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米尼でM9Fを買ってしまい届くまでの物欲に抗えず「ASUS ROG STRIX Z270G GAMING」を購入しました。マイクロATX対応のZ270マザーボードはあまり多くないので検討しているユーザーも多いのではないかと思うので「ASUS ROG STRIX Z270G GAMING」をレビューしていきます。
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ちなみに一部情報筋ではMAXIMUS IX GENEは消滅したとのこと……。


製品公式ページ:https://www.asus.com/jp/Motherboards/ROG-STRIX-Z270G-GAMING/
日本語マニュアル:http://dlcdnet.asus.com/pub/ASUS/mb/LGA1151/STRIX_Z270G_GAMING/J11999_STRIX_Z270G_GAMING_UM_WEB.pdf
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STRIX Z270G GAMING レビュー目次


1.STRIX Z270G GAMINGの外観・付属品
2.STRIX Z270G GAMINGの基板上コンポーネント詳細
3.
ASUSマザボのCPUインストレーションツールが便利
4.STRIX Z270G GAMINGへのパーツ組み込み(ギャラリー)
5.STRIX Z270G GAMINGのセットアップ
6.
STRIX Z270G GAMINGの動作検証・OC耐性
7.STRIX Z270G GAMINGのレビューまとめ


STRIX Z270G GAMINGの外観・付属品

まず最初にASUS ROG STRIX Z270G GAMINGの外観と付属品をチェックしていきます。
パッケージの蓋を開くと上段にはマザーボード本体が静電防止ビニールに入った状態で収められており、下段には各種付属品が入っていました。
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付属品一覧は次のようになっています。
ASUS製のマザーボードなので定評のある詳細日本語マニュアルも付属します。CableMod製のスリーブケーブル購入時の割引クーポンが入っていました。その他にもコースターやステッカーが。ドライバ類についてはそろそろUSBメモリに移行して欲しいところ。
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組み立てに関連する付属品としては、Wifiアンテナ、SATAケーブル4本、リアI/Oパネル、LEDテープ接続ケーブル、SLI HBブリッジ、CPUインストレーションツール、M.2 SSD固定用スペーサー&スクリューとなっています。パワースイッチ端子などの接続を簡単にする「Q-Connector」が同製品には付属しないのが非常に残念でした。
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SLIブリッジについてはGTX 10XXシリーズの広帯域SLI接続に対応したSLI HBブリッジが200シリーズマザーボードからは付属するようになっており、ASUS ROG STRIX Z270G GAMINGには貴重な0スロットスペース型でROG印の入ったSLI HBブリッジが入っていました。
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ASUSの200シリーズマザーボードから3Dプリンターを利用したオリジナルアクセサリーを自分で作れるようになっています。今のところは1スロットスペースのSLIブリッジ用カバーしか公開されていませんが、是非とも0スロットスペース版のSLIブリッジカバーも公開して欲しいです。(関連記事

マザーボード全体像は次のようになっています。
ASUS ROG STRIX Z270G GAMINGはマイクロATXフォームファクタのマザーボードとなっており、縦横25cm正方形の基板になっています。PCB基板は流行りの黒色です。ゲーミングマザーボードですがカラーリングには赤色はなく黒一色です。管理人的な残念ポイントとしてオンボードのQ-Code LEDと電源スイッチが設置されていません。
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マザーボード右下のチップセット用ヒートシンクはGTX 10XXシリーズのリファレンスクーラーを意識しているのか、ポリゴン的なデザインになっています。
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VRM電源部分にはツメ跡の入ったようなデザインの大型ヒートシンクが設置されていました。STRIXのブランドロゴも刻印されています。
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基板の裏面は次のようになっています。
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リアI/Oには最新のUSB3.1規格に対応したType-AとType-Cの2端子が設置されています(コントローラーはASMedia製)。Wifiアンテナ用の端子やゲーマーには嬉しいPS/2端子も搭載されています。2基のUSB2.0端子に加えてUSB3.0端子も4基搭載されているのでOculus Rift CV1のようなVR HMDにも十分対応可能です。ビデオ出力にはHDMIとDisplayPortが設置されていますが、HDMI端子については4K・60FPSに非対応で4K・30FPSが上限となるver1.4対応でした。
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KabyLake用のマザーボードではリアI/OのHDMI端子で4K・60FPSに対応したHDMI2.0を搭載するものは非常に少ないようなので外部GPU(グラフィックボード)を使用しないユーザーは注意が必要です。


STRIX Z270G GAMINGの基板上コンポーネント詳細

続いて「ASUS ROG STRIX Z270G GAMING」のマザーボード基板上の各種コンポーネントをチェックしていきます。
まずはシステムメモリ用のDDR4メモリスロットですが、CPUソケット右側に4基のスロットが設置されています。
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固定時のツメはマザーボード上側(上写真の右側)の片側ラッチとなっています。
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グラフィックボードなどを設置するPCI-Eスロットは上から[x16、x1、x16、x1]サイズが設置されています。最近のトレンドとしてはグラフィックボード用のx16スロットには1Kgを超える重量級グラボの重さに耐えるよう補強用メタルアーマーも採用されています。x16スロットは1スロット間隔で設置されているので2スロット占有グラフィックボードによるマルチGPU環境も構築可能です。DSC02998
NVMe SSDやKabyLakeからサポートの開始されたIntel Optaneに対応するM.2 スロットはマザーボード前面と背面に1基ずつで合計2基が設置されています。このうち前面がNVMeとSATA接続規格に対応しており、背面についてはNVMe接続規格のみの対応となっています。また2基のM.2スロット間ではNVMe SSDによるRAID0にも対応しています。
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SATAストレージ用の端子は6基搭載されています。SATA SSDはいずれもチップセットのIntel製コントローラーによる接続です。
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ATX24PINのすぐ左には最新規格USB3.1用の内部コネクタ端子が設置されていました。なおUSB3.1の接続コントローラーはリア・内部ともにサードパーティのASMedia製になっています。
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ゲーミングマザーボードということで高音質オンボードサウンド機能「SupremeFX」も採用されています。
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有線LANには低CPU負荷、高スループットで定評のあるIntel純正のLANコントローラーが採用されており、加えて有線LANの信号特性を改善する独自機能「LANGuard」も搭載し、オンライン通信対戦ゲームユーザーの快適なプレイをバックアップします。
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Mini-ITXほどではないものの小型PC向けフォームファクタのMicro-ATXマザーボードなので無線LAN&Bluetooth対応のモジュールも設置されていました。Wi-FiはIEEE802.11ac/n/a/g/b、Bluetoothはver4.1に対応しています。
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マザーボード下側のUSB3.0内部端子のすぐ右側には本格水冷PCユーザーには嬉しい外部温度センサーの接続端子が設置されています。ASUSのファンコントロール機能は外部センサーをソースにした水温依存のファンコントロールが可能なので管理人は以前から水冷ユーザーにお勧めしています。(関連記事
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マザーボードの右上と左下にはASUSのLEDイルミネーション同期調整機能「AURA Sync」に対応したLEDテープに対応した4PIN RGB端子も設置されています。AURA Syncの対応製品や使用方法についてはこちらの記事を参考にしてください。
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最後にマニュアルからの画像を使用しますが、冷却ファンや簡易水冷クーラーのポンプの接続用の端子はマザーボード上の各場所に計5か所設置されていました。
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ASUSマザボのCPUインストレーションツールが便利

ASUS製マザーボードの一部に付属するCPUインストレーションツールが非常に便利なので紹介します。
日本国内ではマニュアルのローカライズ面での品質からASUS製マザーボードは、初心者におすすめするマザーボードとしては鉄板になっています。とはいえ最近のマザーボードは不具合や相性問題も少ないので、MSIやASRockなどのマザーボードでも問題はなくなっています。
しかしながら管理人的にはASUSマザーボードの独自の機能であるCPUインストレーションツールがあるので初心者にはこの機能に対応したマザーボードをお勧めしています。

初心者、経験者ともに自作PCでパーツをダメにする可能性のトップに入るであろう項目にCPU着脱時のマザーボードのCPUソケットのピン折れがありますが、CPUインストレーションツールを使えばCPUの着脱が格段に簡単になるのでその心配はほぼなくなります。
CPUインストレーションキットは下の写真のようなプラスチックのパーツです。
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CPUインストレーションキットはCPUの上から嵌める枠のような構造です。
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CPUインストレーションキットに装着することによってCPUを指で持ち上げやすくなります。
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CPU単体では指を引っかける部分に乏しいのでCPUソケットの直上でポロッと落としてしまわないか物凄く気を使いますが、CPUインストレーションキットを装着すると持ちやすさが格段に改善されます。
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STRIX Z270G GAMINGへのパーツ組み込み

ASUS ROG STRIX Z270G GAMINGにDDR4メモリとCPUクーラーを設置してみました。内容的には写真のギャラリーだけになっています。DDR4メモリには「Corsair Dominator Platinum Special Edition」(レビュー記事)、CPUクーラーには「Thermaltake Engine 27」(レビュー記事)を使用しています。
ASUS ROG STRIX Z270G GAMINGはメタリックなブラックを基調としたデザインになっているので、ブラックやシルバーのPCパーツを組み合わせると映えると思います。
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STRIX Z270G GAMINGの検証機材のセットアップ

ASUS ROG STRIX Z270G GAMINGを使用して検証機材と組み合わせてベンチ機を構築しました。ASUS ROG STRIX Z270G GAMING以外の検証機材は次のようになっています。
テストベンチ機の構成
CPU Intel Core i7 7700K
殻割り&リキッドプロ化
CPUクーラー CoolerMaster
MasterLiquid Pro 120 (レビュー
メインメモリ Corsair Dominator Platinum
Special Edition
DDR4 8GB*4=32GB
CPUベンチ用
ビデオカード
ASUS GeForce GT730
ファンレス GT730-SL-2GD3-BRK
システムストレージ
Intel SSD 540シリーズ
SATA接続M.2 SSD 240GB
OS Windows10 64bit Home
電源ユニット Corsair RM650i (レビュー

検証機材のCPUには最新KabyLake CPUのデスクトップ向け最上位となるi7 7700Kを殻割りしてCPUダイとヒートスプレッダ間には液体金属グリスのLIQUID PROに塗りなおしたものを使用しています。またCPUとCPUクーラー間の熱伝導グリスには当サイト推奨で管理人も愛用しているお馴染みのクマさんグリス(Thermal Grizzly Kryonaut)を塗りました。熱伝導効率も高く、柔らかいグリスで塗布しやすいのでおすすめです。
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グリスを塗る量はてきとうでOKです。管理人はヘラとかも使わず中央山盛りで対角線だけ若干伸ばして塗っています。特にThermal Grizzly Kryonautは柔らかいグリスでCPUクーラー固定時の圧着で伸びるので塗り方を気にする必要もありません。
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以上で検証機材のセットアップが完了となります。
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検証機材のベンチ板にはパワースイッチが付いておらず、「ASUS ROG STRIX Z270G GAMING」にはオンボードのパワースイッチがないのでDOSパーツの検証用スイッチを使用しました。
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電源を入れると「ASUS ROG STRIX Z270G GAMING」ではチップセットクーラー上にあるROGロゴのLEDイルミネーションが点灯しました。デフォルトではChromaのカラーサイクルになっており、AURA Syncのソフトウェアから発行カラーやパターンの調整が可能です。


電源を入れるとベンチ機はこんな感じになりました。
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STRIX Z270G GAMINGの動作検証・OC耐性

ASUS ROG STRIX Z270G GAMINGを使用した検証機の構築も完了したので動作検証とOC耐性のチェックしていきます。
まず最初にASUS ROG STRIX Z270G GAMINGのBIOSについてですが、
管理人の購入した個体については初期のBIOSバージョンは「0505」、リリースも昨年11月とかなり古いものでした。「0505」はサポートページにも公開されていないバージョンになっており、サポートページで公開されている「0701」では日本語訳の更新、機能の追加、安定性の向上なども含まれているので最低でも「0701」にはアップデートしたほうがいいと思います。
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BIOSのアップデート方法は、まず下のBIOSファイルをダウンロード、解凍してUSBメモリのルートに解凍フォルダを置きます。
http://dlcdnet.asus.com/pub/ASUS/mb/LGA1151/STRIX_Z270G_GAMING/STRIX-Z270G-GAMING-ASUS-0701.zip
USBメモリを挿入したままBIOSを起動し、アドバンスドモードの「ツール-ASUS EZ Flash 3 Utility」でストレージデバイスからのアップデートでBIOSファイルを選択します。あとはガイドに従ってクリックしていけばOKです。
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ASUS ROG STRIX Z270G GAMINGのBIOS機能で管理人が気になったものをいくつかチェックしていきます。
まず200シリーズのASUS製マザーボードではNVMe SSD接続端子の1つであるU.2端子は廃止されていますが、M.2スロット用U.2変換キットである「HyperKit」については200シリーズマザボでも継続して利用できるようです。
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チップセットのLEDイルミネーションについてはデフォルトではOSのシャットダウンやスリープ時もLEDが点灯しますが、「In sleep, hibernate and soft off states」の項目をOFFにすることでスリープ時やシャットダウン時のみLEDイルミネーションをOFFにすることができます。
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マザーボード上のコンポーネント詳細でも紹介した外部温度センサーについてはBIOS上からも温度をモニタリングできます。(今回は外部温度センサーを接続していないのでN/Aと表示されています)
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BIOS上のファンコントロール機能についてですが、CPUファン端子の冷却ファンはCPU温度依存のファンコントロールしかできませんが、その他のケースファン端子については、外部温度センサーなどの各種温度ソースからファンコントロールが可能です。
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ファンコントロール機能について、200シリーズマザーボードでバージョンアップした「Fan Xpert 4」では新たに「PWMモード」と「DCモード」のハイブリッドコントロールにも対応しているとこちらのページでは紹介されていますが、ハイブリッドコントロールを使用するにはASUSマザーボード専用ユーティリティーの「AISuite3」をインストールする必要があります。

BIOS周りの管理人的に気になるところの紹介はこのあたりにして具体的に動作検証を行います。
まずは高速ブートを無効にしてBIOS上の起動設定を次のようにしてOSの起動時間を測定したところ19秒ほどとなりました。
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続いてASUS ROG STRIX Z270G GAMINGを使用した場合のCPUのオーバークロック耐性をチェックしてみました。
なおオーバークロックはメーカー保証外の行為であり製品の破損やデータの消失もすべて自己責任となります。オーバークロック検証時は最小構成(CPU、マザーボード、メモリ、システムストレージ、グラフィックボード)以外は基本的にすべて外し、可能ならOC検証用のシステムストレージを用意するなど細心の注意を払ってください。


ASUSマザーボードにはOS上からOCプロファイルを設定可能な「AISuite3」という統合ユーティリティーが存在しますが、管理人は個人的にこの手のソフトウェアを信用していないので(食わず嫌いの気もありますが)、BIOS上からマニュアルで設定を行いました。
KabyLake CPU自体がオーバークロック耐性が高いこともあり、少ない設定項目でてきとうに設定を行ってもそれなりにオーバークロック可能です。今回はCPUの動作倍率とコア電圧のみを変更したお手軽設定を使用しました。「CPU動作倍率:50」「CPUコア電圧:1.35V固定」としています。
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この設定を適用したところ問題なくOSを起動させることができました。
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Cinebenchも問題なくクリアできました。
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続いてこのOC設定を使用してストレステストを実行しました。
検証方法については、FF14ベンチマークの動画(再生時間8分、WQHD解像度、60FPS、容量4.7GB)でAviutl+x264を使ってエンコードを行いました。エンコード時間はi7 7700Kの場合20分ほどです。エンコード中のファン回転数は一定値に固定しています。
注:CPUのストレステストについてはOCCTなど専用負荷ソフトを使用する検証が多いですが、当サイトではPCゲームや動画のエンコードなど一般的なユースで安定動作すればOKとういう観点から管理人の経験的に上の検証方法をストレステストとして採用しています。

ストレステスト中のCPU温度とCPU使用率のログは次のようになり、マザーボードにASUS ROG STRIX Z270G GAMINGを使用することでi7 7700Kを5.0GHzにOCしてストレステストをクリアできました。CPUクーラーのファン回転数は1200RPMで固定しています。
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またスマホで使用できるサーモグラフィカメラ「FLIR ONE」を使用してストレステスト終盤のマザーボード上の各所の温度をチェックした結果が次のようになっています。5.0GHzにOCするとVRM電源部分はやはり発熱が大きくなるようで65度程度となっていました。
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あと意外なところで機器を接続していない状態でもASMediaのUSB3.1コントローラーチップも50度付近まで温度が上がっていました。アイドル状態でこの温度というのはちょっと気になります。


ASUS ROG STRIX Z270G GAMINGはマイクロATXマザーボードなのでATXマザーボードに比べると各種コンポーネントのスペース的な制限はあるものの、OC性能を損なうことのない設計になっているようです。


STRIX Z270G GAMINGのレビューまとめ

最後にMicro-ATX規格のゲーミングマザーボード「ASUS ROG STRIX Z270G GAMING」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • ブラックを基調としたクールなデザイン
  • 多機能・高性能なMicro-ATXサイズのゲーミングマザーボード
  • CPUインストレーションツールが非常に便利
  • 重量級グラボにも耐えるメタルアーマー採用PCI-Eスロット
  • PCI-Ex4対応M.2スロットを2基搭載
  • 外部センサーと搭載で水温ソースのファンコンも可能なので水冷PCにも最適
  • 検証機ではi7 7700Kの5.0GHzオーバークロックで正常動作
  • チップセットクーラーはLEDイルミネーション搭載
  • AURA SyncでLEDイルミネーションの同期操作が可能
  • NVIDIA GTX 10XXシリーズのマルチGPU用の新型SLI HBブリッジが付属する。
悪いところor注意点
  • オンボードのパワースイッチとリセットスイッチがない
  • フロントI/Oとの接続を容易にする「Q-Connector」が付属しない
  • HDMI端子はver1.4で4K・30FPSが上限
  • 1月10日現在、0スロットスペースのSLI HBブリッジの3Dプリントカバーが未公開
  • 2基のM.2スロットのうち1基はマザーボード裏面に設置されている

KabyLake対応の200シリーズマザーボードからブランドを統廃合して整理してきたASUSですが、新設されたROG STRIXブランドについて、ASUS ROG STRIX Z270G GAMINGを検証しみての率直な感想は「洗練されたGamingシリーズ」でした。
KabyLake CPUに対応した200シリーズマザーボードとしては、24レーンに拡張されたPCI-Eレーン数を活かして、Micro-ATXのコンパクトな基板ながらM.2スロットを2基搭載しています。またGaming系マザーボードながら赤色を廃した黒一色のクールなデザインへとデザインを一新し、重量級グラボにも耐えるメタルアーマー搭載のPCI-Eスロットを採用するなど最新マザーボードのトレンドもふんだんに盛り込まれています。また初心者にありがたい「CPUインストレーションツール」、拡張性の高いLEDイルミネーション操作機能「AURA Sync」、水冷に最適な外部センサーに対応したファンコントロールなどASUS独自の機能も健在です。検証機ではi7 7700Kの5.0GHz動作を実現するなど高いパフォーマンスが求められる最新のゲーミングPC事情にも答えられる性能を発揮してくれました。
上のようにマイナスポイントは少なくレビューしていても良いところのほうがむしろ多いです。決して悪くはないのですがMAXIMUS VIII GENEの後継としては役者不足と感じてしまいました。
ブランドが分けられており価格帯的にも下位に属するので当然と言えば当然ですが、前世代のROG VIIIからROG IXで正当進化を遂げたシリーズが多い中、STRIX Z270GについてはMAXIMUS VIII GENEと比較してしまうのでオンボードスイッチの有無などで物足りない部分があります。これまで新CPUと同時にリリースされていたGENEが登場しなかったことを考えるとシリーズの統廃合に伴って「ROG MAXIMUS GENE」は廃止となったように思えて残念です。

洗練されたGamingシリーズとして「ASUS ROG STRIX Z270G GAMING」を求めるユーザーは十分に満足させてくれるものの、「ROG MAXIMUS GENE」を期待するとちょっと落胆するかもしれない、「ASUS ROG STRIX Z270G GAMING」はそんな中の上的ゲーミングマザーボードでした。

以上、ASUS ROG STRIX Z270G GAMINGのレビューでした。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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