November 05, 2009


映画「This Is It」を観た

 あまりにも多くの人が高い評価をしているので、さすがに気になって映画「This Is It」を観に行った。

 正直、自分はマイケル・ジャクソンの熱心なファンではないし、実はそれほど期待もしていなかったのだけれど、映画が始まるとほぼ同時に感動してしまい、その後は口をあんぐり開けて見入ってしまうようなありさまだった。そして、映画の途中、何度も拍手したい衝動に駆られてしまった(ま、そんなことを日本の映画館でしたりすると変人以外の何者でもないので、グッと堪えはしたけれど…)。

 まさにショービズの裏側をリアルに見せてくれる映画であり、ちょっと趣は違うけれど「オール・ザット・ジャズ」という往年のミュージカル映画を思い出した。あの作品も、ショーを作り上げる過程を通して見せることで、アーティストのエゴやジレンマ、そして死を描くというものだった。

 それにしても、この映画に映し出されるシーンは、あくまでも単なるリハーサルな訳で、やはりそれなりに流しているはずだ。本当の観客を前にした時の勝負所みたいな120%を出しきる状況ではない。それだけに、詮無いこととはいえ、もし「本番」があればどうだったのだろうかという思いは絶えないし、非常に残念。

 もっとも、逆に言えば、リハーサルにおける素のマイケル・ジャクソンの姿を、関係者の一人として疑似体験できてしまうのは、非常に貴重な経験だろう。もし彼が今も生きていれば、この映画の中で映されるシーンの多くは、おそらく我々の目に触れることは絶対に無かったはず。特に、イヤーモニターに不慣れで歌えないことを主張するようなシーンは、完璧主義の彼が公開を許したとは思えない。

 個人的には、Jackson 5のメドレーシーンで「I'll Be There」はやはりグッときた。あとは、大好きな「Dance and Shout」がダンスシーンだけで歌が無かったのはガックリ。「Beat It」のエンディングの演出でマイケルが、ジミ・ヘンドリックスのモンタレーポップフェスティバルの有名なギターを燃やすシーンをネタにしていたのであろうことにはニヤリとしてしまった。

 それにしても、この映画を観終わって考えたのは、本当にマイケル・ジャクソンはこのとてつもないショーの本番を最初から最後まで演り通すことが出来たのだろうかということ。もはや永久に誰もその疑問に答えることは出来ないのだけれど、おそらくキング・オブ・ポップたる彼ならば、それは可能だったのだろう。

 最後に、マイケル・ジャクソンを好きか嫌いかは関係なく、少しでもエンターテインメント産業に関わる仕事をしている者であれば、これは必見の映画だし、できれば映画館のスクリーンで観るべきだと思う。

B00273D3YSオフ・ザ・ウォール(紙ジャケット仕様)
SMJ 2009/07/08

やはり個人的にはこのアルバムが一番好きだ。それにしても、今や日本盤以外はオリジナルの顔が見えるジャケットで無くなってしまったがの非常に残念。


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