おはようございます。今日は芝編に続いて、夏の特別企画第二弾「重馬場で狙える種牡馬」のダート編をお送りします。2013年1月〜2017年7月までの約4年半のデータを基にした最新の「重馬場で狙える種牡馬」の紹介です。出走頭数約113000頭、約7800レースを参考にして、良、重、不良による成績の解析。そこに、競馬場、距離、コースに分けて分類していきました。さらに今回はクラスによる違いも交えて、狙いの明確化も図ることにしました。一口に「重馬場巧者」と言っても、「馬場を問わず走るタイプ」や「重馬場になると好走が増えるタイプ」、「重馬場成績は突出していなくても、ピンポイントで条件がはまれば走るタイプ」など、様々なパターンがあります。そこに関しては前作のアプローチ法を活用、視覚的にも分かりやすく表で示しています。血統は父系だけでなく、母系も非常に重要ですが、このエントリーでは「父系種牡馬」に絞ってお送りしていますので、その点は、ご理解ください。それでは完全保存版の「重馬場で狙える種牡馬<ダート編>」をご覧ください。

※合わせてお読みください。
【最新2017年版】やや重馬場で狙える種牡馬<芝編>
【最新2017年や版】やや重馬場で狙える種牡馬<ダート編>


【重馬場で狙える種牡馬<ダート>】
黒文字=馬場を問わず、馬券率23〜25%の種牡馬
赤文字=重馬場になると、馬券率26%を超える種牡馬
青文字=特定のコースや距離で、重馬場になると馬券率26%以上になる種牡馬
黄色表示=不良馬場で、馬券率26%以上の種牡馬
重馬場(ダート)









<馬場不問タイプ>※黒文字表記
良馬場、重馬場で大きな違いがなく、馬券率23〜25%を示す種牡馬は、キングヘイロー、シンボリクリスエス、パイロ、ヨハネスブルグの4頭。この中での注目はシンボリクリスエスとヨハネスブルグで、前者は中距離で、後者は短距離での好走率が高くなっています。両馬とも、トータルで見ると、重馬場適性は可もなく不可もなくといった感じですが、この条件においては買いの種牡馬と言えます。キングヘイロー、パイロも、重馬場で率の落ちない種牡馬で、共に短距離では好成績を残しています。なお、シンボリクリスエスはクラスが上がっても好走率が落ちない特徴を持っています。

<重馬場巧者>※赤文字表記

重馬場で高い好走率を誇る種牡馬として、今回は13頭をピックアップします。まずは1200m戦。ここでのおすすめはファスリエフ、スタチューオブリバティ、コマンズの3頭。ファスリエフ、スタチューオブリバティは2年前の前作でも取り上げましたが、その時に比べてファスリエフは数字を上げて来ています。スタチューオブリバティは引き続き高いアベレージを示しており、また、距離の融通も利くようになっています。初登場のコマンズも明らかな重巧者。ファスリエフ、スタチューオブリバティ、コマンズは「重馬場短距離の三銃士」と言って良いでしょう。

1400m戦における注目種牡馬はエンパイアメーカーとカジノドライブ。エンパイアは短距離から中距離までこなす万能種牡馬で、良馬場と重馬場を比較すると、22%⇒28%まで、馬券率を上げてきます。同じくカジノドライブも、重馬場になると急激に率を上げてくる種牡馬、「重のカジノドライブ」は馬券的にも有効です。他にも、ウォーエンブレム、スタチューオブリバティも成績は良好。こちらも重巧者間違いなしです。

中距離戦になっても、エンパイアメーカー、カジノドライブ、ウォーエンブレムの3頭は優秀で、引き続き、高いレベルをキープしています。そして、ここに加わるのがハーツクライ。芝のイメージが強いハーツクライですが、実はダート中距離の重巧者。ここは盲点になりやすい部分なので、是非とも、覚えておきたいです。ちなみに、ハーツクライはクラスが上がっても高い好走率をキープしています。他には、出走数は少ないものの、スマートストライクとアドマイヤオーラ、今後、出走数が増えてきそうなスマートファルコンも高い数字を残しており、先物買いの種牡馬として、今回、取り上げることにしました。

最後は長距離戦。ここはキングカメハメハをピックアップ。キンカメというと芝ダート兼用種牡馬として有名ですが、ダートでは短距離よりも中長距離に適性があり、重馬場においては長距離で高い好走率を残しています。また、クラスが上がっても率が落ちない特徴も持っています。「雨が降ったらキンカメ」は芝だけでなく、ダートでも健在と言えるでしょう。

<ピンポイント適性馬>※青文字表記
こちらではアグネスデジタル、シニスターミニスター、ストーミングホーム、デュランダル、ディープスカイ、プリサイスエンド、マーベラスサンデーを抜粋。トータルで見ると、決して重馬場の好走率は高くありませんが、距離別で見ると、高い適性を示してくる7頭です。距離で言えば、シニスターミニスター、ストーミングホームは1400m戦、他は中距離戦で好走率が上がっています。芝のイメージが強いデュランダルとディープスカイの2頭は、馬券購入者の盲点になりやすいので覚えておいて損はないでしょう。

<不良馬場適性>※黄色表記
さらに悪化した不良馬場に適性ありと見るのはアグネスデジタル、アドマイヤオーラ、ウォーエンブレム、カジノドライブ、コマンズ、ディープスカイの6頭。バラエティーに富んだラインナップで、いかにも適性がありそうな馬から、意外な馬までそろっています。カジノドライブは今回の一押し種牡馬で、馬場が渋り出すと右肩上がりで率を上げてくる傾向あり。同じく、重馬場巧者のコマンズも、短距離戦では買いです。アグネスデジタル、ウォーエンブレムの2頭は前作に続いてのランクインで、こちらは引き続き狙い目。先物買いの意味では、出走数は少ないですが、アドマイヤオーラ、ディープスカイが面白いです。

<まとめ>
2年前の前作とはだいぶ様変わりして、特に、重巧者として取り上げたクロフネ株の暴落は印象的でした。また、ダートリーディング上位のゴールドアリュールやサウスディグラス、ネオユニヴァースも、重馬場になると率を下げており、全体的に上位種牡馬の苦戦が見て取れました。前作で取り上げたストラヴィンスキーやエイシンサンディもランク外に飛び、重巧者の上位で取り上げたシンボリクリスエスも、やや下降気味の傾向を示していました。そんな中、唯一、リーディング上位種牡馬で結果を残しているのがキングカメハメハ。上級戦でも、その力は衰え知らずで、「キンカメは偉大だ」と改めて感じました。

前作との比較で、率を上げていたのはエンパイアメーカー、カジノドライブ、ファスリエフ。今回の目玉と言って良い3頭で、重馬場になった際は要注目です。短距離のファスリエフ、1400m〜1900mまでのエンパイアメーカー、カジノドライブは是非、覚えておいてください。もう一頭、前作に続いて中距離で力を発揮しているのはハーツクライ。先にも書いたように、メジャー種牡馬の割に盲点になりそうなので、この馬も雨が降ったら抑えておきたいですね。

なお、これは馬場が渋りやすい地方でも通用するデータであり、8月17日に行われたブリーダーズゴールドカップ(門別)で勝ったマイティティー(6番人気)はエンパイアメーカー産駒、3着に入ったオージャイト(4番人気)はキングカメハメハ産駒と、共に重馬場で一押しの種牡馬の産駒でした。逆に人気を集めて飛んだタイニーダンサー(2番人気)は「重で率を落とす」と書いたサウスディグラス産駒でした。地方競馬はJRA勢の取捨が大きなポイントになるので、もし、重馬場になったときは、種牡馬からのアプローチは面白いかもしれません。

二日に渡ってお送りした2年ぶりの新作、いかがだったでしょうか。一口に「重馬場で狙える種牡馬」と言っても、様々なタイプがいますからね。データの羅列では決して見えてこない部分が存在します。重が得意だからと言って、1200m〜2000mまでこなせる種牡馬はそうはいませんし、1400mは得意だが、レース数が多い1200mと1800mに飲まれて、総合的な数字で見ると重巧者と言えなくなる、そんなパターンもあります。他にも、重巧者だからと言って、未勝利〜重賞まで走る訳でもありません。そうした細かい部分に目を向けた上で「この距離はこの種牡馬」、「この条件はこの種牡馬」と言えたとしたら、それこそが馬券に応用できる「重馬場で狙える種牡馬」だと思います。同じものを使っても、同じものを見ても、見る角度によって、そして捉え方によって、全く活用の度合いは変わってくるもの。データにひと工夫加える作業が大切だと思います。

雨が降った際は、芝編と共に活用していただけたら幸いです。もちろん、馬券は自己責任でお願いします(笑)。

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