おはようございます。4重賞回顧の二つ目、本来なら昨日の時点で京王杯2歳Sを終えておく予定だったのですが、一昨日の晩に「ある閃き」が起きまして。そちらを調べるのに手いっぱいになり、回顧まで手が回らず…。月曜日のJBCを全スルーして調べものに没頭し、夜にBOOKERSの方で記事をあげました。その「閃き」とは、近パ指数の活用法について。これまで「予想の参考資料」という位置づけで発行していましたが、それをどう活用すべきか、これは自分にとっての大きなテーマでした。ちょっと大げさですが、私の中では「最適解」が見つかった気がして、そこからかなりの時間をかけてデータを洗い直して考察をしてみました。

理想は朝に馬券を仕込んで、昼は競馬は少しチェックする程度で、別のこともちゃんとした週末、そして夕方にお金が増えている、これですね(笑)。3日開催で朝から夕方まで競馬漬けで、しかも、負けたとなると、ほんと自暴自棄になりますからね。時間とお金の浪費、それだけでなく、心身共に疲れが…そこからのサザエさんですよ。これは最悪のパターン。リアルタイムで競馬をしなくても対応出来る予想ファクター、これを競馬歴20年の中で追い求めていたので、私にとっての「近パ指数」は、まさに光明でしたね。詳しい内容は赤文字をクリックするとサイトに飛び、無料で読めますので是非!

近パ指数の活用法(最適解)

と、同時に、これが見えた上でブログ予想どうするか問題が出て来まして。要するに完全に「近パ指数」に振るのか、という話。そこに対する答えは「私は抗う」です。朝起きて指数が出た状態で機械的に馬券を組んで印をアップして終了。これはさすがに味気なくて。やっぱりブログ予想は「主観的ファクター」を入れたいですよね。なので、これまで通り、ブログ予想は指数予想とは分けていくことにします。ただ印の打ち方や買い方は考察した内容に寄せたいなと。具体的には◎○のダブル本命制。これまでは挟み込みシザーズでしたが、今週からは◎○の両方から流していくスタンス。当然、◎○の組み合わせはダブル買い。そして、近パ妙味馬を参考にしながら「穴予想」に振っていく、これでいきます。的中率には目を瞑って、回収率を重視していくことにします。その方が見ている方も「ワクワク感」ありますしね。グリグリ人気馬に◎を打っても…ですよね感ありますし。

あとは3連複、これはどうするか悩み中。馬連&ワイドを主軸にすると、3連複は点数減らさないとですし、点数を増やすとなると馬連&ワイドを主軸にしにくくなるのと、何といっても掛け金が必然的に増えるんですよね。それなら、無理に買わずにワイドで穴馬同士を拾う形も良いのかなと。でも、3連複捨てがたい!!(笑)などなど、そんなことを考えるも実に楽しい水曜日でした。とりあえず、今週からそんな感じでいきます。

ということで本題へ。こちらでは京王杯2歳Sを振り返ることにします!
<京王杯2歳S回顧>
パンジャタワー(京王杯2歳S1着)
スタート後は馬を抑えるのに必死だった松山騎手ですが、隊列が決まってからは落ち着いて中団待機。レースラップは12.5-11.2-11.2-11.4-11.5-11.6-11.8、前半34.9秒、後半34.9秒のイーブンペース。特に策を講じた感はなく、折り合い専念しての外回し。それで重賞好走馬のマイネルチケットを競り落とし、適性バッチリのヤンキーバローズ、重賞級の力あるヒシアマンを抑えての勝利ですからね。並みの1戦1勝馬ではなかったですね。近親にロジユニヴァースやディアドラがいることから重血統なのは確かで、馬場にフィットしたのは間違いなし。ただ、それを差し引いても、この勝ち方は優秀ですね。松山騎手は「前走もスタートはあまり出ず、長くいい脚を使ってくれたので、1400mはいいと思っていました。2走続けてこういう馬場でしたが、しっかりこなしてくれました。連勝できて良かったです。まだまだ良くなる馬だと思うので、一緒に頑張っていきたいです」とコメント。速い時計に対応出来るか、ここが次のポイントになりますが、この走りはフロックではないですね。

マイネルチケット(京王杯2歳S2着)
スタート後からレースを分かっているような前向きな走り。直線を向いてからも前を捕えようとする闘争心が見て取れるなど、タフ馬場で輝くマイネル軍団らしい根性型の一面を披露していました。前走の走りはフロックではないと思いつつも、2走連続、激しい競馬をしていたのと、思ったほど近パが伸びていなかったこと。それによって抑えまでにしたんですが、このタイミングでも走るんですね、あっぱれ。連続好走から耐え切れなかったエイシンワンドと比べると気持ちの面での強さを感じたレース振りでした。戸崎圭騎手は「距離を短縮したことで上手に走れていました。コンスタントに使う中でも、しっかり走って頑張ってくれました。もう少しでしたね」とコメント。直線では内に刺さる癖を見せていましたが、これから成長して体幹が強くなれば、さらに面白い存在になりそうですね。ただ、早熟の匂いもプンプンしますが。

ヤンキーバローズ(京王杯2歳S3着)
スタート後、隣のエンドレスサマーにアタック。そこからガッツリ掛かってなだめる鞍上。後方馬群で構えて直線は一旦外に出すも、進路がないと切り替えて内へ。普通なら全く持って届かないレース振りですが、前走回顧記事で「次走以降の注目馬」に挙げた通りの力を見せての2着でした。私が思った以上に強かったですし、いかにもの岩田康スタイル発動でしたね。こういう癖馬に乗せるとほんと上手く引き出して来ますね。と同時に、必ずと言って良いほど、他馬に迷惑はかけてますが。岩田康騎手は「力のあるところを見せてくれました。テンションは以前よりだいぶ改善しており、1400mでレースはしやすかったです。前半力み加減だったので、そういうところを覚えてくれば、もっと良くなりそうです」とコメント。脚を溜めてこそのタイプだと思うので、それを理解した岩田康騎手の継続騎乗は必須。スプリントだとはまり待ちなので、力を反映しやすい1400m戦、こちらの方が良いでしょうね。負けはしたものの、光るものを感じたレースでした。引き続き、注目。

ヒシアマン(京王杯2歳S4着)
スタート後、パンジャタワーに寄せられた際、エイシンワンドとの間を割ろうとせず。結果、位置取りが後ろに。良くも悪くも脚を溜めるのが大好きな藤岡佑騎手という乗り方で、その結果、脚を余してのゴール。富士Sのセリフォスと同じような競馬でしたね。藤岡佑騎手は「北海道よりも返し馬からしっかりハミを取って、先生がおっしゃるようにだんだん短い距離になってきたと感じました。道中は手応え良く運べましたが、理想をいえばもう1、2列前で運び、早めに動いていきたかったですね。経験を積んで良くなってほしいです」とコメント。レース前、多くの予想家が「強い」と評価した馬でしたが、このメンツに入れば、それを感じるラストの脚はありました。ただ、問題は鞍上。全く良さを引き出せていなかったですね。この手のパターンは乗り替わりの次走で好走してくるので、とりあえず、乗り替わり前提で「次走以降の注目馬」としたいと思います。距離はマイルあたりが良いかもしれないですね。

クラスペディア(京王杯2歳S5着)
スタートでガッツリ掛かってしまい、制御効かずの2番手。さらに外からシンフォーエバーに被される苦しい展開でのレースラップ12.5-11.2-11.2-11.4-11.5-11.6-11.8、前半34.9秒、後半34.9秒。逃げたマニノトニトゥルスの失速11着を思えば、この馬の粘りはかなりのもの。馬場にフィットしていたのはありますが、最後まで踏ん張りましたからね。この点は評価すべき。小崎騎手は「スタートが速すぎましたね。先行馬を行かせてその後ろのイメージでしたが、スピードが勝っていました。脚をためる形が合っています」とコメント。前走内枠でじっと我慢して見せた末脚を考えると、今回はそれを台無しにしてしまった感はあって、実にもったいない競馬。新馬戦では逃げの手に出てエイシンワンドに捕まる形、そこから見せた新境地からの逆戻り。ほぼ間違いなく次は溜める競馬を選択するでしょうから、鍵を握るのは「枠」。出来れば内に入って前走の再現を、ですね。厩舎力はあれですが、気性のコントロールが効いての差し競馬になれば。

シンフォーエバー(京王杯2歳S6着)
スタート後、前に馬がいないことで行きたがってしまい、その結果、2番手追走の形。レースラップは12.5-11.2-11.2-11.4-11.5-11.6-11.8、前半34.9秒、後半34.9秒のイーブンペース。後傾ラップになりやすい東京1400mを思えば、入りは厳しかったと言え、しかも、当馬は4コーナーを回ったところで早めに動いていますからね。直線では真っすぐ走れず右によれる癖を見せたり、立て直すためにまともに追えなかったりと。田辺騎手は「前半に力ませず、後半に自分のペースを刻むイメージでしたが、詰めの甘いところがありましたね。右に張る面があったので、ひょっとしたら右回りのほうが合っている可能性があります」と言及していましたが、あのヨレは癖もあると思いますが、早く動いてきつくなったのもあるでしょうね。そう思えば、よく6着に残したと思いますし、内容としては及第点。田辺騎手が話すように「右回り」、ここでもう一度、期待したいですね。

バニーラビット(京王杯2歳S7着)
スタートでやや立ち遅れ、少し押していくも、結局は中団後ろの外。少し促した訳には…という前半の位置でした。その後は溜めての外回しでじり脚。勝負形に持ち込む雰囲気はなかったですね。ただ最後まで諦めずに走り、エイシンワンドをかわしての7着は次に繋がる部分。内容としては可もなく不可もなくですが、それなりの根性は感じました。荻野極騎手は「今日の馬場を苦にしたわけではないのですが、あまり合いませんでしたね。しまいもジリジリは伸びていますから。良馬場で見直せれば」とコメント。スタートの課題をクリアすること、あとは外回し以外の術を見つけないと厳しいかなと。条件戦の少頭数なら今の形でも普通に走れそうな気はします。

エイシンワンド(京王杯2歳S8着)
スタート後、外から被された時にかなり嫌がる素振り。3角に入った時には少し落ち着きを見せるも、直線ではまたしても外から被される形。幸騎手は「初めてモマれる競馬でしたが、折り合いはつきました。少しおとなしすぎた感じがあります。直線で手応えはありましたが、いつもと違う競馬に手間取っていました」とコメント。あの嫌がりっぷりに関して「折り合いがついた」、「おとなしい」はどうなのか分かりませんが、左回りも湿った馬場もこれまで対応してきましたからね。メンバーも強化された訳でもなく。若駒の難しさと言えばそれまでですが、こういう「適条件」でこけるのが2歳戦なんですよね。直線でヒシアマンに寄られた時も嫌がっていましたし、ノンストレスのスムーズな競馬でないと力が出せないのかもしれないですね。結構、枠に左右されるタイプで、被されにくい外目の枠の方が良いのでは、とは思いました。

エンドレスサマー(京王杯2歳S10着)
スタート失敗からの後方2番手競馬。そこから、これでもかの大外ぶん回し。あれでは勝負形に持ち込めるはずもなく。横山和騎手は「ゲートで収めるのに手いっぱいで、競馬に参加できませんでした。対策を考えていきたいです」とコメント。馬体重からの内枠替わりで巻き返しの一戦と見ましたが、気性難発動でダメにしてしまいましたね。函館2歳Sの競馬が出来ればとは思うのですが、現状、厳しいかもしれません。変わるならスタート改善を絶対条件とした内枠かなと。

レモンバーム(京王杯2歳S12着)
前走の鮮やかな勝ち方はどこへやら。スタート出負けからの最後方競馬で万時休す。Mデムーロ騎手は「外枠なのできれいなところを通れるかと思いましたし、ロスなく運ぶために内に切り返しましたが、馬場が全然合わずに進んで行きませんでした」とコメント。いつからか重賞で買えない騎手になってしまったMデムーロ騎手、そこに加えてタフ馬場を得意とするマイネル軍団にも関わらラず馬場適性なしは…すべてが噛み合わないとはまさにこのこと。前走の勝ち方を思えば、ここまで負ける馬とは思えないのですが。何の収穫もない一戦でした。

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