しませんでしたが、その後枝変わりで優良な系統が発見され、現在では大三島ネーブル、吉田ネーブル、白柳ネーブルなど、輸入品に勝るとも劣らない品質のものが生産されています。

◎バレンシアオレンジ
この品種は気候風土に対して適応性があり、世界で最も多く栽培されている品種です。
19世紀後半、大西洋のアゾレス諸島産の苗木をカリフォルニア・フロリダに導入し、本格的なアメリカでの栽培が始まりました。“バレンシア”はスペインの地名です。この樹の特性がバレンシア地方のオレンジとよく似ていたため、この名がつきました。 日本でも、かつて和歌山県で栽培が試みられました。しかし、夏の高温によって回青現象(いったん黄色くなった果実が再び青色に戻る現象)が起こり、うまく育たなかったようで、現在、国産のバレンシアというものはほとんどありません。
選び方
 オレンジ色が濃く、ヘタ枯れがなく、表面がなめらかでツヤのあるもの。また、手にとってずっしりと重量感のあるものがよいでしょう。
ネーブルオレンジで付け加えれば、おへそが小さくて色のきれいなものが良いとされています。
産地
 アメリカ・南アフリカ・オーストラリア・スペイン・メキシコ・チリ・イスラエルなど多くの国々から輸入されています。 ただし、圧倒的な大国はアメリカ。平成11年度はアメリカに大寒波が襲い、輸入シェアが50%を下回りましたが、それ以外の年では約85%を占めています。 さらに、そのアメリカの中でもほとんどのシェアを誇るのがカリフォルニア地区です。
ネーブルオレンジは広島・和歌山・静岡・愛媛・熊本など日本でも生産が盛んです。
保存方法
 冬は涼しい場所で。
夏場はポリ袋に入れて冷蔵庫で保存してください。
栄養
 100g中のビタミンC含有量は、ネーブルが60㎎、バレンシアが40㎎とネーブルの方が優秀です。 オレンジには、他にもビタミンA・B1・B2・食物繊維などが含まれています。 成人病予防や食欲増進、ストレス解消・風邪の予防・美肌保持など多くの効用があるといわれています。