MicrosoftのプログラマーKiril Seksenov氏が、「Project Westminster in a nutshell」と題したブログ記事を米国時間7月6日付で掲載している。ウェブベースのアプリを、さまざまなWindows 10デバイスで動かすことができる「Universal Windows Apps」に変更するために参考となる記事だ。

 Project Westminsterは「Build 2015」カンファレンスで発表された4つのブリッジの1つとなる。Project Westminsterのほか、「Android」アプリのブリッジとなる「Project Astoria」、「iOS」アプリのブリッジ「Project Islandwood」、従来型Windowsアプリのブリッジ「Project Centennial」の3種類が発表されているwindows7 professional 購入

リリース迫る「Windows 10」、画像でチェック--「Build 10162」の新機能など
リリース迫る「Windows 10」、画像でチェック--「Build 10162」の新機能など

 Microsoftは、主としてWeb上で動くが「Windows Store」で提供できるようにパッケージされたアプリを「Hosted Web Apps」と称している。Hosted Web Appsは起動中に更新でき(アプリの開発者はサーバを更新するだけで良い)、なおかつローカルにある機能(「Live Tiles」や音声アシスタントの「Cortana」など)やコンテンツを利用できる。

 Hosted Web Appsの欠点は、ユーザーがインターネット接続がないときに動かそうとしたときに露呈する。だがSeksenov氏は、「ローカルページへのナビゲーションはms-appx:///またはms-appx-web:///プロトコルを使って行われる。これにより、html、CSS、JavaScriptをパッケージ内から読み込めるようになりオフライン体験を提供できる」と説明する。

 Seksenov氏によると、Project Westminsterは開発者の好みやワークフローには「依存しない」という。プログラマーは自分の使いたいテキストエディタ、コードリポジトリ、ホスティングサイトを利用できるということだ。もちろんMicrosoftはプログラマーが「Visutal Studio」と「Azure」を利用することを望んでいるが、「Atom」「GitHub」「Amazon Web Services」なども利用できる。


米国時間7月29日、「Windows 10」の配信が始まった。

 まずは「Windows Insider Program」登録ユーザーのPCに向けて、正式版ビルド(Build 10240)や直近のアップデートや修正がダウンロード提供され始めている。「Windows 10無償アップグレードの予約」をしたユーザー全員に配信されるまでには何週間もかかる可能性があると、Microsoftは注意を喚起している。

「Windows 10」レビュー(第1回)--復活した「Start」メニューと新機能「Continuum」
「Windows 10」レビュー(第1回)--復活した「Start」メニューと新機能「Continuum」

 ただし、7月29日に提供が始まったのはWindows 10だけではない。

 タッチ機能に対応したユニバーサル版「Office」アプリ群(「Word Mobile」「Excel Mobile」「PowerPoint Mobile」「OneNote Mobile」)が29日、「Windows Store」で公開された。これらのアプリ群は「Windows 10」を搭載するすべてのPCやタブレットで動作する。基本的な機能(参照や共有など)は無料だが、他の機能(ファイルの作成や編集など)を画面サイズ10.1インチ以上の端末で利用するには、「iOS」「Android」用のユニバーサルOfficeアプリを利用するときと同じように、Office 365サブスクリプションが必要になる。

Googleは米国時間8月10日、「Android」でダイレクトレンダリング3DグラフィックスAPIの「Vulkan」をサポートすると発表した。

 Vulkanの開発元であるKhronos Groupは、「OpenGL」や「WebGL」といったコンピュータグラフィックスレンダリング用のオープンスタンダードAPIを手がける非営利の共同コンソーシアムだ。Googleが新APIのVulkanをサポートすることで、開発者はVulkanを使用するか、信頼性が実証されている「OpenGL ES」を使い続けるか選べるようになる。

 Googleによると、VulkanはアプリケーションがデバイスのGPUをより多く制御できるようにすることで、全体的な性能と効率の向上を図るという。

 「Vulkanは、ドライバのCPUオーバーヘッドを抑え、アプリケーションがGPUの動作をより直接的に制御できるようにゼロから設計されている。またVulkanは、コマンドバッファ構成のような作業をマルチスレッドで一度に実行できるようにすることで、並列化の向上を実現する」

グーグル、組織再編を発表--新会社「Alphabet」設立、グーグルが子会社に
グーグル、組織再編を発表--新会社「Alphabet」設立、グーグルが子会社に

 この新しいAPIは、デスクトップ向けのGPUではなく、モバイル向けグラフィックスプロセッサを念頭に置いて設計されている。

 実際、タブレットやスマートフォンで利用されるモバイルアプリ、ゲーム、動画の数が増えているため、モバイルGPUもここ数年で、デスクトップ向けを超えるほどでないにせよ、少なくとも引けを取らないレベルに成熟が進んでいる。

 ただし、ある程度古いデバイスには、今後も旧来のグラフィックスソリューションが適用されるため、Vulkanをサポートするメリットはあまりないだろう。実際にVulkanがサポートされるのは、NVIDIAの「Tegra K1」、QualcommのGPU「Adreno 400」シリーズ、ARMのGPU「Mali」の600、700、800シリーズ、およびImagination Technologiesの「PowerVR Series6」などを搭載した、2014年以降の大半のハイエンドスマートフォンとタブレットになるだろうとArsTechnicaは予想している。

 このうち、PowerVR Series6は「iPhone 5s」以降にも使われているチップセットだが、言うまでもなくiPhoneのOSは「iOS」であり、Appleは2014年にVulkanと同様の機能をもつ「Metal」を導入しているため、低オーバーヘッドのレンダリングAPIをもうひとつ増やす必要はない。

 Vulkanの正式なサポート開始時期について、Googleは現時点で明らかにしていない。

↑このページのトップヘ