2005年02月

2005年02月24日

ビジネスプランを書く

中小企業大学校関西校(以下、関西校)でビジネスチャレンジスクールがスタートし、私もグループ演習の指導に参加することとなった。

関西校は姫路市街から車で40分ほどの福崎にある。山にかこまれた落ち着いた環境で学びに最適だ。都会の喧噪から離れビジネスについて振り返るのもいいものだ。

いつも製造業関係の方たちを担当することが多いのだが、今回もユニークな小工業の方々が集まった。山椒の実は小粒でもピリッとしているところが味覚を高めてくれる。 このビジネスチャレンジスクールに集まられた皆さんに共通して言えることは、経営者としての姿勢が「現状打破」であることだ。

A社は建築設備関連の企業だが、世界を恐怖に陥れたサーズや鳥インフルエンザに対応できる簡易装置を開発し、すでに市町村に納め始めている。社長が発案された装置だそうだが、そこには驚くべき数々のアイディアが込められていた。

B社はカーマニアを対象にした付加装置を開発した。これに熱情をかけて日本どころか、本場のアメリカに拠点を設けて売りに行っている。心意気はかってソニーの盛田昭夫氏が名も無き企業でありながらアメリカ市場へポケットラジオを売り込みに行ったことに相通じる。私は皆さんのチャレンジ精神と情熱に喝采し、心が熱くなった。

関西校でビジネスプランを学んでいる経営者の他にも現状打破の挑戦をしている企業・経営者は多くいらっしゃるだろう。そんな方たちにも是非とも自社のビジネスプランを作り書いてほしい。プランガイドに従って記述することは頭が明晰になり、解決せねばならない経営課題の本質に迫ることになるに違いない。「表面の発想だけに終わっていたな」など今まで気づかなかったことが明らかになる。人は誰でも囚われていることがあり、深く考える事によって、捨てるべきことも明らかになり、ビジネスの局面はガラリと変わる。特に、製造業は顧客側に立ってマーケティング戦略を充分に熟考することが局面を打開することにつながる。

ビジネスプラン作成のススメ

wisdom_mng at 13:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)会社を発展させる 

2005年02月12日

エニアグラムで自画を映し出す

「汝自身を知れ!」とは古代ギリシアの哲学者の言葉だが、「自己を知る」ことは現在の私たちにも重要なことである。私は「人の性格」を知るためエニアグラムを学び、また、エニアグラムの指導もしている。今日はそのエニアグラムのワークショップ・セミナーを大阪のドーンセンターで開催した。大阪では定期的にワークショップを開催していて今回で27回目を数える。

エニアグラムは人の性格のタイプを9つに分類している。人はそれぞれ心の動きや行動のもととなる動機が異なる。それを整理したのがエニアグラムだ。

今日のワークショップには34名の方が参加された。エニアグラムに初めて触れる方、前から興味を持たれている方、男女を問わず様々な年代の方に参加していただいた。ワークショップでは「エニアグラムとは何か」という話から始めて、その後、ゲームと簡単な演習をする。そして、性格のタイプごとにグループをつくり、課題に取り組んでもらった。グループは同じ性格タイプの人が集まっているので、和気あいあいと盛り上がったり、そのグループの性格を表すかのように静かなところもある。いずれにしろグループ内で意気投合するから面白い。

エニアグラムを学ぶと、自分の性格のメカニズムを知り、自分の行動の動機が見えてくる。そうすると、自己の中に新しい発見をしたり、自分の整合性がとれる。また、自分以外の性格タイプの特徴を知ることで、他人の考えや言動の動機を理解して受け入れることができる。単に相性が悪いと思っていた人との関係にも理由があるのが見えてくる。

毎朝、鏡で顔を整えるように、エニアグラムで自分の心・精神を映し出すことができれば、囚われていたことを取り除くことが出来き、潜在している力を発揮することができる。

エニアグラムは多くの企業でも自己発見とコミュニケーション・ツールとして採りいれられている。皆さんの企業では社員の方々が自己に気づき、他人を理解し、よいコミュニケーションがとれているでしょうか。

エニアグラム

wisdom_mng at 13:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)人づくり 

2005年02月10日

社員の成長を願う経営

大阪府枚方市の東洋発條工業株式会社を訪問した。2年前から製造現場の改善のお手伝いをさせていただいている。東洋発條工業は建設用ボルトナットの緩衝材である座金の製造で日本を代表するメーカーである。その座金は特殊鋼材で作られており、ボルトナットを締め付ければ締め付けるほど反発が起こり緩まないハイテンションワッシャーだ。高い品質と耐久性を要求されていて、国内外の納入先は重要建設物ばかりで驚かされる。

この企業を率いる篠田社長の経営は焦らずに強みを積み上げていくという考え方だ。篠田社長は「社員が工場の仕事ばかりしていると、外部との接点が減って視野が狭くなる。仕事を通して社員が成長することを思うと、外部との接点の機会を会社はもっと提供していかなければならない」と考えられている。ウイズダムマネジメントにコンサルティングの依頼をいただいたのも外部の空気を取り入れる一環のようだ。

篠田社長は、現場の改善も上からの押し付けではなく個性を生かしながら、その現場を1番よく分かっているリーダーが改善を推進していくことを望まれる。時間がかかっても社員を着実に育てたいという思いを強くもっておられる。

昨年末からISO9001の認証取得に取組んでおられ、ウイズダムマネジメントもその支援もさせていただいている。ISOに関しても単に取得だけではなく、現場の人が主体となり、新しいことにチャレンジして、人がつくりあげられるようにサポートほしいと注文をもらっている。

今日は工場のリーダーと品質管理のリーダーと一緒になって、現場の手順について討議した。リーダーの方たちが新たな改善事項に気づくことは、本人にも喜びがあり次へのステップとつながる。

wisdom_mng at 13:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2005年02月09日

ISOは内部監査が決めて

建設会社A社の内部監査を2日間に渡って実施した。A社はISO9001をすでに取得していて、現在、品質マネジメントシステムの有効性を高めるために積極的に取り組んでおられる。そんな中、内部監査がなかなか効果的に実施できないことに悩んでおられたこともあって、「一度、外部の専門家に内部監査をしてもらい、自社の品質マネジメントシステムの現状と有効性を評価したい」と考えられ、ウイズダムマネジメントに内部監査を代行してほしいという依頼があったのだ。

事前にA社の品質文書を拝見したところ、品質マニュアル、手順書などは規格との整合性があり、文章表現などもわかりやすく、しっかりしたシステムを構築され、問題はなかった。A社の管理責任者が危惧されていたのは、文書体系ではなく、日常の実務活動とISOの仕組みが乖離していないかということであった。今のうちに(取得して間もない内に)品質マネジメントシステムが目的とする「顧客満足」「有効性の発揮(継続的改善)」の精神と制度を企業内の全部門に浸透させ、社員の意識を高揚させたいという願いがあったようだ。

実際にトップマネジメントをはじめ全部門の内部監査を実施してもISO9001の規格要求事項と大きく外れたところは無かった。しかし、各部門のリーダーが真にISOの目的を理解し、自部門の活動成果のために活かしていこうとい姿にはまだ至っていなかった。そこで、監査後に各部門にそれぞれ具体的なアドバイスをさせてもらった。問題点は大きく2点あった。社員の力量評価について、評価基準は確立されISO規格を満たしているが、実際に社員の能力の発揮を導く形のものになっていない。もう一つは、品質目標について、目標が挑戦目標になっていない。品質目標はISOの規格要求を満たすために掲げられているが、最初からクリアできることを想定しての目標になっている。目標に挑戦したり、達成することで、会社の業績があがったり、社員の意欲が高まったり、喜びがあったりする内容ではなかった。

社員の方々にヒアリングをしたり、仕事内容を説明してもらったりすることを通して、A社の社員の方々は優秀な人が多いという印象を受けた。品質マネジメントシステムをフル活用して、その能力をもっと引き出す評価制度や目標達成に向かってチャレンジする姿勢があれば、強力なほどに会社が良くなることは確かである。
 そのために、内部監査制度の意義をより理解し、経営改善のツールとして社員が真剣に取り組まれるなら、企業は内部から目に見えて改善されていくであろう。

ISOの効果を高めたいという強い思いと、内部監査を外部にアウトソーシングすることをはじめ積極的な取組みをしている企業に触れることができ、監査を終えて清々しい気持ちで帰路についた。


オススメの内部監査員研修


wisdom_mng at 13:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ISO9001 

2005年02月01日

人材を育成する

製造業の実務講義をするため東京にある中小企業大学校東京校(以下、東京校)に行ってきた。全国にある中小企業大学校の中でも東京校はナンバー1の規模と教育体系をもっているところで、キャンパスも広く、施設も充実していた。特に図書室は製造、販売、IT、各種統計など実務図書が充実している。

中小企業大学校をご存知の方も多いだろう。北海道から熊本まで全国9ヶ所に国立の人材養成機関として経済産業省が創設した。現在は独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営している。教育内容は魅力的なプログラムに国内の経営専門家たちが講義を受け持ち、理論+実践的で多くの中小企業から支持されている。国の機関だからできる教育体制だ。

私は兵庫県福崎町にある中小企業大学校関西校(以下、関西校)で人材育成アドバイザーをしている。経営管理者コースをはじめ、新任管理者コース、新製品開発の考え方コース、生産マネジメントコースなどの経営や製品開発などの講師もしている。関西校に訪れる受講生は中小企業で役職に着いている20代後半から40代の方が多い。これから会社を受継ぐ後継者の方にもよく出会う。大学校の講座は体系的かつ実践的で実務に強い人材を育てているのが特徴だ。財務諸表も決算書を見たことが無いという受講生がコース終盤には決算書の分析と判断ができる素養を身につける姿や、研修をきっかけに管理会計も習得したいと啓発される姿など、受講生の成長ぶりに驚かされることも多い。

企業の現場では、技能や技術の教育はやりやすいが、なかなか教育できないのが「マネジメント力」である。マネジメント力とはその言葉のとおり管理能力のことであるが、その能力は誰しも持っているものではなく、また、知識や現場経験があることが管理能力をもっていることでもない。企業では優秀なプレイヤーをマネージャーに昇格させることが多いが、プレイヤーとマネージャーでは必要とされる能力は異なる。そのためマネージャーとなる人材にはマネジメントの教育をするべきである。その点において、全国にある中小企業大学校の存在価値・利用価値は大きい。管理職の底上げや管理職や現場リーダーに起用する人材の育成の際は、一度、中小企業大学校のプログラムを覗いてみると良いだろう。

中小企業大学校のコースの1つである「経営管理者コース」は、役員や幹部マネージャーを対象として、5日間×12ヶ月(計60日)に渡って、経営管理者としての様々な経営知識と実務を勉強するお勧めのコースだ。コースの最後にする論文発表の場には、受講生を送り出した企業からも経営者や幹部の方が発表を聞きにこられる。発表を聞きに来た方たちの多くも同じように経営管理者コースを卒業していて、自分が受講生だったときのことを懐かしく話される。発表を聞きに来たある企業の専務は「私が会社で初めてこのコースを卒業したとき、社内で経営の話をしても通じる者がいなかった、それから毎年1名をこのコースに送り出し、今では経営を議論できる人間が15名いる」と話された。経営における教育の重要性、積み重ねの力を実感させる言葉だった。


wisdom_mng at 13:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0)人づくり 
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