あゝ、昔は良かつた?

歴史的仮名遣で記す由無し事

古典・古語

「旧かなづかひで書く日本語」読んだ

604277ab.jpg旧仮名遣ひの指南本。この本自体も旧仮名遣ひで書かれてゐます。
併せて、新仮名遣ひが如何に不合理か、漢字の新字体が如何に理不尽なのかについても解説されてます。

個人的には、ハ行四段活用動詞のウ音便(例:「言うてます」は「言ふてます」ぢやない!)は盲点でした。今後注意します。
私の国語教室」に匹敵する内容だと思ひます。

「枕草子」読了

04-10-26_00-35.jpg私は清少納言のことを衒学的な人だとずつと思つてました。
「紫式部日記」に書かれてゐる雑言の影響と、百人一首に採られてゐる彼女の歌、

よをこめて とりのそらねは はかるとも よにあふさかの せきはゆるさじ

の解釈が説明つぽくなつてしまふためでした。
でも結局のところは、漢籍で得た知識を背景にして会話する殿上人と対等に渡り合ふには、やはり同レベルの知識が必要であらうこと、彼女以外にも利口ぶる人はイッパイゐただらうけど、ユーモアのセンス溢れる彼女が迂闊にも本を書いて、あとがきにもあるやうにそれが流布してしまつたためにそのヒトトナリが後世にまで伝はつてしまつた、といふことなのだらう。
この本の章段には、「春はあけぼの」のやうに桃尻語訳が似合ひさうな「〜は」で始まるもの、「うつくしきもの」のやうに千年経ても色褪せない「〜もの」で始まるものと、宮仕えの日々の一コマを記した日記的なものがありますが、私は特にこの日記的章段が素晴らしいと思ひました。
書かれてゐることは微笑ましいのですが、中宮定子を取り巻く状況を考へると何となく切なくて良いです。個人的には「窓際のトットちゃん」の読後感に似てゐると思ひました。
ちなみにこの文庫本は初心者用のダイジェスト版なので、全部読みたい方は別途入手しなければなりません。私は...暫くいいです...

ながらへば

04-10-26_00-35.jpgまたこの頃やしのばれむ
憂しと見し世ぞ今は恋しき
百人一首にある藤原清輔の歌です。
あれほど辛いと思つてゐたあの頃が今では恋しく思はれるのだから、今の辛さもいつかはいい思ひ出になるかな?といふ感じの意味です。
近頃こんな心理状態です。
...いや、いつもずつとこんな感じかな...
今度は枕草子読んでみるゼィ。オゥ!

「竹取物語」読んだ

04-09-09_22-29.jpg何年も前に買つて読まずに置いといたのを読んでみた。
角川文庫。現代語訳付きなのだが、珍しいことに旧字旧仮名で書かれてゐる。
かぐや姫はその美貌で5人の求婚者を狂はせ、無理難題をふつかけて彼らの余生をジョークにしてしまひました。悪女です。
これを読んで、沢口靖子主演のSF映画が観たくなりました。

「誤読された万葉集」読みました

04-08-22_10-24.jpg扇情的なタイトルです。
今までの解釈は間違つとるぞ!とでも言ひたいやうな感じを受けますね。
でも中身を見ると、今までのは読みが浅いぞ、かういふ解釈も出来るぞ、といふ論調でした。
目次を見てショックを受けた方は読んでみてもよいのではないでせうか。
私は本の帯に書いてある煽り文句が一番衝撃的だと思ひましたけどね。

芭蕉さんゴールイン

04-07-28_21-23.jpg角川ソフィア文庫の「おくのほそ道」を読み終へました。この本良いですよ。
現代語訳付きの古典の本は書き下し文→現代語訳の順になるのが常であります。
しかしこの本は最初に現代語訳が飾り枠に囲まれて堂々と登場し、その後に太字で強調されてゐる書き下し文、素の字体の解説と続き、これらがセットで章になつてゐます。
初めは面食らひましたが、この作品自体が冒頭から漢文調で始まつてゐるため、読者が芭蕉庵を出るところで挫折してしまふのをこの構成によつて防いでゐるものと思はれます。
実は私、この本の前に講談社の現代語訳付き文庫本を読んでゐたのですが草加で行き倒れてしまひましたから(^_^;
この本は解説があつさりしてゐるのでどんどん読み進められました。
その他、豆知識がコラムで説明されてゐたり、付録に更に詳しく知りたい人向けの情報や作品中に出て来た歌枕への交通アクセスも載つてゐたりでとても親切でありました。
これで600円出せば買へるのだから安いでせう?
この作品で得たものが東北への旅のスパイスとなるのだ。

世の中は憂しと痩さしと思へども

04-07-28_21-23.jpg飛び立ちかねつ鳥にしあらねば
万葉集にある山上憶良の和歌です。
世の中が辛いといつても様々なシガラミがあるので鳥のように飛び去ることはできない。
といふ感じの意味です。
皆さんは嫌な仕事から逃げ出したいと思つたことはありますか?
でも逃げられないんですよね。
そこで私は脳内芭蕉に奥の細道へ行つてもらふことにしました。
この本は角川ですが、物凄くフットワーク軽いです。
一日で栃木の外れの黒羽まで行けましたよ(゜-^)d

歴史的仮名遣使ひへの道標

歴史的仮名遣を使ふのは面倒臭さう難しさうだと思つてゐませんか?
確かに多少面倒ではありますが、コツさへ掴めばさして難しくは無いのですよ。
歴史的仮名遣使ひを志す方へお役立ち情報をお教えしませう。

「正(旧)仮名遣ひ⇔現代(新)仮名遣い」相互変換〜まるやるま君
まるでExcite翻訳感覚。

日本語変換IME「契冲」
歴史的仮名遣で漢字変換ができます。私も使つてゐます。



私の国語教室
バイブル的存在。歴史的仮名遣の意義からその習得法までを網羅してゐる。

■その他
「歴史的仮名遣」でググれば先達の手になるお役立ち情報が沢山見つかります。

歴史的仮名遣を使ふ利点

歴史的仮名遣を使ふ利点について私なりにまとめてみたいと思ひます。

1.古語辞典を引く機会が増えます。
高校の時に買つたきり本棚で眠つてゐるといふ方、多いのではないでせうか?私は国語辞典と同じ位引きます。
始めのうちは頻繁に引くことになるでせうが慣れてくれば徐々に引く回数も安定していくと思ひます。

2.和語に対する感覚が研がれていきます。
この仮名遣は語源や語の成り立ちを意識しないと使ひこなせないからです。
例へば、「潮騒」は「潮」が「騒ぐ」から「しほさひ」ではなく「しほさゐ」、「増える」は古語では「増ゆ」だから「ふへる」ではなく「ふえる」、といふ感じです。

3.古典を読む際の敷居の高い感じが和らげられます。
私はたまに古典を読みます。古典は時の荒波をくぐり抜け生き残つた本物の文芸だと思つてをります。
元々古典は庶民のものではありませんでしたが、21世紀の今日では図書館に行くか書店に行くかすれば難無く読むことができるのですよ。
折角この時代に生まれたんですから、皆さんも機会があれば古典を読んでみてください。
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wheel2033
ようこそ。
私は
・右党
・30代男(当時w)
・日本大好き

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歴史的仮名遣ならば尚歓迎!
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