12月28日
社会保障の貧しさ:
 今日2件の刑事裁判を傍聴する機会があった。どちらも窃盗事件だった。共通点があった。2件とも加害者は65‐70代の男性。しかも前歴が10犯以上あり、繰り返し、小さな窃盗を行っている。70台の犯罪経験者が刑務所から出て、数週間で再び同じ犯罪を繰り返す。数百円程度の窃盗で被害は小さい。判決は実刑で1‐2年だった。犯罪の背景を探れば、刑務所を出てからの、社会生活を送る支援体制のなさを感じる。住むところもなく、当面の生活を支える金銭もない。家族も友人もない。孤独である。
 空腹になれば、スーパーマーケットにより、カップ酒を盗んだり、もう1人は小さな品を盗んだ。この判決で刑務所に再び1年―2年入る。何度、刑務所にいても効果はなかったわけであるから・・社会福祉的更生が必要だろう。
 今後の更生には、刑務所よりもこの年齢なら、ともに生きる友と相談する世話人がいる「老人ホーム」のほうがふさわしいかもしれない。システムが変わらず、受け入れがない以上、この国では、このような収容でしか「生」は保証されないのか?

 数ヶ月前、報道された下関駅の放火犯人も、その数日前に刑務所を出て、誰からの支援もなく、福祉事務所からも相手に去れず、下関までの切符のみを渡され、ほかに選択肢もなく、事件を起こしている。・・地元のホームレス支援のNPO団体代表は相談さえあれば、何かできた間も知れないといった。福祉事務所では、切符だけではなく、自分の部署では制度上、支援する方法がなかったといても、せめて関係団体につなげなかったのかと思う。
 かってこのようねケースで、連絡を取って、自殺や事件が起こることを防ぐこともできた例がある。