2007年09月

2007年09月22日

やっと読んだ!「悪人」5

いろんなとこで面白いといわれ

しかも(職業的に)幅広い人が絶賛していた

「悪人」にようやく手をつけたと思ったら

3時間くらいで読み終わる。

面白い!!これは超面白い。

本は最近よく当たる。「アサッテの人」も良かったし。

吉田修一の嫌みじゃないけど

スッと入ってくる技術が好きなのだ。

当たり前のようだけど、意外と難しい

軸がどんどん変わっていく感じとか

すごいなあ、世界が見たことない風に開けてく。

本でしか味わえない感覚だ。

そして、みんなちょっとずつウソをついて

生きていて、悪いといえば悪くて、

そのわずかな掛け違いがとんでもないことに

つながっていって。

大仰なことなんてほとんどない世界で起こる

悲惨なこと。

大風呂敷じゃない分、今らしく、病んでいる。

あとは郊外の描き方、じっとりした感じ、

沈んでいくけど動けない感じが

静と描かれている。

やっぱ、今、日本は地方の崩れ方が

何より熱いのだ。半端ない。

悪人


wings283 at 00:38|PermalinkComments(1)TrackBack(0)clip!book 

2007年09月20日

最新デートムービー「HERO」3

まわりが何だかダメなセックスばかり

してそうな若者がごっそり。

これが最新デートムービーなのだ。

随分、客層が若い。随分、薄着。随分、茶髪。

若い人ほどコンサバだったりするのか?

中身は映画じゃなきゃってことはないけれど

しっかりできてて

デートムービーとしての役目は

十分に果たしている。

行って損したってことには

まったくならない。

そこらへんが大事なのだ。

中身で人生を動かすテンションなんて

デートムービーにいらないのだ。

そのあと、ヘンな雰囲気になって

「あんた楽しかったかもしいれないけどさ」

とか言わせない平均点。

誰もが不思議と文句言わない

ラインをきっちり超えてくる。

すごいぞ。HERO。

個人的にはやはり松たか子。

すごいな、血で芝居してる感じする。

グッと入り込んだら、どんな芝居するんだろ?
hero

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2007年09月19日

身体が何より大事「SICKO」4

映像で世の中を動かすことができるのは

カメラを回すことのひとつの力だ。

それをしっかりやりきるテーマ性。

その設定の妙。比較する技。

さすがのマイケル・ムーア。

映像の構成というのは怖いのだ。

編集次第でバカみたいな力を持つ。

そこに描かれた世界がすべてだと

信じさせることができる。

知らない間に体制に飲み込まれて

こういう人がもっともらしい映像を

撮っていたら本当に怖い。

にしても見ると、競争することの基準は

一体なんなのか?

「お金が大切」という世界が

行ききった世界が見せる人間を切り刻む事実。

世界の姿は、相変わらず

誰かが伝えた世界でしかないということ。

結局、自分の眼で見て、何もかもを

自分自身で決めこんでいかないと

どんな時代もどうにもならない。

sicko

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2007年09月18日

こんどは身体が活きる言葉「イキウメ・散歩する侵略者」5

若干、身体がついていかなかったとしても

言葉で身体が再生していくことがある。

そういう瞬間が演劇の強さでもある。

テキストで突き動かされる身体。

技量を上回って、力ずくで心に届いていく

そんなお話がある作品だった。

お芝居でしか見れない世界じゃないんだけど

お芝居で見た方が楽に体感できる世界。

そういうのも、エンターテインメントだ。

いやあ、すごかった。

現代の心のつかまえ方、切り取り方、気になり方、

きっとそこらへんがシャープで

今の気分にぴったりフィットするのだろう。

世代をえらく限定するできばえもきっとよろしく

作家のコアが溶け出しちゃってる様子が

いいもん見てる気持ちになっていった。

言葉は実感をともなわないと

よっぽどうつろだ。

と思った。

代表作の再演なんだそうだ。

いろいろ言う前に心動かすもんを作るのは

本当にチカラがある証拠だ。

理屈よりも実効。

散歩する侵略者

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2007年09月07日

よくできている!「キサラギ」4

いわゆるウエルメイドなスラップスティックコメディ。

非常にお芝居っぽくて、なんかお芝居で見たいと

すごく強烈に思った。ああ、こういうのを

恥じらいなく舞台の上でやったらいいのに。

そしたら、マニアックなのも認めてもらえるのに。

意外とバランス悪いんだよなあ、きっとお芝居の世界。

ただ、確かに人生や世の中にインパクトを

与えるもんでもない。

ちょっとだけ、明るく雰囲気を変えて

気分転換で明日から元気にいける的な。

こういうのがどんどんあれば、

日常に見せ物カルチャーが浸透するんだろうなあ。

構えて見えなくていいものがなさすぎるのは

実は悲しいんだなあ。

なんだか見ながら、クローサーを思い出した。

ギリギリする感じはあっちの方があった。

もっともっと人生に肉薄する、

軽薄な楽しみモノを作り出していけたら

スゴくカッコよろしい。

キサラギ

wings283 at 15:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!movie 

2007年09月06日

気持ちがいい。なんとも。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」4

ちょっと不思議な感覚だった。

何一つ新しい情報もない、話の筋も分かりきったもの。

なのに、ドキドキ、できた。

アニメの凄さだなあ、何もかもが自分の手の中にある。

その凄さ。

世界はこんな風にできていると、何もかもをコントロール。

していった果ての世界。

まずはジャブとしては凄まじい出来映えだった。

これを映画の楽しみというのか微妙なんだけど

なんか、オレんち、すげえシステムあるんだと

ホームシアターのある家にいって映画みたら

持ってるDVDが全然違ってみえる感じ。

ああいう映画だった。

ただ、脳天には結構ききます。

画は確かに美しく、そしてかっこいい。

どこまでも。

そして、エヴァは本当に音響効果に適してるなあ。

音はほんとにすばらしい。

映画館の音響で見るべきアニメなんて、

滅多にないから、家で見ると半減以下だな。

この作品にとっては。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

wings283 at 23:52|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!movie 

2007年09月05日

死に際に笑うのは悲しい「Life天国で君に逢えたら」2

意外と、死に際に笑うのは悲しい。

全部を認めてもいなくなってしまうから

それでも笑えるのは悲しい。

その悲しさをドキュメントの画で

知ってしまっているのが、何せこの映画の損。

その映像が一気にフラッシュバックして

オープニングのシーンで号泣。

そのあとはなかなか泣けず。

なんか泣かそう泣かそうとしている訳じゃないんだよと

必死に明るく映画が進行していくのも

なんだか妙にわざとらしくて

もっともっと本気で泣かせてくれればよかったのに。

力づくで泣かせようとしてくれればよかったのに。

そうじゃなきゃ、なかなか、

あのドキュメントには勝てないから。

伊東美咲は本当に、笑顔で悲しい役をやるのは、いい。

思いのほか、コメディエンヌなのかもしれない。

本気で泣かせの演技よりも、全部含めて

笑顔でおさめようと必死になっているのが

グッときた。予想外だった。

life

wings283 at 23:36|PermalinkComments(1)TrackBack(0)clip!movie 

2007年09月04日

これで1500 円近い

dfd1b419.jpgジャンポールエヴァン。でも、アイスチョコレートの中では今のところ世界一。


wings283 at 18:24|PermalinkComments(3)TrackBack(0)clip!携帯メモ 

2007年09月02日

ルーツを感じること「ヴィジョナリーズ」3

今をときめくファッションデザイナーたちのインタビュー集。

何を武器に闘っているかというと、

知識とか教養とかそういうモノではなく、

むしろそういうモノは当たり前で、

みんなどんなところに生きてきたのかとか

どんなルーツを自分が持っているかとか

国は一体どこなのかとかそういうことを

ガッチリ見据えることが大事だったりしてる。

多くの国をまたいで、たくさんの人の心を打つためには

自分の根っこ、存在の一番の底に何があるかを感じて

作り出すことが力を生み出すようだ。

あとは、業界全体の流れに対する自分のスタンスの取り方。

これは共通していることはなく、

徹底的に過去のモノから脱出しようとするモノと

何もかもを包括しながら次に進もうとするやり方と

大きく分けると2つのやり方があるようだ。

それは生き様だったりするから、正解なんてないんだな。

具体的な言葉は全部かりそめな感じがする不思議な本。

ヴィジョナリーズ?ファッション・デザイナーたちの哲学


wings283 at 00:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!book 

2007年09月01日

気付かぬうちに計画されて「生きさせろ」2

政治とかって、気付かぬうちに色んなことを計画してるんだよなあ。

肝心なことは、その場その場だと意外なくらい流されてる。

格差社会とかいろいろいわれている元凶が

1995年の経団連が出した、

「これからの労働者はこんな風に雇う」みたいな宣言があったらしく

それが少しづつ社会全体に効いてきているらしい。

ああ、恐ろしい。

今までのような、生涯をかけて勤め上げる人。

自分の能力を研ぎ澄ましていくスペシャリスト。

本人の時間を有効に使う短期労働者。

この3つで行こう!と高々と宣言していたんだって。

ああ、見逃してました。

そして、なんで世の中にいろいろなお仕事形態があふれてきたのか

目が覚めました。

そういうことなんだ。何も時代の流れなんかじゃないんだ。

上の方で決まった形にしっかりと進んでいるだけなんだ。

結局は、自分のあり方をしっかりと見据えないとダメなんだなあ。

ほんと、こええ。

生きさせろ! 難民化する若者たち


wings283 at 00:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!book