2018年01月29日

プロ子役の自主練習 〜チーム〇〇〜

子供さんに子役のプロの仕事、つまりお金を”払って”出させてもらう「お稽古ごと」ではなく、お金を”もらって”出演する「仕事」をやらせようと思っている人は、一部の天才も含めて、すべての子役は本番だけでなく練習においても、決して子供だけではできない、と考えて下さい。

「そんなの当たり前じゃん、いつも手伝ってるよ」というお母さん、それはちょっと違います。イヤ完全に間違っています!”仕事を手伝う”のではなく、あなたが”仕事をする”のです。

オーディションに合格したなら、子供が受かったのではなくあなたと子供の「チーム」が受かったのです。もし落選なら、あなたと子供の「チーム」が落ちたのです。

つまり、あなたは「自分の子供に子役させてる保護者」ではなく、世にも珍しい、他の業界では絶対あり得ない「自分の子供と一緒にチームを組んで”仕事”をする人」なのです。

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もちろん、あなたが頑張っているということはよく分かってます。家族と話し合い、家事はとにかく責任持って素早くすませ、学校とも何度も交渉し、休日は遊びにもいかずレッスン……。

そういう頑張りが「オーディション合格!」という形になって実って欲しいと願っております。そのためには、これまでの何かをガラッと360度大転換しなければいけないのです。

360度ですから、クルッと一回転して見かけは何も変わりません。生活もやってることもそんなに変わりません。でも生み出される結果は劇的に変わります。一回転している間に、「目からウロコ」がポロポロ落ちるのですから。

では何をクルッと一回転させるのか?これから述べていきましょう!



【習い事意識を捨てよ!】

「えー、だって、親があんまりがむしゃらになってもなんだし、子供からもお母さんうるさいから放っといてって言われるし……」そう思われるかもしれません。

では、もし、あなたのお子さんが、何の間違いか、全然その役ができてないのに、オーディションで選ばれてしまったらどうしますか?全国の人が観ていて自分も大好きな国民的ドラマの「物語の鍵」となるとても重要な役です。出番もたくさんあります。あなたは、とりあえず渡された台本を必死になって読んで物語を理解し、「せめてセリフだけは」と何とか子供に覚えさせてリハーサルに行きました。しかし、やはり、子供さんはやっぱりそこでも「あちゃー」状態……。

当然、先方からも「何とかして下さいね」と言われます。さあ、ケツに火がついてきました!もちろん選んだ側のスタッフも何とか本番をこなせるように手伝ってはくれるでしょう。でもあなたには、あなたの責任において、この困難なミッションをやり遂げる決意が湧いてきました。

まさになりふり構わず必死になって監督さんやいろんなスタッフに教えを乞うたり、マネージャーに相談したり、慌ててネット検索してここのブログ記事を見つけて読んだりして、「自分自身が責任持って」、何とかして本番までにいま求められている「プロ基準に達した子役」としてその仕事ができるようにするでしょう?

そう、それが「仕事をする」ということなのです。プロサッカーなどと同じです。表舞台であるピッチにはもちろん選手しか出てきません。しかし監督を始めとするスタップが「裏」でものすごくたくさんの仕事をして選手をサポートし、同じ目標に向かって共に戦っているのです。

ここのポイントこそが、ダラダラ上達しない練習を何年続けていても、大会に出て失敗しまくってもぜーんぜん何の問題もなく、誰からも文句を言われない他の「お稽古ごと」と、失敗は許されない「仕事としての子役」との決定的な違いなのです!



【監督命令に従わなければ、その場でクビ】

家での練習で大人が指導しようとしたら「もう、お母さん黙ってて、あたし1人でやりたいの!」って感じで言われることもよくあるかと思います。

そんなとき「これも娘の成長かな?ま、好きなようにやらせてみよう」。

そう考えちゃった人、これ一番ダメなパターンです。主導権を選手が取ってしまったら、監督は全体の試合状況を見ながら指示を出すことなんてできずに当然試合には敗れてしまいます。仕事なんですから、1人では結果が出せない子供の思い通りにさせてはいけません!

もちろん、何度も言いますが、習い事ならそれでいいです。失敗の中から学ぶこともあるでしょう。それでも発表会や大会には出してもらえます。ヘタでも褒めてあげましょう。しかし!プロの仕事においてはありえないのです!

とりあえず「結果」が良ければどんなやり方でもいいです。ほったらかしで独力であれよあれよと主役まで勝ち取る子もたまにはいます(自由にさせた後が怖いですけどね)。しかし、「結果」がでてないなら、大人がしっかり「トレーニングメニュー」も管理し、段階目標を設定し、それを着実にクリアしていって勝利までの管理をしっかりとすべきです!

「それは管理主義だ!子供にも人権が……!」そんなの勝手に言ってろって感じです。これは、仕事なんですから、大勢のそれに生活が掛かっている大人の中に入り、誰にも迷惑かけず、しっかりと「チーム」で子役パートを引き受ける仕事をやろうと決めたんですから。

訳の分からん駄々を選手に言わせていてはいけません。そんなこと言ったら即刻クビ!チーム解散!それぐらいの覚悟を持って、仕事に臨みましょう!


【プロ意識なき者は去れ!】

「レッスンに通っていたら何とかなる」これも大間違いです。もちろん「素晴らしいチーム作り」ができていれば、一週間に一回のトレーニングだけでもすぐに合格でき、忙しく楽しく仕事できるようになるでしょう。でもたいていは、そこに選手の自主性に任せてしまう責任放棄の「アマチュア監督さん」がいます。結果、がんばって積み上げていったものは、ガラガラガラと崩れ去っていってしまうのです。まさに「子供は怪獣」状態です。後に残るのは呆然としている大人達と、崩れた廃墟でけらけらと笑いながら遊んでいる子供たちです。

「プロ意識」「プロ根性」「For the team!」「Show the Flag!」明確にルールを創り、それを守らなければ、即子役は止める!そういう仕事として当たり前の「チーム状態」をまず明確にそこに作り上げていって下さいね。

勘違いされては困りますが、これは子供への教育ではありません!「仕事のチームのルール」です。

ですから、それを監督するあなたが一番そのルールを守らなくては行けないのです。あなたも「自分が監督し勝利に導く」という目的の為のルールを定め、それを遵守して下さいね。そしてそれを「チームメイト」に誓ってください。あなたがもしそのルールを破って、例えば正確で素早い判断が下せるプロの監督になるための努力を怠ったり、その作品を理解する為の努力を怠ったりしたら、そのときも、「チーム解散」です。「お稽古ごと感覚」では子役は決してできません。全く楽しさは味わえません。

「プロ意識」は当然、お互いの胸に刻みましょう!



【試合に負けたらチームの「監督」の責任】

オーディションに受かったからギャラが払われるのではなく、親が子供がその仕事ができるということを「担保」しているからこそ、その「親子チーム」にギャラが支払われるのです。

だから当然オーディションでも、「子供がやりたいって言うからやらせてるんです、オホホホ」なんて能天気なこと言ってたらいつまで経っても大きな仕事なんて取れやしません。

オーディションでは、チームの総合力が試されているのです!

目的意識の高い効率的な練習を積み、監督が結果の全責任を持ち、選手の背中を叩いてピッチに送り出しましょう。


演技の自主練習のやり方は、この直前のブログ記事「スマホでプロの演技の自主練習!に記してあります。もちろん、子役の場合は親子で行いますから、ビデオカメラなどを使っても構いませんし、それをすぐテレビに映せる環境があればその方がより「本番っぽい」でしょう。記事を読んで、その子が、ではなく、撮影した映像が「プロレベル」になるように仕上げて下さいね。

その判断は大人にしかできません。演じるのはもちろん子供にしかできませんし、練習自体はあなたの責任において子供にやらせても構いませんが、「結果判断」は大人の担当です。自分が結果に「明確な責任」を持ち、それをハッキリ子供さんにも伝えましょう。

子供だけの力では、いつまでも同じ所をグルグルグルグル回ってしまうことがよくあります。「少ない情報の中で、隠された情報を補って正解を見つけだしていく」のは、経験に富む大人にしかできないのです。

わかりましたか?あなたが「ま、子供に任せてみよう。何事も経験だし……」とか思ってしまうことこそが、まさに無責任な「お稽古事感覚」であり「逃げ」であり「いつまでも上達せずオーディションにも受からない最大の原因」なのです。他のことならいざ知らず「子役」はそれじゃダメダメなんです!


もちろん、連ドラなどで「ドラマ世界」に入り込みその世界を「理解」した後なら、子供の方がよく分かっている場合もあります。しかし、オーディションやワンシーンだけの出演で、台本全体を理解できていない場合、子供に善し悪しを判断することは不可能です。「チームで子役をやる!」と決めた時から、あなた自身が毎日、テレビや映画、CM、舞台、そしてネットなどでいろんな作品を見て、「これなら勝てる!」という「プロの基準」を必死になって見つけ出して下さい。

ダンナさんを巻込むことももちろん構いません。最初、遠巻きに見ていた彼も、この記事を読ませて「やり方」と「基準」、つまり「上達の設計図」が手に入れば、喜んでチームの一員になってくれるでしょう。



【心ここに在らざれば、視れども見えず】

「ウチの子、なかなかオーディションに受からなくて……」と悩む多くの親御さんは、その「プロ基準」に気づいていません。いや、気づいても見えないフリしているのです!もし、これが何か他のスポーツや楽器をやらせているなら、「その道のプロ」にならせようと思ったらどれだけの費用と時間を掛けて訓練を重ねて、「プロ」と呼ばれるようになるか、すぐにイメージできるでしょう。

「ノコギリのような音を出すバイオリニスト」、「ボールを真っすぐ飛ばせないゴルファー」「一回転もまともに回れないフィギアスケーター」……そんなのでプロを名乗れるわけがありません。もし、そういう人が、たくさんの交通費と時間を掛けて「今度、プロの大会に出るよ〜」とか「プロが集まるコンクールで、優勝狙ってます!」なーんて言ったら、大笑い!です。


「習い事」なら、べつに勝敗など気にせずにダラダラ続けていてもいいでしょう。多くのスクールはそういう中途半端なやる気と才能を持った子供が集まって経営が成り立っているのですし。しかし、「お金をもらうプロ」をやる以上、負け続けることは許されません。勝たなくてはお金がもらえない!だけでなく、仕事自体ができないのです!

勝ち取るチャンスがあるのに負け続けるのは、「チーム」の選手の責任ではなく、監督の責任です。そう、お母さん、あなたの責任なのです!

あなたの基準でいいのです!感覚でいいのです。言葉にうまくできなくても構いません。あなたはこれまで何千、何万ものドラマや映画を見てきた「プロの観客」なのです。子役についても、家でみかん食べながらドラマ見て、「うわー、この子役うまいわー」とか「この子全然ヘタ。まだウチの子の方がずっといい!」とかつぶやいてきたはずです。

その経験を生かし、どこに出しても恥ずかしくない「プロの基準」を、まず”あなたが”しっかり作り上げましょう!訓練は後です。「達成したいプロレベルの演技」、つまり「成し遂げたい目的」というものがなければ、そこで行っているものがどれだけ効率的な訓練だったとしても、その訓練はまさに無意味、無目的なものになります。

「先に訓練を行ってそれから仕事しよう」とか「まあ訓練だけやってりゃそのうちうまくなるだろう」という考えが失敗に終わるのは、それが理由です。もちろん「やる気」や「センス」の問題は確かにありますが、しかし、それが十分あるのに足踏みしているのは、子供さんではなくあなたに!そう仕事というものががわかっているはずの大人に「職業訓練の目的」がないからうまくいかないのです。

その基準に達している「プロ子役の映像」を、一歩一歩着実に毎日の訓練で作り上げてみて下さい。毎回ポイントを明確にし、何十回も何百回も繰り返し「そこを目指して」練習してみて下さい。そうすれば、「☆オーディション合格☆」は当然のように手に入ります。


ちなみにですが、もちろんそのあなたが考える「プロ俳優の基準」の参考になるのは、そう、「プロの演技 7つの基本フォーム」です。……まあ別にこんなこと学ばなくても、あなたの、こういうことでもなければ多分一生隠れたまんまの、その鋭い「審美眼」を開けば誰でも分かることですけどね。そこに書かれていることは特別のことではなく「プロとして当たり前のこと」なのです。



【チームの一員としての自分】

子役はルックスはほぼ関係ありません。「演技力」さえあれば、仕事を勝ち取れるものなのです。まず始めに「子供に”やらせてる”」という感覚を捨て、大人と子供のコンビのチームとして仕事に挑むのを明確にするため「チーム名」を付けましょう!

これからは子供も、あなたも、自分の為に頑張るのではなく、「チームの為に!」頑張るのです。

「チームやまだ」
「チーム田中」
「チーム川崎」
「チーム佐藤家鈴木家ご一同様」
「チーム春日部」
「チームアジア」
「チーム品川区北品川3丁目」
「チームアカデミー賞主演俳優賞」
「チーム子役のうちにとにかくドラマ主演」
「チームギャラで家族でハワイ旅行(おばあちゃんも一緒)……」

テンション上がるチーム名を付け、他の家族や親戚や近所の人も巻込み、ビッグウェーブを作っていきましょう!

合い言葉は「チーム〇〇!」

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これはプロとして活躍している子役さんの家族は、大なり小なりみんな持っている感覚です。そうでなければ、まだ幼い子供が大人がハアハア必死で戦ってる世界の中で、責任持って「仕事」なんてできるわけがないのですから。逆に言うとまだ活躍していなくとも、その感覚が持てた人(チーム)にだけ、この世界の扉は開いていくのです。

チームで力を合わせて目標に向かって頑張れば、勝利した時はその喜びは何倍にもなります。子役をやるということは、家族みんなでそういうめったにない面白いゲームに参加しているということです。

チームのメンバーにはそれぞれの役割があります。家族の誰一人欠けても、このゲームに勝つことはできません。全員全力!まさに「野原一家、ファイヤー!」です。

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子役で世界に輝くことが目的の「チーム〇〇」に入ると決めたからには、家族みんなで力合わせて、栄光をつかんでいきましょう!

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*これは4〜5年生までのお子さんの「チーム」に言えることです。(男女差、個人差がもちろんありますが)6年生にもなれば明確に自我も出てきますし、自力での台本の読解力もあります。また親が同伴せずとも近郊なら1人で仕事に行って帰ってくることも可能でしょう。「自分で社会の中で判断し、行動する」ことができるようになれば、ある程度はその子に任せてもかまわないでしょう。でも最終的な仕事の「結果への責任」は、当然保護者であり「チーム総監督」であるあなたが取るべきですし、そこは「チームの共通認識」としてお互いに持っておきましょう。

すべて勝敗を左右する決定は、チームの選手でなく監督が担うべきなのです。

しかし、それからしばらく(小6〜中学生)の時期は仕事が極端に減って考える時間も多くなります。本人がもし強く今後も芸能界での活躍を望み、着実な努力を続けているなら「サポート」してあげるということでいいでしょうし、そうでなく惰性で続けてただ「ラッキー」を待っているだけなら、スッパリとそこで区切りを付けて、何か他に打ち込めるものを探した方がいいです。世界は広く、美しく楽しいことはまだまだ他にもたくさんあるのですから。

winnerslab at 16:05│ Comments(0)子役の演技レッスン 

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