おはようございます。昨日の京王杯２歳Sは新馬組に振るか、近パ妙味勢に振るかの二択で、逆を引いて失敗。マイネルチケットに印を回していただけに…でした。そして問題はファンタジーS、こちらも近パ妙味馬に振ったんですが、「黙って妙味A」を選んでおけば、というワンツー決着。ダンツエラン、モズナナスターのワンツーとは…でしたね。サドラーズウェルズの血を狙ったのはズバリでしたし、あそこまで正解に近づいていたなら獲らないといけなかったなと。

秋華賞のボンドガールを強く推せなかったあたりから少し流れが変わって来て、菊花賞では◎ショウナンラプンタが悶絶の４着だったりと。秋は妙味A祭りになっていて、スプリンターズSのルガル、トウシンマカオ、京都大賞典のシュヴァリエローズ、ディープボンドと、このあたりに○、▲を打って縦目食らっているんですよね。人気勢の信頼を見抜くことを大切にしつつも、妙味勢のワンツーライン、そこをしっかり狙っていきたいですね。

それでは本題へ。こちらではみやこSの予想をお送りします！
【みやこS】
＜コース特性＞
正面スタンド中央からやや４コーナー寄り地点からのスタート。１コーナーまでの距離が約280ｍと短いためコーナーに入るまでの位置取りが重要で外を回らせると苦しくなる。向正面の中ほどまで平坦。３コーナーまでに高低差３ｍの坂を上りきると一気に坂を下り、平坦の直線勝負となる。改修後、傾向に大きな変化は見られないが、タフな砂質になった点は押さえておきたい。新馬からG３まで行われ、年間110レース施行されるメジャーコースである。枠はフラット。１番人気の馬券率は66.5％、新馬戦は苦戦（56.6％）、他は概ね60％台で推移。逃げ馬の馬券率は45.8％、下級戦は40％〜50％のアベレージも、オープンになると極端に率を落とす。上がり最速馬の馬券率は77.6％、脚質は先行有利、ただし１勝クラスはフラット。オープンの差し馬は２、３着のイメージ。騎手は、川田（58％）、武豊（50.6％）、松山（34.4％）、幸（33.3％）、岩田康（33.3％）、団野（32.3％）。武豊の中央ダートベストコース。騎乗数は少ないが、ルメール（71.4％）は好成績。前走はD1900ｍ、同距離が少し抜けている。社台系は、ノーザンＦ（28.3％）、社台F（27.6％）、社台C（23％）。厩舎はA＆B評価の率が良く、「厩舎力コース」と言っても過言ではない。下級戦と上級戦で考え方を変えるべきコースで、前者の場合は基本的には逃げ、先行を狙うべきで、そこに速い上がりを使える馬をどう組み合わせるか。後者の場合は差し競馬に振っていくのがセオリー。みやこSは他のコースに比べ速い上がりが使えることもあり、差し有利が顕著になる。先行勢を狙うならハイペースの前受け競馬を経験した馬。基本的には厩舎力を重視しながら、速い上がりを使える差し馬から入っていきたいレースである。また、クラスが上がると穴馬は「先行から差し」に変わる点も覚えておきたい。

＜厩舎力＞
みやこS







2020年　E−F−D　阪神開催
2021年　D−D−D　阪神開催
2022年　D−D−D　阪神開催
2023年　B−D−C

＜近走パフォーマンス＞
１位　100　ドゥラエレーデ
２位　99　オメガギネス
３位　98　ミトノオー
４位　97　ミッキーヌチバナ
５位　96　プロミストウォリア
６位　95　ハピ
７位　94　ロコポルティ
８位　93　デリカダ
９位　92　サンライズジパング
10位　91　ゲンパチルシファー

2020年　３位−７位−圏外　阪神開催
2021年　６位−４位−圏外　阪神開催
2022年　圏外−３位−１位　阪神開催
2023年　６位−４位−１位

＜近パ妙味馬＞
ハピ
（他は全レースの妙味馬と共にnoteにて）

＜見解＞
京都D1800ｍは下級戦は前有利、上級戦は差し有利となるコース。特にみやこSが波乱の時はたいてい差し決着となっており、今回はコース特性が示す「穴は差し」でいくことにします。展開の鍵を握るのはミトノオー、マイペースで行ければ粘れるタイプではありますが、今回は最内で包まれたくないプロミストウォリア、２枠にドゥラエレーデの隊列、外枠のミトノオーは腹を括っていかないとハナを主張できないと見ます。さらにミトノオーにとって厳しいのは天敵と言えるのがドゥラエレーデの存在。エルムSで潰されたように、耐久力のあるドゥラエレーデに早めに来られると、かなり苦しくなると予想。鞍上スイッチで北村友騎手なので、そのあたりは難しいですが、武豊騎手であれば、ほぼ間違いなくミトノオーは潰されると言えるでしょう。そんなこんなで北村友騎手と最内の西村騎手の出方次第ではありますが、「みやこＳは差し有利」に傾きやすいレースということで、やはり今年も、この流れになるとの考えで組み立てます。

人気のオメガギネスは能力はＧ�教蕕粘岼磴い覆靴播�然有力、前が残る展開であれば、立ち回り派の当馬が崩れるイメージは少ないですが、差し競馬になった時は前走かわされたあのシーンの再現はあり得る話。とりあえず、こちらは脚質を考えて３番手まで。ドゥラエレーデは近パ１位のバックボーンと厩舎力、前を潰しに行ける機動力を評価して、こちらを対抗とします。となれば、あとは「近走不発の差し馬勢」、ここを狙い撃ちのが筋でしょう。

本命はＳ厩舎＆近パ妙味馬ハピ。前走シリウスSは控えるかと思いきやまさかの先行策。しかも、大外枠の不利をもろに受ける形となって、全く力を出せずの敗戦。枠にも、展開にも恵まれずというレースでした。２走前のエルムSで最後、マリオロードにかわされた点は不満ですが、３走前の平安Sでは上がり最速をマークして迫っての２着。あの走りこそ、ハピ本来の「差しの形」であり、それをなぞるであろう、溜め乗り大好き幸騎手。そこに加えて厩舎力コースでのS厩舎。今回は前がかなり厳しくなっての差し競馬を想定しているだけに、この馬の台頭の余地は十分あるとして◎を打つに至りました。

挟み込み☆印はロコポルティ。前走はもっと走れて良い条件で重賞の壁に当たったレース。そこから人気落ちの差し競馬濃厚なら、今回は見直しの一手。スパっと切れる脚を持っている馬こそ、この京都D1800ｍの差し競馬で輝くタイプであり、まさに当馬はその典型。２、３走前の走りに関して「本物」と高く評価しており、今回想定する展開なら飛び込んで来るとの読みです。

もう一頭、買いたいのはパワー型と見て、実は万能型かも！？と思っているミッキーヌチバナ。前走は完全な下手乗りであり、太宰騎手の乗り替わりも頷けるもの。ただ、今回の鞍上は「大味騎乗」のMデムーロ騎手。はっきりピンかパーかのどちらかで、外回しは見え見え。それで足りるかは難しいですが、展開利があれば、という思いです。

＜予想＞
◎　ハピ（Ｓ厩舎）
○　ドゥラエレーデ（Ｂ厩舎）
▲　オメガギネス（Ｄ厩舎）
☆　ロコポルティ（Ａ厩舎）
★　ミッキーヌチバナ（Ｂ厩舎）

馬券は◎からの馬連。◎☆★−○▲のシザーズ馬券。本線は◎からの馬券として、◎−○▲−○▲☆★の３連複（５点）。

＜出走馬分析＞
プロミストウォリア（エルムS７着）
１年１ヵ月振りのレースを感じさせない序盤、しかし、中盤のペースアップで疲弊し、ラストは失速。レースラップは、6.9-11.5-12.5-12.4-11.9-11.9-11.9-12.3-12.7、大沼S、マリーンSとは違い、かなりゆったり目に入ったのは当馬にとって良かったのですが、中盤の11.9秒３連発、あそこで振るい落とされてしまいましたね。元々、ポテンシャルの高い馬、ひと叩きされてどうかですね。外枠からのマイペース逃げが一つの理想形なので、内枠を引いて被される展開は割引なのと、今回の走りからは「叩いて上昇」とは言えないので過度な期待は禁物ですね。とにかく次走のパフォーマンスに注目。

ゲンパチルシファー（プロキオンS５着）
スピードの絶対値勝負になりやすい小倉D1700ｍ戦ですが、その反面、案外、東京D2100ｍや阪神D2000ｍ、阪神D1800ｍのパワー＆スタミナ派が台頭してくる側面あり。一昨年の覇者である当馬が今回も上位に来たのはまさにそうした適性から来ていると思います。団野騎手は「最初はペースが速かったが、自分のペースで入って、最後もタレた馬をかわしてくれてレース自体は良かったと思う」とコメント、さすがにピークアウトしてきているとは思いますが、それでも、掲示板に載ったのは立派。ただし、それ以上でも、それ以下でもない、そんな気はしています。差し向きの展開と小倉適性で掴んだ５着との評です。

ドゥラエレーデ（札幌記念10着）
スタート失敗から行き脚付かずで終了。常に、スタートに課題のある馬。それが出てしまいましたね。藤岡佑騎手は「ゲート内で座るような形で、スタートでは伸び上がっていた。今日はゲートがすべてですね」とコメント、芝替わりへの戸惑いもあったかもしれませんが、それ以前にレースにならなかったですね。中１週の強行ローテに「何かあるのでは？」と思うも、それを出すことなく、でした。嫌な負け方でしたが、人気落ちのタイミングで走るタイプなので、そこを忘れずにいたいです。

（エルムS２着）
スタートを決めて２番手追走。ミトノオーを徹底マークして、中盤でペースを上げさせて後続の脚を封じる匠の技を発動。テーオードレフォンが競り駆けて来なかったのも当馬にとっては好都合で、すべてにおいて「武豊劇場」でした。しかし、誤算だったのはペイシャエスがそれ以上の競馬を見せたことと、最後に持ち前の勝負根性を発揮でなかったこと。このあたりは展開のアヤであり、仕上げ途上の部分でしょうね。いずれにせよ、負けて強しの競馬。「海外遠征する馬のポテンシャルは高い」を証明する走りだったと思います。武豊騎手は「レースはいい形でやりたいことはできた。１回突き放したかったんだけどセーフティーリードが取れなかった。初めて乗せてもらったけどいい馬で、さすがＧ��ホースだね」とコメント、近２走と違うペースに対応出来なかったナチュラルハイに対して、フェブラリーSの敗戦を全く引きずらず好走してきた当馬、これが「格の違い」なんでしょうね。逃げなくても競馬が出来る幅がありますし、引き続き、注目の一頭と言えるでしょう。

ミッキーヌチバナ（平安S６着）
道中13番手から大外ぶん回し競馬。上がり最速で駆け上がるも、あの作戦で勝負形に持ち込めるはずもなく。はっきりと下手騎乗と言えるでしょう。確かに前残り競馬だったのはありますが、それにしても無策。太宰騎手は「前残りだったし、外を回ってジリジリになってしまった。距離は延びても大丈夫だったし、まだ良くなりそうです」と話していましたが、そもそも自身の乗り方がどうだったか。負けた面々の中では最も可能性を感じましたし、前走の走りがフロックではないことを証明した一戦として、私は「次走以降の注目馬」に挙げたいと思います。ダートE厩舎という点からレース＆鞍上選択への不安は拭いきれませんが、パワー型中距離向き差し馬として活躍できる器だと思います。

オメガギネス（シリウスS２着）
スタートを決めた後、内枠を生かしての先行策。逃げ馬を見る形で終始インで我慢、レースラップは7.2-11.0-11.2-13.1-12.7-12.5-12.4-12.3-12.1-12.6、ラスト５ハロンから徐々に加速していくイン前競馬。そこにドンピシャではめこんだ松山騎手の見事な騎乗だったと思います。しかし、最後は勝ち馬に目標にされて２着。松山騎手は「逃げる馬の後ろでいい形で運べた。大きいストライドの馬だけど、いいタイミングで動けた。よく頑張っているけど、今日は59�圓抜屬�空いていた分、苦しくなってしまった」とコメント。今回は勝ち馬を褒めるべきで、当馬もやるべきことをやっての結果。D1800ｍとD1900ｍ戦の差、それがラストに出た感じでしたね。Ｇ��級かと言われるともうワンパンチ欲しいですが、レース上手の堅実派としては十分、Ｇ��レベルにあると思います。

ハピ（シリウスS10着）
控えると思いきや、まさかの先行策。１〜２角でハナを取る勢いも、大外枠の不利もあってコーナーで弾かれ、そこからは終始外目を走らせられる苦しい展開。坂井騎手が「いいポジションにはつけられたんですが、外枠（８枠15番）ということもあって、タメが利きませんでした」と話すように壁を作れず、ずっと力んでいる感じでした。そう考えると、腹を括って下げた方が良かったと思いますが、レースは完全にインピタの形。今回に関しては大外を引いた時点で、どう乗っても、利を得ることは難しかったのかなと。負けすぎではあるものの、あまりにも恵まれなかったレース。今回は度外視して、ですね。

ロコポルティ（シリウスS５着）
出たなり競馬でイン追走の９番手。結果的にはあと１列前に居たかったですね。丸山騎手は「ポンポンと勝って重賞のこのメンバー相手でも頑張ってくれた。ただ、欲をいえば脚元が大丈夫なら（トラック追いで）もっと攻めた調教をしたい。どこが悪いというわけではないけど、その分、動き切れないところがある」とコメント、どうやら思うような追い切りが消化できなかったようで、直線の挙動も、少し「ん？」となる面がありました。人気薄で連勝して、初重賞チャレンジで人気する、いかにも買いづらいパターン。それでも、２走前に見せた中京でのパフォーマンスは本物に映ったんですよね…。３、４、６着馬に比べ、斤量57�圓惑愽蕕錣気譴心兇�ありましたし、最後の伸びあぐねはそのあたりの影響もあったように思います。基本的に受けの形を取る丸山騎手。重賞でああいう感じで位置を譲ってしまうのは「う〜ん」。今回に関しては調教過程でセーブしたことや、人気薄からの上位人気のタイミングの難しさ、それらが合わさっての掲示板止まりとの見方。近２走の内容は優秀ですし、悲観せずに、ですね。

ミトノオー（エルムS５着）
楽にハナを主張できたマーチS、やや強引にハナを主張した平安Sに対して、徹底マークにあった今回、ペースうんぬんよりも、それが厳しかったですね。テーオードレフォンに絡まれなかったのは良かったですが、それ以上にドゥラエレーデの武騎手の目標にされ、中盤の11.9秒３連発を刻まざるを得なかったこと、それがすべてでしょう。松山騎手は「今日は返し馬の時から行きっぷりが良くて、距離が短くなったのがいい方に出てくれた。最後もしっかりと踏ん張ってくれたし、もうひと押しでしたね」とコメント、彼自身も新潟からの航空機チケット問題で制裁を受けることになりましたが、そうした鞍上の流れも悪さもあったように思います。やや強引に行っても、マイペースで行くことが出来れば残せる粘り腰がある馬そこは大きく評価したいです。今回は逃げ馬の宿命みたいな負け方なので、あまりに気にせずに、ですね。

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