1菱縄縛り(ひしなわしばり)は、緊縛の中でも良く知られた縛り方です。
「緊縛」と聞くと難しいイメージがありますが、菱縄縛りは初心者でも簡単にできる緊縛方法の一つ。

縄一本、一人でも手軽に縛れるので、自縛をやる人にも向いています。

用意するものは「麻縄一本」あれば充分です。 

私が使用している麻縄は、太さ直径0.7cm、長さ8mほどのもの。
頂きモノの縄なので正確なサイズではないと思いますが、大体の目安程度に考えて下さい。









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1.縄を半分にして、真ん中部分が首の後ろに来るようにします。
そして上から順に、結び目(縄目)を4つ作ります。幅は均等だと綺麗です。

結び目は堅結び(二重結び)でも、一結びでも構いません。
私は解きやすさと、堅結びにすると長さが足りないので、たいていは一結びでやっています。 




















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2. 縄を股の間→背中→首にかけた縄の下の順に通します(赤字①)。

























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3.正面に回した縄を、先ほど作った結び目と結び目の間に通します(写真①)。
そして再び縄を背中へ回します(写真②)。

「縄を下から通すか?上から通すか?」の問題ですが、やりやすいのは下から、拘束感が増すのは上から通すやり方です。

 写真では下から通していますが、縄が緩くなりがちです。 


64.背中に回した縄は、背骨部分で交差させます(青字②)。

赤字①の縄よりも下に通します。でないと、縄が何となく不安定になります。




 

















5 5.手順3と同じように、結び目と結び目の間に縄を通していきます。
そして背中に回して、再び交差させます。


2つ目と3つ目は、 縄を上から先に通しています。
ぱっと見だと違いが分かりにくいですね ……。

結構「ギュッ」と躰を拘束できます。 


















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6.手順5までいったら、縄が残り少ないので後始末をします。


後始末の方法は2種類あります。
  • 後ろで堅結び
  • 正面でグルグル巻きつける

8mちょっとの麻縄だと、菱型3つ作ったらもう縄の余裕がなかったので、後ろで堅結びをしました。

菱型2つで縄を余らせた時は、正面の真っ直ぐ伸びた紐部分にグルグルと巻きつけていきます。

 87.巻きつけ終わったら、縄の間に先っぽの結び目部分を挟みます。

これで菱縄縛りの完成です。


巻きつけ始めをどこにするかで、見た目の印象が変わってきます。


←3つ目の結び目から縄を巻きつけたもの。
















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↑4つ目の結び目から縄を巻きつけたもの。 



今回は麻縄一本を使って菱縄縛りを作りましたが、縄を半分に折って2本にすると、より迫力が増します。
その代わり縄が一本では足りなくなるので(結び目作って背中に通すあたりで一本使い終わる)、一本目の先と二本目の真ん中部分を結んで継ぎ足します。



菱縄縛りは拘束感が少なく、トイレに行く以外は結構自由に動けるので、日常的な緊縛に向いています。
寝る時もあまり違和感ないです。さすがに縄の感じは残りますが……。

着衣・裸問わず縄の跡が全く残らないのはメリットですかね。 
 跡が付いたとしても、数分で消えてしまいます。それに服を着れば隠れます。

見栄えが良くて、しかも簡単に一人で縛れるのが菱縄縛りの特徴です。
何回か縛れば本当に5分であっという間にできますんで、一度試してみて下さい。
麻縄が無くても、荷造りヒモや綿ローブがあれば、何とか形になると思います。

▼写真では別の縄を使っていますが、縄屋さんの麻縄(ピンク)も持っています。

「高級麻縄」の名前通り、使い勝手(要は締め心地)は抜群に良いです。

色も天然色、赤、ピンク、藤色、紫紺、紫、老竹など、様々あるので「縛りたい色」で選んでみるのも良さそうですね。