2012年11月
2012年11月01日
転写シール工場の改善提案表彰式に臨む
今日は、転写シールという微細で色彩を重ねて印刷するという高度な熟練技能が求められるサンコーマーク工業（東大阪市）で改善提案の表彰式で、金賞・銀賞・銅賞の評価コメントの受託を受けて話をさせていただきましたので、その一端をご紹介したい。
改善提案は、各部署で実施提案されたものを１０月に２回にわたって、現場で改善提案書をもとに提案者から改善前の状態と改善後の成果をヒアリングしました。
そして、選択した中から入賞を決め、社長様と摺り合わせして金・銀・銅を決定しました。多目的ホールの壁にクリアホルダーに入れた提案書が掲げてあります。その前で、表彰式が行なわれ、表彰状と金銀銅の賞金が渡されます。
それが済みますと、私から評価のコメントを伝えます。このときに、改善提案のどこが重要なのか、改善の着眼点を褒めるようにしています。
この表彰式のために私が用意した原稿をご紹介しましょう。
「皆さん、こんにちは、ただ今、改善提案で表彰を受けられた方、おめでとうございます。
選外で参加賞の方は少し残念ですが、評価にコメントを入れましたので、今回から改善委員会に１部、提案を出していただいた方にも１枚、評価を書かせてもらったものをお返ししていただきますので、ご覧になって次の改善に挑戦してください。
ここにおられる社員の皆様は、勤続の長い方、管理職やリーダーの方、最近入社された方、みんな改善提案する権利があります。この権利を放棄されずに、提案をされることは自分の成長の勲章です。
また、会社にとっても改善によって、生産性向上（作業スピード速くなる）、ムダがなくなりコストダウン、３Ｓで職場が清潔、環境が良くなり、事前段取りになるのです。
小さな積み重ねでも「実行した」ことが継続され、皆さんの収入にプラスになり、会社の競争力も高まるのです。
今回は、金賞は○件、銀○件、銅○○件とあり、参加賞も入れますと、前回の５月より増加しました。皆さんが普段の仕事の中で常に問題意識を持って仕事をされている証拠です。
銀賞・銅賞をもらった方々は、改善提案の中味を考えますと、作業を終わった後、元の位置に戻しておくと、次に探す手間がいらないとか、印刷機械のワーク位置決めが直ぐにできるとか、改善提案のメリットは事前準備作業に関わるこということが出来ます。
先にそのことをしておくと、後が楽という創意工夫です。これを先憂後楽といいます。皆さんの改善は凄いことです。
しかし、銀賞も銅賞も少し考えを深めると金賞になり得るのです。そこに、「よく考える」「知恵を出す」ということが大切です。アイデアの閃きがポイントです。
誰にも、金銀銅の改善ができるのです。半年に創意工夫をし、一人２件以上をにしてください。発想は腕組みをしても、紙と鉛筆をもってもできません。
自分の持ち場、職場の作業の理想をイメージしてください。どのようになれば一番良いかそれを考えるのです。それに対して現状はどうでしょうか。理想と現状の差（ギャップ）に改善のヒントがあるのです。
�‘�常の仕事の中で、改めて提案するのでもなく、仕事の中であれば使いやすくして、当然と言う改良もあります。なぜ、今まで放置しておいたの？というのも取り上げていません。参加賞にしております。
�△茲蠅茲つ鶲討箸いΔ里蓮⊆�分も楽になるが、他の人にも便利になるというのが一番よいのです。あるいは、自分の特殊な仕事での改善であるが、 他の人にもヒントとして刺激、影響を与える提案です。
では、各入賞の評価のポイントを申し上げます。」
（各入賞の評価コメントは省略）
