こんなことを考えるヒトは今どきごく少数しかいません。
このオヤジ何を云いたいのだろう・・・というのが中年を含む若者たち。
この国の成り立ちなんて真剣に考えている人たちはヒマ人しかいないのでしょうか
でも、これは大事なことなんですけどね
昭和20年8月15日(1945年)は日本がアメリカを主軸とする連合軍を相手に死力を尽くして戦い「惨敗した日」です。
このことは知っていても占領下に何が行われていたのか、どんな重要なことが決められていたのか知っている人はごく少数でしょう。
以前に若い人たちを相手にこんな教育をしたことがあります。
Q国家成立の要件の基本的構成要素は何か。
領 土:特定の地域に特定の面積を占める陸地及び周辺海域。
国 民:領土の上に住む住民で、その国家の主権に従う者。
主 権:領土に住む住人から認められ組織化された政治権力。
ここまでは教科書の字面通りに答えましたが、
Q「主権」とは何か、自分の言葉で云え!
と云った途端“私は貝になりたい”状態でした。
「主権とは国家の政治のあり方を最終的に決める権利」
もっと分かりやすく言うと
「我々の行く末を自分たちで決める権利」であり、
●日本国のことは俺たち日本人が決める。外国が余計な口出しをするな!
●外国が日本の領域に入ってきて勝手な事をするのは許さない!
●国民の権利はあくまでも日本国政府が守る!
これが我々の守るべきものである。
この腹が決まっていないTVのコメンテータが国の在り方について述べていることが多い。
外国から見たら日本はどうしたのだろう。無国籍の意見がまかり通るアマチャンな国だ。これは御(ぎょ)しやすい国だと見くびられるのがオチである。
Q日本が占領下から主権を回復したのはいつか?
に答えられる人はほとんどいない。
実は58年前の4月28日である。
すなわち昭和27年4月28日が日本の独立記念日と云えます。
この日こそ、我が国が連合国との間に締結したサンフランシスコ平和条約が国際条約としての法的効力を発揮し、わが国が敗戦国として受けていた米軍による占領状態の屈辱から解放されて独立の国家主権が回復することができた日なのです。
20年8月15日は「終戦の日」ではなく「停戦の日」なのです。この日以降も進駐軍の占領下に屈辱の日が続いていたのを ほとんどの国民は知りません。
占領下の日本(OCCUPIED JAPAN)で何が行われていたのでしょう。
昭和20年8月15日以降
●財閥の解体
●農地改革
●婦人参政権
●労働組合法の公布
●修身・日本歴史・地理の授業停止
●神道指令
昭和21年 ●公職追放●極東軍事裁判(東京裁判)始まる
●日本国憲法の公布
※占領間GHQの報道管制を受け、進駐軍に批判的な記事は禁止
昭和22年 ●教育基本法の公布
●独禁法・労働基準法の公布
昭和25年 ●警察予備隊発足
昭和26年 ●平和条約・安保条約の締結
昭和27年4月28日
●平和条約効力発生により主権回復
このように6年と8カ月の間に国の基本たる骨格が他国に全て決められ、独立国としての気概も失い、我々の行く末を自分たちで決める権利に立ち返ることも出来なくなってしまった。これが占領国アメリカの狙いだったのです。
今一度「日本と云う国の在り方」について考えてみませんか。
それが「4月28日」です。