おはようございます。本日二度目の更新はアルゼンチン共和国杯予想。４重賞ウィークの１週目、とりあえず、予想は書き終えたので、あとはレースを観ての回顧を楽しみにですね。と言いながら、昨日のレースを振り返ると悔しさしか出て来ないんですが（苦笑）。そこも含めての競馬であり、一喜一憂せずに、ですね。夜には昨日雨で流れた日本シリーズがありますし、明日は競馬のない祝日をゆっくり過ごす予定。そういえば、昨日、中止になった京都８Ｒってどうなるんですかね。てっきり時間を変えてするのかと思ったら、そのまま中止で９Ｒから再開という流れ。こういうパターンなんだと、初めて知りました。かつて、ホエールキャプチャが勝った東京新聞杯（2014年）が雪の影響で流れて、馬番やり直しになったことがありましたが、京都８Rの扱い、どうなるのか気になりますね。
ということで本題へ。こちらではアルゼンチン共和国杯の予想をお送りします！
ということで本題へ。こちらではアルゼンチン共和国杯の予想をお送りします！
【アルゼンチン共和国杯】
＜コース特性＞
芝2400ｍのスタート地点より100ｍ左側へ移動した坂下がスタート地点。これにより、ゴールまでに２度の坂越えが必要になり、よりスタミナの問われる舞台となっている。１〜２コーナーまでは平坦だが、３〜４コーナーにかけては下り坂で、そこから直線に入って、高低差2,1ｍの上り坂を迎える。目黒記念とアルゼンチン共和国杯でのみ使用されるコースである。枠は６、７枠の率が悪く、やや外不利の傾向。脚質は逃げ不利、差し有利、ただし、大外一気ではなく、それなりの位置につけることが重要。社台系は社台F（27.6％）、ノーザンＦ（19.7％）、大量に出走してくるノーザンF生産馬の見極めが重要。前走は2400ｍ＆2500ｍ組。厩舎はS評価優勢。目黒記念、アルゼンチン共和国杯ともに近パ下位および圏外からの馬券内が多い。特殊舞台ではあるものの、東京2400ｍ実績は重要で、特に条件戦上がりの馬はその傾向が強い。スローの上がり勝負ならロベルト系、持続ラップの消耗戦ならトニービン系というセオリー通りの傾向を持つため、まずはどんな展開を想定するか。後者と見た場合は「非根幹実績」が重要になってくる点を押さえておきたい。
＜厩舎力＞
アルゼンチン共和国杯
2019年 D−S−C
2020年 S−C−E
2021年 S−D−S
2022年 D−S−S
2023年 S−D−A
目黒記念
2020年 B−S−S
2021年 C−S−F
2022年 S−E−C
2023年 S−S−S
2024年 A−B−C
＜近走パフォーマンス＞
１位 100 クロミナンス
２位 99 サヴォーナ
３位 98 セレシオン
４位 97 ショウナンバシット
５位 96 マイネルウィルトス
６位 95 ハヤヤッコ
７位 94 メイショウブレゲ
８位 93 ラーグルフ
９位 92 タイセイフェリーク
10位 91 ミクソロジー
アルゼンチン共和国杯
2019年 ３位−４位−８位
2020年 圏外−圏外−４位
2021年 ６位−１位−８位
2022年 圏外−圏外−１位
2023年 ４位−２位−７位
目黒記念
2020年 圏外−２位−５位
2021年 圏外−７位−圏外
2022年 ２位−圏外−３位
2023年 ３位−４位−７位
2024年 ３位−９位−１位
＜近パ妙味馬＞
マイネルウィルトス
（他は全レースの妙味馬と共にnoteにて）
＜見解＞
東京2500ｍは目黒記念とアルゼンチン共和国杯でのみ使用されるコース。またアルゼンチン共和国杯においては人気馬が堅実かつコースリピーターレースともなっています。そこに加えて、目黒記念ともにS＆A厩舎の活躍が目立ち、過去５年10レースすべてでS＆A厩舎馬が連対以上という結果となっています。そう考えれば、答えは「リピーターとS＆A厩舎にある」と見て良く、またしれっと走る条件戦組、ここにも注目して結論を出すことにします。
人気で言えば、リピーター＆本格化のクロミナンスと、Ｓ厩舎馬＆近パ３位のセレシオンの２頭で良く、そこにサヴォーナが続くイメージ。この２頭のどちらかに◎を打っても良いのですが、「穴を狙う」という方針を持って、両馬は対抗、３番手として、近パ妙味馬に該当するリピーターに狙いを付けることにします。
本命は言わずと知れたコースリピーターのマイネルウィルトス。昨年は目黒記念、アルゼンチン共和国杯共に２着、一昨年のアルゼンチン共和国杯２着、今年の目黒記念５着と、東京2500ｍであればどんなペースにも対応出来るコース巧者。能力的にセレシオン、クロミナンスには劣ると見ますが、地の利を生かせることが出来れば、上位に食い込める力はまだあるとの見方。前走回顧記事でも、「謎ローテさえ組まなければ」と記しており、先を考えると、このレースこそが秋の最大目標なのは明白。そのための追い切りを施しての一戦とくれば、ここは「またか！」と言われても狙いたくなるもの。回復傾向とはいえ、少し渋った馬場も良いでしょうし、ここは当馬から入るのがセオリーと見ました。
前述の通り、本格化で間違いないクロミナンス、出遅れ気になるも、絶対買うべきＳ厩舎馬の筆頭に位置するセレシオンを順当評価。
もう一頭の穴馬は斤量の恩恵と東京リピーターで立ち回り派のタイセイフェリーク。あるとすれば、こういうしれっと走って来る条件上がりの軽斤量馬。前走33秒台の脚を使って食い込んだ内容は悪くなく、「格」の問われるレースにならなければ。
さらに穴馬として一発あるならのハヤヤッコ。このところ、ずっと恵まれていない競馬が続いている中、待望の雨からの長距離戦。スローになっての上がり勝負だと厳しいため、それならマイネルウィルトスの方が、という印順がはまった時の上位厩舎馬の魅力を考慮して狙うことにします。
サヴォーナは一応の押さえ。どんなレースでもあと一歩なのは、もしかしたら強くないから、なのかもと思い始めた前走。今回はメンバーが落ちますし、そろそろ格好を付けないと、ということで△打つことにしました。
＜予想＞
◎ マイネルウィルトス（Ｃ厩舎）
○ クロミナンス（Ｃ厩舎）
▲ セレシオン（Ｓ厩舎）
☆ タイセイフェリーク（Ｂ厩舎）
★ ハヤヤッコ（Ａ厩舎）
△ サヴォーナ（Ｂ厩舎）
馬券は◎からの馬連。◎☆★−○▲のシザーズ馬券。◎−○▲−○▲☆★△の３連複（７点）。
＜出走馬分析＞
メイショウブレゲ（京都大賞典３着）
前走目黒記念はスローからラスト３ハロンで11秒前半が刻まれたレースで出番なし。それに対して今回のレースラップは、12.6-10.7-11.1-12.0-12.3-12.2-12.3-12.8-11.9-11.5-11.7-11.8、1000ｍ通過は58.7秒と前がかなり飛ばす形。先行勢は軒並み失速し、外からの差しも決まる展開。上位陣は状態不安で力を出せずの中、自慢の末脚を発揮。似た位置にいたドクタードリトルを置き去りにした直線の脚に距離適性と京都巧者ぶりを見ました。酒井騎手は「この距離なので、なるべくストレスをかけず行きました。返し馬でも硬さがなかったし、道中もリズム良く運べました。ビュンとは切れないけれど、ゴールまで脚を使ってくれる。人気薄でしたが、これくらい走れていい馬です」とコメント。脚質的に安定感はないものの、万葉Sで見せた末脚然り、はまった時の爆発力は魅力的。鞍上に関しては、特に策を講じた訳ではなく、一つの型にこだわって乗ったら、好結果が生まれたという感じ。再現性が高くないのと、常に展開待ちであることなど、いかにもの穴タイプですね。
ハヤヤッコ（函館記念12着）
前に行った馬、インで脚を溜めた内枠の馬のレース。そう考えると外枠から行き脚鈍く、大外にぶん回すしかない当馬に流れが向くはずもなく。浜中騎手の「馬はすごく元気で年齢は感じなかった。ただ、馬場が良くて前が止まらなかったし、前めの位置を取りたかったけどそういうタイプではない。勝った２年前とは真逆の馬場で厳しかった」の言葉がすべてでしょう。斤量もきつかったですし、今回は出番なしのレースで仕方なしですね。
クロミナンス（目黒記念３着）
理想的な位置でレースを進め、ラスト３ハロン11.2‐11.2‐11.4にも対応。シュヴァリエローズを差せなかったのは少し物足りないですが、あちらは根性型ですからね。その部分に屈した印象。ダービーでは進路取りに苦労したルメール騎手ですが、今回はいつもの好位付けから上手さを発揮。レース後、「２着馬の後ろで前をマークしながらいいポジションで運べました。精一杯走ってくれましたし、長い距離も合っています。ただ、ハンデ戦で斤量も背負っていた（57.5�圈砲�らね。よく頑張っています」とコメントしていましたが、特に悲観する必要はなく、引き続き「本格化」と見て付き合っていくべき馬だと思います。
ラーグルフ（オールカマー７着）
枠を生かしてのインピタ競馬も、結果的にはもう一列前が欲しかった印象。ただ、前半にそこを取れる脚はないですからね。今出来る限りの競馬での７着という評価。三浦騎手は「だいぶ復調気配がありますね。内からいい脚を使ってくれましたし、上がりの速い競馬は向かない中、よく頑張ってくれました」とコメント。叩きあいの中、ステラヴォローチェを競り落とすくらいのインパクトは欲しかったですが、内容としては及第点。分かりやすいほどのイン前競馬かつ中山適性問われたレースですし、あの位置では、この着順が精一杯だったと見て良いでしょう。気持ち的にはもう少し距離は短い方が良いかもですね。
マイネルウィルトス（目黒記念５着）
またしてもスタートで悪癖披露。スロー競馬の瞬発力勝負で、後ろに付けての外回しでは、さすがに東京2500ｍ適性馬でも苦しかったですね。横山武騎手も「ゲートはやっぱりダメですね。乗っかかっちゃう癖があります。今日はいつもと違って脚をためる競馬をしてみましたが、瞬発力勝負では分が悪かったです」とコメント、ダービーのアーバンシックもそうでしたが、この日は流れが向いていなかったですね。それと、今回感じたのは「例年よりもメンバーレベルが高かった」という点。昨年の目黒記念はボッケリーニ、アルゼンチン共和国杯はゼッフィーロがG��級だっただけで他はそこまでではなく。一方、今回はクロミナンス、サトノグランツ、シュトルーヴェがいましたからね。自分の形に持ち込めなかったのはあれども、この５着というのは適性では補い切れないものでもあった、そのように感じています。一生懸命走る馬なので、陣営には謎ローテを組まないで欲しい、それを切に願います。
ジャンカズマ（阪神大賞典９着）
自分の形に徹するも、最後失速。前半13秒台連発でしたが、ラスト５ハロンからは11.7-11.1-11.7-11.8-11.6と11秒が５連発のラップ。特にラスト４ハロン目の11.1秒はかなり効いたのでは、と思います。小沢騎手「もともと持久力のある馬でスタミナ勝負に持ち込めればと思い積極的な競馬をした。今日のような馬場も得意だし、最後までしぶとく脚を使ってくれました。」とコメントも、特に強調するものは見えなかったです。
サヴォーナ（オールカマー４着）
スタート後、じわっと出ての３番手追走。レースラップは、12.7-11.3-12.6-12.1-12.3-12.4-11.9-11.8-11.6-11.3-11.8、1000ｍ通過は61.1秒、内が伸びる馬場での「イン前競馬の５ハロン戦」となったことで、見事策がはまることに。４角では絶好位にいましたし、あとは前を捕えるだけ、という状況からまさかのじり脚。あの形で、この結果はあまりにも体たらくで、「う〜ん」でしたね。横山武騎手は「スタートが得意な馬ではないですが、うまく切ることができました。欲しいポジションが取れましたし、よく脚を使ってくれています。決め手勝負の分、少し分が悪かったです」とコメント。前走の不完全燃競馬から得意の形、理想的な展開、それを味方に付けての４着止まりは大いに不満。粘り込んだ２、３着馬との差を考えると、私は踏ん張り切れない耐久力の差、これを感じましたね。そうなってくると、下げて差して来る形の方が良いのかもしれませんが、そうなると横山武騎手が言うように「決め手の差」が出る可能性あり。結果、ズブズブな展開での無欲の差しが、当馬には最も合うのかなと思ったり。いずれにせよ、不満の残る敗戦でした。
セレシオン（新潟記念２着）
スタート失敗から出ムチを入れる形。たいていああなると厳しいものですが、そこはS厩舎馬。直線を向いた時の「厳しいかも」の印象を打破するギアチェンジ力と抜群の新潟適性を披露して２着となりました。スタート失敗により、前半の位置が悪くなってしまい、それによって直線での進路選びの難易度が上昇。荻野極騎手の馬群突きは好判断だったと思いますが、一瞬、詰まって追えないシーンがあったこと、あそこが最大のポイントでした。荻野極騎手は「ゲートは練習していたんですけど、スタートで行き脚がつかずあの位置取りになってしまいました。それでも最後は本当にいい脚を使ってくれて際どいところまで差を詰めてくれたので、本当に惜しかったです」とコメント。惜しいのは惜しいんですが、絶好の条件そろった今回は勝たないといけなかったと思いますね。キングズパレスよりもスパッと切れる脚を持っているので、その武器が生きる条件で。となると、平坦になってきますが、ここまで新潟適性を見せつけられると、京都では少しパフォーマンスは下げてきそうな気はしますね。ただし能力は本物。
ショウナンバシット（阪神大賞典10着）
Ｍ・デムーロ騎手は「競馬の内容は良かった。馬場のきれいなところを走れたし、３〜４角では手応えも良かったけど、直線でフワッとした。少し長いのかな。」とコメント、外々を回った距離ロスは痛かったとは思いますが、今回に関しては準備不足の感あり。先に繋がるような競馬を、と思いましたが、そうはならなかったですね。中距離、ダート、長距離など、あれこれ使っていますが、迷走期突入と見て良いでしょう。走るとすれば阪神内回りと思うのです、適鞍がないどころか、阪神は改修工事に突入。ますます復活への道は険しくなっている感じですね。
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＜コース特性＞
芝2400ｍのスタート地点より100ｍ左側へ移動した坂下がスタート地点。これにより、ゴールまでに２度の坂越えが必要になり、よりスタミナの問われる舞台となっている。１〜２コーナーまでは平坦だが、３〜４コーナーにかけては下り坂で、そこから直線に入って、高低差2,1ｍの上り坂を迎える。目黒記念とアルゼンチン共和国杯でのみ使用されるコースである。枠は６、７枠の率が悪く、やや外不利の傾向。脚質は逃げ不利、差し有利、ただし、大外一気ではなく、それなりの位置につけることが重要。社台系は社台F（27.6％）、ノーザンＦ（19.7％）、大量に出走してくるノーザンF生産馬の見極めが重要。前走は2400ｍ＆2500ｍ組。厩舎はS評価優勢。目黒記念、アルゼンチン共和国杯ともに近パ下位および圏外からの馬券内が多い。特殊舞台ではあるものの、東京2400ｍ実績は重要で、特に条件戦上がりの馬はその傾向が強い。スローの上がり勝負ならロベルト系、持続ラップの消耗戦ならトニービン系というセオリー通りの傾向を持つため、まずはどんな展開を想定するか。後者と見た場合は「非根幹実績」が重要になってくる点を押さえておきたい。
＜厩舎力＞
アルゼンチン共和国杯
2019年 D−S−C
2020年 S−C−E
2021年 S−D−S
2022年 D−S−S
2023年 S−D−A
目黒記念
2020年 B−S−S
2021年 C−S−F
2022年 S−E−C
2023年 S−S−S
2024年 A−B−C
＜近走パフォーマンス＞
１位 100 クロミナンス
２位 99 サヴォーナ
３位 98 セレシオン
４位 97 ショウナンバシット
５位 96 マイネルウィルトス
６位 95 ハヤヤッコ
７位 94 メイショウブレゲ
８位 93 ラーグルフ
９位 92 タイセイフェリーク
10位 91 ミクソロジー
アルゼンチン共和国杯
2019年 ３位−４位−８位
2020年 圏外−圏外−４位
2021年 ６位−１位−８位
2022年 圏外−圏外−１位
2023年 ４位−２位−７位
目黒記念
2020年 圏外−２位−５位
2021年 圏外−７位−圏外
2022年 ２位−圏外−３位
2023年 ３位−４位−７位
2024年 ３位−９位−１位
＜近パ妙味馬＞
マイネルウィルトス
（他は全レースの妙味馬と共にnoteにて）
＜見解＞
東京2500ｍは目黒記念とアルゼンチン共和国杯でのみ使用されるコース。またアルゼンチン共和国杯においては人気馬が堅実かつコースリピーターレースともなっています。そこに加えて、目黒記念ともにS＆A厩舎の活躍が目立ち、過去５年10レースすべてでS＆A厩舎馬が連対以上という結果となっています。そう考えれば、答えは「リピーターとS＆A厩舎にある」と見て良く、またしれっと走る条件戦組、ここにも注目して結論を出すことにします。
人気で言えば、リピーター＆本格化のクロミナンスと、Ｓ厩舎馬＆近パ３位のセレシオンの２頭で良く、そこにサヴォーナが続くイメージ。この２頭のどちらかに◎を打っても良いのですが、「穴を狙う」という方針を持って、両馬は対抗、３番手として、近パ妙味馬に該当するリピーターに狙いを付けることにします。
本命は言わずと知れたコースリピーターのマイネルウィルトス。昨年は目黒記念、アルゼンチン共和国杯共に２着、一昨年のアルゼンチン共和国杯２着、今年の目黒記念５着と、東京2500ｍであればどんなペースにも対応出来るコース巧者。能力的にセレシオン、クロミナンスには劣ると見ますが、地の利を生かせることが出来れば、上位に食い込める力はまだあるとの見方。前走回顧記事でも、「謎ローテさえ組まなければ」と記しており、先を考えると、このレースこそが秋の最大目標なのは明白。そのための追い切りを施しての一戦とくれば、ここは「またか！」と言われても狙いたくなるもの。回復傾向とはいえ、少し渋った馬場も良いでしょうし、ここは当馬から入るのがセオリーと見ました。
前述の通り、本格化で間違いないクロミナンス、出遅れ気になるも、絶対買うべきＳ厩舎馬の筆頭に位置するセレシオンを順当評価。
もう一頭の穴馬は斤量の恩恵と東京リピーターで立ち回り派のタイセイフェリーク。あるとすれば、こういうしれっと走って来る条件上がりの軽斤量馬。前走33秒台の脚を使って食い込んだ内容は悪くなく、「格」の問われるレースにならなければ。
さらに穴馬として一発あるならのハヤヤッコ。このところ、ずっと恵まれていない競馬が続いている中、待望の雨からの長距離戦。スローになっての上がり勝負だと厳しいため、それならマイネルウィルトスの方が、という印順がはまった時の上位厩舎馬の魅力を考慮して狙うことにします。
サヴォーナは一応の押さえ。どんなレースでもあと一歩なのは、もしかしたら強くないから、なのかもと思い始めた前走。今回はメンバーが落ちますし、そろそろ格好を付けないと、ということで△打つことにしました。
＜予想＞
◎ マイネルウィルトス（Ｃ厩舎）
○ クロミナンス（Ｃ厩舎）
▲ セレシオン（Ｓ厩舎）
☆ タイセイフェリーク（Ｂ厩舎）
★ ハヤヤッコ（Ａ厩舎）
△ サヴォーナ（Ｂ厩舎）
馬券は◎からの馬連。◎☆★−○▲のシザーズ馬券。◎−○▲−○▲☆★△の３連複（７点）。
＜出走馬分析＞
メイショウブレゲ（京都大賞典３着）
前走目黒記念はスローからラスト３ハロンで11秒前半が刻まれたレースで出番なし。それに対して今回のレースラップは、12.6-10.7-11.1-12.0-12.3-12.2-12.3-12.8-11.9-11.5-11.7-11.8、1000ｍ通過は58.7秒と前がかなり飛ばす形。先行勢は軒並み失速し、外からの差しも決まる展開。上位陣は状態不安で力を出せずの中、自慢の末脚を発揮。似た位置にいたドクタードリトルを置き去りにした直線の脚に距離適性と京都巧者ぶりを見ました。酒井騎手は「この距離なので、なるべくストレスをかけず行きました。返し馬でも硬さがなかったし、道中もリズム良く運べました。ビュンとは切れないけれど、ゴールまで脚を使ってくれる。人気薄でしたが、これくらい走れていい馬です」とコメント。脚質的に安定感はないものの、万葉Sで見せた末脚然り、はまった時の爆発力は魅力的。鞍上に関しては、特に策を講じた訳ではなく、一つの型にこだわって乗ったら、好結果が生まれたという感じ。再現性が高くないのと、常に展開待ちであることなど、いかにもの穴タイプですね。
ハヤヤッコ（函館記念12着）
前に行った馬、インで脚を溜めた内枠の馬のレース。そう考えると外枠から行き脚鈍く、大外にぶん回すしかない当馬に流れが向くはずもなく。浜中騎手の「馬はすごく元気で年齢は感じなかった。ただ、馬場が良くて前が止まらなかったし、前めの位置を取りたかったけどそういうタイプではない。勝った２年前とは真逆の馬場で厳しかった」の言葉がすべてでしょう。斤量もきつかったですし、今回は出番なしのレースで仕方なしですね。
クロミナンス（目黒記念３着）
理想的な位置でレースを進め、ラスト３ハロン11.2‐11.2‐11.4にも対応。シュヴァリエローズを差せなかったのは少し物足りないですが、あちらは根性型ですからね。その部分に屈した印象。ダービーでは進路取りに苦労したルメール騎手ですが、今回はいつもの好位付けから上手さを発揮。レース後、「２着馬の後ろで前をマークしながらいいポジションで運べました。精一杯走ってくれましたし、長い距離も合っています。ただ、ハンデ戦で斤量も背負っていた（57.5�圈砲�らね。よく頑張っています」とコメントしていましたが、特に悲観する必要はなく、引き続き「本格化」と見て付き合っていくべき馬だと思います。
ラーグルフ（オールカマー７着）
枠を生かしてのインピタ競馬も、結果的にはもう一列前が欲しかった印象。ただ、前半にそこを取れる脚はないですからね。今出来る限りの競馬での７着という評価。三浦騎手は「だいぶ復調気配がありますね。内からいい脚を使ってくれましたし、上がりの速い競馬は向かない中、よく頑張ってくれました」とコメント。叩きあいの中、ステラヴォローチェを競り落とすくらいのインパクトは欲しかったですが、内容としては及第点。分かりやすいほどのイン前競馬かつ中山適性問われたレースですし、あの位置では、この着順が精一杯だったと見て良いでしょう。気持ち的にはもう少し距離は短い方が良いかもですね。
マイネルウィルトス（目黒記念５着）
またしてもスタートで悪癖披露。スロー競馬の瞬発力勝負で、後ろに付けての外回しでは、さすがに東京2500ｍ適性馬でも苦しかったですね。横山武騎手も「ゲートはやっぱりダメですね。乗っかかっちゃう癖があります。今日はいつもと違って脚をためる競馬をしてみましたが、瞬発力勝負では分が悪かったです」とコメント、ダービーのアーバンシックもそうでしたが、この日は流れが向いていなかったですね。それと、今回感じたのは「例年よりもメンバーレベルが高かった」という点。昨年の目黒記念はボッケリーニ、アルゼンチン共和国杯はゼッフィーロがG��級だっただけで他はそこまでではなく。一方、今回はクロミナンス、サトノグランツ、シュトルーヴェがいましたからね。自分の形に持ち込めなかったのはあれども、この５着というのは適性では補い切れないものでもあった、そのように感じています。一生懸命走る馬なので、陣営には謎ローテを組まないで欲しい、それを切に願います。
ジャンカズマ（阪神大賞典９着）
自分の形に徹するも、最後失速。前半13秒台連発でしたが、ラスト５ハロンからは11.7-11.1-11.7-11.8-11.6と11秒が５連発のラップ。特にラスト４ハロン目の11.1秒はかなり効いたのでは、と思います。小沢騎手「もともと持久力のある馬でスタミナ勝負に持ち込めればと思い積極的な競馬をした。今日のような馬場も得意だし、最後までしぶとく脚を使ってくれました。」とコメントも、特に強調するものは見えなかったです。
サヴォーナ（オールカマー４着）
スタート後、じわっと出ての３番手追走。レースラップは、12.7-11.3-12.6-12.1-12.3-12.4-11.9-11.8-11.6-11.3-11.8、1000ｍ通過は61.1秒、内が伸びる馬場での「イン前競馬の５ハロン戦」となったことで、見事策がはまることに。４角では絶好位にいましたし、あとは前を捕えるだけ、という状況からまさかのじり脚。あの形で、この結果はあまりにも体たらくで、「う〜ん」でしたね。横山武騎手は「スタートが得意な馬ではないですが、うまく切ることができました。欲しいポジションが取れましたし、よく脚を使ってくれています。決め手勝負の分、少し分が悪かったです」とコメント。前走の不完全燃競馬から得意の形、理想的な展開、それを味方に付けての４着止まりは大いに不満。粘り込んだ２、３着馬との差を考えると、私は踏ん張り切れない耐久力の差、これを感じましたね。そうなってくると、下げて差して来る形の方が良いのかもしれませんが、そうなると横山武騎手が言うように「決め手の差」が出る可能性あり。結果、ズブズブな展開での無欲の差しが、当馬には最も合うのかなと思ったり。いずれにせよ、不満の残る敗戦でした。
セレシオン（新潟記念２着）
スタート失敗から出ムチを入れる形。たいていああなると厳しいものですが、そこはS厩舎馬。直線を向いた時の「厳しいかも」の印象を打破するギアチェンジ力と抜群の新潟適性を披露して２着となりました。スタート失敗により、前半の位置が悪くなってしまい、それによって直線での進路選びの難易度が上昇。荻野極騎手の馬群突きは好判断だったと思いますが、一瞬、詰まって追えないシーンがあったこと、あそこが最大のポイントでした。荻野極騎手は「ゲートは練習していたんですけど、スタートで行き脚がつかずあの位置取りになってしまいました。それでも最後は本当にいい脚を使ってくれて際どいところまで差を詰めてくれたので、本当に惜しかったです」とコメント。惜しいのは惜しいんですが、絶好の条件そろった今回は勝たないといけなかったと思いますね。キングズパレスよりもスパッと切れる脚を持っているので、その武器が生きる条件で。となると、平坦になってきますが、ここまで新潟適性を見せつけられると、京都では少しパフォーマンスは下げてきそうな気はしますね。ただし能力は本物。
ショウナンバシット（阪神大賞典10着）
Ｍ・デムーロ騎手は「競馬の内容は良かった。馬場のきれいなところを走れたし、３〜４角では手応えも良かったけど、直線でフワッとした。少し長いのかな。」とコメント、外々を回った距離ロスは痛かったとは思いますが、今回に関しては準備不足の感あり。先に繋がるような競馬を、と思いましたが、そうはならなかったですね。中距離、ダート、長距離など、あれこれ使っていますが、迷走期突入と見て良いでしょう。走るとすれば阪神内回りと思うのです、適鞍がないどころか、阪神は改修工事に突入。ますます復活への道は険しくなっている感じですね。
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アルゼンチン共和国杯予想
◎セレシオン
○サヴォーナ
買い目
◎単勝
◎-○ワイドにしました。