2011年06月16日 18:21

始まりはいつもビートルズ・・・・

 ・・・・というような本のタイトルがあったような・・・・小林信彦だっただろうか・・・・何だか80年代辺りの、うそくさいさわやかさとうさんくささが混ざり合ったような、ビールはバドワイザーでも飲んでいるわたせ的空間を感じさせる、我ながら気恥ずかしいタイトルを借用したものだ・・・・・

 中学生の頃、初めて買ったレコードは、ビートルズの青盤と呼ばれるベストだった。大学の近くにあった、中古レコード、確かリズムボックスという名前だったかと思うが、そこまで自転車をこいで買ったのを覚えている・・・・

 中学生の頃というのは、今では信じられないようなことだけど、大学生というのは、はるかに大人な感じがしたものだから、少し薄暗い感じの、ちょっとうさんくさそうな学生が店番をやっている店に、初めて入るのは、結構勇気がいるものだった。何でもそうなのだけど、初めての経験というのは、緊張と不安でどきどきするものである・・・・慣れてしまえば、どうということはないのだけど・・・・・

 そのときは、青盤を見つけると、すぐさま店を出たのだけど、隣にいた大学生のあんちゃんの、レコードを探すときの手つきがいかにも手馴れたものだったので、いつかは自分もあんな風にレコードが探せたらなあと思ったものだった。思ったものだったのだけど、数回通ううちに、意識せずとも同じことが出来るようになった。そのうちイエスとかキングクリムゾンのレコードを買いだすと、店番の人に誉められたりしたものだから、随分とませた中学生だったと思う、こと音楽だけに関しては・・・・・

 青盤は、後期のビートルズ、つまりコンサート活動を辞めて解散するまでのビートルズのシングルがずらりと並んだレコードだ。確か一頭の曲が「ストロベリー・フィールズ・フォエヴァー」だったように思う。この曲でヴォーカルを取るジョン・レノンのけだるそうな感じと、「ペニー・レイン」を歌うポールの明るさが、妙に対照的だったのが今でも鮮明に覚えている・・・・

 このレコードからビートルズを聴いたせいか、当初は中期から解散までのレコードばかり聴いていたような気がするが、最近は初期のレコードを聴いても、ああ、いいなと思えるようになってきた。日本人は、年を取ると、よく演歌に先祖帰りをするというけれど、ロックの世界でも同じことがいえるのかもしれない。どうも年を取ると、何にしても、シンプルなものが心地よく感じられてくるのである・・・・・


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