今年に入ってから工場関係のデマンド対策について相談を受けることが多くなっています。それは、大きな企業では早くから照明LED化などの対策に取り組まれているので、省エネ対策の担当者さんが新しいネタ探しに困っておられるのだそうです。
今回のご相談も滋賀県内にある一流企業の子会社さんでした。内容は、新たにデマンド監視システムを導入して、生産ラインの運用を見直したいとのことでした。
大きな企業の場合、 構内が広い → 配線工事がたいへん → 構内ネットワークが張り巡らされている ということで構内ネットワークを利用したデマンド監視システムを採用される場合が多いです。

この工場のシステム構成は、受電所にある取引用計器横にISSデマンド監視システム(ISS-0A)主装置を設置し、受電所から10m離れた工場内部に無線LAN子機を取り付け,そこまで新たにLAN配線を敷設して、工場内の既設アクセスポイントに無線LAN接続する ことになりました。
また、工場の現場事務所のスイッチングハブから工場内壁に取り付けたリモートI/O付パトライトまでLANケーブルを延長してもらいました。事務所には、他の仕事が忙しい省エネ担当者さんのために机の上に置くデマンド表示灯を製作してみました。

デスクライト

ライトは、シュナイダー社(旧デジタル)製ROMGB-24を使用し、下部ボックスの中にはLAN信号を出力接点に変換するアドバンテック製リモートI/O装置が入っています。予報で緑、注意報で橙、限界報で赤色が点滅するようにして、残り時間によって点滅の早さが変わります。あと青色が残っているので受電室異常などの表示も追加できます。
このランプが点滅したら、省エネ担当者さんがパソコンでデマンド状態を確認することになっています。