それぞれ、両足、両手を持ってきたロープで縛り、四つのベッドの脚に縛った。
万歳。
全裸の万歳の肢体。
それが数時間前、私の妻を犯した男の姿。
無毛症?
女に見えなくもない。
否、
私は当初から、この男の色気を感じていた。
弱気で意気地がない。
だから、流行らないホームセンターの不要店員だった。
倉庫主任。
彼の肩書。
要は脚応対が不得手なので、倉庫で力仕事に徹する。
そんな役回りだった。
不満。
そう長く不満を抱えていた。
誰かに聞いて欲しかった。
その最初の相手が私だった。
親しく声を掛け、偶に食事にも誘った。
くどくどと漏れる愚痴や不安を私は唯黙って聞いていた。
ひょっとして、そのまま部屋で迫れば、身体を開いたかもしれない。
それほど、無防備で、
それほど、頼りなかった。
その彼が私の妻を犯した。
在り得ない想定。
在り得ないストーリー。
だが、今や、彼は私の妻で初体験を済ませ、意気揚々としていたはず…
むらむらと怒りが込み上げてきた。
自らが書き上げたシナリオに怒っていた。
否、
怒りもストーリーの中にある。
怒りに任せて、犯す。
それが次のシーンだった。

