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 いつものヒステリックな声ではなくて、泣きそうな声だった。
 いつの間にかカレンを抱きしめていた。涙がどんどん出てきて何も見えなかった。

 次の日、ラスタさんが交渉に訪れたが旦那様が頑固に断り、結局ラスタさんはDR Max 教材悲しそうに帰って行った。
 セリーの所にメールが届いていた。
 ラスタさんからで、ラポンテだけでも初期型に出来ないかとのメールだった。
 パスワードを教えてしまうと何でもできてしまうから問題だと考えるなら、やり方を教えるから、実際の操作はセリーがやって、ラポンテだけ初期型にして欲しいとのことだった。
 パスワードの解読方法やサーバーへの接続方法などが書かれていた。
 少し心が動いたが、やはり違法なことはやDR Max 教材るべきではない。
 丁寧に断りのメールを書いた。そして、自分が時々遊びに行くから、それで我慢して欲しいと付け加えた。
 旦那様に頼んで、暇な時は必ず遊びに行こう。セリーはそう思った。
 ある日、おじいさん夫婦から贈り物が届いた。子供たちはおお喜びだ。綺麗に包装された箱が二つある。子供たちは奪い合うようにしてその箱を持ってセロルドの部屋に駆け込んだ。この二人が一緒に遊ぶときはいつも兄の部屋で遊んでいたのだ。
 それぞれ一個ずつ箱を開けると、セロルドの箱からはお人形が、カレンの箱からは戦車のおもちゃが出てきた。
 誰が考えても、おじいさん夫婦はセロルドに戦車をカレンにお人形をプレゼンとしたと思えるのだが、女の子らしくないカレン興味を示さない。自分が開けた箱から出てきた戦車をうれしそうに見ている。しかし、セロルドが人形を喜ぶはずがない。
「これが、俺んだよ」
 セロルドがカレンが持っていた戦車を取り上げた。カレンはビックリしていたが、すぐに取り返そうとしてセロルドに飛びかかった。
「これがおまえのだろう」
 セロルドは人形をカレンに渡す。
「そっちが私の」
 カレンは人形など無視して戦車を取り返そうとする。たちまち取っ組み合いの喧嘩が始まった。
 前回と同じようにサラと二人で子供たちを引き離した。
「セリー、取り返して」
 カレンがセリーにDR Max 教材命令する。前回と同じだ。
『これは、セロルドが正しいわ』
 サラの声がネットワークから聞こえた。
『なぜ、カレンが開けた箱よ』
 今回はそう簡単には引き下がれない。絶対にカレンの味方をする。セリーはそう決めた。
『なにをバカな、お人形がカレンのおもちゃに決まっているでしょ』
『そんなの偏見よ。先に開けた方に優先権があるわ』
 セリーはセロルドの手から戦車を取り上げるとそれをカレンに渡した。
「サラ、取り返せ」
 今度はセロルドの命令だ。
 サラが素早くカレンの手から戦車を取り上げ、セリーを睨む。