おはようございます。今年もレース回顧はしていきたいと思っていて、無事、両金杯、シンザン記念、フェアリーSの回顧記事を更新。そこから、今日は昨年おろそかになっていたターコイズS、中日新聞杯、チャレンジCも見返して見ました。愛知杯に出走するアブレイズ、エリカヴィータ、アイコンテーラー、ルビーカサブランカの箇所に付け足していますので、良ければご覧ください。あとは「近パ妙味馬」ですよね。年明けから、クリノプレミアム(中山金杯)、キタウイング&メイクアスナッチ(フェアリーS)と立て続けに好走しており、自分の中で無視できないレベルに来ているなと…。別に軽視しているつもりは一切ないのですが、どう扱うかが毎度悩ましく。なので、波乱レースと見た時は近パ妙味馬は黙って買うべきだなと。ちなみに今日の愛知杯は毎年のように荒れているレース。それならと近パ妙味馬としてピックアップした4頭すべてに印を回すことにしました。なお、今日は近パ記事は出しませんが、Twitterの方で時間があれば少し呟けたらと思っています。小倉が加わってのパワフル3場開催&雨による馬場悪化、今日もJRA回収日の匂いがプンプンしますね(笑)。それでは本題へ。愛知杯の私の結論をどうぞ!
【愛知杯】
<コース特性>

ホームストレッチ中央より左寄り上り坂からスタート。1〜2コーナーは緩い上り坂で、約1100m地点まで続く。その後、3〜4コーナーは緩い下り坂になる。直線はラスト340m〜240mまで、2mの急坂になり、残り240mからは平坦。中山に次いで傾斜(勾配2.0%)がきつく、高低差3.5m、ローカルの中で最も高低差のあるタフなコースである。すべてのクラスで使用され、年間35レース程度、行われている。近年は内枠有利の傾向。1番人気の馬券率は65.6%、クラスを問わず、芝の平均レベルで推移。新馬戦の率が極端に低いのが特徴。逃げ馬の馬券率は40.8%、クラス間による差というより展開によって扱いを変えるべき舞台である。これまでは逃げ不利コースであったが、近3年の好走により2000m戦の中で3番目に上昇、一転して逃げ有利コースになっている。上がりの馬券率は69.4%、昨年率を落としたものの、依然として重要ファクターの一つである。新馬、2&3勝クラスはやや先行有利、他はフラット。騎手は川田(61.4%)、ルメール(58.1%)、Mデムーロ(46.2%)、北村友(40.7%)。川田にとってはローカル芝コースにおいて3番目に得意とする舞台である。前走は距離短縮組の好走が多く、2400m、同距離、2200mの順。社台系は、ノーザンF(39.6%)、追分F(34.6%)、社台C(29.8%)、社台F(26.8%)。厩舎はS〜B評価が上位を独占。重賞においても厩舎力と好走率は比例関係にあるなどローカル屈指の「厩舎力コース」といえる。近パとの相性は可もなく不可もなく。近3年で中京コースは大きく変貌を遂げており、好走馬の大半は内から5,6頭以内のところを走る形。コースロス競馬が主流になったことで、逃げ馬の好走が急増。いかにスムーズに1コーナーに入ることが出来るかも好走の鍵を握っている愛知杯は牝馬限定戦らしく極端なレースになることが多く、穴は逃げまたは少しギアが重めの差し馬。中山好走馬や近3走以内で上がり3位以内をマークしている馬、そこに上位厩舎&ノーザンF生産馬など「王道」のフレーズが当てはまる馬を狙っていきたい

<厩舎力>

愛知杯








2021年 S−S−C
2022年 S−D−S

<近走パフォーマンス>
1位 100 マリアエレーナ
2位 99 サトノセシル
3位 98 アブレイズ
4位 97 ルビーカサブランカ
5位 96 エリカヴィータ
6位 95 アートハウス
7位 94 アンドヴァラナウト
8位 93 サンテローズ
9位 92 フィオリキアリ
10位 91 リアアメリア

2021年 圏外−1位−2位
2022年 5位−4位−3位 

<近パ妙味馬>
・アブレイズ
・ルビーカサブランカ
・サトノセシル
・アンドヴァラナウト


<人気別成績>

1番人気 (2-1-1-5)
2番人気 (1-1-0-7)
3番人気 (0-1-0-8)
4番人気 (0-0-2-7)
5番人気 (0-2-0-7)
6番人気 (1-1-2-5)
7〜9番人気(4-0-1-22)
10番人気以下(1-3-3-63)

2013年/馬連58120円・3連複744520円(12-14-13)
2014年/ 馬連1270円・ 3連複11060円(1-2-10)
2016年/馬連15570円・ 3連複48950円(8-5-4)
2017年/ 馬連7450円・ 3連複20920円(1-10-6)
2018年/馬連13120円・ 3連複16650円(6-11-1)
2019年/ 馬連4600円・3連複9010円(8-1-4)
2020年/馬連12500円・3連複 91350円(9-5-11) ※小倉開催
2021年/ 馬連3470円・ 3連複19070円(2-6-8)
2022年/ 馬連4360円・ 3連複21540円(7-3-6)

<見解>
中京2000mはローカル屈指の厩舎力コース。愛知杯においても、その傾向は出ており、昨年、一昨年で実に4頭のS厩舎馬が馬券に絡んでいます。さらにポイントになるのは近パ。こちらも近2年、近パ5位以内の好走が目につきます。多頭数の牝馬限定重賞かつ雨の重馬場。あれこれ考えるよりも、素直に上位厩舎&近パ上位馬を取るべきとの結論。そこに「レース分析」を加えて結論を出します。

本命はA厩舎&近パ2位のサトノセシル。福島記念、クイーンS、府中牝馬Sと求められるものが異なるレースで好走。今がまさに充実期であり、どんなレースにも対応できる幅と、鞍上強化は魅力的。時計勝負だと厳しいかと思いましたが、馬場が渋ってのコンディションなら、地力勝負で当馬が浮上するとの読みです。「次走以降の注目馬」であり、「近パ妙味馬」というおまけ付き、にもかかわらず、今回はなぜか人気落ち。内馬場の荒れや、1月微妙のルメール騎手のやらかしは気になるものの、総合的に考えて「買い」と判断し、◎を打つことにしました。

有力枠2頭目はS厩舎&近パ4位ルビーカサブランカ。過去の好走パターンから、まずもって対応がむずかしいと見た前走チャレンジCでまさかのインピタ中団競馬からの抜け出し2着。「こんな競馬が出来るの?」と感嘆のため息がもれたレースでした。川田騎手の好騎乗と片付けるべきか、前々走エリザベス女王杯からの伏線回収と見るべきか。昨年は恵まれ感満載の勝利でしたし、6枠から馬群に入れていくよりも、外目を追走して回してくるであろう武豊騎手。それがはまるかは分かりませんが、いずれにせよ、前走の好レースがそこまで評価されておらず、それでいて近パ4位&S厩舎のバックボーン、さらに近パ妙味馬に該当とくれば、狙う価値はあるでしょう。

穴枠は前走摩訶不思議な3着と好走したアイコンテーラーと、府中牝馬Sで本命馬に先着したA厩舎馬かつ近パ妙味馬アンドヴァラナウトを指名。前者はとにかく不思議な好走だった中日新聞杯の内容に注目。超スローからラスト1000mからのハイラップ競馬で、前が総崩れになる中、なぜかラスト100mでギアチェンジを見せた当馬。骨っぽい相手に対して、あの走りが出来るなら弱いことはないはず。フロック視されての今回は当然狙うべきとの判断です。後者は逆に「レース分析」ではあまり強くないと見ていましたが、2走前に見せたそれなりの競馬と、思ったよりも人気していない状況、A厩舎&近パ妙味馬なら、押さえて損なしの結論です。

以下、人気どころのマリアエレーナ、アートハウスを抑え、穴にはアブレイズを推します。能力を考えれば近パ1位マリアエレーナで良さそうですが、気になったのは昨年よりも落ちる厩舎力と斤量。マーメイドS、小倉記念、天皇賞秋の走りから完全にバレてしまい、背負わされる斤量56.5圈△修海鮃佑┐浸に波乱レースであることも踏まえ押さえに留めることにしました。アートハウスは来たら来たで納得できる馬。川田騎手にとっての得意舞台ですし、前走からの巻き返しを図るS厩舎馬。中内田厩舎の馬は大跳びで、とても綺麗なフォームをする馬が多く、大箱コースはもってこい。ただ、こちらもバレた状態での前受け競馬で有力視するのは、という考え。能力認めての△です。S厩舎&近パ妙味馬アブレイズは穴枠に入れるか迷ったのですが、大外枠を引いたこと、間隔詰めて走った前走でテンションが高くなっていたこと、さらに右回り>左回りと見ていること、これらの要素から少し評価を下げるに至りました。

<予想>

◎ サトノセシル(A厩舎)
○ アイコンテーラー(D厩舎)
▲ アンドヴァラナウト(A厩舎)
☆ ルビーカサブランカ(S厩舎)
△ マリアエレーナ(E厩舎)
△ アートハウス(S厩舎)
穴 アブレイズ(S厩舎)

馬券は◎からの馬連、◎☆−○▲のシザーズ馬券(馬連&ワイドF)。本線は◎‐○▲☆とします。愛知杯は毎年荒れるレース、わざわざ上位陣の組み合わせを買うのも、と思って、今回は穴目に振ることにしました。人気のルージュエヴァイユは厩舎C評価は懸念。東京好走=中京適性には繋がらないのと、好調スタートではあるものの遠征の戸崎騎手の心もとなさを割引。B厩舎&近パ8位サンテローズも不気味だったのですが、それを言いだすとあれもこれもになってしまうので、今回はより上位に位置する厩舎&近パを取ることにしました。2頭に来られたら仕方なしと割り切ることにします。

<出走馬分析>
サトノセシル(福島記念2着)
決して速いペースではないにも関わらず縦長という不思議な隊列。そんな状況で早めに動いて捕えに行けたのは古川騎手が馬の力を信じていたからに他ならず。結果、ユニコーンライオンに残されたとはいえ、負けて強しの内容だったと言えるでしょう。バイアスと真逆のレースをして4着に走って前走府中牝馬S、そこから得意条件に変わっての斤量53圈近パ1位は絶好の買い時と見ましたが、しっかり走ってきましたね。4コーナーを回った時の脚は充実ぶりを示すに十分なものであり、まさに今がピークと言える状態と確信しました。適条件で使えば大崩れなく走ってこれると思うので、引き続き、「次走以降の注目馬」として追いかけたいですね。負けはしたものの、次に繋がるレースだったと思います。

(府中牝馬S4着)
内有利の中、外に回しての4着。完全に通ったところの差であり、バイアスに逆行する形での4着なら、ソダシを除けば力が上だったとの見方。基本的に東京1800m&2000mの上級戦で結果を出せる馬は強いですからね。前走の走りもフロックではないと見ていますし、負けはしたものの、全く評価を落とす必要はなし。Gの牝馬限定戦なら力上位と見て良いでしょう。

(クイーンS2着)
1角の入りで隣のファーストフォリオが暴れまわって接触する大きな不利。ただ、そこからのリカバリーがすごかったですね。もちろん、鞍上が上手く立て直したのもありますが、私はその後の「構えての外回し競馬」を観ると馬にあっぱれと言いたいです。開幕馬場で圧倒的にインが有利な状況、そこで外回しで足りるんですから、これはフロックではなく能力でしょう。一方で、1400m適性寄りのメイショウミモザ、ウォーターナビレラの失速を見ると、馬場は良でもタフだったのでは、との見方。少し長めの距離を走れる当馬に向いたとも言えます。考えてみれば、昨年の札幌記念の4番人気馬なんですよね。しかもA厩舎。今回「SA厩舎の人気薄の覚醒」、これに期待して予想したのですが、まさに当馬でしたね。近パ圏外の部分が引っ掛かったのですが、上位厩舎らしいポテンシャルの高さを見せたレースでした。今回の走りはフロックではないと見ており、勝ち馬テルツェットの能力も評価していることから当馬は「次走以降の注目馬」として追いかけてみたいです。

マリアエレーナ
(天皇賞秋7着)
スタート後の1コーナー、ノースブリッジに寄られてあわや落馬の不利。内ラチにぶつかる寸前のところで上手く松山騎手が立て直していました。ほんとあれは危なかったですね。その後はインで我慢して直線へ。屈指の持久力問われる小倉2000m戦を快勝してきたポテンシャルは伊達ではなく、この流れにもしっかり対応。さすがにこのメンツで勝ち負けは難しかったですが、中身のあるレースになったとの認識です。スタート後の不利がなければもっと良いところまで行っていたと思いますが、古馬の一線級に交じってこれだけ走れれば十分でしょう。あとはE厩舎の迷走がないことを祈ります。馬は強いです。

(小倉記念1着)
好スタートを切ってインピタ4番手。ラスト4ハロン11.7‐11.7‐11.6‐11.7というラップにしっかり対応しての突き抜け1着と非常に強い内容でした。小倉は最後突き放すパターンが多いので、着差については過大評価すべきでないのですが、それにしても、5馬身差は大きいですね。ロスなく回れたこと、馬群を苦にしなかったこと、コーナリングの上手さが光ったことなど、すべてにおいて完璧にこなしていました。3走前に「本格化」の言葉を用いましたが、まさにそれ。斤量54圓睥匹ったですし、照り付ける太陽のもと行われたマーメイドSの経験も、ここに繋がったと思います。こういう勝ち方をすると妙味ゼロになってしまいますが、強いて言うなら420埖罎両柄な馬体ゆえにパワー馬場対応、今回のようにスピード決着とは違うタフさの問われるレースになった時にどうか、ここは押さえておきたいです。

(マーメイドS2着)
本格化近しとした2走前、条件そろって力を出せなかった前走、そこからどんな競馬を見せてくるか楽しみにしていましたが、中団に付けての外回し競馬。特に策をこうじた雰囲気はないですが、上手く回ってきたソフトフルートを押さえての2着なら立派。斤量55圓鮃酩したのも大きく、本格化と見て良いでしょうね。かと言って、特に強調するほどの走法的な魅力までは感じず。メンバーレベルが低い中での好走の感は否めないですね。

アートハウス
(秋華賞5着)
G
を自分の手で掴みに行った積極競馬。当馬への評価は「ラストのギアチェンジが効かないギアの重いタイプ」、それゆえ、早めにふかして行っての粘り込み、これに賭けるしかないと見ていました。実際、川田騎手も早めに動いて行きましたが、スタニングローズに目標にされてしまったのと、やはりもう一段のギアはなく。あそこで押し切れないどころか、あっさりかわされて掲示板が精一杯というのは「Gで足りない部分」なのだと思います。バランスの取れた前掻きパワフル走法なのですが、それまでなんですよね。そのあたりを事前に察して評価を下げたのは正解ではありましたね。スタニングローズも、そこまでギアがある訳ではないのですが、これだけ離されるということはGで求めれる「タフさや芯の強さ」、そういう部分なのかなと感じました。母同様、強烈なプレッシャー負けするあたりをどうクリアするか、ここでしょうね。相当、成長していかないと厳しい感はありますね。

(ローズS1着)
スタート後、前に矢作厩舎の2頭を置いて内外に囲まれながらの4番手。敢えて馬群に入れた、敢えて前で受ける形を取った、そのように感じましたね。道中はとにかく行きたがって川田騎手はなだめるのに精いっぱい。跳びの大きい馬だけに前と両サイドをはまされたのもあってとても走りにくそうで、ガクンガクンとトモを落とす場面もありました。それでも、徐々にギアを上げて行って、ラスト4ハロン11.8‐11.5₋11.3‐11.7のレースラップに見事対応、着差以上の好内容となりました。一瞬のキレはなく、いきなりトップギアに入る感じもないのですが、ブレない走り、粘り腰、そのあたりが当馬の強みなんだろうなと改めて感じました。そして、さすがのS厩舎馬のポテンシャル。前受けしてバテずに粘り込み形は阪神2000mで求められるものですし、今回は前哨戦の8分仕上げ。それでこのパフォーマンスなら先は明るいでしょう。後はG気鮠,狙擇譴覆った母を越えることが出来るか。私は十分可能性ありと思います。

(オークス7着)
母パールコードを彷彿とさせるフットワークの大きいパワータイプ。あの状況で最後置いて行かれたのを見るとラストのギアチェンジが効かないのは明らか。コーナー4つの小回り向きと見て良いでしょうね。そのあたりは母のイメージでいたいです。爆発力のある末脚を使えない限り、ここから上に行くのは厳しいかもしれません。今回に関しては直線のだらしなさが目立ちましたね。

エリカヴィータ(ターコイズS9着)
秋華賞からの距離短縮。そこまで厳しいレースではなく、よくある牝馬重賞のレベルだったと思いますが、いかんせん、マイルのスピードに対応出来ず。終始外を回る形のロス競馬。このあたりは経験不足が出た感じですね。直線でも大外ぶん回し。何か策を講じた訳ではなく、無難に乗って「展開待ち」でした。結果的に流れ向かずで回ってきただけになってしまいましたが、この経験を生かせるかですね。S厩舎馬なのでいきなり覚醒することはありますが、今回に関しては「可もなく不可もなく」。レースレベルも「並」でしたし、輝く何かは見つけられなかったです。

(秋華賞
13着)
S厩舎&福永騎手ということで、期待する部分はあったのですが、何も出来ずの敗戦。強い馬ならこういう負け方はしないですし、今回の走りからは次に繋がるものは見えなかったですね。巻き返すターンが訪れるのか。今回の走りを見る限りは半信半疑です。

(オークス9着)
結果的にはフローラSがどはまりだった印象で、完全な力負け。先を見据える上では、この条件で見せ場を作って欲しかったですし、このレース振りでは評価はしづらいですね。

(フローラS1着)
イン前有利競馬の恩恵をもろに受けるインピタ競馬。例によって東京2000mの1コーナーで少し詰まる場面はありましたが、それにひるむことなく好位を取って、直線ではシンシアウィッシュ、マイシンフォニーの間を割って抜け出し勝利。レース前、陣営は「まだ非力」と言っていましたが、それを全く感じさせない力強いフットワークでしたね。さすがS厩舎という走りでした。雨は降れども開幕二日目はやはりイン前有利。その恩恵も多分にあった勝利と言って良いでしょう。あれこれ恵まれはしたものの、ポテンシャルがなければ最後かわせない訳で、そこはS厩舎馬の実力ですね。今回に関しては追い風が多かったかなとは思っています。

ラブユーライヴ(府中牝馬S9着)
サトノセシルと同じような位置から差して来るもあちらとの脚力差は歴然。重心が上ずった感じでバランスの悪い走り。重賞だと足りない感じを受けましたね。

(クイーンS6着)
溜めて外に回しての6着。控えての外回し競馬では足りないのが開幕札幌芝。まさに馬場傾向に逆行するレースをした訳で、ある程度の位置を取れたルビーカサブランカとの着差はここにあったと思います。バイアスに逆行しての6着は評価できる部分ですが、同時にエンジンの掛かりが遅く、キレる脚がないのも露呈。また良馬場とはいえ、少しタフな芝質だったことを味方にしての6着とも見ています。1400m適性馬が失速する中、サトノセシル、ローザノワール、ルビーカサブランカの好走しているのを見ると、この馬も馬場を追い風にしていたのは間違いないでしょう。超良血S厩舎馬だけに「覚醒」は無きにしも非ずですが、1、2番人気など上位人気で買いたい馬ではないですね。

アンドヴァラナウト(府中牝馬S3着)
内馬場有利のバイアスがかかったレースで最内枠から見事にそれを生かす形。私は近走内容から「強くない」と低めの評価でしたが、思ったよりも強かったなと…反省。正直、あそこまで粘れるとは思っていませんでした。ただ、ソダシをかわせてはいないですし、内容としては牝馬の中では少し上くらい。過大評価は禁物でしょう。

(ヴィクトリアマイル14着)
普通に走って普通に負けたレース。このメンツでは荷が重く、ギアチェンジの効かない当馬にとってラストで加速が求められる展開は不利。前走あの競馬で勝てなかったこと、連対できなかったことを考えると、私は強くないと思っています。良血馬の優等生タイプですね。

(阪神牝馬S2着)
展開と馬場の恩恵を受けての2着。勝ち馬と違ってギアチェンジが効かないタイプで、だらっと走ってしまう印象で、トップスピードはそこまで高くないのを改めて感じました。後ろ脚の返しが弱く、前脚が生み出す推進力でついて行っている感じで、これだと東京マイルのスピード勝負では分が悪いだろうなと思いました。2着には来たけども、色々恵まれてのもので、私はそこまで強さは感じなかったですね。同世代なら私はファインルージュの方が上だと思います。

ルビーカサブランカ(チャレンジC2着)

スタートを決めてのインピタ競馬。レースラップは12.6-10.6-11.6-11.6-11.3-11.9-11.9-11.6-12.2-12.2、レッドベルオーブが逃げて、前半1000m通過57.7秒という超ハイペース。これまでの当馬なら追走できずに後方に置いていかれて、直線外回しで足らず。まさにスピード対応できずというパターンだったと思いますが、今回は中団で追走し、加速ラップを刻むところで、押し上げてのイン抜け出し2着。前走エリザベス女王杯で横山和騎手が試した「馬群競馬」がここで生きてきたのと、川田騎手の積極騎乗。これがはまったとの見方です。とはいえ、これまで経験したことのないレース質で、しかも、距離が少し短いと感じた中でのこのパフォーマンスは想定外でした。好走要因は「前走の経験がいたこと」「川田騎手の好騎乗」以外にも、「冬馬」があると見ていて、陣営も「好走は冬に集まっている」と話していることから、根っからの冬馬なのでしょう。今回の走りを「好騎乗」で収めるべきか、「新境地開拓」と見るか。私は後者寄りで、斤量の恩恵あれども、このレース質に対応して見せたことを評価したいです。基本的には体力差しタイプだと思うので、スピード強化された今、軽視できない存在に映ります。


(エリザベス女王杯8着)

スタート後、すぐにインに回した横山和騎手。レースプランが「外目を走るよりも距離ロスを抑えての馬群割」だったのは明白。ただし、今回は逆のレース質になっていました。体力系差し馬のレースになると踏んで思い切って対抗に推しましたが、溜めるだけ溜めての大外ぶん回し、これが見たかったですね。「思ったよりも内馬場は悪くない」「当馬のパワーをもってすれば内馬場は対応できる」、鞍上の判断はこのどちらかだと思うのですが、後者だとすれば、自然とみな外に回す訳で、そうなると距離ロスを減らしたメリットが生きて、となりますからね。結果的には「普通に走って終了」になってしまいましたが、こういう思い切った策を打てるのが横山和騎手の良さですし、作戦としては悪くなかったと思います。問題は外に回したらどうだったかですが、あの感じだとアカイイトに及ばずの5、6着の感じかなとは思いましたね。欲をいえばもっと弾けて欲しかったですし、買い時がまた難しくなるレースになったなと思いました。

(クイーンS4着)
思ったよりも前の位置を取れたこと、外回し競馬ながら以前よりもロスを少なくした横山和騎手の好騎乗、そして良馬場とはいえ、洋芝札幌らしくスタミナの問われたレース、これらが合わさっての4着との認識です。恵まれた部分と人馬でカバーした部分が半々、そんな中、以前よりも前進があって私の中では次に繋がるレース振りとの評価です。この馬の課題は「レース幅の狭さ」にあって、特に多頭数だと控えて外に回すしかないんですよね。馬群割やイン突きが出来るテルツェットとの差は大きく、力を出すには道中ノンストレス競馬でないと、というタイプなのでしょう。そうなると好走のためには「展開の助け」が必要。俗にいう「はまり待ち」ですね。そのタイミングがいつ訪れるのか、ここは図っていきたいですね。

(マーメイドS7着)
パワー勝負になるのかと思いきや結局は立ち回り力の問われたレース。この馬は基本的に外目を回して豪快に差し切るパターンなのですが、それで開幕週の馬場では厳しかったですね。もう少し距離が延びても良いでしょうし、その時を待ちたいですね。

ルージュエヴァイユ(オークス6着)
レース幅が狭いため、完全に展開待ちになっている馬。力はあるのですが、それを発揮出来る状況に持っていくまではもう少し時間がかかりそうですね。着差はそれほどでもないですが、私はイン突き出来て前向きにレースが出来る4着馬ピンハイの方に魅力を感じます。ただ、こちらも何かのきっかけで爆発出来るものを持っているので、引き続き「次走以降の注目馬」として見ていきたいです。

(フローラS5着)
例によって控える形から外に回しての追い込み競馬。イン前有利競馬で全くもって流れが向かない中での掲示板ですから、この馬がもっとも強い競馬をしたと言えるでしょうね。スイッチが入ってからの走り方は実にパワフルで私はこの馬の走りに「素質」を見ました。厩舎C評価馬なので過大評価は禁物ですが、それでも、魅力的に映りましたね。一方で、この走りは「強い」と誰もが思うもの。人気するのは必至ですし、逆に常に後方待機という弱点の方をどう改善するか、ここでしょうね。走法という視点から「次走以降の注目馬」として挙げたいと思います。

フィオリキアリ(福島記念6着)
体力系差し馬が台頭するレースという見立て通り、走っては来たものの、最後は地力の差が出た印象。この馬が上位に来るためには、もっと馬場が重くなるなどスタミナ&パワーのより問われるレース質にならないといけなかったと感じました。よく走っているが、絶対的なスピードや瞬発力勝負になると分が悪いと思ったのも事実。このハードルを乗り越えていけるか、ここが次の課題ですね。悪い馬ではないが重賞で勝ち負け出来るスピードにはまだ至ってない、そのため何かしたらの追い風が必要、そう感じたレースでした。

(札幌記念8着)
後方待機馬には出番なしレース。それでもしっかり伸びて来てますから、この馬は相手関係が下がれば浮上の余地ありと思います。前走クイーンSの回顧記事で「次走以降の注目馬」に取り上げていますし、引き続き、狙っていきたいですね。

(クイーンS8着)
溜めての馬群割。直線で前が詰まる不利がありましたが、最後まで走って差のない8着。内容としては悪くなかったと思います。ギアの重いタイプで、今回のメンバーで言えばルビーカサブランカタイプ。ただ馬群でも競馬が出来るのは当馬の強みではあります。基本的に展開待ちで洋芝を始めとするタフ馬場向きと思うので、その条件ではまれば面白いですね。ちょっと追いかけて見たくなりました。「次走以降の注目馬」に挙げたいと思います。

アイコンテーラー(中日新聞杯3着)

スタートを決めて番手追走。レースラップは、12.7-11.3-13.2-12.7-12.0-11.3-11.1-11.2-11.5-12.4、前半100061.9秒、入りの3ハロン36.1秒という多頭数の重賞とは思えない超スローペース。しかし、後半は11.3-11.1からの加速ラップになりました。この異質なレースにより、前に行った馬は壊滅。残ったのは5番追走マテンロウレオと3番手追走の当馬のみでした。これまでの走りから、なぜこの流れで踏ん張れたのかを説明するのは難しく、最後にグイっと伸びているのも含め、「不思議」という言葉が頭をよぎりました。キャラとして「破綻レースで台頭する先行馬」という感じ見るのが良いのかもしれないですね。決して流れが向いていたとは思わないですし、相手関係もこの馬からすれば厳しいもの。それでこのパフォーマンスをしてくるなら、弱いということはなさそうです。人気薄の一発タイプと見て間違いないですね。


(マーメイドS11着)
スタート後に取りたい位置を取れず終了。特に伸び脚があった訳でもなく、普通に走って普通に負けたという認識ですね。今回に関しては強調点は見えなかったです。

リアアメリア(府中牝馬S13着)
一時期、復調気配が見られましたが、今回は全く持って良いところなし。マーメイドS4着も、過去の当馬を思えば物足りない感は否めず。そこから、パフォーマンスを上げることが出来ずの惨敗はいただけないですね。今回に関しては復活の兆し見えずでした。

(関屋記念6着)
一時の乗り難しさを思えば、だいぶ良くなっていて、中団で構えて脚を伸ばせるようになったのは「レースの幅」を考えると成長と思います。一方で、それ以上でも、それ以下でもなく。悪くはないが良い意味の粗さがなくなってこじんまり収まってしまった感じを受けています。昔はイケイケギャルだったのが、歳を重ねて落ち着いた30代みたいなイメージです。総合的に考えて、次積極的に買いたいとは思わないですね。

アブレイズ(ターコイズS4着)

スタートから行きたがるそぶり。テンションが高かったのか、終始そんな感じでしたね。コーナーに入る時には口を割って走っており、直線では首が右に寄っているなど、あれこれと走りに課題が見えました。前受けするよりも中団で脚を溜めて差し込んできた方が当馬の良さは生きると思っていて、今回は半分くらいしか力を出せていないのでは、との見方。それでも、4着に来ていますからね。まだまだ力はあるということ。当馬への見立ては左回りより右回り、先行よりも差しというもの。今回見せた気性面の前向きさ、それが集中力に変わって、中団差しが叶えば、ですね。悪い内容ではないが、気になる部分も多い一戦でした。


(天皇賞秋10着)
前走府中牝馬Sの受けて立つ形から差しに回る競馬にシフト。とんでもないペースに巻き込まれながらも、大崩れなくイクイノックスから0.8秒差なら優秀。まだまだ枯れてないですね。前走本命を打って悔しい思いをしましたが、引き続き、買える要素のある馬と見ています。

(府中牝馬S5着)
思ったよりも前目に付けての抜け出し競馬。ローザノワールが攻めたラップを刻んだことで差し向きになったのが痛かったですね。直線では一瞬「おっ!」となりましたが、その後、もたついて伸びきれず。同じような位置にいたソダシとの脚力差は明らかで、G亀蕕G卦蕕虜垢魎兇犬芯樟の攻防となりました。キズナ産駒は左回りより右回りなんてよく言われますが、あのもたつき方を見ると、当馬は右回りの方が良いのかもしれないですね。今回に関しては、展開が向かない中でよく走っていますし、こちらも牝馬限定重賞ならやれると思っています。

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