「続きまして、シルビーさん、G先生によりますタンゴです」ブロックの合間にパーティータイムを挟みつつ、とうとうシルビーの出番がやってきました
今回のパーティーの素晴らしいところの一つに、アマデモであっても照明をケチらず使っていることがあります。
ミラーボールが回る中、ダンディーなG先生にエスコートされて正面へと進み出たシルビーの衣装は、薔薇をモチーフにしたシックなローズカラーのチュールドレスでした
スポットライトを残して周囲が暗くなり、一礼をしてシャドウポジションに構えたシルビーと後ろに立ったG先生が、両手を上げて身構えます。
007の勇壮なテーマソングが流れ出し、足先でフロアーをひと払いしたシルビーはG先生に向き直って踊り始めました。
「相変わらず落ち着いてるわね〜
」以前、初舞台で披露したワルツのデモも落ち着いて素晴らしかったですが、ご主人と事業を営んでいるシルビーは腹の座ったところがあるのか臆するところが見えません。
「キャー、シルビー
」ベーシック中心の構成でしたが、盛り上がていく曲想に合わせてG先生と二手に分かれてフロアーを半周、再びシャドウポジションに戻って鮮やかに閉じるエンディングは、中々どうして立派なものでした。
「シルビー、よかったわよ〜
」「うん、堂々として、めちゃカッコよかった
」「そうお、ありがとう。自由にするのは子供が独り立ちしてからって思ってたけど、そんなこと言ってたら、いつまで経っても自由になんてできそうもないでしょ。だから、もう好きにすることにしたの
」「わかるわ〜
」無事踊り終え、ブロックごとの記念撮影から戻ったシルビーはホッとしたんでしょう、同じ悩みを持つリーと二人で子供談議に花を咲かせ始めました。
こうなると、僕の出番はもうありません
隣に座って大人しく、グロリア先生と〇ロウ先生、N先生のデモを待ちました。
「グロリア先生
N先生」「〇ロウ先生
」N先生とはターコイズブルーのドレスで情感たっぷりに演歌なワルツ
〇ロウ先生とはスリットバッチリの白いラテンドレスでフレンチな哀歌
それぞれの先生の持ち味に活かされつつ、グロリアワールド全開のグロリア先生でした。
ですが、今回のパーティーはこれで終わりではありませんでした
「それでは、ここからはスペシャルゲストのデモをお楽しみいただきます」パンフレットを適当にしか見ていなかったせいもあるのですが、この後のコールに僕はビックリ仰天
「まずは山本武志＆友美ペアによるサンバです」「続いて、大西大晶＆咲菜ペアのヴィニーズワルツです」なんと、「金スマ」で山本アナペアを指導したことでも知られるJDSF-PDのトップの山本組と、アマチュア10ダンスで菅原組や八谷組と鎬を削る大西組がゲストで降臨というビッグなプレゼントが用意されていたのです
武志先生のお話では、山本組は石川県出身、大西組はお隣の富山県出身というご縁もあって、大西組を弟妹のように可愛がっていらっしゃるんだそうで、今では同じ教室の所属だそうです
二組とも鉄板の10ダンサーですから迫力満点、面白くない訳がありません。
デュオの絶品タンゴを含めて入れ替わり立ち代わり、個性きらめくダンスで観客を魅了し続けました
お二組とも直後に三笠宮前の留学があるとかで、大急ぎで会場を後にされましたが、アンコールのスロールンバまで、良き先輩後輩の絆が感じられ、こうしてトップダンサーの遺伝子が受け継がれていくのなら、もうしばらく彼ら若手選手に期待してもいいのかなぁと、先細りばかりが謳われるダンス界に光を見た気がしたスペシャルなデモでした
僕たちのような中高年から、若手まで、すべての人が楽しめるのがダンスのよいところ。
立場や考え方は様様ですが、それぞれのダンスを尊重して、仲良く過ごしていければいいなぁと思いました
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※統一全日本バルカー杯は、大方の予想通り、ラテンが増田大介＆塚田真美組の初優勝、スタンダードが橋本剛＆恩田恵子組の５連覇で閉幕しましたね
ダンス界の顔でもある大ちゃん＆真美ちゃんにとっては、ようやく掴んだ祝杯です
みなさん、おめでとうございました〜
