2007年05月

2007年05月16日

匂い「眉山」3

映画とまるで関係ないんだけど、

隣に畳の匂いがする男性が座っていて

その匂いが気になって気になって

映画のいいシーンになると

どうしても畳の匂いが香ってきて

ああ、これは畳の匂いではなくて

柔道の匂いだと途中で気がつき

本当は泣ける映画な気もするけど

まるで泣けなくて、なんなんだろうなあと

不思議な体験をしてしまった。

ただ、松嶋菜々子が不思議と内側の力を失っている

気がしたのは事実で、役者さんの身体というのは

本当に難しいなあと感じた。

なんだろうか?

埋めなくてはいけない何かを、必死に埋めていることとか

そういう観念なのかもしれないのだけれど

もしかしたら、人に見せる力を手に入れるためには

不可欠だったりするんだろうか?

そうだとすると、かなり悲しい。

ちなみに、畳の匂いの男はほとんど寝ていた。
眉山

wings283 at 00:14|PermalinkComments(1)TrackBack(0)clip!movie 

2007年05月15日

神殿「グレゴリー・コルベール」4

森アートセンターで見たプレ展示の大本番。

現代の神殿。この時代で神様を見ようと思うと

こういう感じになっていくのだろう。

自然。リサイクル。人間と動物の無理やりでも

感動的な対話、共存の思い出とか記憶。

なかなかに巧妙に工業とか資本の姿を隠す。

はっきりと成金趣味なんだけど。

意地悪な気持ちになるのを押さえ込んでいくと

いくらでも楽しめる。長い時間浸るとよい。

長ければ長いほどいい。

だんだん外の風の音とか、空気の感じとか、車のノイズとか。

そういうこと含めて、今ここにある瞬間の命の価値みたいなものが

見え始めると、ちょっと興奮を感じ始める。

坂茂の建物も、2時間すぎたあたりからパワーを出す。

巨大な空洞を今、人間の作り出したモノの残骸で生み出す。

どの国にもあるコンテナとかリサイクル可能な紙筒とか。

その意味とか、その暗さとか、それでも中の明かりが電力なこととか

心を打ち始める。

一瞬だと、何でもない。

でも成金が集まる意味は間違いなくある。

どんなに環境をうたっても、トイレは水洗だし、明かりは電球だ。

そこは譲れないんだろう。もっともだ。
グレゴリー・コルベール

wings283 at 00:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!art 

2007年05月12日

抜けよし天気よし

90544382.jpgそんなときに行かないと楽しめない移動型美術館。


wings283 at 23:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!携帯メモ 

2007年05月11日

距離が取れない「クロード・モネ大回顧展」5

モネの絵が100点近くずらっと並ぶ。

そりゃ壮観。今までそんなに気に止まらなくても

グッとくるあふれる才能。

飽くなき探究心。画風を追い詰めては壊し追い詰めては壊し。

こんなのも入る、こんなのも使える、こんなのもやってみたい。

うらやましい限りの、突き進む感じ。

光をタッチで描こうと思いつくのもすごいなあ。

この発明を味わうには、絵から距離が取りたいんだけど

ちょっとどうにも、人だらけで距離が足りない。

少なくとも5メートルくらいは欲しいのだ。

でも、目の前には人垣がなかなかなくならない。

うむむ。

離れると、一気に絵が景色になって浮き上がってくる。

光がフワッと浮き上がってくるのだよ。ただの粒粒だったのに。

これをキャンパス目の前に描きながら

頭の中にその像を作り上げていると思うと

凄まじいクリエティビティ。想像を簡単に越えていくなあ。

あと、なんかどの絵もピンクなのが、驚いた。

ほんのりと一枚ピンクのフィルターが。

満ち足りた生活を築いてきたものだけが描ける世界なのかもなあ。

日本人が好きなのも、そういうとこもあるのかも。深層心理で。


以下、お気に入り(画像がないやつもあるけど)
「モントルグイユ街、1878年パリ万博の祝祭」
「ジヴェルニーのモネの庭、アイリス」
「かささぎ」
「アンティーブ岬」
「セーヌ川の朝(ジヴェルニーのセーヌ川支流)」
「テムズ川のチャリング・クロス橋」
かささぎ








祝祭









アンティーヴ岬

wings283 at 02:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!art 

2007年05月10日

気持ちが入れ替わる

228c6463.jpgために、いろんなとこへ。


wings283 at 11:30|PermalinkComments(2)TrackBack(0)clip!携帯メモ 

2007年05月07日

新緑

7f0ce526.jpg頭を白くする。湯の風はづより。


wings283 at 09:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!携帯メモ 

2007年05月06日

市川準撮り女子が好き「あしたの私のつくり方」4

行ってみると、エラく狭い映画館で驚く。

そうかあ、一生懸命撮っても、差つけられる。

何を大きなハコでかけるかは難しい問題だ。

まあ、どっちでもいいのだ。

僕は、市川準が撮ったグラグラする女子が好きみたいだ。

東京マリーゴールドの田中麗奈もこの映画の成海璃子も。

ある一点を越えると一気にグラッとくる。

それまでは、ほとんど微動だにしない。

静々とその瞬間を待つ。その感じがお気に入り。

実際、そんなもんだと思うのだ。

そうそうドラマチックに振る舞ったりしない。

日々、おそれおののき慎重に。静かに静かに過ごすのだ。

嫌われないように、いいポジションを選びとるように、

そんな青春のリアルを捉まえていて、息苦しい。

もう、そういう気分、十代だけのもんじゃない気もするけど。

あしたの私のつくり方

wings283 at 22:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!movie 

2007年05月05日

気がつくとみんな洋服「夜明け前」2

写真が日本に伝来した江戸後期の作品を集めた展示。

当たり前だけど、みんなちゃんと着物。

洋服は外人の方が似合うけど、

やっぱりちょんまげと着物はキャラあるなあ。

日本の文化といえば、間違いないなあ。

体格と着ているものと髪型とかがぴったりマッチ。

無理がない。

こういう個々の文化が真っ白になっているのは

間違いなく、今の時代の特徴だよなあ。

自分たちが暮らしていると気がつかないグローバル。

100年先に考えてみたら、世界中おんなじような格好をしてることは

ある意味、独特な時代なのだろうなあ。

パクス・アメリカーナ。

どこの国もその中に飲み込まれつつあるんだなあ。

アイヌの写真とかあって、完全に失われる文化について考える。

根こそぎ、ある文化の形がなくなるのってすごい損失だ。

その豊穣さを、塗りつぶしていく怖さを思う。

あとは、昔から江戸って、ものすごい密集都市だったのね。

いまさらではない都市計画のすさまじい隙間のなさ。

お国柄かな。

夜明け前

wings283 at 22:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!art 

2007年05月04日

変わらぬアジア「マグナムが撮った東京」2

あの「マグナム」所属のカメラマンたちの

心に留まった東京の姿を集めた写真展。

戦後から現在まで、時代を追ってレイアウトしてあるのだが

これが思いのほか、変わらない東京の姿。

そりゃ、時代を感じないわけはないが、

どこかうら寂しい、アジアの片隅な空騒いでる国の感じは

長い間変わらず。

なんだろう?高度成長してきたはずなのに、

どこまでも欧米に憧れてきたはずなのに、

ぬぐい切れないアジア感。

それに対して、日本らしい、大喪の礼の写真などに

力を感じる。

国ってこういうことなんじゃないか?

集まってひとつの集団を作っているということは

「らしさ」って閉じたところに生まれるんじゃないか?

今、外に向かって築かれるナショナリズムよりも

内に向かって築かれるナショナリズムの方が興味がある。

島国は、どうしようもなく島国で、

60年以上の写真は、その地勢を越えることなく

変わらない根っこをつかまえてる気がして

さすがだと思った。

マグナム

wings283 at 22:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!art 

2007年05月01日

人力で捉まえる景色「日本史の旅は自転車に限る」3

人の力だけで進む乗り物自転車で

日本各地の歴史に縁のあるところを巡ると

意外と普通に頭でっかちで覚えてきたものが

活き活きとする瞬間があるようで。

やっぱり観察するスピードが

自分のスペックを越えてしまうことがないからだろう。

車なんかじゃ話にならないのだ。

あとは、地形を肌で感じながら走るから

地形だけは当時とさほど変わらないわけで

妙にリアリティがある推測が働いたりもする。

そんな追体験が楽しい。

日本の神話って実際リアルに日本ができていく

血なまぐささを閉じ込めた不思議なお話のようだ。

そして、日本書紀も古事記も所詮オフィシャル歴史。勝者の歴史。

実際には、やっぱり敗者の歴史に楽しさがある。

なんで出雲大社?諏訪大社?

宮崎にやたらに古墳が多い訳とか。

遠野に潜む小さな神様たちとか。

一度はちゃんと向き合わないとなあ。日本神話。

間違いなく面白いと思うのだが。現実と照らし合わせながら見ると。
日本史の旅は、自転車に限る!


wings283 at 00:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!book