SanDisk SSD Ultra 3D 2TB


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SanDiskから17年9月にリリースされたばかりの新製品、64層の3D NANDを採用する最新のTLC型SATA SSD「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB(型番:SDSSDH3-2T00-J25)」を購入したのでレビューします。TLC型SSDというとSLCキャッシュを使用して書き込み性能を底上げしているため、連続した大容量の書き込みにおいてはキャッシュを使い切ると階段的に書き込み速度がガクッと下がる欠点があったのですが、「SanDisk SSD Ultra 3D」シリーズはそんなデメリットを克服しているらしいのでその辺りについても細かくチェックしていきます。
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製品公式ページ:https://www.sandisk.co.jp/home/ssd/ultra-3d-ssd
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SanDisk SSD Ultra 3D 2TB レビュー目次


1.SanDisk SSD Ultra 3D 2TBの外観
2.SanDisk SSD Ultra 3D 2TBの検証機材と基本仕様
3.SanDisk SSD Ultra 3D 2TBのベンチマーク比較
4.SanDisk SSD Ultra 3D 2TBの連続書き込みについて
5.SanDisk SSD Ultra 3D 2TBの実用性能比較
6.SanDisk SSD Ultra 3D 2TBのレビューまとめ


SanDisk SSD Ultra 3D 2TBの外観

まず最初にSanDisk SSD Ultra 3D 2TBの外観や付属品について簡単にチェックしておきます。
今回購入したのはSanDisk SSD Ultra 3Dのうち容量が2TBのモデルです。SSD単体のレビュー用としてではなく、グラフィックボード等のレビューで使用しているベンチ機1号ではこれまで960GBのSSDをゲームデーターのインストール先に使用していたのですが、容量が不足してきたのでベンチ機のゲーム用ストレージの容量を増やすために購入しました。
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紙製のパッケージを開くとSSD本体はビニールに包まれた状態でプラスチックのスペーサーに収められていました。
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「SanDisk SSD Ultra 3D」のSSD本体デザインについては従来のSanDisk製SSD同様に、マットな黒色の金属製の筐体で中央に大きく製品シリーズ名が描かれたシールが貼られています。
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背面にはモデル名やバーコード等の仕様に関するシールが貼られています。
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「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」の外観については可もなく不可もなく普通の2.5インチサイズのSSDです。最近はデザインにこだわる2.5インチSATA SSDも増えてきているので、外見のオシャレさについてはもう少しこだわってもいい気もします。
SanDisk SSD Ultra 3D 2TB


SanDisk SSD Ultra 3D 2TBの検証機材と基本仕様

SanDisk SSD Ultra 3D 2TBの各種検証を行う環境としては、ASRock Z270 SuperCarrierなどで構成されているベンチ機を使用しました。構成の詳細は下記テーブルの通りです。
テストベンチ機の構成
CPU Intel Core i7 7700K
殻割り&クマメタル化(レビュー
Core:5.0GHz, Cache:4.8GHz
CPUクーラー Intel TS15A
メインメモリ Corsair Dominator Platinum
Special Edition
DDR4 8GB*4=32GB (レビュー
3200MHz, 14-16-16-36-CR2
マザーボード
ASRock Z270 SuperCarrier
レビュー
ビデオカード 【基礎性能検証用】
MSI GeForce GT 1030 2GH LP OC
レビュー

【PCゲームロード時間検証用】
EVGA GTX 1080 Ti SC2 iCX
レビュー
システムストレージ
Crucial MX300 SATA M.2 SSD 1TBCT1050MX300SSD4
OS Windows10 64bit Home
電源ユニット Corsair HX1200i (レビュー

SSD Test bench


Windows10上で「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」のボリュームを作成したところ空きスペースは1.81TBでした。
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SanDisk SSD Ultra 3D 2TBのベンチマーク比較

「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」の性能を測るためストレージに関する基本的なベンチマークソフトを使用して測定を行います。比較対象として同じくSATA SSDの「Samsung 850 PRO 2TB(レビュー)」と「PNY CS1311 960GB」でも同様の測定を行いました。

まずはCrystalDiskMark6.0.0(QD32, 8GiB)のベンチマーク結果です。
「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」のベンチマークススコアは連続読み出し560MB/s、連続書き込み530MB/sでSATA3.0 SSDとしては理想的な性能です。
SanDisk 3D SSD 2TB_CDM
PNY SSD 960GB_CDMSamsung 850 PRO 2TB_CDM

ATTO Disk Benchmark(512B-64MB, 256MB, QD4)の結果は次のようになっています。ブロックサイズ別のランダム性能を主にチェックするベンチマークなので4KB~1MBを抜粋してリード/ライト性能をグラフにして比較しました。
SanDisk 3D SSD 2TB_ATTO_Read
SanDisk 3D SSD 2TB_ATTO_Write
SanDisk 3D SSD 2TB_ATTOSamsung 850 PRO 2TB_ATTOPNY SSD 960GB_ATTO

AS SSD Benchmark(5GB)の結果は次のようになっています
SanDisk 3D SSD 2TB_AS
Samsung 850 PRO 2TB_AS
PNY SSD 960GB_AS


PCMark8 ストレージテストのベンチマーク結果は次のようになっています
SanDisk 3D SSD 2TB_PCM8
Samsung 850 PRO 2TB_PCM8
PNY SSD 960GB_PCM8

「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」について基本的な各種ベンチマークのスコアを比較してみたところ、ベンチマークの種類によって若干のバラつきはあるものの、いずれの製品もSATA3.0 SSDとしては仕様の上限付近をマークしています。あえて序列を付けるとすれば「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」は概ね、MLC型の「Samsung 850 PRO 2TB」よりはやや性能が低く、典型的なTLC型の「PNY CS1311 960GB」よりは性能が高いと見ることができそうです。


SanDisk SSD Ultra 3D 2TBの連続書き込みについて

「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」に連続書き込みを行った場合の動作についてチェックします。
記事冒頭でも言及しましたが、従来のTLC型SSDは書き込み速度の底上げのためSLCキャッシュを使用しているので、キャッシュ容量を超える大容量の書き込みが発生した場合、書き込み速度が階段的にガクッと下がる仕様になっています。動画ファイルなど数十GB以上の単一ファイルの場合はCrystalDiskMarkなどで表示される400~500MB/sの連続書き込み速度を維持できず100~200MB/sまで書き込み速度が下がります。

上の章で比較用SSDとして使用した「Samsung 850 PRO 2TB」はMLC型なのでをHD Tune Proを使用して250GBの大容量な連続書き込みを行っても書き込み速度が下がることはありません。特に「Samsung 850 PRO 2TB」はMLC型の中でも高性能なのでリード・ライト共に終始非常に安定しています。
Samsung 850 PRO 2TB_HDTP
一方でもう1つの比較用SSDの「PNY CS1311 960GB」はSLCキャッシュによる書き込み速度の底上げを行っている典型的なTLC型SSDとなっており、書き込み開始直後は500MB/sの書き込み速度をマークしているものの、全容量960GBに対して1.5%程度の13~15GBを書き込んだ後は300~350MB/sまで書き込み速度が低下します。
PNY SSD 960GB_HDTP

同じくTLC型の「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」はどのような挙動を見せるのか確認してみたところ、驚いたことに250GBの連続書き込みを行っても書き込み速度500MB/s以上をマークし続けました。
SanDisk 3D SSD 2TB_HDTP

Steamのゲームフォルダなど740GB分の各種ゲームデータを実際にコピーしてみたところ、コピーが完了するまで28分25秒(1705秒)ほどかかりました。平均して430MB/s程度となっており、TLC型SSDに対する連続書き込みとしては破格の速度です。
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SanDisk SSD Ultra 3D 2TBの実用性能比較

続いて「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」で大容量・多数データのコピーやPCゲームのロード時間など実際の使用について性能比較をしてみました。ベンチマークソフトによる基礎検証同様に比較対象として「Samsung 850 PRO 2TB(レビュー)」と「PNY CS1311 960GB」を使用しています。

まずはファイルのコピーに関する実性能比較となります。検証に使用するデータとしては次のような80GBで多数のファイルが入ったゲームのフォルダ(The Witcher 3とRise of the tomb Raiderなどのゲームフォルダ)と50GBの動画ファイルの2種類を使用しています。
Copy File
データのコピーにおいては当然ですが、元データのあるストレージの読み出し性能とコピー先の書き込み性能の両方が重要になります。測定においては書き込み先/読み込み元の対象となるストレージが必要になるため、各ストレージのコピー相手にはM.2-PCIE変換アダプタ「Aquacomputer kryoM.2」に設置したSamsung 960 PRO 512GBを使用しています。
Copy_movieCopy_game

各種検証ストレージとSamsung 960 PRO 512GB間の50GB動画ファイルおよび80GBのゲームフォルダのコピー時間の比較結果は次のようになりました。
まずは50GBの動画ファイルのコピーについてですが、動画ファイルは単一の大容量ファイルなので実際のコピーではベンチマークのシーケンシャルリード・ライト性能が重要になってきます。
「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」を含めて3種のSATA SSDは連続読み出し性能がどの製品でもSATA3.0の規格上限に達しているので書き込み時間も100秒程度で横並びになっており、読み出し速度は500MB/s程度となっています。
一方で書き込みについてはいずれの製品もベンチマーク上ではSATA3.0の規格上限に達していますが、TLC型には書き込み用キャッシュが組み込まれているため、実際に大容量ファイルの書き込みを行うとMLC型の「Samsung 850 PRO 2TB」とTLC型の「PNY CS1311 960GB」では50秒差で50%程度書き込み速度に差が出ます。従来通りであれば「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」も動画の書き込みでは100秒を大きく上回るコピー時間になると思われるのですが、実際にコピーを行ってみると「Samsung 850 PRO 2TB」の102秒に対して「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」は105秒となりました。「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」はTLC型ながらMLC型に匹敵する連続書き込み速度です。
SanDisk 3D SSD 2TB_Copy_Movie
続いてゲームフォルダのコピーについてですが、ゲームフォルダは大小様々なファイルを含むので、実際のコピーではベンチマークの連続性能だけでなく、ランダム性能も重要になってきます。
動画ファイルの読み出し同様にゲームフォルダの読み出しにおいても「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」を含めて3種のSATA SSDは180秒程度で横並びになっており、読み出し速度は平均430MB/s程度となっています。
一方で書き込み速度については、「Samsung 850 PRO 2TB」が最速の168秒で、次いで「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」が177秒、最後に大きく遅れて「PNY CS1311 960GB」が287秒となっています。やはり「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」はTLC型ながらランダム性能も重要になるゲームフォルダのコピーにおいても高価なMLC型に匹敵する性能を発揮しています。
SanDisk 3D SSD 2TB_Copy_Game



続いて実際にPCゲームのロード時間も比較してみました。
The Witcher 3ではグラフィック設定をフルHD解像度・最高設定としてノヴィグラドの広場からトゥサンのコルヴォ・ビアンコブドウ園までのファストトラベル時のロード時間を比較しています。


Rise of the Tomb RaiderではフルHD解像度においてグラフィック設定をDirectX12で個別に最高設定として製鋼所の空き地までのファストトラベル時のロード時間を比較しています。


以上の条件で「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」など各ストレージについてゲームのロード時間比較を行った結果は次のようになりました。
ロード時間を測定して比較してみたところコンマ秒で差がある可能性はあるものの「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」含めて各SATA SSDでは大きな差は確認できませんでした。
SanDisk 3D SSD 2TB_game load



SanDisk SSD Ultra 3D 2TBのレビューまとめ

最後に64層の3D NANDを採用するTLC型SATA SSD「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB(型番:SDSSDH3-2T00-J25)」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • SATA3.0規格として理想的な連続リード560MB/s、連続ライト530MB/s
  • TLC SSDながら連続した大容量の書き込みでも書き込み速度が下がらない
  • 高価なMLC SSDと比較しても遜色ないリード・ライト性能
  • TLCらしい安価な価格帯
悪いところor注意点
  • 良くも悪くも筐体のデザインはふつう

「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」を検証してみたところ、基礎的な各種ベンチマークでは既存のSATA SSD同様にSATA3.0の規格上限を満たす理想的なスコアでした。
従来型のTLC SSDではSLCキャッシュ容量を超えるような連続した大容量の書き込み時に階段的に速度低下が発生するという欠点がありましたが、
最新の64層3D NANDを採用する「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」はTLC SSDながらその欠点を解消しています。
実際のファイルコピー速度の比較においても従来型TLC SSDの「PNY CS1311 960GB」と違って書き込み速度の低下は発生せず、格段に速い書き込み速度を実現していました。高価なMLC型SSDでありSATA SSDの中でも最高クラスの性能を誇るSamsung 850 PROと比較しても「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」は遜色ない性能を発揮しています。
システムメモリやSSDは高騰傾向にあるので実感しにくいものの、「SanDisk SSD Ultra 3D」はTLC型SSDらしい安価な価格帯で、1TBで3.5万円程度とゲーム用の高速なストレージとして購入しやすい価格で提供されているところも魅力的です。この価格帯でMLC型並みの性能なのでコスパが光ります。

TLC型SSDらしい安価な価格帯を維持したままで、大容量書き込み時の速度低下という欠点を解消し、高価なMLC型に匹敵する性能を実現した「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」は17年後半に一押しのSSDだと思います。

以上、大容量の書込でも遅くならない最新TLC型SSD「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」のレビューでした。
SanDisk SSD Ultra 3D 2TB



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ブランド名の違いだけで中身は「SanDisk SSD Ultra 3D」シリーズと同じ64層3D NANDを採用する「WD 3D Blue SATA SSD」もお勧めです。こちらにはSATA接続型のM.2 SSDもラインナップされています。NVMe接続型よりも低発熱なのでM.2スロットを使用して省スペースにストレージを増設したいユーザーにお勧めです。



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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)


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