2006年11月08日

著作権保護期間の延長問題について・その2

Google経由でInternet Watchの『クリエイターら、著作権保護期間延長の議論を呼びかける国民会議発足』という記事を目にした。

以前にも書いたように、私は著作権の保護期間の延長には反対の立場の人間なので、このような国民会議が発足し、議論がされることに対しては賛成である。
著作権の保護に関してはその意義を認め、ある程度の保護期間は必要であるということは納得がいくが、これをこれ以上延ばしていっても著作権法上のもう一つの目的、『文化の発展に寄与すること』にはならないと思うのでである。

欧米各国との比較から日本が不利になるということは理解できるが、それにより著作権によってがんじがらめになってこれまでの文化遺産を使えないということの方が大きいと考えるわけである。

今日は時間が余りないので、記事をじっくりと読んでいるわけではないが、賛否両論、色々な意見を持っている方々が議論を重ね、最初から延長論を通すということではなく、最終的な結論を出すという考え方は賛成である。

オーストラリアの著作権保護期間が70年に延びてしまったことにより、『グーテンベルクプロジェクト』の運営に支障が来しているという話を聞いたが、日本の『青空文庫』の活動が同じようにならないことを祈るばかりである。
記事中で(「青空文庫」呼びかけ人の)富田倫生氏が訴えているように、テキストデータ化された著作物が、更に点字化されるなど万人に役立っていることを考えれば、やはり、私は反対の立場を貫きたいと思う。
私は小説家でも何でもないので、著作物を公開しても財産権である著作権を使って、自分の経済活動を守るということには関係ない人間であるが、仮に小説家だったとしても、恐らく著作権の保護期間50年に満足し、それ以上延ばすことには意味を見いだせず、反対の立場
を取るということには変わらないと思う。

#情報科教員MTのつぶやき・・・・・
 以前の投稿にも書いたが、著作権を自分の死後50年
 も保護して貰えれば、自分の孫が成人して立派な大人
 としてやっていけるようになるくらいまでは十分保護
 して貰えると思う。




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1. クリエイターら、著作権保護期間延長の議論を呼びかける国民会議発足  [ パソコンとカメラの日々 ]   2006年11月09日 13:20
リンク: クリエイターら、著作権保護期間延長の議論を呼びかける国民会議発足. リ

この記事へのコメント

1. Posted by 秋山   2006年11月09日 13:10
 まあ著作物が商業誌に掲載されたこともある人間として発言すると。

 著作人格権は能う限り守って欲しい。けれど財産権は生きている間だけで結構。死んだ後に金が入ったって何にもならない。というか、最初に作っただけで後は何もしていないのに金が入ってくるという仕掛けには違和感を感じる。まあそれが利権ビジネスであり、より高度な経済活動なんだろうけれど。
2. Posted by 津久井 大   2006年11月10日 00:25
秋山さんの仰るとおりだと思います。

以前の投稿にも書いたのですが、死後50年という保護期間だと、孫が老人になるくらいまで著作権が保護されます。
ちなみに漱石の時代の著作権保護期間は30年だったようです。
どんどん延びてきてしまっているのですね。

著作者が生きている間だけでいいという考えも正当だと思いました。

これを70年にしようという発想は、私も利権ビジネスの保護だけの意味しかないという感じがしています。

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杉並区にある文化女子大学附属杉並中学校・高等学校で情報科教員をしている津久井 大(まさる)と申します。
元々は理科教員で、暫く理科と情報科の兼任をしていましたが、教育制度に則った情報科ができた2003年に情報科のみを教えることになりました。
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