【今月の名言】
「役の気持ちじゃない、客の気持ちになれ!」三木のり平
「6才の子供に説明できなければ、理解したとは言えない」アルベルト・アインシュタイン
「型を知って型を崩せば型破り、型を知らずして型を崩せば型なし」中村勘三郎
「 独創性とは思慮深い模倣にすぎない。」(ヴォルテール)
「学ばない者は他人のせいにする。学びつつあるものは自分のせいにする。学び続ける者は誰のせいにもしない」(キング・カズ)

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【ウィナーズラボの目標】
とてもシンプルで明解な「目からウロコ!」の「理論」&「実践訓練」によって、実際にドラマや映画、CMなどの「プロの現場」で求められる「演技力」を持つ俳優を育成する。

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このブログにすぐに役立つ【演技のコツ】をたくさん載せてありますので、ぜひ一通り読んでみてくださいね。 他の演技レッスンなどをいろいろ受けてきたけど問題解決しなかった方、また、基礎から演技を勉強してみたい方には特にオススメです。

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*グループレッスンは、毎日曜日午後。京王線「代田橋駅」近く「ワーサルスタジオ」Bスタにて。個人レッスンはまず無料カウンセリングを受けて下さい。詳細はホームページへ

*当ブログ記事は、繰り返し多くの方に読んでいただくことを前提としています。そのため、予告なく、また変更記述なく、以前の記事を追加、改訂する場合が多々あります。ご了承の上、しばらくしてからもまた読み返して下さい。きっと新たな発見があります。
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*レッスンの助手をして下さる方を募集しています。男女年齢不問。テレビや映画、舞台などの出演経験、または演出経験がある程度ある方。「本当に役立つ演技訓練」というこのレッスンの趣旨に興味がある方。詳細はお問い合わせ下さい。
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2017年08月21日

映像はあなたの思いの「増幅装置」

お盆休み、いかがお過ごしでしたか?

今年の夏は、冷夏というより雨夏?って感じでした。
涼しいのはいいですが、ジメジメ、ドンヨリとした大気は鬱陶しい気分になりますね。

そんな天気の中でも、スタジオのマスコット犬「アックさん」は元気いっぱい!常に「お菓子ちょうだい!」「散歩行く!」「ご飯!ご飯!」と、いろんな欲求をストレートにぶつけてきます。

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元捨て犬(保護犬)だったとは思えない甘え上手です。



【伝わるのは言葉ではなく「したい!」】
そう、人でも犬でも直接強く伝わるのは、「したい!」という欲求や衝動です。
「言葉(セリフ)」などタダの説明に過ぎないのです!


演技の場合、「したい!」は、大きく分けて2種類あります。
二種類のしたい!
1、その役の「したい!」
2、自分自身のそこでの「したい!」

「その役の『したい!』」が見つかれば、もう演技で迷うことはありませんし、セリフを間違えても、どんな奇抜な演技でも「成立」するのです。

では、2の「自分自身のしたい!」とは何でしょう?


【まるっとスルッとお見通し!】
もし、俳優が「セリフを間違えないように話したい!」と考えていれば、それは「映像」を通して観客に伝わってしまいます。また例えば、「撮影怖い、逃げ出したい!」と思っていたら、それも観客は感じることができます。どんなに隠したつもりでも、それは明確に伝わるのです。

つまり、映像とは、そこに映っている人が「何をしたいと思っているか?」が、丸裸になってしまうメディアなのです。

だからこそ、それを逆に取ればこんなに素晴らしいものはありません!
それを強く思うだけで、思った自分を信じるだけで、演技は成功し、作品は素晴らしいものとなり、観客は賞賛の拍手を送るのです。

2の「自分自身のしたい!」は「この作品を素晴らしいものにしたい!」とか「見てる人を楽しませたい!」とか「役取って来てくれたマネージャーを喜ばせたい!」とかの、前向きな「したい!」をしっかり持ち、1の「その役のしたい!」は、台本を読み込み、下調べをし、監督とも話し合って、しっかりと「役を理解」して準備しておく。

そういうことさえできていれば、「映像」というメディアは、これ以上ないあなたの強い味方になってくれます。

つまり、映像は「自分の『したい!』の増幅装置」なのです!

撮影を怖がらず、しっかり「利用」しましょう!そしてその「結果」をしっかりチェックしましょう。

自分のイメージ通りに、またイメージ以上に「結果」ができていたら、あなたは自分の力が何倍にもなるものすごいアイテムを手に入れたということになるのです。


winnerslab at 15:40|この記事のURL Comments(0)演技に関するエッセー 
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2017年08月13日

暑中お見舞い申し上げます

みなさん、おはようございます!

人影が消えた東京のお盆、いかがお過ごしですか?
それとも避暑リゾートでのバカンス中でしょうか?

この時期の都心の道路はどこもとても空いていて、そこを走るとふと異世界に来てしまったような錯覚を覚えます。
「僕は何か新たなものがそこにあるより、あったはずのものが欠落していることに惹かれる」
という感じのことを村上春樹さんも言っていましたが、この時期の都会は、ジブリ映画によく出てくる廃墟のような雰囲気がありますね。


【サービス精神&まばたきなし&したいを持つ&口角】
さて、お休みにあたり、レッスンの基本ポイントを振り返ってみたいと思います。
まず求められるのは、やはり何と言っても「サービス精神」です。

プロ野球のOB戦で、毎年始球式を行っている石原さとみさんをごらんになりましたか?
今年は、往年の名投手「山田久志」選手バリのアンダースローでした。

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今年で4年目、最初の年こそケガをして左手での投球だったそうですが、その後は「マサカリ投法」、「トルネード投法」など、フォームを見ただけで大観衆が沸き上がる投球でした。そろそろネタが尽きてきそうな気もしますが、その「サービス精神」は賞賛を超えまさに感動すら覚えます。

そうした「観客目線」に応える「サービス精神」があるからこそ、石原さとみさんの演技は素晴らしいのですね。
ただ、正直忙しすぎて役作りできてない作品も多々あると思います。
今年こそ、ハリウッド映画に進出してじっくり好きな作品に没頭して欲しいものです。


さて、そのサービス精神は、やはりなかなか鍛えられるものではなく、皆さんそれぞれの心底から沸き上がってくるものです。レッスンではそれをしっかりと指摘していくだけです。どれだけ技術を覚えても、それを活用するエネルギーである「サービス精神」がなければ、それは使われることはありません。サービス精神があるからこそ、「視点の外在化」が起こり「その場での正解」が即座に見つかるのです。

我々がプロとして演じる場合、まず一番に考えるべきことは「観客を楽しませよう」とか「要求に応えよう」です。

決して「うまく演じよう」ではないのです。

「まず、自分ではなくお客様のことを」
それが仕事に対する姿勢です。そう考えられるからこそ、ありとあらゆる工夫がそこに生まれてくるのです。



【基本フォームは自分1人でも固められる】
「まばたきなし」と「したいを持つ」も、指摘すれば毎回皆さんすぐにできます。
そして、その段違いに明らかな演技の違いも即座に理解していただいていることでしょう。

なのに、それがすぐに皆さんの仕事の「持論」になることは、まずありません。
つまり他のことが「最優先項目」になっていて、後回しになってしまっているのです。
それはほとんどの場合、「セリフを間違えない」ということです。
何が最も重要なのか?それを明確に理解しましょう。
「演技のうまいヘタ」の基準となるもの以外が、あなたの最優先項目である限り、演技が上達することはあり得ません。

テレビや映画で、その人が「セリフを間違えない」ことに意識を向けているか、よく観察してみて下さいね。
もちろんそれを意識していることはあるかもしれませんが、すくなくともそれは観客からは分かりません。
その人は、まるでその世界の中で、その役と同じことに注意を向けて、その役と同じことを「したい!」と思っているように見えるのです。


【口角&顔角】
自分だけでできる最大の訓練は何でしょう?
それはやはり口角、そして顔角です。

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この写真は、先日、築地の朝日新聞社に行った時に、通路に飾ってあった巨大ポスターです。
見事な口角のお子さんですね。

口角&顔角こそが、「キラキラ感」を生み出すのです!そして、それがあれば、それだけで様々な仕事の扉が開いていきます。ぜひ、「自分のMAX」まで気合い入れてトレーニングしましょう。

ただそれだけで「周りの目」が全く変わってきて、それによって演技も変化していきます。



さて、この夏の間、みなさんいろんな作品を見ることと思います。
その時に、プロの俳優さん達の「7つの基本フォーム」や「サービス精神」に注意して見てみて下さいね。
きっと「目からウロコ」の発見があるはずです。

では、次回のレッスンは来週8月20日です。
元気一杯の笑顔を見れるのを楽しみにしています。


winnerslab at 07:53|この記事のURL Comments(0)演技に関するエッセー 
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2017年07月15日

恥ずかしさとプライド

さて、演技の最初の大きな壁に「恥ずかしい」ということがあります。

テキストにも解説していますが、「恥ずかしさ」というのは、「これは自分ではない」という感覚のことです。
逆に「これこそが自分だ!」という感覚を「プライド」と言います。

そう、「恥ずかしさとプライド」は、反意語なのです。


恥ずかしさを感じると、「どこかにいるホントの自分」を探し始め、そこから逃げ出したくなります。
まさに「穴があったら入りたい!」と思ってしまうのです。
逆に「プライド」を感じると、そここそが「自分の居場所」だと感じ、自信持って動くことができます。

さて、演技というのは、「自分ではない誰か」になることです。
だから、演技で「恥ずかしさ」を感じるのは、メカニズム的に当たり前のことなのです!

しかし、そのように「恥ずかしさ」を感じて逃げ出したくなっていたらと、当然仕事になりません。
解決策は簡単です。

ただ「これは自分だ!」と思ったらいいのです。
そう思えたら、そこに「欠けているデータ」があることに気づきます。

これは私だ


「自分」でいるには、どういうデータが足りないのか?
「やるべきこと(したい!)」は何なのか?

そういう「状況や事情」(=前後左右)が、目の前に明確に見えてきます。
しかし逆に、先に「必要なデータ」を探してもなかなか見つけられません。
データは膨大な量があるのです。その中で何が重要なのかの基準が見えないからです。

役を演じる時は、「勇気」を持って、「これは自分だ!」とそこに飛び込んでみましょう。
そうすることで、暗いベールに覆われていた目の前の世界が、まるで海を割るように開けていきます。

演技がカンタンだけど難しい、というのはまさにそこにあるわけです。
歌手の方が演技がうまいというのもそれが大きな理由です。
「ステージに進んでいって、その真ん中に1人で立って観客にしっかりと向き合うことができる」のですから。

それができるようになる方法の1つが、当然ですが「慣れ」です。
レッスンでは、毎回毎回たくさんの台本の役を演じます。
役を演じる時は、毎回意識して「これは自分だ!」と思って演じてみましょう!

やがてそんなこと(恥)で、悩んでいたことなんて笑い話のようになるでしょう。

参考書の「実践訓練編」18ページや、「理論編」にも、このことについて詳細に書かれています。読み返してみて下さいね。

では、今週も張り切っていきましょう!


*8/13の日曜レッスンはお盆休みです。

*当レッスンは、毎回いらっしゃった方の顔ぶれに合わせたベストなカリキュラムを行っております。
久しぶりだからついていけないということは一切ありません。間が空いてしまった方もお気軽にぜひまたいらしてください。


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2017年06月21日

教習車は美しい走りをしない

自動車教習所の中や路上教習途中の「教習車」は、遠目からでも一目見て「教習中」だとわかります。
もちろん、技術的に今イチでおっかなびっくりだということもそうですが、運転そのものが美しくないのです。

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なぜかというとやはり「目的」がない運転だからです。

自動車レース中のレーシングマシンや宅配のトラックなどと真逆です。運転して「何がしたい!」ではなく、運転そのものが目的となってしまっているのです。

自転車でもそうですね。ただフラフラと乗っていても美しくはありませんが、届け先目がけて交差点を駆け抜けるメッセンジャーバイクの走りなんかは、見ていて惚れ惚れするほど美しいです。


ずっと演技を練習してきても、なかなかうまく演じられない人は、つまりこの「教習車」状態になっているのです。演技そのものを目的にしてしまっては、いくらでもそのレベルで悩み続けられます。

「演じて何がしたい!のか?」それをしっかり持っている人の演技は「美しい」のです。
目的を明確に持ちましょう!それができれば、どれだけ激しく罵っていても、顔をグシャグシャにして泣き叫んでいても、すべて「美しい」のです。


「審美的(エステティック)」な視点から、自分の演技を見つめましょう。その視点こそが「離見の見(りけんのけん)」、つまり、プロの俳優の視点なのです。

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2017年06月05日

全身スピーカー 声は口から出るのではない!?

まず、この動画を見て下さい。



ほとんど口を開けずに、12才の少女が見事に声量溢れた歌声を披露しています。

もちろん、この「芸」、つまり腹話術の第一人者は日本のいっこく堂さんですね。大きく口を開けなくても、人は「大きな声」が出せるのですね。


しかし、私たちは、「話したり歌ったりするときは、まず大きな口を開けましょう!」と人生の最初の段階で「教育」されてきました。だから、セリフを話したり、唄を歌ったり、そういう意識的に声を出すときは、「大口を開けて口から声を出す」ということをしなければいけない!と強迫観念的に考えてしまっています。

もちろん、そうやって、それでいい声が出ればぜんぜん構わないのですが、その「思い込み」が、結局のところ「喉声」と言われる自然な響きのない「作られた声」を生み出している場合がよくあるのです。

ふだんは、私たちは声を出す時に「口を開けよう」などと意識などしていませんよね?ですから、セリフを言ったり、歌ったりする時も、「口を開ける」それ自体を意識する必要は全くないのです。ただ、「目の前の相手」に反応するだけで、そこまで届く「最適な音量の声」を出すことができるのです。
口は開いたとしても「結果的に」開くだけなのです。


ホントに?と思ってしまうかもしれませんね。口を開けないで大きな声が出せるのは、いっこく堂さんや先ほどの少女のように「特殊な人」だけじゃないかなと思うかもしれません。

では、ここでまた面白い記事を見つけたのでご紹介します。

これぞイノベーション、“音のバリアフリー”を実現する「ミライスピーカー」の仕組みと未来
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これは、カンタンに言うと、普通は平面のスピーカーの震動板を曲げ、その全体から音を出すことで、離れていても、音が小さくならずに届くというものです。実際に空港のカウンターなどで実用化されているそうですよ。確かに大きな音でアナウンスされるとスピーカー近くの人はうるさくてしかたないですよね?逆に小さい音だと遠くの人は聞き取れません。同じ音量で遠くまで届くならそれが一番です。

これって、すごい発見ですね!ただ、実際に小さな音でも遠くまで届くのですが、その「原理」そのものはよく分かってはいないそうです。


このスピーカーは、俳優の発声を考える上でも大きなヒントとなるのではないでしょうか?私たちは先入観で、”口から”声を出すと思っています。しかし、実際はそういった「点」からではなく、「曲面」である顔全体から、もっと言えば体全体から「声」が出て行くのですね。

だから、優れた俳優の声は、口を大きく開けて、声を張り上げなくても劇場の隅にまで明瞭に届いて行くのです。また、たとえば、赤ちゃんが泣いてる時は、全身から声が出ているかのように響いています。だから離れていてもあんなにうるさいのですね。赤ちゃんの泣き声こそ、声を遠くまで届けるという意味ではまさに「究極の理想的な発声」です。

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声を出す「発声」という意識を変えて、「赤ちゃん」や「腹話術師」のように、体全体から「遠くに」と意識を持って声を出してみる。口を開け声を出すことに「注意」するのではなく、何か「したい!」ものを見つけて、それに反応していく。そうすることで、私たちの声も、豊かな倍音を伴って魅力的に観客に響いていくのです。

特にこれは舞台で演じる上で、ときに目からウロコの役立つ知識となるでしょう。口を開けて話そうとすることで、すべての「リアル」が消え去ってしまっている場合がとても多いのです。

「まず口を開けて」ではなく、口は開いたとしても、結果として開くのです。口を開くことに意識を向けてはいけません!

「口を開けようとしなくても声は届く」その事実が、俳優を1つの大きな固定観念の呪縛から解き放ち、自由を取り戻させてくれるのです。


winnerslab at 03:10|この記事のURL Comments(0)TrackBack(0)俳優業の道具を磨くシリーズ 
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