「千絵、貴女は誰にでも感じられる」
「強い色香が皆を惹きつける」
「それが魅力であり、魔力であり、弱点でもある」
孝夫さんの指摘だ。
閨を一緒に過ごすようになって、色々な事を語り合う様になった。
褒められているのか、貶されているのか、あるいは煽てられ、騙されている?
最近はどうも弱気だ。
器量は低下する。
歳と共に、落ちてゆく。
次々とライバルが登場する。
最初は梓さん、
近くは美里。
おまけにこの女医と来た。
「で?」
主治医は姿勢を改めると、そう聞き直す。
「ええ、最近出血するので、一寸心配して」
私はそう聞く。
「あ~と、その、生理とは違う?」
主治医は生理不順を疑ってくる。
女性ゆえの理解力の高さ。
婦人科医は女性こそ向いているのかも。
「ええ、生理は今までも順調だし、それに…」
私は言い淀む。
「それに?」
主治医は小首を傾げる。
「そんなに激しい事、していないし」
私はやや顔を赤らめる。
どうしても性生活の話はしないといけない。
症状と直結するからだ。
「あら~、羨ましい」
彼女はそう薄く笑う。
私に恋人がいる事にやや失望したようにも見える。
指輪をしていない事は分かっているはず。
という事は恋人が居る。
そう私は言ったのだ。
「そ、その、へんな器具とか使ってない?」
主治医はあからさまに聞いてくる。
「へんな?」
私は聞き返す。
「へんなって、その男性のペニスに似た玩具とか」
話が変な所へと飛ぶ。
彼女、真剣に診断する積りがあるのだろうか?
私はやや戸惑った。

