【映像翻訳会社】ななこ社長の日々是前進

映画、ドラマ、ドキュメンタリーの字幕・吹き替えや放送局用のテロップ翻訳を中心に、映像の世界で翻訳業を営む経営者のブログです♪

世の中のこと

競争に慣れること

購読している宋文洲氏のメルマガは、毎回、視点が鋭くで勉強になりますが、今回もまた、ドキッとさせられました。

日本の子供(のちの大人)がどんどんダメになっていくような気がして、危機感を感じます。
トラブルに陥ってからの解決能力や、打たれ強さが必要なのに…。

子供のころに甘やかされて、大人になってから急に厳しい社会に放り込まれるほど不幸なことはないと思います。

全文転載させていただきます。

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■ 1.論長論短 No.165

負けてもいい・・・

宋 文洲

ゴールデンウィーク期間中、妻と子供達が日本に戻って東京で仕事中の私と合流しました。 
私は毎週のように北京、東京、上海の間を移動していますが、子供達にとっては東京は3カ月ぶりでとても楽しみにしていました。

「北京に戻りたくない」。休暇が終わる前日から、息子が呟き始めました。
親としての自分は迷いがない訳ではありませんが、3年前からその迷いを振り切って子供達を北京のインターナショナルスクールに入れました。

このことが共通の知人を通じて日立製作所の川村隆会長の耳に入ったので早速「お会いして聞きたい」とのアポ依頼をいただきました。

「宋さんはなぜお子さんを北京の学校に入れたのでしょうか。やっぱり日本の教育はダメですか」とのご質問をいただきました。

「日本の教育はダメではなく、私の教育方針に合わないからです」と答えるのが精いっぱいでした。

その後のやり取りはここで公開する訳にもいかないのでしませんが、要は日本の教育は強い人間を育てないと私が思った次第です。

優しさ、思いやり、平等、公正・・・一般論でいえば、日本の学校は中国の学校よりはるかに良いと思います。

しかし、日本の学校には競争およびこれに伴う挫折の体験が少なく、当然その挫折から立ち直るための体験や教育もできません。

私の子供が中国の学校を嫌う理由の一つは先生の乱暴さです。

子供の前で間違った宿題をバリバリ破ったり、勉強できる子とできない子への態度が全然違ったりします。

最初に日本の学校を経験した息子にとってどれもショッキングな話で、おまけに給食が不味いです。

一年に一度の運動会も競争に意欲満々の上、何らかの項目に勝てそうな生徒を選んで入場式や試合に参加させますが、意欲がなく弱い子は席に座って応援することになります。どうしても嫌だったら学校に来なくてもいいと言われる始末です。

読者の皆さんがどう思うかは想像できませんが、私にとって全然苦痛のことではありません。

昔、私も同様な環境下で育ったので運動会というのはそんなもんだと思ったからです。参加したい人、強い人が競争し合ってクラスや学級にメダルや優勝旗を勝ち取ります。意欲がない人、弱い人が応援してもいいですし、勝手に遊んでも先生に言われないので炎天下の席で我慢するよりましだと思うのです。

私の子供が通う学校は外国籍の子供だけが通う中国語で授業するインターナショナルスクールです。

うちの子のような中国人と外国人の混血も多いのですが、全くの外国人も半分以上居ます。彼らは中国の受験戦争に無縁であるため、中国地元の学生よりはるかに宿題が少ないのですが、それでも日本よりずっと多いのです。

先生達も外国の子供だということで国内の学校よりはるかに緩いのですが、それでも塾に通うことを前提とせず、宿題と練習を通じて日本の学校よりはるかに高い学力を子供達につけていると思います。

たとえば英語。小学生から毎日あって先生は全員ネイティブです。漢字の数も半端ではなく、小5の教科書に私も読めない字が有ったりします(そもそも小学生を文化大革命の中で過ごした私は基礎知識が悪すぎますが)。

子供がついていけない時や競争に負けた時、私はチャンスだと思っています。頑張って挽回するのもいいですし、自信を失い苦しむのもいいです。

だって大人の世界はそればかりではありませんか。

先生が乱暴だといっても私は気にしません。なぜならば社会に出ると上司と顧客に乱暴な人が多いからです。

競争に勝つのは競争に参加する目的ではありません。競争に慣れること、負けてもやっていけることこそ、競争参加の目的です。

オンリーワンを通してもいいですし、個性的で好きなことをやってもいいです。しかし、どんなことをやっても結果として競争に参加しなければならないことは多いのです。

負けるのが嫌で競争アレルギーを持つ人はオンリーワンも個性も守り通すことができません。

「世界に一つだけの花」。SMAPのこの歌の中国語バージョンもあります。その歌詞は微妙に違います。日本語の歌詞には「負けてもいい、俺がオンリーワンだから」に聞こえますが、中国語歌詞は「負けてもいい、立ち直って取り戻すから」に聞こえます。

(終わり)

世の中はすごいスピードで変わっていく

毎朝、電車の中で日経新聞の電子版を読んでいるのですが(まあ、大体「私の履歴書」から:笑)、私にとっては想像を絶するような記事を目にしました。

(この分量が、紙媒体の日経に載っているのか定かではないので、あえて電子版…と書きました)

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≪「ニコ動」で進行するコンテンツ革命、熱狂の舞台裏
ネット上の才能を現実世界に解放〜ドワンゴの挑戦≫

「素人が作った曲を素人が歌い、素人がアレンジをして素人がプロモーションビデオを作る。レコード会社などの「大人」は一切、介在しないまま、次々と発表される「作品」に、10歳代から20代の若者が熱狂している。舞台は2725万人を抱える動画配信サイト「ニコニコ動画(ニコ動)」。大人の知らないところで進行する「コンテンツ革命」の実態とは。」
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もう、世の中、こんなことになってるのねっていう内容。

「ニコニコ超会議」が行われるという情報は、何となく知っていたけど、まさかここまでの盛り上がりようとは…。

読んでいて、鳥肌が立つと言うか、ワクワクするというか、世の中が大きく変わるってこういうことだなっていう感覚に襲われました。

バーチャルからリアルへ。

本文にもありますが、今の若い子たちにとって、ネットもリアルも「生まれた時からすでにそこにあったもの」で、特別に切り分けたりする必要がないんだなっていう感じ。

facebook とかそういうものとも全然違う。

うまく言葉で表せないけど、「ああ、世界はすごいスピードで変わっていくんだな」という感覚。

60年前にテレビ放送が始まった頃と同じような衝撃?(って、当時は知らないけど…笑)

自分自身はニコニコ動画の世界には入れないけど(でも行ってみたいかも!)、こういう変化、世の中の流れを見ることができて得した気分。

ニコ動、のぞいてみようかな〜。コメント書いちゃおうかな〜(^^)
好奇心のカタマリです(^_-)-☆

先週、福島へ行ってきました。

「中小企業問題全国研究集会」。
漢字だらけの硬ーい感じのネーミングですが、
中身はアツーイ会合です。

毎年1回、全国のどこかの都道府県で開催される
中小企業家同友会の勉強会。
北海道から沖縄まで、全国から中小企業の経営者が集まります。
今年は福島県郡山市で開催されました。

スローガンは
「震災1年 強い絆のもと われら断じて滅びず」。
私は こちらの分科会、全体会に出席した後、
1泊2日のいわきの企業訪問に参加しました。

宿泊は「スパリゾートハワイアンズ
(旧:常盤ハワイアンセンター)。
映画「フラガール」の舞台であり、震災時は従業員の素晴らしい対応が話題になったホテルです。
詳細はこちら。
ここでも経営陣の話を伺いました。

とにかくたくさんの学びを頂いた3日間。
経営者としての覚悟も問われた気がします。

今回の体験を通して伝えたいことはたくさんあるのですが、被災した県の中でもやはり原発問題を抱えている福島は、根本的に違っているという思いが一番強いです。

もちろん他県の津波の被害も大変なものですが、人災である放射能問題と向き合わざるを得ないということがどれほどなのか。本当に理不尽としか言えません。

今回、南相馬や浪江町に家や会社がある方々ともお話をしました。
また、ひどい風評被害の現実も企業訪問を通して感じてきました。
もちろん安全であることが大前提ですが、
風評被害は本当に気の毒でなりません。

報道で分かったつもりでいましたが、やはり現場に行かないと見えないことがあります。

この3日間、福島を始めとする全国の経営者の皆さんと共にたくさん涙を流し、また、たくさん笑いました。過酷な状況で会社をやめるという選択肢もある中、会社を守り、社員を守り、地域社会に貢献する皆さんの行動には本当に感銘を受けました。

一緒に元気な日本にしていきたい。
心からそう思います。


≪今回訪問した会社が販売している食品≫

きのこはセシウムを吸収しやすいからと、
敬遠されている椎茸。

こちらの椎茸は屋外の原木で栽培しているのではなく、
クリーンな工場のような場所で栽培されているのです。

お土産に頂きましたが、大きくて肉厚で、
めちゃくちゃおいしかったです。

「いわきゴールド菌床しいたけ」

P1000935




かまぼこの「かねまん本舗」
商品に、こんな放射能検査報告書をつけて販売しているそう。しかも2ヵ所の検査機関の結果報告書です。

社員に「ぽて&チーズ」と「燻しかま」をふるまったら、
大好評でした。

P1000937


まだまだ1年。
東北を応援していきます。

切ない話

会社の入口近くのベンチで、
60歳ぐらいの男性が生活を始めたのは数ヶ月前。

屋根もないただのベンチ。
六本木通りに面していて、人通りも多い。

初めは、ただじっと座っていた。

時々、お弁当やカップラーメンを食べていた。
煙草も吸っていたように思う。

夜は段ボールに挟まって眠っていた。

次第に荷物が増えていき、
ある時から布団にくるまって眠ることができているようだった。

この冬は乾燥が続いたので雨の心配は余りなかったが、
春が近くなって雨が増えると、
緑色のビニールシートをしっかり布団に巻きつけ、
頭に傘をさしかけて横になっていた。

雪の日も、屋根がある場所に避難するでもなく
ベンチの上で布団にくるまっていた。

日に日にホームレスが身についていく姿を見るのはとても切なかった。
なぜこの場所で?という疑問もわいた。
誰かに助けてほしかったのかもしれない。
でも毎日たくさんの人がそばを通っても声をかける人はいなかった(と思う)。

私もその1人だね・・・。

その男性が、ここ数日いない。
荷物もなくなっている。

どこかの支援団体に誘われて移動したのならいいのだけど。
何だか切ない気持になりました。

甘えの構造

購読している宋文洲氏のメルマガに寄稿している
ライフネット生命保険 代表取締役副社長 
岩瀬大輔氏の文章を読んで、
まさに「わが意を得たり」だったので転載させていただきます。

誰にでもいい顔をしたくて何も決められない…
あっちを立てればこっちが立たず…
皆が自分も利権だけを見つめ、反対する。

あげく何でも先送り…。

これでいいわけがないですよね。
やるときは、びしっ決めなきゃ!



■ライフネット生命保険
代表取締役副社長 岩瀬大輔さん連載 第2回

【甘えの構造】
                                                          
3月11日の東日本大震災を契機として、
この国が大きく変わることが期待された。

しかし、実際には、ほとんどのことは変わっていない。
特に、日本経済が抱える構造的な課題は、
3月10日から何ひとつ変わっていない。

そして、それらの構造的な課題を克服するために
必要なすべての施策について、
「いやだ」と反対を続ける日本人のメンタリティも
変わっていない。

40兆円しか税収がないのに
90兆円も使い続けたら辻褄が合わないことは
小学生でも分かるはずだが、
収入を増やそうと増税を提案しても
「財務省の陰謀」「先に削るべき無駄があるはずだ」と
反対する人たちが多くいる。

収入が増えないなら支出を減らすしかないのだが、
もっとも大きな支出である年金を減らそうとすると、
高齢者が反対する。

次に大きな支出である医療費について、
保険料を上げるか自己負担を増やそうとしても、
同様に「姥捨て山」と反対されるので実行できない。

ならば医療コストを合理化しようと、
レセプトの電子化や、医療データの開示を迫ってみても、
(無駄な投薬や検査を指摘されかねない)医師や歯科医師が
猛反対する。

支出を減らせないので、やっぱり増税できないかと考え
「まずは公務員が身を削れ」という主張を実現しようと思っても、
労働組合が反対するから人員削減も給与カットもできない。

それなら上げ潮路線で行くしかないので、
企業に頑張って稼いでもらおうと競争力を高めるための減税や、
雇用コストの引き下げを提案しても
「大企業優遇」と労働組合とマスコミが反対するので
実行できない。

企業経営に緊張感を持ってもらうべく
市場を通じた経営監視機能を高めようとすると、
今度は大企業経営者が猛反対する。

結果、皆がジリジリ沈んでいく。
「企業の競争力強化」がまっとうな政策として取れないのは、
日本くらいではないか。

ならば莫大な金融資産を活用し、投資で稼いでいこう。
そう考えて、資本市場で投資ファンドが活躍し出すと
「汗をかかないでお金を稼ぐのはけしからん」
という風に検察も裁判官も反対するので、
投資家が日本の資本市場から去っていった。

新しい産業を創ろうと
ちょっと尖った生意気な起業家が出てきたものの、
本当に社会を変革しうる影響力を持ち始めたら
メディアに猛反発を受け、
司法の助けも借りて投獄されてしまった。

農業や医療・介護といった分野で
規制の見直しをすることで新産業を育成しようとしても、
業界が反対するので、実行できない。

しょうがないので、政府の成長戦略と称して
「グリーン・イノベーション」やら
「ライフ・イノベーション」やら、
誰も反対し得ない空虚な言葉を掲げ、お茶を濁す。

少子化で人口が減って行くのが困るので、
移民を促進しようとしても、
外国人で看護師試験に合格したのは254名中3名。
合格率を司法試験よりも低くすることで、導入を事実上拒む。

結局、国民全員がいやいや駄々をこね続けるので、
今は文句を言えない子供たちに負担を押し付けることになる。

この国を変えるのは、容易ではない。
官僚が悪いとか、デフレが悪いとか、日銀が悪いとか、
スケープゴートを見つけてきて、
その一つを直せばいいようなことではない。

国民が聞きたくない真実をつきつけ、
正しい方向に導くことが、政治家、メディアの責任ではないか。
そういう政治家、メディアを支持するのが、
国民の責任ではないか。

私たちは、ひとつひとつ、
自分ができる小さなことから変えていくしかない。


(終わり)


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