私が前立腺炎と診断されたのは佐世保勤務時代の30歳の時だからもう35年の付き合い。下腹部が気持ち悪く、内科に行ったら「泌尿器科へ」と勧められた。内科の紹介状を持って勤務地の近くの泌尿器科へ行ってみると、肛門から手を突っ込まれてびっくり。飛び上るほど痛い。医師に「残尿感はあるか、尿が近いか」などと問診され、「ある」と答えると、前立腺炎と診断された。

前立腺1

 最初に行った泌尿器科は患者が多いがお年寄りばかりで、有名なやぶ医者という評判。薬が効かず、ますます悪くなるばかり。薬をもらったがこれが全く、効かない。紹介した内科医を恨んだものだ。


 頻尿や残尿感は我慢できても、排尿の直後、陰嚢と肛門の間がツーンと鋭い痛みが走しることもしばしばあり我慢できない。また陰嚢の不快感がすごかった。陰嚢を取ってくれと言う気分だった。


 やぶ医者ということから同僚に「病院を変えたら」と忠告されて、転院。

転院した泌尿器科医院での治療は肛門に手を突っ込み前立腺マッサージをすることと、もう一つ屈辱的だったのは、温かい鉄の棒を肛門に突っ込むこと。これを30分する。だが治療の後はだいぶ良くなる。

前立腺2

 この治療方法を同僚や友達に話したら思い切り笑われた。


 好きな酒を飲みすぎると、前立腺もひどくなる。断酒を1年近くしてみたが、あまり効果がないので、また酒は飲み始めた。


 一番の治療方法は風呂に入り、前立腺を温めること。夏は良いが、冬は前立腺の炎症がひどくなる。いくら薬を飲んでも効かなかった。


 小浜に転勤して、温泉に入ると前立腺の調子が良い。小浜は冬も温かかったので、前立腺の調子はまずまず。泌尿器科も車で30分も運転しないとないため、通院したかった。それでも佐世保時代に比べると、天と地の差。


 長崎に戻って、また悪くなり、再び、泌尿器科通いが始まった。ここでは前立腺まーサージはなし。色々、薬を試したが、漢方薬が私には一番、あって、漢方薬で、悪くなるのを抑えている。


 それに1年ほど前から尿の出も悪くなり、加齢のせいかなと思ったが、泌尿器科の医師の勧めで前立腺のエコーを撮ってみると、肥大しているという。また一つ、病気が増え、薬の量が増えた。


 しかし最近は陰嚢と肛門の間がだいぶ柔らかくなり、ツーンとした痛みは出てこなくなったし、陰嚢の何とも言えない気持ち悪さもなくなった。


 前立腺炎の原因もばい菌が前立腺に入って引き起こすというが、それは急性。慢性になるとストレスなどと言われるが、よくわからないという。薬も特効薬は開発されていない。


 病気はなんでも、ならない方が方がよいが、前立腺炎は治りにくく、特にならない方がいい。「病気のデパート」の私が言うのだから、間違いない。最後に前立腺炎の人にオカマはいない。何しろ肛門に手を入れると、飛び上るほど痛いから。