太陽と水と笑顔

主に海外のCSR・SRI(いわば企業の地球社会共生)を中心としたの環境ニュース・情報&人の幸せが続くためのヒント探しのためのエッセイ

「これからの『正義』の話をしよう」マイケル・サンデル

「正義」についての本が売れていると聞いたとき、すかさずイラっとしました。

なんと言っても大学時代に何が「正しいか」について散々悩み、未熟な読解力ながらも哲学書を読み漁り、挙句の果てに卒業論文のテーマにまでして得た結果が「何が正しいかはよくわからないが、とにかくできる限り論理的に考えることは必要だ」ということだったからです。
それなのにいともあっさりと「正義の話をしよう」とカジュアルに薦められても・・・と思うのも無理もないではありませんか。

しかしながら、そのような苦闘の日々のことも過去の思い出となった昨今では、トラウマも忘れてさらりと小説でも読むかのように読み進めるのに苦労はしませんでした。

この本は、その政治哲学についての授業が取り上げられたハーバード大のサンデル教授ブームの火付け役となった話題の書であり、なるほど、過去の西洋哲学の文脈と政治と身近な倫理的相克が絶妙に合わせられ「正義」について興味深く、かつ明快に思考を進められる良書でありました。

サンデル教授は正義について主に3つの種類に分けて語りかけます。ひとつは、「最大多数の最大幸福」を謳った功利主義です。これは、正義が一元化されてそのものさしにあわない価値観を切り捨ててしまうことや、少数派の切り捨てにつながる点などに問題が認められます。これは、一人を犠牲にして多数を救うという割り切り方ができるかどうかという事例が挙げられました。

次に、個人の自由意志に基づく「リベラリズム」が挙げられます。これは、個人主義が尊重される自由な社会という点では合理的ですが、個人個人の正義が矛盾をきたしたり、全体から見て調和がとれているのか、また倫理的観点からみて個人の価値観が真に問題がないのか、妊娠中絶や同性婚などが取り上げられて語られます。

最終的にサンデル教授は3つめの正義である、連帯による公共性の受容と議論を通して、「共通善」を想定しながら生きるべきだとの主張を押し出します。
そして、それが政治と経済に反映されるべきだと力強く訴えます。

政治については、経済的生産性と福祉(人権)についての議論ばかりではなく(日本ではほとんど政争と政治劇でその議論さえままなりませんが)、そこに、たとえそれが宗教や信条であったとしてもいかなる社会となるべきかの主張が入るべきだということです。

ジョン・F・ケネディが暗殺される少し前にGDP中心の考えにひたって「満足することを知らない」アメリカ人を批判したことは驚きです。
1960年代といえば、「沈黙の春」によってやっと環境問題の芽が出始めたばかりのころであり、圧倒的な経済力で世界に君臨するアメリカを、21世紀に人類がつきあたっているサステナビリティの問題を喝破していたということになります。
サンデル教授はそのケネディの訴えかけのような、時には自国民さえ批判する覚悟のある政治理念が必要だと説きます。

また、経済的には市場システムの限界を認識し、何が正しいかを公に論じるべきだとしました。これは明らかに現在のCSR的な観点と軌を一にしています。

サンデル教授はこの書において「正義」を論じる際にはどうやら古典的な議論をおおよそ踏み外さないようにカントやロールズなどにページを割いていますが、個人的にはニーチェやサルトル、キェルケゴールといった実存哲学、また「多元主義」とつながる現代哲学について、さらには西洋以外の哲学(インドなど)からの文脈からの議論も読んでみたかったと思います。(自らの過去の錆びついた思考の積み重ねを呼び覚ますためにも)

サンデル教授は最終的には彼が是とする3番目の正義についても「強制と不寛容」の可能性を否定しておらず、その論理の不完全さを認めています。
しかしながら、長年哲学で滔々と語られてきた「認識」や「存在」の問題をむしかえすよりも、「正義」についていかに捉えなおすか、考え直すかはまさに副題にある「いまを生き延びるための哲学」ではないかと思います。

なぜなら、かつてないほどグローバル化が進み、それに伴う人権、労働、紛争、腐敗、環境問題、資源・エネルギー問題などについて「連帯」して立ち向かわなければ人類の存続が危ぶまれる今、そうした課題を解決するための「共通善」を考え、共有して実行していくことが求められているからです。

その最たる例があらゆる組織の社会的責任をかつてないほどの議論を重ねて集約したISO26000だと思いますが、これをバイブルにするのではなく、このコンセンサスを出発点にしながら、さらに思考と議論を進めていくことがまさに「哲学」なのではないかと思います。

いつの間にかISO26000に結び付けてしまい恐縮ですが、ISO26000に世界のあらゆる問題への解決の道しるべが集約されているのであれば(読んでみて、それはかなり困難なことだと感じましたが)、逆にあらゆる認識をそこに落とし込んで考えることでより具体的に生かしていけるのかもしれません。

個人的には、それほどのものであれば、マニアックな企業担当者が読むのではなく、教育やメディア、政治、果ては文化にまで浸透していくべきであり、それには4,500円の料金は高いし、内容ももっとストンと落ちる翻訳にすべきだと感じている次第です。

最後に、この本で述べられた「共通善」について。
それはすなわち、「私の存在や行動は社会の様々なものと切り離しては考えられない」ことを認識し、それを認識した時に必然的に「もしそうであれば、こうしなくてはならない」と感じさせる何かではないかと思います。この書では少し別の話題で触れられただけでしたが、イギリスの経験論者であるデイビッド・ヒュームは、正義は感情の集合体であるというような事を言っていました。私の考えでは、何かしら絶対的な正義があるのではなく、人々が関係性を知った時に感じる原動力がいわゆる「正義」への道を切り開くのであり、そうであれば、その関係性を認識させる仕組みが非常に重要であると感じています。強烈な体験や感情なくして、頭だけで「ISOまもらなくっちゃ」だけでは、人は動かないでしょう。おそらく、ICTや政治、教育、経済にはそうした観点において大きな役割があるのではないかと、この本を読んで感じました。

注目! CSR・エコ関連ニュースクリップ

+持続可能な社会の形成に向けた金融行動原則
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14289

+国際統合報告委員会(IIRC)が、統合報告に関するディスカッション・ペーパーを公表
http://bit.ly/oPnocG

+中国における企業の社会的責任(CSR)の情報開示の動向
http://www.dir.co.jp/souken/research/report/esg/esg-news/11091601esg-news.html

+震災発生後の企業行動と市場における評価
http://www.mizuho-ir.co.jp/publication/report/2011/pdf/mhir02_shinsaigo.pdf

+【グリーンズ企画イベント】11月18日(金)CSRからCSVへ。これからの”起業”と”企業”を考える「What’s CSV? カンファレンス」開催!
http://greenz.jp/2011/11/03/whats_csv/

+GRIが次世代ガイドラインG4開発のための調査開始
http://www.dir.co.jp/souken/research/report/esg/esg-news/11100701esg-news.html

+本田宗一郎のCSR――「本業を超えた企業の社会的責任」とは
http://www.alterna.co.jp/6937

+日 本 に お け る S R I フ ァ ン ド の 現 状
http://www.nochuri.co.jp/report/pdf/f1110ar1.pdf

+SRI(社会的責任投資)ファンド投資を再考する
http://www.morningstar.co.jp/event/0908/ms2/index34.html

+BOP(Base of the economic pyramid)ビジネス 〜企業戦略と開発、双方の視点から
http://www.rieti.go.jp/jp/events/bbl/11100401.html

+大和証、年内に社会貢献型債券3500億円を突破
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1220111006daac.html

+株主優待の企業、3年ぶりに増加(社会貢献型増加)
http://www.j-cast.com/2011/09/26108169.html

+「社会的責任果たす韓国・日本の企業」英紙が報道
http://world.kbs.co.kr/japanese/news/news_In_detail.htm?No=40904

+被災地で始まる「グリーン復興」
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/report/20111003/108605/

+ワリバシカンパニー、国産材割りばし本格生産−低コスト製造ライン構築
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0520110511caaj.html

→twitterでサステナビリティ及びCSRなどについてつぶやいています。
 http://twitter.com/johnny0525

加速する統合報告への動き

震災以来ブログがストップしていましたが、個人的にもこの半年にいろんな動きがあり、人生が動いているさ中であります。
しかしながら、引き続きサステナビリティ報告とIR報告に携わる毎日であり、久々に最近見られる動きをいくつかご紹介します。

GRIとデロイトは、企業のサステナビリティ関連情報を電子的な財務情報と関連付けるためのデータ言語XBRLタクソノミを開発することで合意しました。これにより、投資家が企業のサステナビリティ情報をより正確かつ迅速に比較し投資の参考とすることができるようになりそうです。
GRIは2013年に国際的なサステナビリティ報告ガイドラインであるGRIガイドラインをアップデート(G4)する予定ですが、GRIはこれらの動きを含め、財務情報と非財務情報、特にサステナビリティに関する情報を統合する統合報告書(One Report)の促進を図っています。
環境サイトenvironmental readerによると、今後統合報告が重要になっていく中で、XBRLの役割が大きくなっていくだろうとのことで、今後は各国でサステナビリティに関わる情報の年次報告における法制化が加速し、また投資家の判断材料がそういった情報に広がるものと考えられます。

また、クリントングローバルイニシアティブはJPモルガンやプルデンシャルフィナンシャルなど世界の15の主要な金融機関がGlobal Impact Investing Ratings System(GIIRS)というサステナビリティを組み込んだ企業分析・格付システムによるファンド及び企業への投資をテストし始めたことを報じています。5年以内には2,500の企業、350以上のファンドにGIIRSを適用し、150以上の機関投資家に分析結果を提供する見込みとのこと。
一方、アヴィヴァインベスターズによる金融機関グループは国連加盟国に上場企業や大企業はアニュアルレポートにおいてサステナビリティ情報を統合して報告するか、しない場合はその理由を示すべきだと訴えました。
このグループは来年6月にリオデジャネイロで開かれる地球サミットにおいて報告のためのフレームワークの採用を呼びかける予定で、その核となるのが「アカウンタビリティ(説明責任)」と「トランスパレンシィ(透明性)」の2つで、サステナビリティ報告(CSR報告書も含む)はPR的な企業に都合のいいレポーティングから、よりオープンで客観的で、事業や業績とより関連付けられた本来のレポーティングの役割に進化していかなくてはならないものと思われます。

ちなみにこの金融機関グループにもGRIが加わっており、SRI World Groupによる統合報告開示ツール(OneReportR platform)へのお墨付きも与えるなど、GRIが次の世代の報告基準を主導していく可能性があり、IFRS(国際会計基準)との連携も注視されます。

At Clinton and UN Forums, Investors Push for Sustainability Ratings, Mandatory Integrated Reporting
http://www.environmentalleader.com/2011/09/21/at-clinton-and-un-forums-investors-push-for-sustainability-ratings-mandatory-integrated-reporting/

XBRL Could Push Sustainability Reporting Into The Realm Of The CFO
http://www.environmentalleader.com/2007/12/21/xbrl-could-push-sustainability-reporting-into-the-realm-of-the-cfo/

http://www.environmentalleader.com/2011/06/29/gri-and-deloitte-to-create-xbrl-taxonomy-alcoa-shell-among-g4-sponsors/

OneReport Gains Global Reporting Initiative (GRI) Certification
http://www.csrwire.com/press_releases/32935-OneReport-Gains-Global-Reporting-Initiative-GRI-Certification

地震の対応策などのまとめ


※当情報は古いものが含まれています。
 これは地震当初の状況に対応して書かれたものですので、
 以降は、当情報で特に即時性の強いものは宛にせず、
 参考程度としてお読みください。

ちょっと前まで生活があった町がなくなってしまったあの映像を見て、 なぜこんな惨いことが起こるのか、やるせなくて仕方ありません。
お亡くなりになった方々のご冥福を心よりお祈りいたします。

さて、東北の地震に影響を受けてか、
関東・中部でも地震が頻発しています。
まだまだ何が起こるかわかりません。
十分に注意して、地震に備えてください。

少しでも被害を少なくするために、
また、いつ来るかわからない次の地震に備えるため、
できるだけ正確で有用な情報を収集し、まとめています。

原発もとても心配・・・

ただ、あんまり怖がってばかりだとストレスになってしまうので、
不安な方はネットつながってるの幸いに、
youtubeで笑える映像を見たり
好きな歌を聴いたり、本を読んだり、
友人などと励ましあうなどしてください。

※あくまで自分が情報収集をする中で、最大限かつできるだけ確実な情報にすべく編集しています。確実な情報かの保証まではできないので、最終判断は自ら行ってください。


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どの地域もこれから、余震・本震が起こる可能性があります。

もうご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、
より正確で有用な情報ソースの候補として
この情報を広めていただきたいと思います。

※編集し続ける予定なので、他の方にお知らせする場合は、
  コピペではなく、直接リンクしてください。

今回の地震のみでなく、今後の災害に備えるとともに、
少しでも被害を少なくできるように、今できることをしましょう!

電源不足が懸念されています。東日本の方は節電をよろしくお願いいたします。西日本の方はここぞとばかりに経済引っ張っていってください。
被災者やお年寄りなど、必要としている人に食料・水・灯油・ガソリンなどが届きません。買う時には、一度TVで見た被災地の方の顔を思い出して、それでも必要と思った分だけ買いましょう

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情報収集

【東北地方太平洋沖地震】@Wiki
http://www46.atwiki.jp/earthquakematome/
救援活動、応急処置、避難場所等いろいろ載ってます。

●東北地方太平洋沖地震の関連情報:専門家コメント
http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=6

●東北地方太平洋沖地震(Mixiコミュニティ)
http://mixi.jp/view_community.pl?id=5522501

●大地震ネットワーク(Mixiコミュニティ)
http://mixi.jp/view_community.pl?id=116245

●Google Crisis Response
http://www.google.co.jp/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011.html
全国の警報、掲示板、列車、停電がこれ一つで!

●安否確認 person finder
 http://japan.person-finder.appspot.com/?lang=ja

●安否確認 buji.me
http://buji.me/

●全国非難場所一覧 http://animal-navi.com/navi/map/map.html
 無料避難所まとめ http://bit.ly/glz340
 浸水時避難場所まとめ http://bit.ly/e0bJg6 

●地震津波情報
http://www3.nhk.or.jp/sokuho/tsunami/TN20110311170044.html

●NHK Ustream
http://www.ustream.tv/channel/nhk-gtv

●地震情報を伝えているTwitterアカウント、ハッシュタグ(greenz.jpより)

【アカウント】
@FDMA_JAPAN 総務省消防庁
@nhk_news NHKニュース
@NHK_PR NHK広報局

【ハッシュタグ一覧】
#jishin:地震全般情報
#anpi:安否確認用
#hinan:避難所や避難警告情報
#j_j_helpme:救助要請

●外国人の方で地震情報を求めている方
 ・緊急電話通訳 通話料はかかります 050-58147230 
  英語・中国語・韓国語は24時間 
  ポルトガル語・スペイン語は9AM-6PM  http://bit.ly/eagQTx

 ・近くにいらっしゃいましたら、現在NHKラジオ963にて
  (ソース :えでぃ@ジョイン党さん)

●チェーンメールを防ぐために
  http://www.ocn.ne.jp/info/announce/2011/03/13_1.html


連絡の取り方

●電話の使用は極力避けましょう。
緊急の連絡(119,110)で必要としています。

●安否の確認は災害伝言板ダイヤル171、ツイッター・ネットや Skypeを使いましょう。→http://ameblo.jp/chiakikento/entry-10827996453.html

●災害ダイヤル。1711+電話番号で録音。
1712+電話番号で再生。

●現在公衆電話が無料で使えるそうです。
【NTT公式情報】
公衆電話は災害時には優先的につながります。
災害時には被災地の公衆電話は無料で使ます。
ただし国際電話は使えません。


●無料公衆電話のかけ方。
・緑色のアナログ公衆電話
緊急ボタンを押すか、10円玉を入れれば通話できます。
通話が終わると10円玉は戻ります。
・デジタル公衆電話
テレホンカードや10円玉を使わず、
受話器を取るだけで通話できるようになります。


地震時の対応

下記参考資料などを参考資料に加え編集しています。

地震に遭遇した時の対応マニュアル http://matome.naver.jp/odai/2129850837113580401
消防庁防災マニュアル http://www.fdma.go.jp/bousai_manual/index.html
阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター http://www.dri.ne.jp/kids/okitara.html
アレックス防災資料館 http://www.alexgroup.com/disaster/know/p01.htm
さとなおのいろんなコラム http://www.satonao.com/column/variety/jishin.html

●日頃の準備

・家族ではぐれたときに集まる場所、連絡方法を決めておく(避難場所確認)
・非常時に必要・有用なものを準備しておく(下記参照)
・発生時のこころがけを覚えておく(下記参照)
・あらゆる場所で、非常口を確認しておく


●発生時(ケースバイケースな面もありますが、覚えておいた方がよいと思います)

・体の安全を確保 (1番目) (机の下に。家具から離れるなど)
・火を消す (2番目)
・窓・ドアあける → ガラスが割れて危険だという説もあり。 ソース
・あわてて外に飛び出さない(出入り口に殺到しない)
・震度4以上なら津波の可能性、すぐに高台へ
・家族の安否確認 (その場にいないときは、電話は極力短く、必要な人だけに)
・ガスの元栓を締め、ブレーカーを落とす(阪神大震災の際、漏電火災が頻発 通電火災注意)
・浴槽に水をためる (トイレを流すのに使える) → 水不足になるという説もあり。状況によって量を調節した方がいいかも。 ソース
・米を炊く  → ガス漏れなどで引火の恐れ(ガス釜の場合)ソース
・底の厚い靴をはく  → 歩きやすい靴がいいと思います。
・出来るうちに携帯充電
・正しい情報を聞く (NHKなど) ツイッターなども便利ですが、デマに注意。


●避難時の持ち物 (なるべく優先順位順)

通帳・印鑑等、現金はちゃんと確保しておく事 これはズボンなどに突っ込んで肌身離さない
携帯電話 (充電器もできれば)
ラジオは持っていくといい
ゴミ袋(大きい方がいい・給水車の飲み水を入れるバケツ代わりになったり色々と使い道が多い)
・できるだけ温かくする (着るもの、カイロ) 火が付きやすい化繊の服を避ける
食料や水、お菓子 (支援物資が足りない可能性がある)
ヘルメット、せめて帽子
身分証明書
ラップ(頑丈な奴が便利・皿に敷いて洗う用の水を節約したり傷に巻きつけて止血や木と一緒に巻いて包帯代わりになる)
ペンライト、懐中電灯
通気性の良いスニーカー(通気部分以外はガッチリした奴・頑丈な靴だと足元に散らばってる破片で怪我をし辛い)
ハンカチ、ハナカミ、タオル、メガネなど
救急セット、いつもの薬、生理用品
音楽プレーヤー(音楽を聴いて落ち着ける)
家族の写真(はぐれた時の確認用)
ホイッスル(生存率が格段に上がる)
クッション(生地が厚い奴がベスト・外に避難する時は頭を守れるし避難生活中は枕にすると少し体力を維持し易い)  毛布・寝袋


●避難時

・絶対に海や川に近づかない
・建物に赤い紙が貼られていたら、近寄らない。「全壊」の判定を受けた建物です。
・外に避難する時は頭と足に気をつける。電線や地割れに注意。
・逃げるなら車よりも自転車 みんな同じ考えで渋滞の危険がある 緊急車の妨げになる
・津波は2回目3回目の方が前回のパワーを吸収して威力が上がる 絶対に油断するな
・危ないと思ったら荷物も捨てる覚悟で。命最優先!
・パニックを起こさず、整然と。誘導がある際はそれに従う。
・ストッキング履いてる女性はできるだけ脱ぐ。火傷したら広がるから。
・ナプキンがいい止血帯になる


● 赤ちゃん

頭にタオルでも何でもいいので、クッションになるようなものを置いてください。
阪神大震災で、テレビが飛んできて死亡した乳児がいました。
彼の死を無駄にしないで。


●体の不調が起きたときの対策

地震酔いに苦しんでいる方が多いと思います。
目をつむり、10秒程度深呼吸を繰り返してください。
口内が乾いている方は辛くとも水等を含んでください。

今後余震などが続く可能性が高いので、対処法を知っていると楽になると思います。


●簡易トイレの作り方

便器の中にビニール袋を二重に入れ、口の部分の一部を管などに括る。
ビニール袋の中に新聞紙を入れ、消毒液を入れるか、スプレーする。
必要に応じてビニール袋を替える。


心に届くメッセージなど

●pray for japan
 http://bit.ly/eDdKdO

●節電
 http://setsuden.tumblr.com/

●心をうつエピソード
 http://prayforjapan.jp/tweet.html

●世界が「日本を救え!」ガガら呼び掛け
 http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1533361&media_id=42

●「スラムダンク」の井上雄彦が祈りを込めたイラストをtwitterでアップ
 http://twitter.com/inouetake


災害に乗じた犯罪に注意!!

女性を狙った性犯罪(公共のトイレなどは大変危険です、 絶対一人にならないように声を掛け合って)、
警察や電気・ガス業者と偽る詐欺電話・訪問、空き巣・強盗など。気をつけて。
命が一番大事です、もし遭遇したら大声出して逃げてください。
連携を取って行動しましょう。


小売店舗の災害サービス (地域不明)

・携帯の電池がない方はビックカメラへ。  充電器を無料開放しているらしいです。
・飲料が欲しい方はサントリーの自販機が無料開放しています。
・ソフトバンクWi-Fiスポットの無料開放 http://bit.ly/hSzhb8
・ソフトバンクが1週間メール無料に 


被災地支援

●現地ボランティアは、情報、状況、安全性を把握したうえで、求められており、効果的にできる場合にのみ、覚悟を決めて行うべきで、災害初期には求められていないどころか、逆に邪魔になる可能性が高いと思われます。  
  まずは正確な情報の共有、募金→ (落ち着いて秩序や体制が整ってきたら)支援物資・加えてボランティア、被災者の励まし → (復興したら) 持続的な募金、人的交流、経済的支援(観光など) という流れかな・・・と今のところ考えていますが、いかがでしょうか。実際、今のところ赤十字からもボランティア要請が出るところまで行っていないようです。

●ボランティア難民にならないために
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1534800&media_id=85

●募金

>募金情報まとめ
http://bit.ly/f48Zov

>日本赤十字
http://www.jrc.or.jp/ ずっとつながらないままですが・・・

>CANPAN 東北地方太平洋沖地震支援基金]
http://canpan.info/open/news/0000006465/news_detail.html

>Think the Earth
http://www.thinktheearth.net/jp/thinkdaily/emergency/2011/03/post-2.html

>民主党 東北地方太平洋沖地震災害募金の受付を開始 
http://www.dpj.or.jp/news/?num=19859&ref=rss

●被災負傷者の為の献血
http://www.jrc.or.jp/donation/index.html

●物資提供について
http://d.hatena.ne.jp/k_ma_calon/20110311/1299837162

OKWave、被災地での炊き出し・物資情報共有
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20110313_432773.html

物資については3/13 21時現在受入窓口が見つかっていません。


原発関連

テレビ報道や政府発表は問題ないとのことですが、ツイッターなどで非常に危険な状態だという知らせもあり、動向を注視する必要がありそうです。

●放射線モニターデータのまとめページ
https://sites.google.com/site/radmonitor311/home

●原発関連でわかりやすい情報を発信している早野教授(東大理学部)
http://twitter.com/hayano twitter
http://smc-japan.sakura.ne.jp/ まとめ

●福島原発について・不安な人へ 現状把握と対処
http://perota.wordpress.com/2011/03/13/kakujiko-2/

●東北地方太平洋沖地震に伴い発生した原子力発電所被害に関する放射能分野の基礎知識
http://www.nirs.go.jp/information/info.php?i3

●人体と放射線の関係
http://www.atomin.go.jp/atomin/high_sch/reference/radiation/jintai/index_06.html

●「ミリシーベルト」「マイクロシーベルト」とはどんな単位なのか、
  どのくらいから危険なのか?放射線量計測単位のまとめ
http://gigazine.net/news/20110315_sievert/

●フリージャーナリスト 岩上氏Ustream (外国人特派員協会主催 原子力資料情報室会見等)
http://www.ustream.tv/channel/iwakamiyasumi
かなり、原発に対して批判的な意見が多いので、パニックにならないように

●東京電力
http://www.tepco.co.jp/index-j.html

●BeGood Cafeでお世話になった大野さんから原発の放射能汚染に備えたヒント 
http://bit.ly/f2HqPI

●放射能を少しでも体内に取り込まない方法 
 (マイミクさんよりチェーンメールですが、昆布やわかめはよく聞きます)
 
対策は放射能を帯びていないヨウ素を先に体内に入れる。放射能が飛んでくる前に甲状腺をヨウ素で飽和させる。体内に取り込むヨウ素は一定量以上になると蓄積できずに排泄されるためそれを利用して放射性ヨウ素の被害を避けることが可能。

手っ取り早い方法はヨウ素剤。摂取タイミングは放射能に襲われる直前がベスト。原発から半径8-10km の自治体は法令に従い錠剤のヨウ素を備蓄している。

ヨウ素を多く含む食品(とろろ昆布、乾燥わかめなど)を事前に食べるとよいという説もよく聞くので、念のため(気休め?)においとくのもよいかもしれません。

※海藻類の摂取については疑問もあるようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110314-00000986-yom-sci


iPhoneもってる人

●Radio JPってアプリが有用。電池さえあれば停電してもNHKとかのラジオきけるから!(twitterより)
●「ゆれくる」アプリをDLしてあなたの住所を入れて通知レベルを震度4に設定してください。上手くいけば地震が到達する前に音付きメッセージが表示されます。
●Viber iPhone通しの通話が可能 http://getnews.jp/archives/8954
●通常1500円の「家庭の医学」が無料配信開始。ケガ病気の応急処置など被災地で利用できる情報が掲載 http://bit.ly/iabg5N


なお、最新の情報については、できるだけTwitterでつぶやいていく予定です。 http://twitter.com/johnny0525

皆様と皆様の大切な方々のご無事を心よりお祈りしています。
また、被災地の方々の一刻も早い復興のため、できることをしていきたいと思います。

時間がない人のための『日産のCSR戦略』 2

ずいぶんと前作(?)から間があいてしまったので、ここでおさらいを・・・

前回までのあらすじ・・・ ゴーン社長のトップダウンにより広報部の菅氏が中心となりサステナビリティレポートを発行し、高評価を得たものの、KPI、マテリアリティなど次なる課題を前に菅氏がとった次なる行動とは!?(ちょっと週刊マンガっぽく演出してみました)

さて、サステナビリティレポートが発行され、文字通り発行されたのみでなく、「日産のサステナビリティ」が昔日のもとにさらされ、課題が露わになってその対応を考えていかなくてはならないという状況下にあって、日産に特徴的だったのはボトムアップ(正確に言えばCSR担当の提言によりCSRを進めるための担当部署が正式に設置されたこと)でした。それまでの経営会議の議論を参考に、新中期経営計画「日産バリューアップ」との適合性も含め、CSR推進部門を常設する提案を菅氏が行ったのです。
これは、海外でのサステナビリティ戦略の重要性を認識しているゴーン社長のトップコミットメントと、経営再建段階にありM&Aなどで人種的にも多様な人材が入り乱れ、新しいことに取り組む価値観が受け入れやすかったことも大きな影響を及ぼしたことが作用したことによるものです。

そのようにしてついに本格的に動き出した日産のCSRは、CSR診断ツール「CSRイノベーション」が用いられ、企業の責任、企業の経済的社会的影響、企業の行動、ルールの尊重、貿易自由化の推進、環境への配慮、不正行為の防止それぞれのカテゴリについて、ステークホルダーごとに担当役員がそれについて指針をもっており、実際に具体的に取り組んでいるかをもとにすべて評価を行っていくことで、コー円卓会議の石田氏が日産のCSRを診断、そこから重点9分野を決定することで、日産のCSRの「軸」をつくったのでした。
そして、その9分野からKPIの重要度づけを図るべく「マテリアリティ」を探るのですが、当時マテリアリティプログラム手法は確立されておらず(というか今も十分に確立されているか疑わしいですが)、各社各様だったため、「コミュニケーション」と「プロセスマネジメント(PDCAを回す体制)」の両輪を回しながら、経営判断をする際にCSR視点からの材料を提供することを目的に、試行錯誤しながら進めていくしかなかったのでした。

さらに2006年には、具体的にPDCAを回すために「ステアリングコミッティ」いわゆるステークホルダーダイアログと、「スコアカード」いわゆるKPIを具体化した表の2つで日産のCSRを力強く前進させていくことになります。


と、かなり長くなってしまいましたが、以上の手法について、この本ではわかりやすく、具体的に記載されています。というのが本記事の骨子であります(贅肉満載の骨子ですが)。
CSRをお題目とした本はたくさん出ていますが、一企業が実際にどのようにCSRを進めていけばいいのか、そのヒントになる上質の参考書は意外と少なく、本書はその意味で大きな価値があるものと思われます。

ただし、当然のことながら日産及びコー円卓会議が自らのことを述べているため、一歩引いて読む必要がありそうです。
この本だけ読むと、さぞかしサステナビリティ戦略に優れた最高のCSRサクセスストーリーが展開されているようですが、私の認識では(大した見識ではありませんが)、電気自動車に賭けたエコカー戦略の勇者としての評価は高いのですが、CSR戦略として極めて突出しているという印象はありません。
サステナビリティレポートが当初ゴーン社長が希望していた「誰にでも読まれる小説のようなもの」を希望していたとするなら、どうせなら「龍馬伝」のような大スペクタクルノンフィクションドラマ仕立てにして、世界中をあっと言わせて欲しい。無論、サステナビリティレポートとしての機能を果たしたうえで。というのはさすがに無茶かもしれませんが、現状印刷もせずに、WEBの奥に(表からは「サステナビリティレポート」の場所がわかりにくい)たたずんでいるサステナビリティレポートを見ると、日産もまたほかの多くの大企業と同じように、苦闘しながらもがいているような、そんな気がします。

とは言え、IRサイトからもサステナビリティレポートや環境情報にアクセスできたり、決算説明会資料の3ページ目に環境へのアプローチが登場するなど、日産のサステナビリティ戦略が注目に値することに違いはないと思われるので、今後を楽しみにしたいと思います。

ただし、産業スパイには十分に気をつけて欲しいものです。

注目! CSR・エコ関連ニュースクリップ

+環境・社会報告書シンポジウム2010
http://eco.goo.ne.jp/business/event/env_report/web_sympo2010/

+日本労働組合総連合、ワーカーズキャピタルの責任投資ガイドライン策定
http://www.jtuc-rengo.or.jp/kurashi/sekinin_toushi/index.html

+生物多様性 TEEB全訳
http://www.iges.or.jp/jp/news/topic/pdf/1010cop10/teeb_report_j.pdf

+ISO26000対訳 発売
http://www.webstore.jsa.or.jp/webstore/Com/html/jp/caution26000.htm

+CSR・サステナビリティ報告書、金融危機のあおりを受けず着実に増加:PwC
http://gpress.jp/csrnews/archives/2010/12/04-110417.php#more

+ISO26000をどう使うか
http://wiredvision.jp/blog/fujii/201101/201101051400.html

+サステナビリティ日本フォーラムシンポジウム報告
 グローバル企業の挑戦と変遷〜CSRの新しい潮流を考える〜
http://www.sustainability-fj.org/seminar/2010/20101227.php

+CDP、世界の水資源に関する第1回アンケートを発表;「水が次なるカーボン」に
http://gpress.jp/csrnews/archives/2010/12/01-110203.php

+ある企業のCSR部長の悩み
http://www.alterna.co.jp/3811

+「企業の社会的責任」を改めて問う 経済同友会主催シンポジウムを聴いて
http://chikyuza.net/n/archives/5295

+関心高まるアジアのCSR
http://mitsui.mgssi.com/issues/report/r1101k_kyodo.pdf

+デザインもアクションもカッコいい!NikeのCSRウェブサイト「Nike Better World」
http://greenz.jp/2011/01/14/nike_betterworld/

+ISSコーポレート・サービシズとNAEMが戦略的提携を開始
http://www.businesswire.com/news/home/20110110007084/ja

+日本の寄付市場は一兆円
http://www.csr-communicate.com/csrtopics/20110105/csr-23505

→twitterでサステナビリティ及びCSRなどについてつぶやいています。
 http://twitter.com/johnny0525

時間がない人のための『日産のCSR戦略』 1

「時間がない人のための・・・」とか「サルでもわかる」とかつけるといかにもそそられますが、すみません、ただの読書感想文です。それなりにまとめてみたので、関心のある方には意外と便利かも・・・しれません。

ちなみに・・・長いです。

『日産のCSR戦略』 生産性出版

日産自動車+経済人コー円卓会議日本委員会 編
菅慶太郎+石田寛 著

かつて瀕死だった日産が次期中計、そして経営戦略そのものに組み込むことを念頭にカルロス・ゴーン社長からトップダウンでサステナビリティレポートを制作することが命じられたのが2003年春。責任者として広報部門の菅氏が抜擢され、コー円卓会議の診断ツール「CSRイノベーション」を参考にKPIを探っていく・・・・その一連の様子を現場目線で伝えたのが『日産のCSR戦略』です。少々長くなったため、2回に分けてその概要を個人的な感想を織り交ぜながら紹介したいと思います。


レポート作成に当たり、ゴーン社長から出された条件は以下4つでした。

1.節目ごとにゴーンへの進捗報告を行いつつ、最終的には2004年6月までに発行すること。
2.ストーリー性のある、多くの人にとってわかりやすいレポートとすること
3.グローバルな活動を反映して、作成すること
4.アルコアのレポートを1つのベンチマークとすること

このようにトップ自ら先進的な問題意識とサステナビリティへのコミットメントを持っていたことが、日産のCSRにとって極めてめぐまれていたと考えられます。

中途段階ではゴーン社長自らにより、想像以上にサステナビリティレポートへの柔軟で明確な指示がなされました。
自分が発するトップメッセージなどは一般の人はあまり読まないのだから、地域社会は将来世代への情報ページなど、とにかく関心の高い分野を充実させ、全体的に子供が読んでもわかる、小説のように読んでもらえるものにしてほしいということや、写真の質と、文章やテーマとの因果関係を明確にするということなど。役員会議でも意見を収集し、最終的には証券会社や取引先にも配布できるものとなるだろうということで、最初にこの日産そのものを現すサステナビリティレポートをつくる担当となった菅氏の心労は計り知れないものだったと推察されますが、それ以上にやり甲斐に満ちたものだったに違いありません。


次の年完成したレポートは日本語版4万部、英語版2万部を印刷(現在はWEBのみ)したが、政府関係、シンクタンク、大学、メディアなどから3000部以上の申し込みが殺到、環境コミュニケーション大賞を受賞するなど、絵にかいたような反響が得られたのでした。


受賞の主な理由は以下3つ。

1.ステークホルダーとのコラボレーションを描いている点
2.ガバナンス分野に独自の視点(現在の日産ウェイ)
3.5種類のレポートによる報告体系(現在はARと2つ)

1については今では当たり前であり、2についても現在多くの企業が企業理念を中心に据えたCSR戦略を進めているのでそう新しくもありませんが、コロンブスの卵ということで、何事も先んじるものは強いですね。私も伊達直人をやろうかと思いましたが、今からではテレビでも目立ちません(無論、別にそのためにやるわけではありませんが)。特徴的なのは、3で、なんと当時日産はコーポレートツールが5つもあったとのことで、最近ではリコーやパナソニック、その他エネルギー関連企業が多くツールを出しているようですが、統合するか分割するか、なかなか悩みどころだと思いますが、とにかく努力は報われたようでその点が評価に結び付いたようです。が、今はWEB版のサステナビリティレポートとアニュアルレポートの2つに集約されたとのことで、諸行無常であります。


さて、日産のCSRについてそのアウトラインに焦点を当てると、社外コミュニケーションと、社内コミュニケーションの2つからとらえることができ、中でも社外コミュニケーションからCSRの取り組みを始めたたと言います。
とにかくレポートを発行することでひとつの形をつくり、そこから外部から意見を吸い上げ、社内で議論を醸成し、日産のCSRの方向性を形作っていくという順序になります。

したがって、最初の2004年版発行後、コー円卓会議の診断ツールやなどを参考にしながら、KPI(CSRスコアカード)の作成を行い、PDCAをまわしていきつつ、マテリアリティを見極めていきました。ただ、当時は、というか今もそうだと思いますが、「マテリアリティ」すなわち重要性とはなんぞやということについて、方法論が確立されておらず、試行錯誤しながら進めていった苦労が述べられています。が、そもそも方程式にあてはめたり、お金を払えばすむ話であれば誰も苦労しないので、何事も試行錯誤によって、帰納、演繹、時に止揚しつつ、論理立てて、ここぞという時に直観を働かせながら自社のCSRをつくっていくしかないのだと思います。


(突然ですが)つづく・・・

CSRコンサルによる注目すべき2010年サステナビリティレポートトップ10

Corporate RegisterやEthical Corporationと言った有力なCSRメディアでCSRレポートのレビューをを行っているCSRコンサルタントのElaine Cohenによるサステナビリティブログで、2010年に評価レポートを作成した25のレポートから2010年のサステナビリティレポートトップ10が選出されました。

とはいえ、CSRレポートを評価するという点においては実に様々な指標や、選抜されたボードメンバーが多角的に判断するため、最終的には主観的な判断が必要になるとの観点から、今回はレポートの評価データよりも自身の心に訴えかけたものを中心に選抜しているようです。
よく表彰される企業のレポートとはまた違った発見があるかと思います。

これまでのレビューにおいて分析値をもとに総合的に最も高い結果となったのは、"Dow Chemicals 2009 GRI Report"でした。GRIインデックスに基づき、読者の求める情報にいち早くたどり着けるナビゲーションがあります。内外のコメントが少ないためややドライに感じますが、まんべんなく報告されており、明瞭で透明性が高いものとなっています。

そのほか、Hyundai Engineering and Construction, Centrica, BBCも高評価を得たレポートとして報告されていますが、心に訴えかけるインパクトのあったレポートいう基準で10つをピックアップした結果下記が選ばれました。

■Danisco 2009/2010 Sustainability Report
信頼性に富み、オープンでチャレンジ精神を感じる。

■AHA! 2009 Sustainability Report
クリエイティビティにおいて類を見ない。

■Impahla Clothing of South Africa Sustainability Report 2009
176名の従業員全員の顔を載せて、中小製造業のレポーティングの模範的存在。

■Coca Cola Enterprises Corporate Responsibility and Sustainability Report 2009
内容のバランスがとれていて、コアな課題をうまくカバーしている。

■Cambell Soup Sustainability Report 2010
社会的使命を持った明確なゴールとコンセプトで構成された素晴らしい報告書で、CSRマイスターのソーシャルメディアでの発信も注目。

■Westpac Bank Annual Review and Sustainability Report 2010
金融機関の模範となる飛びぬけた報告を続けているWestpacで、半ば統合報告書となっている。

■SAP Sustainability Report 2009
オンライン報告としてソーシャルメディアを利用するなどインタラクティブかつ興味深い内容となっている。

■Burt's Bees 2010 Multimedia Report
75分の映像でまとめられたこのメディア業のレポートはサステナブル文化への情熱が反映されていて、イノベイティブ。

■IMC2 Positive Impact Report 2009
マーケティングについての明確なステートメントがあり、レポート内容も充実していて、小規模企業が大きなインパクトを残したレポートとして、3回目ながら既に成熟している。

■Wal-mart Sustainability Report 2009
111ページに及ぶ報告書において指摘すべき事項は多くあるが、確実な進捗がみられる

http://www.csr-reporting.blogspot.com/2010/12/top-ten-csr-reports-of-2010.html


2010年は、サステナビリティに関する話題としては、BPのメキシコ湾の石油流出事故という歴史的大事故やトヨタのリコール問題の決着など、企業のリスクマネジメントにおける大きな話題がある一方で、COP10における名古屋議定書の締結、ISO26000の発行など、今後の企業活動を占う極めて重要なコンセンサスが生まれた年でした。

世界経済や政治が不安定な中、そうしたサステナビリティ課題へのあらゆる主体による取り組みが、それら問題の解決に寄与し、世界が安定と調和に向かうことを願っています。

注目! CSR・エコ関連ニュースクリップ

ちょっと古いものもありますが・・・
最近のCSR関連ニュースです。

+12月9〜11日は、エコプロダクツ2010
http://eco-pro.com/eco2010/

+CSRでイニシアティブを握る欧州のしたたかな戦略
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/column/20101124/105346/

+「CSR担当役員が会うべき100人」のリスト
http://eco.goo.ne.jp/business/csr/review/1011_2.html

+欧州の社会的責任投資(SRI)市場が拡大
http://greenz.jp/2010/11/12/outdoor_wedding02/

+ISO26000 最前線 by日経CSRプロジェクト
http://ps.nikkei.co.jp/csr/iso/index.html

+“中国の特色あるCSR”の姿 ―政府系シンクタンクのCSRランキング―
http://www.dir.co.jp/publicity/column/101126.html

+中国で沸騰するCSR熱
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/column/20101005/104928/

+【日本版コラム】日産自動車のインド製造部門と「BOPビジネス」
http://jp.wsj.com/Business-Companies/Autos/node_154397http://jp.wsj.com/Business-Companies/Autos/node_154397

+第4回CANPANCSR大賞受賞企業発表
http://blog.canpan.info/csraward_2010/

+ニューズウィーク誌が第2回目となる、「グリーン企業ランキング」を発表
http://gpress.jp/csrnews/archives/2010/11/04-200525.php

+マレーシア証取、環境・社会・ガバナンス指数を導入へ SRIファンドの呼び込み目指す
http://www.asiax.biz/news/2010/11/25-131624.php

+真のCSR普及を目指して 「一般社団法人CSRコミュニケーション設立」
http://www.dreamnews.jp/?action_press=1&pid=0000023684

+社会貢献に取り組む学生2,000名が選ぶ!CSR活動を行う企業を紹介するサイト「CSR100」を開始!!
http://www.kigyou-sns.com/press/press_31212.html

+「中国人が日本の森を買い漁る」という都市伝説
http://alternaeditor.seesaa.net/article/161641886.html


→twitterでサステナビリティ及びCSRなどについてつぶやいています。
 http://twitter.com/johnny0525

グローバルフェスタ2010 (国連ミレニアム開発目標は誰の目標?)

◆グローバルフェスタとミレニアム開発目標◆

10/6の「国際協力の日」にちなみ国内最大級の国際協力イベントである「グローバルフェスタ」が10/2、10/3に日比谷公園で開催されました。グローバルフェスタというからには、世界各国からいろんな民族が集まって夜通し踊りまくるのかとイメージしますが、実際は国際的に活動するNPOやNGO、法人などがブースを出して、一般市民に国際協力を啓発(しつつできればお金を集める)重要なイベントのようです。私は初めて知りましたが、実は20周年となるらしく、今年は国連ミレニアム開発目標をテーマに多くの国際協力団体が出展し、高橋尚子、八田亜矢子といった著名人や河口恭吾などのアーティストも参加し、一般市民の関心を喚起しました。

国連のミレニアム開発目標(MDGs)とは何か。ミレニアムというのは西洋で言う1000年の記念で、特に欧米では、記念に建物をつくったり、イベントをやったり、大盛り上がりしておりました。もっとも何が1000年記念なのかというとキリスト生誕1000年ということなので、特に「慈悲」という観点もあってか貧しい人々をなんとか救わねば、という高邁な理想が行動に移しやすい千載一遇のチャンスであるのだと考えられます。

しかし、この目標は2000年の国連のミレニアムサミットで世界189か国の代表が「国際ミレニアム宣言」として宣言したものであり、深刻な貧困に一致団結して取り組むための最大級の合意であり、取り組みであります。
にもかかわらず、非常に認知度が低く、「2015年までに1日1ドル未満で生活する人々と、飢えに苦しむ人々の割合を1990年比で半分にする」などといった途方もない目標を聞くと、日比谷公園で数日イベントをやるくらいではまったく事足りず、政府・経済界・メディアがこぞって組織的な取り組みをしていかなくては焼け石に水ではないかと考えられます。

そういう意味では、MDGsで定められた目標は、CSRとの統合が目指されるべきであり、国連グローバルコンパクトとGRIが連携するように、MDGsも連携するべきだと思います。この目標が掲げるテーマは「極度の貧困と飢餓の撲滅」「普遍的初等教育の達成」「ジェンダーの平等の推進と女性の地位の向上」「幼児死亡率の削減」「妊産婦の健康の改善」「HIV/エイズ、マラリアその他疾病の蔓延防止」「環境の持続可能性」「開発のためのグローバル・パートナーシップ」などですが、企業活動やBOPが深く影響するテーマがほとんどです。実際今年11月に発行が予定されているSR(Social Responsibility)の国際規格ISO26000にはMDGsの課題が盛り込まれています。英vodafoneがMDGsに明確にコミットし、WEBサイトのcorporate responsibilityでわかりやすく説明しているので良い事例となるのではないでしょうか。http://www.vodafone.com/start/responsibility/mdg_resource.html  また、日本では味の素がMDGsを視野に入れた「21世紀の人類社会の課題解決」を謳った活動を行っています。 http://www.ajinomoto.co.jp/activity/csr/global/


◆イベントを歩いてみて◆

ということで人類史が始まって最大級かつ緊急の夢のような目標を掲げている
ミレニアム開発目標ですが、実際のイベントはアースデイを2まわりほどおとなしくまじめにしたような感じで、テーマ的には似ている部分もあり、おとなしくまじめな私ジョニーにはすっと入っていける空気もありました。個人的に興味のあった地元の高山のイベントでお世話になった「地球のステージ」の桑山紀彦さんのコンサートにはいけませんでしたが、私もラオスのビールを片手にブースをまわって歩きました。

感じたのは、アジア関連の団体がとても多く、お客さんも外国人はほとんどがアジア系だったことです。地理的に近いのみならず、人口の多さも経済の大きさももはやあらゆる問題の鍵がアジアにあるのだと感じました。

気になったブースは、ナレッジマネジメントを広めるという視点からブースを出展していたことアジア生産機構、ウォーターフットプリントについての情報発信を行っておりISO化が急がれていることを知らされた地球環境センター、おじさんが砂漠に森をつくる過程を数百枚の写真で説明してくれたNPOサヘルの森などでした。おじさんは手に持っていた数百枚の写真をひとつひとつ丁寧に説明してくれたので、きづいたら暗くなりかけていました。

どこかでもらった資料にあったアジアで開かれているエコプロダクツの国際展が次回(来年2月)はインドで開かれるとのことで、インドでどれくらい盛り上がるのか、気になります。第一回は2004年にマレーシアで開かれ来場者は1万人くらいでしたが、昨年インドネシアで開かれた際には9万人にまで増えているようです。日本の日経エコプロダクツより規模は小さいですが、着実に育っているようです。


以上、気づけばミレニアム開発目標そのものにあまり触れないブースが多く、いろんな団体の活動に触れることができたことは収穫でしたが、いったいミレニアム開発目標はどうなるのかはさっぱりわかりませんでした。正直目標だけが独り歩きしている感をうけます。

個々の組織の取り組みについては・・・実に様々な活動がありますが、普段IR/CSRの世界に身を置いている者としては、公的な予算、あるいは募金などの志の寄金、そして働く人の貴重な時間、そしてその思いをうまく流れるようにするためにも、「もしドラ」ではありませんが、この世界にもマネジメント力、あるいは問題解決のためのマーケティング力が重要であるであろうということであり、その部分の評価や開示をより進めるべきではないかということでした。

もっとも、ラオスビール片手にふらりと見て回った程度なので、主催者側からすると「ちゃんと説明してるよ!」という感じかもしれませんが、一般客目線での感想としてまとめてみました。


+国連事務総長が企業のMDGsへの参加を求めています。
http://csr-news.net/main/2010/09/22/un-secretary-general-urges-business-to-embrace-%E2%80%9Cdevelopment-compact%E2%80%9D-for-the-millennium-development-goals/

twitterもよろしくお願いします。


twitterでサステナビリティ及びCSRなどについてつぶやいていますので、よろしければフォローをお願いします。 → http://twitter.com/johnny0525

以下、これまでつぶやいたものの抜粋です。

●RT @nikkeitter
米大富豪40人、資産を半分寄付 バフェット氏やゲイツ氏 http://bit.ly/9By2kM #nikkei 4:10 AM Aug 6th Perl Net::Twitterから

●GRIがCSRと財務レポート統合に新組織。RT @EmmaMurphyCSR RT @greenmarketing1 GRI Launches Effort to Marry CSR and Financial Reporting http://bit.ly/9HIcYl 10:39 PM Aug 4th webから

●RT @tetra_
要チェキ! QT @maekitam エコ議員つうしんぼ、到着したものから回答結果のアップが始まりました。期日前投票も始まってます。ぜひ自分の選挙区の候補者の回答結果をのぞいてみてください。http://giintsushinbo.com/ 2:18 PM Jul 4th webから

●ナイジェリア→メキシコ湾以上の石油事故が日常茶飯事と言う RT susanmcp1 RT @BHRRC Nigeria: More oil spilled every year in Niger Delta than in Gulf leak http://ht.ly/1V6Co 12:40 AM Jun 8th webから

●goodbye BP and Pfizer QT @GRI_Secretariat 12 companies r out from the Nasdaq OMX CRD Global Sustainability 50 Index http://jm.ly/FLs8yI #CSR 11:51 PM Jun 7th webから

●GRIがCSR読者投票募ったら、投票も受賞もブラジル人ばかり。 QT @davidcoethica RT @mallenbaker: Brazil humiliates GRI -. http://twurl.nl/wsa8ik #gri #csr #sustainability  :46 PM Jun 1st webから
削除

●Nice Free Business Magazine in Europe. ヨーロッパの旬のビジネス英語情報が無料。Top CFOs, European Web 2.0, CSR http://www.businessrevieweurope.eu/magazines/2680  6:18 PM May 30th TweetDeckから


●環境系まっしぐら。 Ustもあるけど。 RT @mr3tiago RT @sc_seo: Top 10 VC Recipients of 2010 (So Far) http://is.gd/cjUr5
1,274,571,986,000.00 webから

●新しい公共とは、民営化のことではなく、協働のことだ。 「私たちの社会的責任」宣言(案)ができたらしい。 http://sustainability.go.jp/forum/ #CSR
11:31 PM May 19th webから

●イギリスの小売はもはやグリーンコンシューマーがマジョリティ green consumer is growing in u.k.. http://bit.ly/dwmIoi #CSR
11:18 PM May 19th webから

●棚田なう http://twitpic.com/1nxlz4
5:03 PM May 15th movatwitterから

●地球のためにとか、人類のためにとか言うのは茫洋としているから、生まれた街とか家族とか愛する人のために、と言う方が地に足ついてる。ただ、問題は「それ以外」、をぬきにして考える時代は終わったと言うことだと思う。
11:21 PM May 7th movatwitterから

●Forbes Has Started CSR Blog.. http://blogs.forbes.com/csr/
7:34 AM May 7th webから

●TIMEの世界環境災害ベスト10に、日本の水俣と東海村の2つもランクイン・・・ RT @digg_enviro "Top Ten Environmental Disasters" - http://digg.com/d21Q7x3?t11
7:30 AM May 7th webから

GRIと国連グローバルコンパクトのコラボレーション

国際的なあらゆる企業や組織のサステナブル報告ガイドラインであるGlobal Reporting Initiative(GRI)と、人権、労働、環境、腐敗防止についての10の原則を企業活動に組み込む国連グローバルコンパクトが連携することを表明しました。

これはGRIが次回の報告ガイドラインにグローバルコンパクトの10原則を含むようにする一方で、グローバルコンパクトは企業に報告フレームワークとしてGRIを推薦、投資家をはじめさまざまなステークホルダーにより企業のESG項目を分析しやすいものにすることで、企業などのサステナブルな事業活動をより充実したものにすることを狙いとしています。

国連グローバルコンパクトのエグゼクティブ・ディレクターのジョージ・ケール氏は「コーポレートリスポンシビリティはビジネス戦略と事業においてのメインストリームとなった。この2つのイニシアティブの融合は極めて大きな進展だ。グローバルコンパクトとGRIはグローバルなサステナビリティとビジネスの変化に明確なロードマップを与える優れた機会を提供する」と述べました。

これにより様々な課題はあるものの実質サステナブル報告の国際的なデファクトスタンダードとなっているGRIの重要性が増すことになりそうです。

http://www.unglobalcompact.org/news/34-05-28-2010

国連生物多様性の日によせて~UN's day of Biodiversity~

 昨日、早くも蝉が鳴いていました・・・

 今日は国連生物多様性の日です。今年日本(名古屋)で開かれる国連生物多様性条約締約国会議(COP10)の影響もあり、日本でもシンポジウムなどが活発化してきています。

 国連は夏に極めて重要な生物多様性報告を発表する見込みで、このまま生物多様性が進めば、薬や土壌、空気や水と言った人間生活に欠かせない自然の恩恵を守るためのコストが10〜100倍に膨れ上がることに触れる模様です。

 これは、気候変動に匹敵する(ガーディアンの記事では「気候変動よりも重要」とあります)人類史上最も深刻な問題としての認識をより多くの国、企業、団体、個人に広めなくてはならないと言う危機感の現われでもあります。

 GRIや環境報告ガイドラインにも生物多様性への対応が盛り込まれるようになりましたが、日本でも経団連が生物多様性宣言を昨年提唱し、各企業のCSRレポートへの生物多様性報告は増えてきており、シャープが生物多様性への影響を格付けする取り組みを行ったり、積水ハウスがその土地にあった一軒につき5本の樹を植えるプロジェクトを行うなど、今後も加速度的に活動が活発になるのではないかと思います。

 しかしながら、気候変動の問題に比べると問題が複雑で分かりにくいために、一般の認知度が極めて低いことが明らかになっています。政府、メディアをふくめより迅速に啓発と対策を進める必要があります。

 4月のアースデイ東京では竹富島や三浦・三戸の湿地の環境破壊を引き起こすリゾート開発への反対運動も行われていましたが、企業の開発への環境意識を変えるためにも、CO2への意識同様に、生態系への影響を常に考えられる、感じられる意識の醸成が求められるのではないでしょうか。

 企業サイドとしては、規制や国民の意識浸透と言ったリスクマネジメント的観点から、水源涵養や開発時の環境調査、サプライチェーンの見直しなどに取り組みつつ、それを明確に報告していくことで、クライアントや消費者、投資家、従業員、地域住民などへの信頼につなげていくべきときがやってきました。

 気候変動への対策で後手を踏んでしまったと考える企業があるのなら、その二の足を踏まないための「チャンス」があるのではないでしょうか。

+gardian.co.ukの記事
http://www.guardian.co.uk/environment/2010/may/21/un-biodiversity-economic-report

+国連生物多様性条約第10回締約国会議
http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/index.html

+日本経団連 生物多様性宣言
http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2009/026.html

+生物多様性とは
http://www.biodic.go.jp/biodiversity/about/index.html

世界のダイバーシティ、トップ50企業 by DiversityInc

ダイバーシティに関する情報提供及び啓発に取り組むWEBメディアDiversityIncによる今年で10回目となるダイバーシティ優良企業50の発表がありました。

応募企業は、1000名以上の従業員のある企業で今年は過去4年比75%増の449の企業が応募、CEOコミットメント、人材、企業と組織コミュニケーション、サプライヤーのダイバーシティについての200以上の設問に解答し、最終的には企業名をふせてDiversityInc社員によって適正に評価されているとのことです。

尚、そもそも申し込んでいないのか選ればれていないのか日本企業はトップ50には入っていませんでした。 ジョンソン・エンド・ジョンソンは近年大規模なリストラも行っているようなので、ダイバーシティとは言え、雇用確保は対象になっていないようです。 以下、上位20社を記載します。
 
1,SODEXO
2.JOHNSON & JOHNSON
3,AT&T
4.KAISER PERMAINENTE
5.ERNST & YOUNG
6.PRICEWA TERHOUSE COOPERS
7,MARRIOTT INTERNATIONAL
8,IBM CORP
9.BANK OF AMERICA
10. ABBOTT
11.VERIZON COMMUNICATIONS
12,AMERICAN EXPRESS CO.
13.MERCK&CO.
14.COLGATE-PALMOLIVE
15.KPMG
16.NOVARTIS PHARMACEUTCALS CORP.
17.THE COCA-COLA CO.
18.PROCTER & GAMBLE
19.STARWOOD HOTELS & RESORTS WORLDWIDE
20.HEALTH CARE SERVICE CORP.

http://www.diversityinc.com/article/7313/The-2010-DiversityInc-Top-50-Companies-for-Diversity/

+上記には入っていませんでしたが、ソーシャルメディアを生かした女性活用の取り組みを進めているインテルの事例がありましたので、英語ですが参考に記載します。
http://jm.ly/jqSr2g

CRRA2010・国際的優秀サステナビリティレポート表彰 Vodafone Group連覇。

 Corporate Register.comのCSRレポートアワードである、CRRA(CRReportingAwards)'10が発表されました。

 これは、世界中から6,000に及ぶCSRレポートやニュースを配信するCorporate Register.comが、その年の最も優れたCSRレポートをサイト訪問者(CSRの専門家やCSRサポート企業が多数を占める)に投票を募り表彰しているもので、今年で3回目となります。今年は2009年より40%も多い8,000人からの投票の結果、昨年同様にベストレポートとしてVodafone Group plcのCorporate Responsibility Reportが選出されました。
 一瞬、昨年と表彰企業が似ているので、更新されていないのかと思いましたが、そうではなく、同じ企業が続けて表彰されていたのでした。
 驚いたのは、最近メキシコ湾で史上最悪レベルの石油流出事故を起こしたBPが3部門にノミネートされていることでした。詳しくは知らないのですが、管理体制に大きな問題があったのではないかと言われもしており、そうでなくともいくら立派なサステナビリティレポートを作ろうとも、あのような大きな事故を引き起こしてしまったら、元も子もないことは確かです。今後の対応が注目されます。


◆レポートの傾向
 1992年からレポート発行企業は右肩上がりで増え続けており、世界的金融危機をもってしてもそれを止めることはなかったとのこと。発行企業は、特にヨーロッパで劇的に増えていますが、北中アメリカやアジアでも増加しています。しかも、その伸びが加速していることは、初めて発行するレポートの数もまた右肩上がりで伸びていることからも明らかなようです。

レポートの内容は、1992年当初はほとんどが環境に関するものでしたが、その後90年代は健康と安全がやや増え、2000年以降はトリプルボトムラインに即したSustainabilityレポートや、EHS/Community/Socialを重視したCorporate Responsibilityレポートが増加して主流となっています。

アニュアルレポートとCSRレポートを統合したIntegrated Reportは、2008年までの加速度的な伸びに、急にブレーキがかかり、2008年版と2009年版とではあまり差異が認められませんでした。統合版が進んできるのは、オーストラリアで、全体の40%程度を占めています。その次はヨーロッパで15%程度です。

国際的な唯一のガイドラインとしえGRIを参照する企業は徐々に増え、全体の1/3程度ですが、具体的な効果や事業との整合性がとりにくいことから、多くの企業でそれを採用していないという見方もされています。


◆表彰レポート
 >>最優秀レポート Vodafone Group plc
  次点  BP plc    
3位 Co-poerative Group Limited

 評価基準としては、内容、コミュニケーション、信頼性、コミットメント、比較可能性の5つで、オープンに議論をしてより多くを開示する姿勢が見られるかどうか。

>>最優秀初制作レポート The Walt Disney Company
次点 Brasil Foods SA
    3位 888 Holdings Public Limited Company

>>最優秀中小企業レポート RecycleBank LLC
    次点 Instituto Ethos
    3位 Allen & York

>>最優秀統合レポート Novo Nordisk A/S
    次点 BASF SE
    3位 Veolia Environnement

>>最優秀カーボンディスクロージャー Hewlett-Packard Company
    次点 The Walt Disney Company
    3位 General Electric Company

>>関連性と重要性 Vodafone Group plc
    次点 Volkswagen AG
    3位 BP plc

>>開示性と公正さ Virgin Media Inc
    次点 BP plc
    3位 Co-operative Group Limited

 .>>保証を通した信頼性 Banco Bradesco SA
    次点 Volkswagen AG
    3位 VOdafone Group plc



 +表彰レポートと、レポートの傾向のPDF
 http://www.corporateregister.com/downloads/

+表彰レポート
 http://www.corporateregister.com/crra/

『日本でいちばん大切にしたい会社2』 坂本光司 著 

会社が本当に大事にしなければならないことは「5人」に対する使命を果たすことだと述べられた本書。
5人とは、社員とその家族、社外社員(下請け、協力会社の社員)とその家族、現在顧客と未来顧客、地域住民、とりわけ障害者や高齢者、株主・出資者・関係機関ということで、CSRで言われるステークホルダーとほぼ同義ということがわかります。
そして、その中でも最も幸福を追求すべきは最初の4つで、そこが満たされれば、必然的に株主や出資者の要求にもこたえることになると言うことです。
さらには、顧客より大切なのは社員とその家族であるということで、社員が幸せな会社は例外なく好業績を上げているとのことです。

経営者の最大の使命のひとつである決断は、いつの時代も「正しいか正しくないか」「自然か不自然か」に軸足を置いて成されるべきと述べられ、その観点から日本の6300社を訪問調査し、100社以上の「日本でいちばん大切にしたい会社」を紹介したいと言うことで、この本はその第二弾で、8社が紹介されています。

常々、CSRというものは、大企業はもちろんのこと、中小企業がどれだけそれを体現できるかが本質的には重要なのではないかと考えていたこともありますが、出身の岐阜県にあるということで関心の高かった未来工業や、今住んでいる西武線にあるサイボクが載っていた事もあり、ほとんど立ち読みもせず購入しました。

掲載されているのは、「採用を先着順で行う」だとか「残業がなくて定年が70歳」だとか型破りな経営をしながらも着実に収益を上げ、そして何より人々に必要とされている企業ばかりです。

勿論、仏のような人間がいないように、何から何まで完璧な企業もないため、一方的によいところをまとめてある本書の内容だけを鵜呑みにすることは出来ないと思いますが、少なくとも、CSRとは何か、企業経営とは何かを立ち止まって考えるのに、具体的なベストプラクティス集として、参考になるのではないでしょうか。

http://blog.canpan.info/nihon/

注目! CSR・エコ関連ニュースクリップ

■「第13回環境報告書賞・サステナビリティ報告書賞」の審査結果発表
 http://www.toyokeizai.net/corp/release/2010/20100405.php

■経済同友会日本企業のCSR−進化の軌跡−「自己評価レポート2010」
  http://www.doyukai.or.jp/policyproposals/articles/2010/100413a.html

■CSR経営動向調査 2009年度
 http://www.jri.co.jp/page.jsp?id=17702

■CSR指標をKPIに――投資家のための必要最低限の指標を開発
 http://gpress.jp/csrnews/archives/2010/03/05-075622.php

■投資家への「水リスク」データの開示は不十分――銀行・金融メディアが指摘
 http://gpress.jp/csrnews/archives/2010/03/04-073641.php

■新興国での非財務報告の促進を求める声明書、投資家に署名を求める――国連PRI傘下のEMDP
 http://gpress.jp/csrnews/archives/2010/04/05-181549.php

■中国、米国・英国を抜き 再生可能エネルギー投資で世界最大に
 http://www.ecool.jp/foreign/2010/04/chi66-547.html

■EU、2050年までに再生可能エネルギーに完全移行−EREC報告書
 http://www.ecool.jp/foreign/2010/04/ren77-558.html

■EU 新経済戦略「ヨーロッパ2020」を提案
 http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=22855&oversea=1
 
■NTTグループ8社、5月より"省エネ性能ガイドライン"を適用開始
 http://journal.mycom.co.jp/news/2010/04/14/012/?rt=na

ESGの潮流3 シンポジウム「低炭素社会と金融・情報開示」

もう3ヶ月も前のことになってしまいましたが、環境省と日本公認会計士協会の主催するシンポジウム「低炭素社会と金融・情報開示」について、今後のサステナビリティレポート及びESGの流れを知るのに大変良い内容と思われるため報告します。

このシンポジウムでは、国際的に高まる機関投資家のESG・非財務情報への関心や動向について、国際的な金融機関関連の一人者がプレゼンテーションを行い、その後パネルディスカッションが行われました。

中でも、イギリスの投資インデックスを管理するFTSE(フィッチ)の責任投資統括責任者であるWill Oulton氏、そしてAccounting For Sustainability議長として欧州のサステナビリティ政策を引っ張るPaul Druckman氏の主張は非常に興味深いものでした。

Will氏は、機関投資家のPRI(責任投資原則)加盟が増加の一途であることに触れ、「持続可能性を支持することが競争優位につながる」と断言し、FTSEの低炭素社会に寄与している企業のスクリーニングでは日本企業が68社と全体の13%を占めていることを取り上げながらも、日本の機関投資家の意識が低いことを危惧し、欧州では機関投資家の啓発活動を行ったと述べました。環境市場の推進要因としては、気候変動以外に、エネルギーの安全と供給、人口増加、水資源の危機、経済発展と資源の枯渇、生態系の悪化などを取り上げ、特に人口増加による水不足の深刻さを強調、CDP(カーボンディスクロージャープロジェクト)に続き、ウォーターディスクロージャープロジェクトが発足すると述べました。世界の環境投資状況では中国が圧倒的な投資(景気刺激策)を行っていることもあり、今後は世界に認められるためにも中国でも開示が進むと予想しています。

また、Paul氏は欧州が世界のCSRエクセレンスとして主導権を握ろうと総力で推進していることに触れ、特に投資家を始めとする経済的ステークホルダーが中心となりESGの役割が大きくなると述べました。その上で、単に財務情報に非財務情報が上乗せされている"Integrated Report"はブラジルやスイスが進んでいるのものの、今後は両者が真につながり企業戦略と結びついた"Connected Report"が求められると述べました。 

最後に、パネルディスカッションでは、三菱UFJ信託の投資企画部加藤正裕氏が社会的責任投資については四半期ごとで検証して効果を確かめていく必要があると述べる一方で、国連環境計画金融イニシアチブの末吉竹二郎氏が「根本的に考え方が違う。年金を預けて数十年後の世界が壊れていたら意味がない。今のタイミングで動かないと大きなチャンスを逃す」と、日本の機関投資家の様子見が続くことに焦燥感を現しました。その他、Paul氏が投資家向けになっていくConnected Reportについて、投資家が読みやすいようページ数がすくなくわかりやすい既に分析済みのものが望ましいと答えた(これはかなりの難題だと思われるが・・・)。さらには現状国際的なサステナビリティレポートのデファクトスタンダードであるGRIについて、フレームワークのひとつに過ぎず、Connected Reportについてフォローされていないため、今後はIFRS(国際会計基準)のようにチェックする形が望ましいと述べました。そして、先般お伝えしたブルームバーグとトムソン・ロイターが投資ツールにESGを組み込んだことの重要性もやはりここでも取り上げられました。

日本各企業は、技術鎖国(ガラパゴス化)から抜け出ようともがいていますが、日経ビジネスで3/1号の特集で「環境後進国日本」と危惧されていることなども鑑み、気づいたらサステナビリティ後進国にもならないように対応を進めていかなくてはならないのではないでしょうか。

+日本公認会計士協会 サステナビリティについての基本方針
 http://www.hp.jicpa.or.jp/ippan/about/csr/policy.html

『老子の思想』 張鐘元 著

老子の思想は極めてエコロジーです。

紀元前の戦国時代の中国において「道」の思想が、儒教が一般的となった世にも関わらず、人々の心に浸透したのは、競争と勝敗、戦乱とと政争にチューニングされた偏った価値観による疲れや矛盾への癒しと慰めだったからだと考えられます。

老子の思想は、人が自然本来の姿に戻り、他と比べることなく、何かにこだわることも心の迷妄にとらわれることもなく、「全体性」としての自己を受け入れて生きることです。

それは、グローバリズムと資本主義を根底で支える西洋的な言語や論理、科学の力が「切り分けた」自然と人間、主観と客観、言語と感情、心と身体の統合を志向しているように思います。

学生時代に懐疑主義を学び、ヘーゲルに至る西洋近代哲学までの限界が、西洋においてはその後の実存主義や構造主義、ポスト構造主義でパラダイムシフトしていく様を卒業テーマとした私は、東洋においては遥かに昔の老子の思想にすでに「統合」された世界観が確立されていたことに驚きを覚えたものです。

最近、ふとしたことからこの本を再度読むと、その自然と調和し、すべてをシンプルに還元していくこの思想が、あまりにエコロジー的思想と本質的に合致していると感じ、再び驚いたのです。自分の学生時代の最大のテーマが、片方でエコロジーに、そして一方で老子に結びついていることの必然が理解できた気がします。

しかしながら、私の考えでは、人間が欲望に従って生きることを否定するこの考えは、ある意味では極めて不自然でもあり、あまりに理念的であり、また誤解を怖れずに言えば、非常に冷たい思想でもあると思います。

とは言え、膨張した欲望のスパイラルと、自然や身体との乖離が招いている齟齬の数々を思えば、老子の思想が今の時代にとって重要なヒントを持っていることは間違いないと思うのです。

この本は、老子の言葉と、そのわかりやすい解説が81章にわたり展開されています。特に西洋の実存主義からの文脈での解説が秀逸です。



第52章 内なる光

世界には始めがある。
それは世界の母と呼ばれる。
その源を知ったものは、
その表れを知る。
その表れを知り、
その源とともにとどまるとき、
人生で不足することはない。
言葉による表現をやめ、
感覚への道をふさぐならば、
一生くたびれることはない。
これに対して、言葉が満ちあふれ、
わずらわしさが増すならば、
一生救われないだろう。
見えないものを見るのが覚醒であり、
柔らかさを保持するのが強さである。
内なる光によって覚醒にかえれ。
そうすれば、不幸にならない。
これは真実に従った暮らしと呼ばれる。

『21世紀の国富論』原丈人 平凡社

ベンチャーキャピタリストで、バングラディシュでbracNETを率いて、マイクロファイナンス事業を行うなど、「公益資本主義」を掲げて精力的に活動を行っている原丈人氏の日本を育てるための資本主義を謳った本。

彼は、株主資本主義を痛烈に批判し、現在の四半期財務開示による近視眼的資本主義のあり方では、企業が中長期的視野で投資していくことが難しいと説きます。また、ストックオプションなどの制度は、経営陣の短期的利益追求を生むだけなので廃止することを主張するなど、現状の日本の資本主義を鋭く批判しています。

また、ROEで企業を推し量るのはばかげていて、ROEを押し上げるために資産をもたずにすむIT企業がもてはやされたのがアメリカだったが、日本はものづくりの精神を活かして、企業の価値観にしろ、資本主義にしろアメリカのものまねをせず、独自の制度で進むべきだと述べています。

特に、パソコンの限界に直面している今、PUCと言う次世代コンピュータ産業を日本主導でつくれると考えており、その育成には短期回収を求めてリスクをとらない融資型投資スタンスに堕したベンチャーキャピタルでは対応できないと危惧しています。

原氏は、東京証券取引所に、最低5年以上の投資しか認めない長期投資型市場をつくることを提言しています。企業の長期的視点による研究開発を促進するとともに、ヘッジファンドなどの短期投資に動揺しない長期投資をしたい投資家のニーズにも応えられるとのことで、各国でのヒアリングによりその手ごたえをつかんでいるようです。

原氏のように具体的かつ大胆に株主市場主義を徹底的に批判し、自ら長期的視点に基づき多くのベンチャー企業を育てながら、産学官連携を促しつつ国策に影響を与えている人間は他に知りません。

12月のbloombergのESG評価イベントの際に初めて直接その講演を聴くことが出来ましたが、穏やかに、当たり前のようにパラダイムシフトを訴え、それだけでなく実行していると言う人間の凄さをまざまざと感じました。

http://www.amazon.co.jp/21%E4%B8%96%E7%B4%80%E3%81%AE%E5%9B%BD%E5%AF%8C%E8%AB%96-%E5%8E%9F-%E4%B8%88%E4%BA%BA/dp/4582833578
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