2009年10月06日

昨日、ノーベル医学・生理学賞の発表がおこなわれた。

トムソン・ロイターが、fMRIの原理を発見した小川誠司先生を有力候補として取り上げたことから注目が集まっていたが、残念ながら受賞はならなかった。

実を言うと、小川先生が受賞したら、うちのボスのところに数社の新聞社からコメントの依頼がくることになっていたので、その点でも期待していたのだが、残念でした。

ただ、冷静に考えてみると、2003年にMRIの原理の発明で Lauterbur らがノーベル賞を受賞しており、そうそう短い間に似たような内容での受賞はないと考えるのが普通だろう。

これは、例は悪いかもしれないけど、2008年に北京でオリンピックがあったのに、同じアジアで8年後の2016年にオリンピックが開催するということはありえないという、東京オリンピックと似たようなものかもしれない。

よっぽどfMRIを使って、これまで誰も示したことがないようなことが分かったということならば、fMRIの原理の発見と、その応用についてノーベル賞を受賞することもあるだろうが、今のところ、それに該当するような研究は考えられない。

もしかすると、あと数年のうちには、multivoxel pattern analysis による神経デコーディングの成果が、その域に達するかもしれないが、それでもノーベル賞受賞にまで結びつくかというと、よく分からない。

ということで、非常に醒めた目で見れば、小川先生がノーベル賞を受賞することは、現状ではないことのように思うが、さてどうなるでしょうか。


(07:26)

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