whomeohのblog長崎ぶらぶら平和日記

◎私の新聞斜め読み
突込みが足りない朝日
新聞、それも朝日が頑張らないと政治が良くならない。

私は地元紙の長崎新聞、朝日と毎日の全国紙の三紙を購読、3紙を比べている。

今日の7月19日の新聞を比べてみる

長崎と毎日の一面トップでこの日一番のニュースは南スーダンPKO問題。

見出しは長崎が、稲田氏 日報の隠蔽の了承 2月、防衛省幹部会議で 『報告受けず』国会で虚偽答弁

毎日も稲田氏日報隠蔽了承 2月防衛省幹部会議 国会で虚偽答弁でほぼ全く同じで両紙の整理記者はまるで打ち合わせたのように〔今日の問題と関係ないが、かなりうがった見方と考えるが、毎日新聞は長崎新聞に印刷を委託しており、整理担当が毎日を見てから見出しを付けたかのようだ)

この両紙と朝日は異なる。一面トップは西部本社〔本社福岡市)だから九州の問題を持ってきて、豪雨2週間で、仮設住宅きょう着工」(東京版は遺産分割)。南スーダン日報も問題は肩でしかも、稲田が日報隠蔽を了承し国会で虚偽答弁したことには触れずに、稲田氏、省内会議に出席 「日報、陸自内保管」非公表を協議となっている。気になるのは記者が取材して、稲田氏が「非公表を隠蔽した事実はない」とコメントしたのをうのみして、ここで取材を打ち切っている。
しかし共同通信もこのコメントを受けたが、更に突っ込んで取材して記事化した。朝日の記者は、読売の稲田攻撃キャンペーンに対し、稲田擁護に回ったかと取りかなねない点だ。
言い換えれば、要は日報問題を防衛省内で協議したことは事実で、朝日はここから「日報の非公表を協議」にとどまっているが共同通信配信の長崎と、毎日はさらに進んで「日報の隠蔽を稲田防衛相が了承して、国会で虚偽答弁」までしたことを問題視している。

ちなみにネットで東京新聞を調べたら、長崎に載っている共同通信と毎日と同じで見出しは「稲田防衛相、組織的隠蔽を容認 陸自にPKO日報、国会で虚偽答弁」だ。

最近、稲田防衛相に批判的になっているといわれる読売新聞をネットで見たら、読売新聞】 防衛省日報隠し 稲田氏に「統率力」はあるのかーというもの


朝日新聞以外はみな、同じ内容の新聞記事だ。私は朝日のこの記事を書いた記者は、他紙を見てさぞかしびっくりしただろう。こんなに各社が揃った記事では他紙に遅れを取り、突っ込み不足は明らかだ。これは特落ち(一社だけ書いていない新聞用語。編集局長は自身の首〔出世)にかかるので、これだけは避けるように外勤記者にはっぱをかける)

私の経験から言えば、特ダネのない時は、各紙、最初の版の新聞を交換して、他紙がどんな記事を書いているかを見ていた。現在もこれは続いているはずだ。だが最終版も、他紙を追っかけ追加取材をさせていないことは朝日デジタルを見て分かった。私がデスクだったら、この記者にだけでなく、防衛省を担当したことのある全員の記者に追加取材させて、最終版(締切は午前2時と今も思うが)には横並びにさせないと、恥ずかしい。

何か最近の朝日の記事には覇気というのが足りない。毎日の方がかなり質の良い解説記事が多い。従軍慰安婦問題で世論の攻撃を受けて以来、何か朝日がおかしい。このままだと読者に見放される。私も朝日の購読を辞めようかとも考えだした。東京新聞があったら必ず購読するが、ブロック紙の西日本はつまらないし購読する気は全くない。

頑張れ、朝日、アサヒ。安倍首相を支持する国民は朝日嫌いで、私の友人は『朝日を取るなら赤旗を取る」と公言している。

今、新聞は朝日、毎日、中日・東京、共同の進歩的なのと読売、産経の安倍を支持する保守派とに2分していると言ってよい。リベラルの中心が朝日と思うし、朝日が頑張らないと安倍のような他人の意見を聴かない、お友達の便宜を図っても平気で、しかも戦前回帰を目指しているグループの意のままになる方に進んでいるのをストップできない。

もう一度、頑張れ、朝日。



以下のコピー

◎長崎

img234

毎日
img235
◎朝日
img236



稲田氏が日報隠蔽了承 国会で虚偽説明

閣議に臨む稲田朋美防衛相=首相官邸で18日、川田雅浩撮影

 南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報を廃棄したとしながら陸上自衛隊が保管していた問題で、稲田朋美防衛相が2月に行われた防衛省最高幹部による緊急会議で、保管の事実を非公表とするとの方針を幹部から伝えられ、了承していたことが分かった。複数の政府関係者が18日、明らかにした。防衛省・自衛隊の組織的隠蔽(いんぺい)を容認した形になる。

「事実ない」と否定

 稲田氏はその後の国会で、一連の経緯の報告を受けていないとし「改めるべき隠蔽体質があれば私の責任で改善していきたい」と答弁。国会でも虚偽の説明をしたことになり、防衛相辞任を求める声が強まり、安倍晋三首相も任命責任を問われるのは確実だ。

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 稲田氏は18日、当該の会議で非公表の方針を了承したかどうかの事実関係について、共同通信の取材に「ご指摘のような事実はありません」と書面で回答した。

 複数の関係者によると、緊急会議は2月15日、防衛省で開かれた。稲田氏や事務方トップの黒江哲郎事務次官、豊田硬官房長、岡部俊哉陸上幕僚長、湯浅悟郎陸幕副長らが出席。情報公開請求に「廃棄済み」とした日報が陸自に電子データで残されていたことについて、事実関係を公表するか対応を協議した。

 陸自は1月17日、岡部幕僚長に保管されていたことを報告し公表の準備を始めたが、会議では、陸自のデータは隊員個人が収集したもので公文書に当たらないなどとした上で、「事実を公表する必要はない」との方針を決定。稲田氏は異議を唱えず、了承したという。

 3月に入り、報道によって陸自に日報が保管されていた事実が明るみに出た。稲田氏は同月16日の衆院安全保障委員会で、民進党議員から一連の隠蔽行為の報告を受けていないのか問われ「報告はされなかったということだ」と否定した。

 日報を巡っては、情報公開請求を不開示とした後、昨年12月に統合幕僚監部で発見。その後、陸自でも見つかったが、1月27日に統幕の背広組の防衛官僚が、陸自の担当者に「今更あったとは言えない」と伝達。2月にデータは消去された。防衛省は2月6日、統幕で見つかった事実を公表し翌7日、一部を黒塗りで公開。陸自での保管の経緯は防衛相直轄の防衛監察本部が特別防衛監察を実施中で、近く結果を公表する見通しだ。


南スーダン日報問題の経過

2012年

---------------------

 1月    南スーダン国連平和維持活動の陸上自衛隊部隊が活動開始

  16年

---------------------

 7月    首都ジュバで大規模戦闘発生

10月 3日 防衛省が大規模戦闘前後の日報の情報公開請求を受理

12月 2日 防衛省が「陸自で廃棄済み」として日報の不開示を決定

   16日 稲田朋美防衛相が再探索指示

   26日 統合幕僚監部に電子データで保管されているのを防衛省が確認

 17年

---------------------

 1月17日 岡部俊哉陸上幕僚長に陸自内でのデータ保管が報告される

   27日 統幕の防衛官僚が「今更陸自にあったとは言えない」と陸自に伝達。その後データ消去

     同 稲田氏が統幕のデータ発見の報告受ける

 2月    統幕でのデータ保管を認め、一部黒

  6~7日 塗りで公開

   15日 防衛省で会議。陸自保管の非公表方針を稲田氏了承

 3月15日 報道で陸自にもデータが保管されていたことが判明

   16日 稲田氏が衆院安全保障委員会で、データ隠蔽に関して「報告されなかった」と答弁

   17日 防衛監察本部が特別防衛監察を開始

 5月25日 全陸自部隊が南スーダン撤収


 ■ことば

南スーダンPKO日報問題

 南スーダン国連平和維持活動(PKO)に、政府は2012年1月~17年5月、陸上自衛隊の部隊を派遣。首都ジュバで大規模戦闘が起きた昨年7月に現地部隊が作成した日報の情報公開請求を、防衛省は昨年10月に受理した。同12月2日に「陸自は廃棄済み」として不開示決定したが、12月26日に同省統合幕僚監部に電子データで保管されていたことが判明、今年2月に公開した。3月には陸自内部にも残っていたことが発覚。日報の「戦闘」との表現を巡って「武力衝突」としてきた政府見解との落差が国会で議論になった。

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【読売新聞】 防衛省日報隠し 稲田氏に「統率力」はあるのか

そう思わないそう思う (まだ投票していません)

 防衛省・自衛隊は、いまだに隠蔽体質を改善できないでいるのか。
 南スーダンで国連平和維持活動(PKO)に従事する陸上自衛隊部隊の活動に関する日報が、廃棄されたはずの陸自内部に保管されていたことが発覚した。
 防衛省は当初、「陸自に日報は存在しない」と説明し、その後、統合幕僚監部で見つかったと公表した。だが、陸自上層部は、陸自にも日報の電子データが残っていることを把握していた。
 統幕幹部が、従来の説明と整合性が取れないとして、公表しないよう指示したという。
 重大な判断ミスだ。異議をはさむ者はいなかったのか。組織的に不都合な事実を隠そうとした、と受け取られても仕方あるまい。日報に関する防衛省の説明全体の信ぴょう性も疑われかねない。
 稲田防衛相は、直属の防衛監察本部に特別監察を指示した。この程度の調査に、自衛隊が自浄能力を発揮できないのは問題だ。
 防衛省では、2004年に海上自衛官がいじめで自殺した問題の内部調査結果を遺族に隠すなど、不祥事の隠蔽が続いている。
 防衛監察本部のトップは元高検検事長だ。国民の信頼回復に向けて、外部の視点による厳正で迅速な調査を求めたい。
 気がかりなのは、「長く保管しても良いことはない」として、公文書を拙速かつ安易に廃棄する風潮があることだ。
 今回、日報を保存していたのは、将来の業務の参考になるとの職員の判断があったためという。
 電子データ化に伴い、文書保存のコストは大幅に低減された。貴重な情報を有効活用する視点を忘れず、時代に即した文書管理のあり方を検討することが重要だ。
 日報問題を通じて、稲田氏の省内統率力に疑問符が付いた。
 報道されるまで、陸自内での日報の存在を把握できなかった。昨年12月に統幕内で日報が見つかったことが稲田氏に報告されたのも1か月後だった。稲田氏と事務方の意思疎通の悪さは否めない。
 国会での「軽さ」が目立つ。
 稲田氏は、学校法人「森友学園」が原告の訴訟に代理人として出廷したことを質(ただ)され、「虚偽」と断定したが、翌日、一転して認め、謝罪に追い込まれた。
 即答せず、きちんと調べてから答えれば、避けられる失態だ。
 野党は辞任を要求し、与党からも資質を問う声が出ている。稲田氏には、閣僚の国会答弁の重さを自覚してもらいたい。


◎東京新聞

稲田氏が日報隠蔽了承 国会で虚偽説明

閣議に臨む稲田朋美防衛相=首相官邸で18日、川田雅浩撮影

 南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報を廃棄したとしながら陸上自衛隊が保管していた問題で、稲田朋美防衛相が2月に行われた防衛省最高幹部による緊急会議で、保管の事実を非公表とするとの方針を幹部から伝えられ、了承していたことが分かった。複数の政府関係者が18日、明らかにした。防衛省・自衛隊の組織的隠蔽(いんぺい)を容認した形になる。

「事実ない」と否定

 稲田氏はその後の国会で、一連の経緯の報告を受けていないとし「改めるべき隠蔽体質があれば私の責任で改善していきたい」と答弁。国会でも虚偽の説明をしたことになり、防衛相辞任を求める声が強まり、安倍晋三首相も任命責任を問われるのは確実だ。

 稲田氏は18日、当該の会議で非公表の方針を了承したかどうかの事実関係について、共同通信の取材に「ご指摘のような事実はありません」と書面で回答した。

 複数の関係者によると、緊急会議は2月15日、防衛省で開かれた。稲田氏や事務方トップの黒江哲郎事務次官、豊田硬官房長、岡部俊哉陸上幕僚長、湯浅悟郎陸幕副長らが出席。情報公開請求に「廃棄済み」とした日報が陸自に電子データで残されていたことについて、事実関係を公表するか対応を協議した。

 陸自は1月17日、岡部幕僚長に保管されていたことを報告し公表の準備を始めたが、会議では、陸自のデータは隊員個人が収集したもので公文書に当たらないなどとした上で、「事実を公表する必要はない」との方針を決定。稲田氏は異議を唱えず、了承したという。

 3月に入り、報道によって陸自に日報が保管されていた事実が明るみに出た。稲田氏は同月16日の衆院安全保障委員会で、民進党議員から一連の隠蔽行為の報告を受けていないのか問われ「報告はされなかったということだ」と否定した。

 日報を巡っては、情報公開請求を不開示とした後、昨年12月に統合幕僚監部で発見。その後、陸自でも見つかったが、1月27日に統幕の背広組の防衛官僚が、陸自の担当者に「今更あったとは言えない」と伝達。2月にデータは消去された。防衛省は2月6日、統幕で見つかった事実を公表し翌7日、一部を黒塗りで公開。陸自での保管の経緯は防衛相直轄の防衛監察本部が特別防衛監察を実施中で、近く結果を公表する見通しだ。


南スーダン日報問題の経過

2012年

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 1月    南スーダン国連平和維持活動の陸上自衛隊部隊が活動開始

  16年

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 7月    首都ジュバで大規模戦闘発生

10月 3日 防衛省が大規模戦闘前後の日報の情報公開請求を受理

12月 2日 防衛省が「陸自で廃棄済み」として日報の不開示を決定

   16日 稲田朋美防衛相が再探索指示

   26日 統合幕僚監部に電子データで保管されているのを防衛省が確認

 17年

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 1月17日 岡部俊哉陸上幕僚長に陸自内でのデータ保管が報告される

   27日 統幕の防衛官僚が「今更陸自にあったとは言えない」と陸自に伝達。その後データ消去

     同 稲田氏が統幕のデータ発見の報告受ける

 2月    統幕でのデータ保管を認め、一部黒

  6~7日 塗りで公開

   15日 防衛省で会議。陸自保管の非公表方針を稲田氏了承

 3月15日 報道で陸自にもデータが保管されていたことが判明

   16日 稲田氏が衆院安全保障委員会で、データ隠蔽に関して「報告されなかった」と答弁

   17日 防衛監察本部が特別防衛監察を開始

 5月25日 全陸自部隊が南スーダン撤収


 ■ことば

南スーダンPKO日報問題

 南スーダン国連平和維持活動(PKO)に、政府は2012年1月~17年5月、陸上自衛隊の部隊を派遣。首都ジュバで大規模戦闘が起きた昨年7月に現地部隊が作成した日報の情報公開請求を、防衛省は昨年10月に受理した。同12月2日に「陸自は廃棄済み」として不開示決定したが、12月26日に同省統合幕僚監部に電子データで保管されていたことが判明、今年2月に公開した。3月には陸自内部にも残っていたことが発覚。日報の「戦闘」との表現を巡って「武力衝突」としてきた政府見解との落差が国会で議論になった。

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稲田氏が日報隠蔽了承 国会で虚偽説明

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 南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報を廃棄したとしながら陸上自衛隊が保管していた問題で、稲田朋美防衛相が2月に行われた防衛省最高幹部による緊急会議で、保管の事実を非公表とするとの方針を幹部から伝えられ、了承していたことが分かった。複数の政府関係者が18日、明らかにした。防衛省・自衛隊の組織的隠蔽(いんぺい)を容認した形になる。

「事実ない」と否定

 稲田氏はその後の国会で、一連の経緯の報告を受けていないとし「改めるべき隠蔽体質があれば私の責任で改善していきたい」と答弁。国会でも虚偽の説明をしたことになり、防衛相辞任を求める声が強まり、安倍晋三首相も任命責任を問われるのは確実だ。

 稲田氏は18日、当該の会議で非公表の方針を了承したかどうかの事実関係について、共同通信の取材に「ご指摘のような事実はありません」と書面で回答した。

 複数の関係者によると、緊急会議は2月15日、防衛省で開かれた。稲田氏や事務方トップの黒江哲郎事務次官、豊田硬官房長、岡部俊哉陸上幕僚長、湯浅悟郎陸幕副長らが出席。情報公開請求に「廃棄済み」とした日報が陸自に電子データで残されていたことについて、事実関係を公表するか対応を協議した。

 陸自は1月17日、岡部幕僚長に保管されていたことを報告し公表の準備を始めたが、会議では、陸自のデータは隊員個人が収集したもので公文書に当たらないなどとした上で、「事実を公表する必要はない」との方針を決定。稲田氏は異議を唱えず、了承したという。

 3月に入り、報道によって陸自に日報が保管されていた事実が明るみに出た。稲田氏は同月16日の衆院安全保障委員会で、民進党議員から一連の隠蔽行為の報告を受けていないのか問われ「報告はされなかったということだ」と否定した。

 日報を巡っては、情報公開請求を不開示とした後、昨年12月に統合幕僚監部で発見。その後、陸自でも見つかったが、1月27日に統幕の背広組の防衛官僚が、陸自の担当者に「今更あったとは言えない」と伝達。2月にデータは消去された。防衛省は2月6日、統幕で見つかった事実を公表し翌7日、一部を黒塗りで公開。陸自での保管の経緯は防衛相直轄の防衛監察本部が特別防衛監察を実施中で、近く結果を公表する見通しだ。


南スーダン日報問題の経過

2012年

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 1月    南スーダン国連平和維持活動の陸上自衛隊部隊が活動開始

  16年

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 7月    首都ジュバで大規模戦闘発生

10月 3日 防衛省が大規模戦闘前後の日報の情報公開請求を受理

12月 2日 防衛省が「陸自で廃棄済み」として日報の不開示を決定

   16日 稲田朋美防衛相が再探索指示

   26日 統合幕僚監部に電子データで保管されているのを防衛省が確認

 17年

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 1月17日 岡部俊哉陸上幕僚長に陸自内でのデータ保管が報告される

   27日 統幕の防衛官僚が「今更陸自にあったとは言えない」と陸自に伝達。その後データ消去

     同 稲田氏が統幕のデータ発見の報告受ける

 2月    統幕でのデータ保管を認め、一部黒

  6~7日 塗りで公開

   15日 防衛省で会議。陸自保管の非公表方針を稲田氏了承

 3月15日 報道で陸自にもデータが保管されていたことが判明

   16日 稲田氏が衆院安全保障委員会で、データ隠蔽に関して「報告されなかった」と答弁

   17日 防衛監察本部が特別防衛監察を開始

 5月25日 全陸自部隊が南スーダン撤収


 ■ことば

南スーダンPKO日報問題

 南スーダン国連平和維持活動(PKO)に、政府は2012年1月~17年5月、陸上自衛隊の部隊を派遣。首都ジュバで大規模戦闘が起きた昨年7月に現地部隊が作成した日報の情報公開請求を、防衛省は昨年10月に受理した。同12月2日に「陸自は廃棄済み」として不開示決定したが、12月26日に同省統合幕僚監部に電子データで保管されていたことが判明、今年2月に公開した。3月には陸自内部にも残っていたことが発覚。日報の「戦闘」との表現を巡って「武力衝突」としてきた政府見解との落差が国会で議論になった。

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稲田防衛相、組織的隠蔽を容認 陸自にPKO日報、国会で虚偽答弁

3月16日、衆院安保委で答弁する稲田防衛相。民進党議員から一連の隠蔽行為の報告を受けていないのか問われ否定した

写真

 南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報を廃棄したとしながら陸上自衛隊が保管していた問題で、稲田朋美防衛相が二月に行われた防衛省最高幹部による緊急会議で、保管の事実を非公表とするとの方針を幹部から伝えられ、了承していたことが分かった。複数の政府関係者が十八日、明らかにした。防衛省・自衛隊の組織的隠蔽(いんぺい)を容認した形になる。

 稲田氏はその後の国会で、一連の経緯の報告を受けていないとし「改めるべき隠蔽体質があれば私の責任で改善していきたい」と答弁。国会でも虚偽の説明をしたことになり、防衛相辞任を求める声が強まり、安倍晋三首相も任命責任を問われるのは確実だ。

 稲田氏は十八日、当該の会議で非公表の方針を了承したかどうかの事実関係について、共同通信の取材に「ご指摘のような事実はありません」と書面で回答した。

 複数の関係者によると、緊急会議は二月十五日、防衛省で開かれた。稲田氏や事務方トップの黒江哲郎事務次官、豊田硬(かたし)官房長、岡部俊哉陸上幕僚長、湯浅悟郎陸幕副長らが出席。情報公開請求に「廃棄済み」とした日報が陸自に電子データで残されていたことについて、事実関係を公表するか対応を協議した。

 陸自は一月十七日、岡部幕僚長に保管されていたことを報告し公表の準備を始めたが、会議では、陸自のデータは隊員個人が収集したもので公文書に当たらないなどとした上で、「事実を公表する必要はない」との方針を決定。稲田氏は異議を唱えず、了承したという。

 三月に入り、報道によって陸自に日報が保管されていた事実が明るみに出た。稲田氏は同月十六日の衆院安全保障委員会で、民進党議員から一連の隠蔽行為の報告を受けていないのか問われ「報告はされなかったということだ」と否定した。

 日報を巡っては、情報公開請求を不開示とした後、昨年十二月に統合幕僚監部で発見。その後、陸自でも見つかったが、一月二十七日に統幕の背広組の防衛官僚が、報告に来た陸上幕僚監部(陸幕)の担当者に「今更陸自にあったとは言えない」と伝達。二月にデータは消去された。

 防衛省は二月六日、統幕で見つかった事実を公表し翌七日、一部を黒塗りで公開。陸自での保管の経緯は防衛相直轄の防衛監察本部が特別防衛監察を実施中で、近く結果を公表する見通しだ。

◆「戦闘」表現巡り議論

<PKO日報問題> 南スーダンPKOに、政府は2012年1月~17年5月、陸上自衛隊の部隊を派遣。首都ジュバで大規模戦闘が起きた昨年7月に現地部隊が作成した日報の情報公開請求を、防衛省は昨年10月に受理。同12月2日に「陸自は廃棄済み」として不開示決定したが、12月26日に同省統合幕僚監部に電子データで保管されていたことが判明、今年2月に公開した。3月には陸自内部にも残っていたことが発覚し、防衛監察本部が特別防衛監察を実施している。日報の「戦闘」との表現を巡って「武力衝突」としてきた政府見解との落差が国会で議論に



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