もう、覚えている人も少ないかもしれませんが…。二酸化炭素25%減という、エコロジーを通り越して自爆テロな政策でした。
で、やるならきちんと貫けばいいのに、全く相反する政策にも人気取りのために手を出してしまうのが民主党の悪いところ。まあ、人気取りのために選挙のマニフェストに入れてしまったのでしょうがないのですが…。
今日、話題に上げたいと思うのは、高速道路の無料化(あるいは1000円均一政策)です。
…これによって滅びてしまいそうな業界が一つあります。
それは、海運業界。
海運業界、中でもフェリーは、高速道路1000円のおかげ死にそうなダメージを受けています。高速1000円のため、無料化のためには多くの税金が使われていますが、自分たちのクビを締めるために税金を使われるのですから、海運業界の方々にとっては、まさにたまらない政策だったでしょうね。
ドル箱路線のはずの阪九フェリーですらも、乗客が激減して、経営が厳しいといいます。瀬戸大橋の1000円化によって瀕死のダメージを受けた宇高フェリーが撤退しようとしたら、行政や自治体から止められる始末。税金を使った攻撃で赤字操業の中、「必要だから止めないで」と言われても…。
民主党が最初に立てた「エコ」から言えば、船舶による輸送はもっともエコロジーです。一台一台の車が吐き出す二酸化炭素を、まとめて受け取るわけですしね。
加えて高速道路の1000円、あるいは無料化によって、トラック運転手は船舶輸送の間の仮眠という休息時間を、効率と費用のために、寝ずに走るように変更せざるを得ない状況になってしまったのです。
休日に遠出が…とかばかりニュースになっていましたが、家族旅行なんて微々たるものだと思うのですよ、産業の流れに比べれば。続きを読む