こんにちは。朝からファンタジーSについてあれこれ考えていたんですが、出した結論は「何でもあり」。私の中で完全なガチャレースになっており、これを真剣に考えて取るのは相当難しいなと。京都外回り1400mはリピーターコースではあるんですが、多頭数かつ経験浅い2歳牝馬、しかも、雨降る重馬場で、さらに悪化する気配。このレースを考えるなら…という感じにもなっています。ということで、こういう時はシンプルに「重血統」、ここを狙い撃つのが良い、という考えで結論を出しました。それではファンタジーSの結論をどうぞ!
【ファンタジーS】
<コース特性>

スタートから3コーナーまでの距離は512m。3〜4コーナー中間の丘は内回りより1.2m高く、上りはなだらかだが、下り傾斜はきつめ。3〜4コーナーは典型的な角コーナーとなっており、スピードが落ちず、そのまま直線を迎える。内回りが下級条件で使われるのに対し、外回りは上級条件が中心。フルゲートの大外は不利。1番人気の馬券率は58.1%、重賞は年によってばらつきがあるものの、近10年で見れば、比較的安定。逃げ馬の馬券率は38.7%、上級戦で逃げ切るには+αの力が求められる。上がり最速馬の馬券率は54.9%、差し馬有利の舞台ではあるが、外回し上がり最速馬は苦戦。騎手は川田(50%)、北村友(41.4%)、岩田康(39.1%)、松山(38.7%)。前走はマイルからの距離短縮に注目。社台系は社台C(30%)、ノーザンF(28.1%)、社台F(26.9%)。厩舎はS〜B評価優勢、重賞になると、S&A評価が上位を占め、厩舎力コースとなる。最終週に行われる京都牝馬Sは外伸び馬場を生かしての差し切りパターンが主流。ただし、改修工事の影響で立ち回り戦になる可能性があるのは押さえておきたい。スワンSは昨年ウイングレイテストが快勝したように改修後、馬場悪化の勢いが鈍く、イン前有利の雰囲気あり。ただ、基本的にはラストのギアチェンジが求められる舞台のため、前決着に振るのではなく、差し脚質の「京都1400m適性馬」から入るのがベター。ファンタジーSは1400m適性馬を見抜くのがポイントであったが、昨年はスプリント適性のある馬が上位を独占。馬場によってどちらを取るかを考えたい。改修後、開催前半は立ち回り派の好走が急増、どのタイミングで外向き馬場にシフトするかを見極める必要がある。いずにせよ、コース攻略の最大のポイントは「京都1400m適性馬」を見抜く点にある

<厩舎力>
ファンタジーS







2019年 D−S−B
2020年 D−B−D 阪神開催
2021年 B−E−A 阪神開催
2022年 C−A−B 阪神開催
2023年 B−A−D

<近走パフォーマンス>

1位 100 カワキタマナレア
2位 99 ヴーレヴー
3位 98 スリールミニョン
4位 97 ダンツエラン
5位 96 モズナナスター
6位 95 カルプスペルシュ
7位 94 タマモティーカップ
8位 93 ラヴェンデル
9位 92 キャッスルレイク
10位 91 ハイファイスピード

2019年 2位−6位−4位 
2020年 1位−圏外−4位 阪神開催
2021年 4位−1位−2位 阪神開催
2022年 8位−1位−10位 阪神開催
2023年 10位−圏外−圏外

<近パ妙味馬>
モズナナスター

(他は全レースの妙味馬と共にBOOKERSにて公開中)

<見解>
京都1400m外はもろに適性の問われるリピーターコース、そこに加えて午前は内を避ける馬が多い雨降る重馬場。ここから馬場が回復する可能性は低く、コース適性だけではなく、馬場適性の求められるレースになると見ます。この難儀なレースを紐解く鍵はどこにあるのか。コース特性からは厩舎力は重要も、そこに該当するのはS厩舎はモズナナスターのみ。ファンタジーSにおいては厩舎力はまずまず問われており、さらに近パ妙味馬に当てはまるならモズナナスターで、という思いも、レースを観て「強い」とまでは感じず。あくまで押し出されたもの。それなら、順当にカワキタレヴリーの妹カワキタマナレアや、近パ2位ヴーレヴーを狙うのがベターかと思いきや、そこも決め手不足。そんな今年のファンタジーSはガチャレースに近いため、それなら「さらなる馬場悪化で輝く血統を持つ近パ妙味馬を狙い撃つ」、この方針を取ることにします。

本命はコンクシェルの妹ラヴェンデル。母父ガリレオに連なる欧州型ノーザンダンサー系は言わずとしれた「重血統」。そのもっとも有名なサドラーズウェルズ系でもあります。姉コンクシェルを見ても、時計勝負には厳しく、少し湿った馬場でパフォーマンスを上げた経緯あり。程よい厩舎力かつ近パ妙味馬で、当レース連勝中の関西馬。少し外差しの雰囲気はありますが、カルチャーデイが勝った昨年はスプリンターが上位を占めたレース。外に回して足らないよりも、内枠からスルスルと馬場を苦にしない重血統が輝くのでは、という考えです。

穴枠2頭目は近パ妙味馬かつ唯一のS厩舎馬モズナナスター。母父アグネスデジタルは芝ダート兼用の重馬場巧者。また父モズアスコットは本命馬の母父と同じガリレオであり、こちらもサドラーズウェルズの血を持っています。今回は内枠と重血統の近パ妙味馬、ここに振るため、当然、そこに該当する2頭は上位評価でいきたくなります。

有力枠は近パ1位カワキタマナレア、2位ヴーレヴーを順当評価。あとは何が来てもおかしくないのと、他に広げても…という理由で、4頭縛りでいくことにします。

<予想>

◎ ラヴェンデル(C厩舎)
○ カワキタマナレア(D厩舎)
▲ ヴーレヴー(C厩舎)
☆ モズナナスター(D厩舎)

馬券は◎の単複、馬連。◎☆−○▲のシザーズ馬券。◎の複勝多めで。

<出走馬分析>
カルプスペルシュ(函館2歳S5着)
勝ち馬の後ろに付けての外回し。距離ロスはあったものの、それなりに勝負できる位置でしたからね。内容としては可もなく不可もなくですが、不満なのはより厳しい競馬をしたヤンキーバローズに先着を許した点。2頭を比較するとイン前競馬、中枠と大外枠、距離ロスの差など、どれをとっても、あちらが不利だった訳で。それで先着されるのはいただけないですね。鮫島駿騎手は「スムーズな競馬はできました。終始、勝った馬をマークしていましたが、最後は止まってしまいました。今日のところは完敗です」とコメント、評価できるほどの内容ではなく「とりあえず掲示板」という感じですね。4、6着馬の方が中身は濃いと思います。

スリールミニョン(新潟2歳S7着)
果敢に先行するも、最後は耐え切れず。明かに1800m以上を走れるタイプが上位を占めたレース。人気のスターウェーヴ、シンフォーエバーが伸びきれなかったのは「距離」にあると見ており、当馬に関しては、1200mからの距離延長および適性で足らずの結果。永島騎手も「距離延長で少し力む面はありましたが、岩田(康=シンフォーエバー)さんの後ろで我慢してくれました。直線の馬場が悪い所を通ったこともありますが、1400mまでが良さそうですね」と話しているように、1ハロン短縮で、どんな競馬が出来るか、ここでしょうね。展開&馬場含め、流れ向かずの競馬と見て良いでしょう。

タマモティーカップ(小倉2歳S9着)
スタートで後手を踏み、勝負どころで前に行けず、さらに直線では詰まる不利。荒れ馬場を避けて外に回すも、時すでに遅しという内容。長岡騎手は「最後に馬場のいいところに出してからは伸びてくれました」とコメントも、上手くエスコート出来ていなかったですね。良馬場のスピード競馬で押し切った小倉1200m組が総じて苦しんだタフ馬場の中京1200m戦、当馬も例外ではなかったですね。もっと上手く乗れたと思いますし、馬場替わりで一考の余地あり。

ベルビースタローン(小倉2歳S11着)
スタート決めて2番手追走。レースラップは12.2-10.6-11.7-11.8-11.0-11.7、2ハロン目の10.6秒の後、少し流れは落ち着くも、ラスト2ハロン目は11.0秒、そこで完全に置いて行かれての惨敗。和田竜騎手は「楽な展開に持ち込めたから、もう少し踏ん張れないとね。まだ力が足りないのかな」とコメントも、私はそうは思っておらず。レース質自体は差し向きとの見方。未勝利戦では2、3ハロン目の10.511.6を堪え切れたものの、それは小倉だったから。タフ馬場替わりの中京では堪えきれなかったということでしょう。素軽い馬場ならもっと我慢は効くと思います。

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