2008年03月26日

都高情研研究大会参加

今日は都高情研(東京都高等学校情報教育研究会)の研究大会に参加した。
場所は日本電子専門学校の7号館である。

基調講演は東京農工大学の辰己丈夫准教授の「新学習指導要領に期待すること」という内容である。

講演の中で「(情報科教員である皆さんは)次の次の指導要領を考えましょう」という話があった(翌日である2008-03-27に講演論文を読み直しているが、どうもそれらしい記述がない。公演後の懇親会で辰己先生がいわれたことのようである)。
私が思うには今度の新指導要領はどことなく中途半端な感じがしている。

次の次を考えるならば、まずは「社会と情報」とか「情報の科学」などといわずに授業内容の一本化が必要だと思っている。
科目を分けずに万遍なく両者の平均的なところを学習する科目(情報1(ローマ数字の1))が必要だと思う。
全国的に共通する同一の情報科の科目があれば、今後、センター試験に情報科入れるにしても特に不利になる生徒は出ないのでこれは必要な措置ではないかと思う。

その上で、もっと発展的な内容を学習する必要があるならば情報2(ローマ数字の2)というような科目を選択するような必要があると思う。

それから、中学校の「情報とコンピュータ」を廃止し、「情報科」という教科の新設をする必要があると思っている。

中学校における現在の「技術・家庭科」という教科は、至って不完全な感じがする。

技術科と家庭科は本来は全く別の教科だし、情報科もまた然り。
高校に至っては「家庭科」という教科があり、その関連科目はあるが、技術科という教科はない。
5年前に情報科という教科は高校にできたが、中学校にはない。

「技術・家庭科」は長い歴史の中で定着している教科なので「技術・家庭科」を分けるということは難しい問題だと思う。
しかし、中学校の技術科の中の情報科部分(情報とコンピュータ)は、やはり、どこかの段階で分けるべきだと考えている(中学校と高等学校に勤務する一教師の発言でしかないが・・・)。
中学校で「情報科」の新設も避けて通れない道なのではないかと私は思う。

それから、既に何回か自分のブログ『情報科教員MTのBlog』にも書いたけれど、今回の指導要領改訂で、中学校の技術科、特に情報とコンピュータ部分に、今まで選択扱いだった「計測と制御」と「マルチメディアの活用」部分が両方とも必修扱いになったものの以下に挙げる問題をはらんでいる。

現在、多くの学校では35時間でこれらのものを教えているが、選択でどちらかを学習する想定で時間が組まれているはずである。
新学習指導要領(中間まとめ)では、これを時間数を変えずに選択部分を全て必修にした。
結局、今まではある程度踏み込んでどちらか一方(私の勤務校ではマルチメディア部分を選択)を学習できたが、新学習指導要領が実施された場合、これを広く、浅く学習させざるを得ない。

高校にはなくなる「情報A」を中学校段階に下ろしたとはいえないだろう。

小中高の各段階で繰り返し行うスパイラルな情報教育は重要だと私は考えているが、各段階で学習する内容をスキルも含めて整理し、決める必要もあるのではないかと思っている。

今日の基調講演を聞いて、新学習指導要領の次を私が考えるならばこんな感じかなという部分をまとめてみた。

今日の講演での具体的な内容メモは現時点では省略する。

#情報科教員MTのつぶやき・・・
 懇親会の時に辰己先生にお話ししたことを、ここで
 まとめてみた。


will_pwr at 23:59│Comments(2)TrackBack(3)情報教育 

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1. 日本電子専門学校  [ 海部の日記帳 ]   2008年03月27日 10:35
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2. 都高情研研究大会  [ 情報科作業日誌 ]   2008年03月28日 01:17
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3. 都高情研 研究大会  [ 情報科blog ]   2008年03月28日 08:34
 都高情研の研究大会が新宿の日本電子専門学校でおこなわれました。

この記事へのコメント

1. Posted by たつみ   2008年03月28日 00:15
昨日はお騒がせしました。ところで、実は「準教授」ではなく「准教授」なのです。まぎらわしくて面倒なのですが…

http://ttmtko.air-nifty.com/a/2007/06/post_1a24.html
2. Posted by 津久井 大   2008年03月29日 01:08
あちゃー。

辰己先生のお名前を「辰巳」と書いたり、准教授を「準教授」と書いたりする記事をときどき見かけて、「違うでしょ」、「注意しなきゃ」といつも気をつけていたのですが、今みてみるとほんとに違いますね。
今回は何も見ていなかったようです。

やってしまいました。
早速、訂正させていただきます。

失礼いたしました。

#「ATOKにも筆の誤り(ATOKにも誤変換あり)」という感じです。

何も登録されていない標準の状態では「准教授」には変換されず、「準教授」しか変換されなかったみたいです。

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MT
杉並区にある文化女子大学附属杉並中学校・高等学校で情報科教員をしている津久井 大(まさる)と申します。
元々は理科教員で、暫く理科と情報科の兼任をしていましたが、教育制度に則った情報科ができた2003年に情報科のみを教えることになりました。
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