タイトルの通りですが、最近のマイブーム曲が、上の曲。

志賀真理子さんの「フリージアの少年」です。

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この曲は、TVアニメ「魔法のアイドル パステルユーミ」のEDテーマとして、
そのアニメの主人公役に起用された、志賀さんが歌った曲・・・だそうです。

発売は1986年の2月。恐らくヒットはしてないんだろうなと思います。
(※ウィキによるとオリコンで週間48位だったとのこと)

志賀真理子さんについてちらっと書くと69年生まれで、子役として幼少期よりテレビに出演。
そこから声優兼歌手になり、この曲など数曲を出すも、一旦芸能界を引退し、アメリカへ留学。

そして留学先で自動車事故にあって19歳でこの世を去った・・・

というような方です。

私はこの方の名前を以前から知っていました。
というのも、自分の好きなシンガーソングライターの一人である、
杉真理さんが、盟友の須藤薫さんに提供した「Rainy Day Hello」を、
自分も歌いたいと直訴?して、カバーしてシングルとして出したというエピソードをどこかで読んだからです。
そして、その出来も悪くなかったですが、結果として上記の事故もあってそのカバーのシングルが、
最後のシングルとなってしまったようです。

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上のエピソードと若いにも関わらずなかなかの味のある歌いっぷりでどんな人だったのかなー。
と他の曲も気にはなっていたのですが、、、、こんなに素晴らしい名曲を持っていたなんて。
と本当にびっくりしました。




聴いてもらえれば解るとは思いますが、ミディアムテンポのバラードで、
少し切ない雰囲気もありますが、それでいて湿っぽくならずに程々にからっとした感じで歌っている。

でも細かい歌い回しとかには気持ちの込め方が感じられて、
まあ、松田聖子フォロワーと言ってしまえばそうなのかもしれませんが、
10代でここまで歌えるのは素晴らしいなと。微妙に音程がズレてるところも、
何ていうのかなー。そのズレに【意味がある】って感じのズレ方なんですよね。

若い女の子の気持ちの揺らぎとかが音程の揺らぎになっている感じというか、
そういう繊細な表現をあんまり深く考えずに出来る「歌手」だったんだなと感じます。
(今時の音楽はそういう微妙な音程まで調整しちゃうから味気ない)

そして歌も良いですが曲が最高に良い。
曲自体もコードとかメロディーとかがもう、何というか、AORというかソウルフレーバーというか、
それでいてアイドルポップで、ニューミュージックでシティポップで・・・
もう、山川恵津子さんって作曲家の名前の通りの曲って感じなのですが、
(山川さんと鳴海さんという後の名作家二人が売れない時代に組んでいた東北新幹線というグループのアルバムは、
まさにそういうサウンドで隠れた名盤です)

うーん。一介のアニメのEDテーマがこの出来ですよ。
永遠にもはやこんな豪華な時代は戻ってこないでしょうね・・・

最近のアニソンとかで良いなと思う曲。
私にもありますが、こういうのを聴いちゃうとあまりの土台の違いに、頭を抱えてしまいます。

そしてこの曲、バックの演奏陣が明らかに只者じゃない音をしてます。
ドラムのハイハットのグルーヴ感が、ものすごい。これ誰が叩いてるんでしょう?
相当有名なセッションミュージシャンじゃないとここまで叩けないですよね。
サビ前のオカズの超シンプルかつ、「行間を表現する」技なんか、あー、すごい。すごすぎる。
ドラムのマニアだったら、きっとちょっとしたクセでOXさんだなって解るんだろうなと思います。
それくらい有名な人の演奏でしょうね。

更にベース。これは、たぶん後藤次利さんじゃないかな?
1つの和音の中で、必ず(無駄に)複雑なフレーズを入れてくるところとか、
音がちょっと立ち気味な感じの粒の気持ち良さが、後藤さんっぽい。
私には彼の演奏にしか聴こえないけど、違ったらどうしよう(笑)
【真夜中のドア】とかで聴ける後藤ベースと似てるし、たぶんそうだと思うのだが・・・
まあ、でも、違ったとしても、これも明らかに名前は売れてる人だろうなー。

もっと言えばサビのギターのカッティングとか、キーボード・・・というかエレピにしても、
本当に演奏が良い。アレンジが良い。

更に更に言えばエンジニアリングも上手い。音の抜けがとても綺麗。
ネット上の動画+自分のダメダメなコンポで聴いてもこれだけ音が抜けているんだから、
マスターテープを「テンエム」で聴いたら、そりゃ、もうすごいだろうなー。いや、聴いてみたいな。ほんとに。

曲良し、アレンジ良し、演奏良し、そして歌良し。

こんな曲が売れなかったなんて、明らかに何かが間違ってるよなーと思うのでした。
まあ、時期は悪かったでしょうけどね。86年といえば、もう既にDX-7を筆頭とした、
打ち込みサウンドが全盛期だったわけで、このサウンドは3年~5年は遅いですからね。

ともかく、これは物凄い名曲。いや~死ぬまでに知る事が出来て良かったなーな名曲でした。