国際原子力機関(IAEA)のフェルキ理事会議長は29日、今年11月末に退陣するエルバラダイ事務局長の後任選挙に5人が立候補したことを公表した。それによると、在ウィーンの国際機関日本代表部の天野大使のほか、前回選挙で戦った南アフリカのIAEA担当ミンティ大使、スペインのエチャバリ経済協力開発機構(OECD)原子力担当事務局長、スロベニアのペトリッチIAEA元総会議長、そしてベルギーからポンスレ元エネルギー相の5人だ。
 ここでは次期事務局長選の予想ではなく、その年給(懐具合)を紹介したい。
 IAEA理事会(計画・予算委員会、理事国35カ国)は27日からウィーン本部で開催されたが、当方が入手した次期事務局長の年給に関する外交文書によると、その年給は約24万ドルだ。それに接待費など年間約3万ユーロが追加支給され、それに住宅手当で約5万1548ユーロ、子供・児童手当て約3万ユーロが支給されることになっている。
 至れり尽せりだ。民間の小企業に勤務しているサラリーマンには夢の夢、といった給料体系だ。
 それだから、というわけではないが、エルバラダイ事務局長が4年前、米国の強い反対を退けても3選出馬に固守した理由もなんとなく想像ができる。
 もちろん、国連機関では事務局長だけではなく、その職務ランクによって給料体系が確立されているから、IAEA事務局長だけが飛びぬけて高給取りというわけではないことを断っておく。
 いずれにしても、天野大使、次期事務局長の椅子を目指し、がんばって下さい。