2009年06月22日

号泣のススメ -彼女はどうやってストレスを……-

今日のレッスンでは、Hさんには「号泣」してもらいました。
ミュージカルの主演が控えているプレッシャーとかいろいろあって、「ストレス」が溜まりに溜まっている状態だったからです。

そういうとき、それができる人には、もっともお手軽な「ストレス解消法」が「号泣」です。「自分は人前で涙なんか見せない……」などと思っている人ほど、「大号泣」できます。それだけ溜まっているものが大きいからですね。

Hさんもコミュニケーションドリルのクラスの間に「号泣」してもらおうと思っていたのですが、溢れてくるものが止まらず、結局一時間ぐらい(!)泣きっぱなしでした。ちょっと私が時間と溜めてるものの量の読みを誤ってしまったので、基礎クラスにまで掛かってしまいました。協力していただいた方々、ありがとうございました。

でもそれほどめずらしいことではありません。
3時間ほど泣き続ける人も結構います。

盛大な嗚咽が止まらないので、つい「勘違い」しがちなのですが、こういう場合「悲しくて」泣いているわけではありません。精神的なストレスによって身体に溜まった「しこり」を「嗚咽」によってほぐしているのです。

ですから、本人は「泣き尽くしてやる!」と結構気持ち良く泣いています。
それを手助けする人は、「同情」をする必要はありません。慰める必要もありません。
……というよりもそうしてはいけないのです。「同情」すると精神的ストレッチである「泣き」が止まってしまいます。

ただ、「わかるわかる、大変だったね。よしよし」などと軽く「あやして」あげればいいのです。「枯れ井戸」の中にボールを投げ入れて、戻ってくるのを待つようなものです。一緒に井戸の中に落ち込んではいけません。井戸の上で待っているのです。

そうしているうちに「溜まっている量」が減ってきて、出し尽くされれば勝手に泣き止みます。そこまで泣かせてあげればいいのです。どれだけ深い井戸でもそれが「枯れ井戸」である限り、ボールは底に当たって跳ね返ってくるのです。

確かに、最初の「スイッチ」は「悲しみ」によって入るのですが、ある程度の長さ以上、嗚咽が続く場合は身体が「そうしたい」と思っています。だから心行くまで(身体行くまで?)そうすることが、心身の浄化、調整、リセットをすることになるのです。


これはとても簡単で強力な「ストレス解消法」です。
というよりも、これ以外に方法がない場合も多いです。

なので、当レッスンではその必要がある人にはどんどん「号泣」してもらっています。そのスイッチの入れ方は……ちょっとコツが必要なので、もし号泣したい人はレッスンに参加して下さいね。また個人レッスンの方が時間が自由なのでより適切に導くことができます。

さて、ではなぜ「号泣」でストレスが解消されるのでしょう?

「ストレス」という言葉は、もともと「圧力を受けてできた歪み」という意味です。
だから、「鉄骨に長年のストレスが掛かって、ビルが崩れた」などという使い方もあります。その人が感じる「精神的ストレス」は実際に肉体に「歪み」となって残ります。それを常にほぐせればいいのだけど、積み重なるとそれは大きな「しこり」となります。
それはちょうど「胃の奥」のあたりに生じます。

そこは感情を生み出す源泉ともなる所なので、そこがしこっていると感情表現も当然平板になってきます。「元気の無い人」になっていくわけです。

ですから、「嗚咽」「号泣」することによって、横隔膜が適度に動かされ、そこのしこりがほぐされ、涙と共に溜まっていた「ストレス物質」が外に出て行くわけです。

ホントにお手軽で、費用もかからず効果絶大!のストレス霧散法です。
ただ、これが簡単にできるのは主に女性の場合です。

男性は上手く号泣できない場合が多いです。それはやはり「オレ、男だから」みたいなものもありますが、男性の方が溜め込めないということもあります。どういうことかというと、身体が女性に比べてひ弱なのです。

男性は女性の「号泣」レベルまでストレスを味わっていると、ほぼ「胃潰瘍」や「十二指腸潰瘍」で入院、ってことになります。ストレスの巣の「胃の奥」の周辺が機能不全に陥ってしまうのです。

余談ですが、「クワバタオハラ」の小原正子さんは、一瞬で自由に号泣できる「泣き芸」を持っているそうです。目の前の人に「可哀想なところ」を見つけてそれに「同情して泣く」のが小原流だそうです。そして、仕事で疲れて寝る前なども、「ちょっと号泣」して、ぐっすりと眠るそうですよ。赤ちゃんみたいですね!できる人はぜひマネをしてみて下さいね。

「号泣効果」は一週間は続くそうです。
今週号の健康オタク雑誌「ターザン」にも出ていました。つまりちゃんと号泣できたら一週間はストレスに悩まされず、快適な生活が送れるそうです。その「一週間」という期限の根拠がどこにあるのかよくわかりませんが、まあそんな感じがあるのではないでしょうか?

a9a22faf.jpg「号泣」は人に与えられた「心身を健全に保つ自然なメカニズム」なのです。
自由にあらゆる感情を表現する役者にとって、それを利用しない手はありません。

どんどん盛大に号泣して、心の奥底から沸き上がる、力強い表現のできる女優になっていって下さいね。

スイッチの入れ方がよくわからない方は、お手伝いしますよ。
最初のコツさえ分かれば簡単なことです。なぜなら昔は皆さん、毎日いやというほど「号泣」していたのですから。


winnerslab at 00:44│ Comments(2)TrackBack(0)俳優業の道具を磨くシリーズ | 「泣き、怒り…」様々な感情表現シリーズ

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この記事へのコメント

1. Posted by crea   2010年04月20日 21:44
4 スイッチの入れ方 是非おしえてください!
2. Posted by 【ウィナーズ☆ラボ】岸田   2010年04月22日 21:56
ブログに遊びに来ていただいてありがとうございます。
creaさんにもきっと止めどなく号泣するツボがあると思いますよ。でもそれが何なのかは人それぞれ、ここで分かるはずもありません。
またそれこそレッスンのキモですので簡単に教えてと言われてハイっとなるとお金を払ってレッスンに来ていただいている方に申し訳ないです。

ちなみに私はそれを見つけるため、20年近くの年月と、軽く郊外に中古マンションが買えるくらいの費用を掛けました。

あきらめなければそのうち必ず見つかりますよ。あらゆる代償を支払ってでも、あなたが本当に知りたければの話しですが。

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