第3世代Ryzen一押しは? 主要4社B450マザーボードを徹底比較


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AMD第3世代Ryzen CPUと組み合わせて使用できる主要4社のB450チップセット搭載AM4マザーボードのうち、1万円前後で購入できる各社で最も売れ筋の4モデル、「ASRock B450 Steel Legend」「ASUS TUF B450-PRO GAMING」「GIGABYTE B450 AORUS ELITE」「MSI B450 TOMAHAWK MAX」を比較し、最適なモデルについて徹底解説します。
AMD B450マザーボード


B450マザーボード 比較機種
ASRock B450
Steel Legend
公式ページ マニュアル レビュー Amazon
ASUS TUF
B450-PRO GAMING
公式ページ マニュアル レビュー
Amazon
GIGABYTE B450
AORUS ELITE
公式ページ マニュアル レビュー
(近日公開)
Amazon
MSI B450
TOMAHAWK MAX
公式ページ マニュアル レビュー
(近日公開)
Amazon
*各マザーボードのBIOSの使い方や特徴、メモリOCの方法等については上にリンクを載せている個別レビュー記事を参照してください。


目次


1-1.B450チップセットとX570チップセットの違い
1-2.2019年10月以降にAmazonで買うと第3世代Ryzen対応BIOS?


【ハードウェアスペックを比較】
2-1.B450マザーボードのメモリスロットを比較
2-2.B450マザーボードのPCIE拡張スロットを比較
2-3.B450マザーボードのSATA端子を比較
2-4.B450マザーボードのM.2スロットを比較
2-5.B450マザーボードの排他利用について
2-6.B450マザーボードのリアI/Oを比較
2-7.B450マザーボードのUSB端子を比較
2-8.B450マザーボードの有線LAN/無線LANを比較
2-9.B450マザーボードのファン端子を比較
2-9.B450マザーボードのCMOSクリア/デバッグ機能を比較
2-10.B450マザーボードのオンボードサウンドをスペック比較
2-11.B450マザーボードのVRM電源をスペック比較
2-12.B450マザーボードのLEDイルミネーション機能を比較
2-13.B450マザーボードのその他の各社特長


【実際に性能を検証してみる】
3-1.B450マザーボードの検証機材
3-2.B450マザーボードの起動時間を比較
3-3.B450マザーボードのメモリOC耐性を比較
3-4.B450マザーボードのVRM電源の温度を比較

3-5.B450マザーボードのオンボードサウンドの音質を比較


4.B450マザーボードの比較まとめ



11月10日期限で、今回検証した4機種のB450マザーボードについてプレゼント企画を実施中です。





B450チップセットとX570チップセットの違い

最初に第3世代Ryzenに対応するチップセットの種類とその違いについて説明しておきます。なおチップセットとマザーボードに関する予備知識はこちらの記事で解説しているので気になる人は参照してください。

AMD第3世代Ryzen CPUに対応するチップセットは主に、AMD X570, X470, B450の3種類となっており、機能や拡張性について違いを抜粋すると次のようになっています。
USBポート数やSATAポート数はそのチップセットの内蔵コントローラーで制御可能な最大数なのでマザーボード製品によって実際の実装数は異なります。またチップセット直結のPCIEレーンにサードパーティー製のSATAコントローラーやUSB3.1 Gen2コントローラーを接続することで下のテーブルよりも多いSATAポートやUSBポートを実装する製品もあるので、実際の仕様は製品によるというのが実状です。特にX570については仕様として非常にカスタマイズの幅が広く表にまとめるのは困難なので、一例としてASUS ROG CROSSHAIR VIII FORMULAを掲載しています。
AMD AM4シリーズチップセット比較
チップセット X570(一例) X470 B450
第3世代Ryzen対応 O BIOSアップデートが必要
市場在庫は注意
オーバークロック O
マルチGPU(NVIDIA SLI) O X
PCI Express4.0レーン数 8
X
PCI Express3.0レーン数 X
PCI Express2.0レーン数 X 8 6
RAID 構成 SATA/NVMeでRAID0,1,10に対応
USB3.1 Gen.2 9
2 2
USB3.1 Gen.1 (USB3.0) 8 10 6
USB2.0 4 6
NVMe / SATA3.0 PCIE4.0x4 / 8 PCIE2.0x2 / 6
or
PCIE2.0x4 / 4
PCIE2.0x2 / 4
or
PCIE2.0x4 / 2
SATA Express (SATA3.0)
or PCIE3.0x2
2 (4)

第3世代Ryzen CPUをネイティブサポートし、次世代規格PCIE4.0にも対応するAMD X570チップセットについては、SATA、USB、PCIEに対して非常に多くのオプションが用意されており、実際の拡張性はマザーボード製品によって大きく異なるため、上のような表で一概まとめることが難しくなっています。
とりあえず『X570チップセットはX470やB450など前世代チップセットよりも拡張性が圧倒的に高い』ことは間違いなく、加えて『12コアを超えるRyzen 9シリーズに対応するよう設計されていてVRM電源回路&クーラーが高品質』であるという2点を抑えておけば大丈夫だと思います。
AMD X570_spec (1)
AMD X570_spec (2)



2019年10月以降にAmazonで買うと第3世代Ryzen対応BIOS?

今回比較するAMD B450チップセット搭載マザーボードの多くは2018上半期に登場した第2世代Ryzen CPU向けにリリースされた製品となっており、AMD公式から発表されているように、第3世代Ryzen CPUを動かすには対応する最新BIOSにアップデートされている必要があります。
今回の検証に当たって、「ASRock B450 Steel Legend」、「ASUS TUF B450-PRO GAMING」、「GIGABYTE B450 AORUS ELITE」、「MSI B450 TOMAHAWK MAX」の4モデルはいずれも2019年9月末にAmazonで購入しました。
201909order
2019年9月末にAmazonで購入したB450マザーボード4機種はいずれも第3世代Ryzenに対応するBIOSへアップデートされたものに切り替わっており、「AMD Ryzen 3000 Desktop Ready」の表示がありました。
国内Amazonをはじめ、TSUKUMO、PCショップアーク、ドスパラ、PCワンズ、パソコン工房、ソフマップなど主要なPCパーツ取り扱い通販であれば、第3世代Ryzenに対応済みのB450マザーボードが送られてくると考えて良いと思います。
Ryzen3000 Ready



B450マザーボードのメモリスロットを比較

ASRock B450 Steel Legend、ASUS TUF B450-PRO GAMING、GIGABYTE B450 AORUS ELITE、MSI B450 TOMAHAWK MAXの4機種のメモリスロットを比較していきます。

今回比較する4機種はいずれも4基のDDR4メモリスロットを搭載しています。
ASRock B450 Steel LegendとASUS TUF B450-PRO GAMINGのDDR4メモリスロットは片側ラッチです。
ASRock B450 Steel Legend_02882_DxO
ASUS TUF B450-PRO GAMING_02852_DxO
GIGABYTE B450 AORUS ELITE、MSI B450 TOMAHAWK MAXのDDR4メモリスロットは両側ラッチです。
GIGABYTE B450 AORUS ELITE_02943_DxO
MSI B450 TOMAHAWK MAX_02989_DxO



B450マザーボードのPCIEスロットを比較

ASRock B450 Steel Legend、ASUS TUF B450-PRO GAMING、GIGABYTE B450 AORUS ELITE、MSI B450 TOMAHAWK MAXの4機種のPCIE拡張スロットを比較していきます。
4機種のPCIE拡張スロットについて概要を比較すると下のテーブルのようになっています。帯域と物理サイズが異なる場合は()で物理サイズを併記しています。画像を選択すると拡大写真を確認できます。排他利用の詳細についてはリンクでジャンプする章で説明しています。
B450マザーボード PCIE拡張スロット比較
帯域
(物理サイズ)
ASRock B450 Steel Legend
ASRock B450 Steel Legend_02898_DxO
ASUS TUF B450-PRO GAMING
ASUS TUF B450-PRO GAMING_02859_DxO
GIGABYTE B450 AORUS ELITE
GIGABYTE B450 AORUS ELITE_02955_DxO
MSI B450 TOMAHAWK MAX
MSI B450 TOMAHAWK MAX_02999_DxO
1段目
N/A
N/A PCIE2.0 x1 N/A
2段目
PCIE3.0 x16
3段目
PCIE2.0 x1 PCIE2.0 x1 N/A PCIE2.0 x1
4段目
PCIE2.0 x1
PCIE2.0 x1 N/A PCIE2.0 x1
5段目
PCIE3.0 x4 (x16)
M.2_1と排他
PCIE2.0 x4 (x16)
3/4段目や
M.2_2と排他
PCIE2.0 x4 (x16)
7段目と帯域共有
PCIE2.0 x4 (x16)
4/6段目と帯域共有
6段目
PCIE2.0 x1 PCIE2.0 x1 N/A PCIE2.0 x1
7段目
PCIE2.0 x1 PCIE2.0 x1 PCIE2.0 x1 N/A


チェックポイント1:メタルアーマーの有無

2019年現在、GeForce RTX 2080 TiやRadeon VIIなどハイエンドGPUはもちろんのこと、GeForce RTX 2070 SUPERやRadeon 5700 XTなどミドルハイクラスGPUでも、冷却性能と静音性を向上されるため、全長300mm前後、3スロット占有といった大型GPUクーラーを搭載するモデルが増えつつあり、グラフィックボード重量が1kgを超過するモデルも少なくありません。
グラフィックボードの荷重はほぼ全てマザーボードPCIEスロットにかかるので、最近ではPCIEスロットを補強するためメタルアーマーの搭載が主流になっています。

今回比較する4機種の中では、ASRock B450 Steel Legend、ASUS TUF B450-PRO GAMING、MSI B450 TOMAHAWK MAXの3モデルがプライマリGPU用PCIEスロットに各社独自設計のメタルアーマーを搭載していました。
なお内部帯域がx4のセカンダリx16スロットについては全機種ともメタルアーマー非搭載です。
ASRock B450 Steel Legend_03031_DxO
ASUS TUF B450-PRO GAMING_03030_DxO
MSI B450 TOMAHAWK MAX_03007_DxO
GIGABYTE B450 AORUS ELITEについてはメタルアーマーは非搭載ですが、PCIEスロット左右端の固定を補強するGIGABYTE特許取得済「Double Locking Bracket」が採用されています。
GIGABYTE B450 AORUS ELITE_03032_DxO


チェックポイント2:PCIE3.0x4スロットの有無

B450マザーボードではチップセットからはPCIE3.0x4レーンは伸びておらず、CPUから伸びるPCIE3.0x4レーンはNVMe対応M.2スロットに使用されるのが一般的ですが、今回の比較4機種の中ではM.2スロットと排他利用という形ながら、ASRock B450 Steel Legendは唯一5段目にPCIE3.0x4帯域のPCIE拡張スロット(物理サイズはx16)を搭載しています。PCIE3.0x4でPCIE拡張ボードを使用したいという人は要チェックです。
ASRock B450 Steel Legend_02898_DxO



B450マザーボードのSATA端子を比較

ASRock B450 Steel Legend、ASUS TUF B450-PRO GAMING、GIGABYTE B450 AORUS ELITE、MSI B450 TOMAHAWK MAXの4機種のSATA端子を比較していきます。
4機種のSATA端子について概要を比較すると下のテーブルのようになっています。画像を選択すると拡大写真を確認できます。排他利用の詳細についてはリンクでジャンプする章で説明しています。
B450マザーボード SATA端子比較

ASRock B450 Steel Legend
ASRock B450 Steel Legend_02887_DxO
ASUS TUF B450-PRO GAMING
ASUS TUF B450-PRO GAMING_02853_DxO
GIGABYTE B450 AORUS ELITE
GIGABYTE B450 AORUS ELITE_02944_DxO
MSI B450 TOMAHAWK MAX
MSI B450 TOMAHAWK MAX_02990_DxO
合計
6
6 6 6
CPU
- 2 2
2
AMD B450
4 4 4 4
ASMedia
2
(ASM1061)
- -
-



B450マザーボードのM.2スロットを比較

ASRock B450 Steel Legend、ASUS TUF B450-PRO GAMING、GIGABYTE B450 AORUS ELITE、MSI B450 TOMAHAWK MAXの4機種のNVMe(PCI3.0x4)接続やSATA接続に対応したM.2スロット端子を比較していきます。
4機種のM.2スロットについて概要を比較すると下のテーブルのようになっています。画像を選択すると拡大写真を確認できます。排他利用の詳細についてはリンクでジャンプする章で説明しています。
B450マザーボード M.2スロット端子比較

ASRock B450 Steel Legend
ASRock B450 Steel Legend_02898a_DxO
ASUS TUF B450-PRO GAMING
ASUS TUF B450-PRO GAMING_02860_DxO
GIGABYTE B450 AORUS ELITE
GIGABYTE B450 AORUS ELITE_02956_DxO
MSI B450 TOMAHAWK MAX
MSI B450 TOMAHAWK MAX_03000_DxO
CPU
PCIE3.0x4
(5段目PCIEと排他)
PCIE3.0x4
SATA
(SATA5/6と排他)
PCIE3.0x4
SATA
(ASATA0/1排他)
PCIE3.0x4
SATA
(SATA5/6と排他)
PCH
PCIE3.0x2
SATA
PCIE2.0x4
(3/4/5段目PCIEと
帯域共有)
PCIE3.0x2 -


チェックポイント1:M.2 SSDヒートシンクの有無

2019年現在、NVMe(PCIE3.0x4)接続に対応するM.2 SSDはSATA SSDを5倍以上も上回る連続アクセススピード3GB/s超えを実現しており、高速化の反面、発熱が大きいことが知られています。一方でM.2 SSDの放熱を補助するヒートシンクを搭載しない製品が主流です。そのためマザーボードメーカー各社は一部製品において独自のM.2 SSDヒートシンクをマザーボードに標準で備え付けています。

今回比較する4機種の中では、ASRock B450 Steel LegendとGIGABYTE B450 AORUS ELITEの2機種がM.2 SSDヒートシンクを標準で搭載していました。M.2 SSDヒートシンクが搭載されているのはCPU直結PCIEレーンで接続されたPCIE3.0x4対応の上段M.2スロットのみです。
ASRock B450 Steel Legend_02899_DxO
GIGABYTE B450 AORUS ELITE_02957_DxO

またGIGABYTE B450 AORUS ELITEには、さらにNVMe規格の高速通信を行うM.2端子を外部ノイズEMIから保護して安定した接続を実現するためメタルアーマーも装着されています。
GIGABYTE B450 AORUS ELITE_02976_DxO



B450マザーボードの排他利用・帯域共有について

ASRock B450 Steel Legend、ASUS TUF B450-PRO GAMING、GIGABYTE B450 AORUS ELITE、MSI B450 TOMAHAWK MAXの4機種について、PCIEスロットやM.2スロットやSATA端子の排他利用・帯域共有をまとめておきます。
マザーボード上に実装されているPCIEスロット、M.2スロット、SATA端子など拡張ポートの一部は、他の拡張ポートとCPUやPCHと繋がる接続帯域を共有していることがあり、排他利用(一方を使用すると、もう一方は自動的に無効化され使用できなくなる)や帯域制限がかかります。

ASRock B450 Steel Legendの排他利用・帯域共有

ASRock B450 Steel LegendにおいてPCIEスロット、M.2スロット、SATA端子など拡張ポートの排他利用・帯域共有を簡単にまとめると次のようになっています・
  • 5段目x16サイズPCIEスロットとM2_2(下段)スロットとは排他利用
  • M2_2(下段)スロットとSATA_3/4は排他利用


ASUS TUF B450-PRO GAMINGの排他利用・帯域共有

ASUS TUF B450-PRO GAMINGにおいてPCIEスロット、M.2スロット、SATA端子など拡張ポートの排他利用・帯域共有を簡単にまとめると次のようになっています・
  • M2_2(下段)スロット、5段目x16サイズPCIEスロット、3/4段目x1サイズPCIEスロットは帯域共有
  • M2_1(上段)スロットとSATA_5/6は排他利用
M2_2(下段)スロット、5段目x16サイズPCIEスロット、3/4段目x1サイズPCIEスロットは帯域共有については、「M.2スロットのみを使用する」「5段目x16サイズPCIEスロットをPCIE2.0x4で使用する」「5段目x16サイズPCIEスロットをPCIE2.0x2にして、3/4段目x1サイズPCIEスロットも使用する」の3パターンから選択できます。M2_2(下段)スロットにストレージを装着すると自動的にPCIEスロットは使用できなくなります。
これらの帯域設定についてはBIOSから任意に指定が可能です。
ASUS TUF B450-PRO GAMING_ex-use


GIGABYTE B450 AORUS ELITEの排他利用・帯域共有

GIGABYTE B450 AORUS ELITEにおいてPCIEスロット、M.2スロット、SATA端子など拡張ポートの排他利用・帯域共有を簡単にまとめると次のようになっています・
  • 5段目x16サイズPCIEスロットと7段目x1サイズPCIEスロットは、[x4, N/A] or [x2, x1]で動作
  • M2A(上段)スロットとASATA_0/1は排他利用
  • M2B(下段)スロットとSATA_2/3は排他利用


MSI B450 TOMAHAWK MAXの排他利用・帯域共有

MSI B450 TOMAHAWK MAXにおいてPCIEスロット、M.2スロット、SATA端子など拡張ポートの排他利用・帯域共有を簡単にまとめると次のようになっています・
  • 5段目x16サイズPCIEスロットと3/4段目x1サイズPCIEスロットは、[x4, N/A] or [x2, x1x1]で動作
  • M2_2スロットとSATA_5/6は排他利用



B450マザーボードのリアI/Oを比較

ASRock B450 Steel Legend、ASUS TUF B450-PRO GAMING、GIGABYTE B450 AORUS ELITE、MSI B450 TOMAHAWK MAXの4機種のリアI/Oを比較していきます。
実装された端子等については後述の各章で個別に解説するので、ここでは各製品の概要が分かるように実機の写真を掲載しておきます。

ASRock B450 Steel LegendのリアI/O

ASRock B450 Steel Legend_02874_DxO

ASUS TUF B450-PRO GAMINGのリアI/O

ASUS TUF B450-PRO GAMING_02847_DxO

GIGABYTE B450 AORUS ELITEのリアI/O

GIGABYTE B450 AORUS ELITE_02936_DxO
GIGABYTE B450 AORUS ELITEはマザーボード一体型リアI/Oバックパネル「プリマウントI/Oシールド」も採用されています。PCケースにパネルを装着する作業は固くて装着し難かったり、忘れてしまうこともあるのでマザーボードに統合されているのは嬉しい機能です。
GIGABYTE B450 AORUS ELITE_02937_DxO

MSI B450 TOMAHAWK MAXのリアI/O

MSI B450 TOMAHAWK MAX_02981_DxO




B450マザーボードのUSB端子・PS/2端子を比較

ASRock B450 Steel Legend、ASUS TUF B450-PRO GAMING、GIGABYTE B450 AORUS ELITE、MSI B450 TOMAHAWK MAXの4機種のリアI/Oやオンボードで実装されたUSB端子とPS/2端子を比較していきます。以下USB規格に関する説明がありますが『USB3.2 Gen2 = USB3.1 Gen2』、『USB3.2 Gen1 = USB3.1 Gen1 = USB3.0』と考えて基本的に問題ありません。
4機種のUSB端子について概要を比較すると下のテーブルのようになっています。画像を選択すると拡大写真を確認できます。
B450マザーボード USB端子・PS/2端子比較

ASRock B450 Steel Legend
ASRock B450 Steel Legend_02874_DxO
ASUS TUF B450-PRO GAMING
ASUS TUF B450-PRO GAMING_02847_DxO
GIGABYTE B450 AORUS ELITE
GIGABYTE B450 AORUS ELITE_02936_DxO
MSI B450 TOMAHAWK MAX
MSI B450 TOMAHAWK MAX_02981_DxO
リア
USB3.1
Gen2
Type-A×1
Type-C×1
Type-A×2 - Type-A×1
Type-C×1
USB3.1
Gen1
Type-A×4 Type-A×2
Type-C×1
Type-A×4 Type-A×2
USB2.0 Type-A×2 Type-A×2 Type-A×4 Type-A×2
内部
USB3.0
1
USB2.0
2
PS/2端子
リアI/Oに実装



B450マザーボードの有線LAN/無線LANを比較

ASRock B450 Steel Legend、ASUS TUF B450-PRO GAMING、GIGABYTE B450 AORUS ELITE、MSI B450 TOMAHAWK MAXの有線LAN/無線LANを比較していきます。
4機種の有線LAN/無線LANについて概要を比較すると下のテーブルのようになっています。
B450マザーボード 有線LAN/無線LAN比較

ASRock B450 Steel Legend ASUS TUF B450-PRO GAMING GIGABYTE B450 AORUS ELITE MSI B450 TOMAHAWK MAX
有線LAN
1Gb LAN
(RTL8111H)
1Gb LAN
(RTL8111H)
1Gb LAN
(RTL8118)
1Gb LAN
(RTL8111H)
無線LAN
-- - -



B450マザーボードのファン端子を比較

ASRock B450 Steel Legend、ASUS TUF B450-PRO GAMING、GIGABYTE B450 AORUS ELITE、MSI B450 TOMAHAWK MAXの4機種について、ファン端子を比較していきます。
4機種のファン端子について概要を比較すると下のテーブルのようになっています。画像を選択すると拡大写真を確認できます。
B450マザーボード ファン端子比較

ASRock B450 Steel Legend
ASRock B450 Steel Legend_Fan
ASUS TUF B450-PRO GAMING
ASUS TUF B450-PRO GAMING_Fan
GIGABYTE B450 AORUS ELITE
GIGABYTE B450 AORUS ELITE_Fan
MSI B450 TOMAHAWK MAX
MSI B450 TOMAHAWK MAX_Fan
合計
5 5 4 6
CPUファン
4PIN ×1
(12W, 1A)
4PIN ×1
(12W, 1A)
4PIN ×1 4PIN ×1
水冷ポンプ
4PIN ×1
(24W, 2A)
4PIN ×1 - 4PIN ×1
ケースファン
4PIN ×3
(24W, 2A)
4PIN ×3 4PIN ×3 4PIN ×4



B450マザーボードのCMOSクリア/デバッグ機能を比較

ASRock B450 Steel Legend、ASUS TUF B450-PRO GAMING、GIGABYTE B450 AORUS ELITE、MSI B450 TOMAHAWK MAXの4機種のCMOSクリアの方法やその他のデバッグ機能を比較していきます。
4機種のCMOSクリアの方法やその他のデバッグ機能について概要を比較すると下のテーブルのようになっています。
B450マザーボード CMOSクリア/デバッグ機能比較

ASRock B450 Steel Legend ASUS TUF B450-PRO GAMING GIGABYTE B450 AORUS ELITE MSI B450 TOMAHAWK MAX
CMOSクリア
オンボード2PINヘッダーを短絡
(ジャンパは付属しない)
Debug LED
-
- CPU/RAM/
VGA/BOOT
CPU/RAM/
VGA/BOOT
Q-Code LED
-- - -
BIOS修復機能
-- - 対応


チェックポイント1:CMOSクリアの方法について

BIOS設定を初期化する時に行うCMOSクリアですが、リアI/OやオンボードでCMOSクリアボタンが設置されていると簡単にCMOSクリアが行えて便利です。
特にAMD Ryzen環境はメモリ周波数が総合的なパフォーマンスに大きく影響するので3200MHz~3600MHzに手動OCするユーザーも多いと思いますが、メモリOCではBIOSメニューにすら到達できなくなる失敗設定になることも多いので、CMOSクリアの方法を事前に確立しておくのは非常に重要です。


今回比較する4機種はいずれもCMOSクリアのためのオンボードボタンは実装されておらず、マザーボード右下の2PINヘッダーを使用してCMOSクリアを行います。PCを組み上げた後になると短絡するためアクセスすることが難しくなる場合が多くいので、ケーブルの長い2PINスイッチをあらかじめ装着しておくのがオススメです。
CMOS-Clear-Switch


チェックポイント2:Debug LEDやQ-Code LEDの有無

自作PCを組んで、いざPCの電源を入れても正常にBIOSメニューやWindows OSが表示されない時に、どこでエラーが発生しているのか(部品の破損や装着ミスなど)の参考になる機能としてDebug LEDやQ-Code LEDが搭載されているマザーボードがあります。
こういった機能があるとメモリの挿入がしっかりできていないとか、グラフィックボードの認識に問題があるとか問題の切り分けが容易になるので、トラブルシューティングおいてDebug LEDやQ-Code LEDは便利な機能です。

今回比較する4機種の中ではGIGABYTE B450 AORUS ELITEとMSI B450 TOMAHAWK MAXの2機種がCPU/RAM/VGA/BOOTで問題の切り分けが可能なDebug LEDを搭載していました。
GIGABYTE B450 AORUS ELITE_02959_DxOMSI B450 TOMAHAWK MAX_02993_DxO


チェックポイント3:BIOS FlashBack(BIOS修復機能)の有無

マザーボードのBIOS(UEFI)をアップデートする方法は、BIOS上に用意されているユーティリティを使用するか、各社が配布しているWindows上で実行可能なソフトウェアを使用するかの2種類が主な方法ですが、第3の方法として、ASUS、ASRock、GIGABYTE、MSIなど主要4社のマザーボードの一部には「BIOS FlashBack」と呼ばれる機能(各社で名称は若干異なりますが)が実装されています。

「BIOS FlashBack」が実装されている製品は各社の上位マザーボードになることが多いので、必然的に高価になりますが、BIOSアップデートに失敗した時にユーザー各自で修復が可能であるという保守性を考えるとおすすめな機能です。

今回比較する4機種の中で、MSI B450 TOMAHAWK MAXは1万円台の安価なマザーボードとしては非常に珍しいことに、「BIOS FlashBack」に対応していました。
MSI_BIOS Flash



B450マザーボードのオンボードオーディオをスペック比較

ASRock B450 Steel Legend、ASUS TUF B450-PRO GAMING、GIGABYTE B450 AORUS ELITE、MSI B450 TOMAHAWK MAXの4機種についてオンボードオーディオのスペックを比較していきます。
4機種のオンボードオーディオについて概要を比較すると下のテーブルのようになっています。画像を選択すると拡大写真を確認できます。
B450マザーボード オンボードサウンド比較

ASRock B450 Steel Legend
ASRock B450 Steel Legend_02874_DxO
ASUS TUF B450-PRO GAMING
ASUS TUF B450-PRO GAMING_02847_DxO
GIGABYTE B450 AORUS ELITE
GIGABYTE B450 AORUS ELITE_02936_DxO
MSI B450 TOMAHAWK MAX
MSI B450 TOMAHAWK MAX_02981_DxO
オーディオ
チップ
Realtek
ALC 892
Realtek
ALC S1200A

Realtek
ALC 892
Realtek
ALC 892
量子化ビット数 16/20/24 bit
サンプリング
周波数
32k/44.1k/48k/
88.2k/96k/192kHz
SN比
入力 / 出力
95dB / 90dB 108dB / 103dB
95dB / 90dB 95dB / 90dB
オーディオ
チャンネル
7.1ch対応
リアI/O
(アナログ)
フロント・2ch
リアスピーカー
センター・バス
ラインイン(サイド)
マイク
フロント・2ch
ラインイン
マイク
(サラウンド対応が特殊)
フロント・2ch
リアスピーカー
センター・バス
サイド
ラインイン
マイク
S/PDIF リアに搭載
オンボードヘッダーで拡張可能
-
音質
オンボードオーディオの音質比較の検証結果へ

ASUS TUF B450-PRO GAMINGはサラウンド対応が特殊なので補足すると、7.1chサラウンドを使用するにはHDオーディオヘッダーに接続したPCケースフロントパネルのライン出力をサイドスピーカー出力として使用する必要があります。ASUS TUF B450-PRO GAMINGでサラウンド機能を使用する時の出力アサインは下の表の通りです。
ASUS TUF B450-PRO GAMING_audio-surround


チェックポイント1:デジタル出力S/PDIF対応の有無

今回比較する4機種の中ではASRock B450 Steel LegendだけがリアI/Oに標準でデジタル出力S/PDIF端子を搭載しています。
ASRock B450 Steel Legend_02874_DxO
ASUS TUF B450-PRO GAMINGとGIGABYTE B450 AORUS ELITEはリアI/Oには標準でS/PDIF端子を搭載していませんが、S/PDIF増設用の内部ヘッダーがマザーボード上に実装されているので、PCIEスロットにS/PDIF端子を増設するブラケット(1スロットスペースのみ占有で、PCIEスロット自体は一切使用しない)をAmazon等で購入すれば増設して使用できます。
ASUS TUF B450-PRO GAMING_03026_DxOGIGABYTE B450 AORUS ELITE_03029_DxO


B450マザーボードのVRM電源をスペック比較

ASRock B450 Steel Legend、ASUS TUF B450-PRO GAMING、GIGABYTE B450 AORUS ELITE、MSI B450 TOMAHAWK MAXの4機種のVRM電源について回路やクーラーのスペックを比較していきます。
4機種のVRM電源回路について概要を比較すると下のテーブルのようになっています。
B450マザーボード VRM電源比較

ASRock B450 Steel Legend
詳細
ASUS TUF B450-PRO GAMING
詳細
GIGABYTE B450 AORUS ELITE
詳細
MSI B450 TOMAHAWK MAX
詳細
EPS電源
8PIN×1 8PIN×1 8PIN×1 8PIN×1
フェーズ数
(CPU + SOC)
6 (4+2) フェーズ 6 (4+2) フェーズ 7 (4+3) フェーズ 6 (4+2) フェーズ
CPU 4フェーズ 4フェーズ
(仮想8フェーズ)
4フェーズ 4フェーズ
PWM
コントローラー
uP9505p
ASP1106GGQW ISL95712
RT8894A
ハイサイド
MOS-FET
SM4337 4C10B x2 4C10N 4C029N x2
ローサイド
MOS-FET
SM4336 x2
4C06B x2 4C06N x2 4C024N x2
概算対応出力 55A×4
46A×4
46A×4 46A×4
CAPs耐久性
12000時間
5000時間 5000時間 5000時間?
クーラー重量
138g
226g 130g 180g
負荷時の温度
VRM電源温度比較の検証結果へ


チェックポイント1:VRM電源クーラーの構造や規模

今回比較する4機種はいずれも、CPUソケットの上と左のVRM電源回路にフィンカットが施されたアルミニウム塊型ヒートシンクをVRM電源クーラーとして搭載しています。
B450_VRM-cooler_ex
VRM電源クーラーの放熱性能はフィンカットの形状(表面積)やヒートパイプの有無など構造によりますが、素材自体は基本的にアルミニウムなので、重量が大きい方がバッファとしての性能が高いだろうと判断できます。
B450_VRM-cooler_wi


ASRock B450 Steel LegendのVRM電源

ASRock B450 Steel LegendのVRM電源回路について細かくチェックしていきます。
ASRock B450 Steel Legend_02879_DxO
まずASRock B450 Steel LegendのEPS電源端子は8PIN×1です。
ASRock B450 Steel Legend_02881_DxO
ASRock B450 Steel LegendにはCPU向け4フェーズ、SOC向け2フェーズで計6フェーズのVRM電源回路が実装されています。
ASRock B450 Steel Legend_02904_DxO
ASRock B450 Steel Legendでは、PWMコントローラーとしてAMD CPU向けに開発された6フェーズ対応のuPI Semiconductor製「uP9505p」、ハイサイドMOS-FETにSinopower製「SM4337」、ローサイドMOS-FETにSinopower製「SM4336」が使用されています。
ASRock B450 Steel Legend_02907_DxO
CPU向けVRM電源の1フェーズは、ハイサイドMOS-FETにSM4337×1、ローサイドMOS-FETにSM4336×2が使用され、これが4フェーズあるので概算(少なくともピークで)で55A×4の出力に対応しています。
ASRock B450 Steel Legend_VRM_1Phase_CPU
ASRock B450 Steel Legendでは、VRM電源のキャパシタに12,000時間の長寿命な「ニチコン製12Kブラックコンデンサ」、VRM電源のインダクタにその名の通り60Aに対応する「プレミアム60Aパワーチョーク」など同社のハイエンド製品にも採用されている高品質素子が採用されています。
キャパシタについては1万円クラスのマザーボードでは5,000時間寿命のものを採用する製品が多いので、ASRock B450 Steel Legendが設計レベルで高い耐久性を追求していることが分かります。
ASRock B450 Steel Legend_02916_DxO


ASUS TUF B450-PRO GAMINGのVRM電源

ASUS TUF B450-PRO GAMINGのVRM電源回路について細かくチェックしていきます。
ASUS TUF B450-PRO GAMING_02851_DxO
まずASUS TUF B450-PRO GAMINGのEPS電源端子は8PIN×1です。
ASUS TUF B450-PRO GAMING_02905_DxO
ASUS TUF B450-PRO GAMINGにはCPU向け4フェーズ、SOC向け2フェーズで計6フェーズのVRM電源回路が実装されています。CPU向け4フェーズには外からも見えるチョークコイルが8個あるのでSOCと合わせて10フェーズに見えますがPWMコントローラー自体は6フェーズ対応なので所謂仮想8フェーズ+2フェーズという構成です。
ASUS TUF B450-PRO GAMING_02865_DxO
ASUS TUF B450-PRO GAMINGでは、PWMコントローラーとして6フェーズ対応のRichtek製「ASP1106GGQW (RT8877C)」、ハイサイドMOS-FETにON Semiconductor製「4C10B」、ローサイドMOS-FETにON Semiconductor製「4C06B」が使用されています。
ASUS TUF B450-PRO GAMING_02918_DxO
CPU向けVRM電源の1フェーズは、ハイサイドMOS-FETに4C10B×2、ローサイドMOS-FETに4C10B×2が使用され、これが4フェーズあるので概算(少なくともピークで)で46A×4の出力に対応しています。ハイ/ローMOS-FETとチョークコイルが1フェーズあたり2セットずつあるので、仮想的に8フェーズと呼ぶことも。
ASUS TUF B450-PRO GAMING_VRM_CPU-1p
ASUS TUF B450-PRO GAMINGでは、VRM電源のキャパシタに125度の高温にも耐え5,000時間寿命な「TUFコンデンサ」、VRM電源のインダクタに「TUFチョークコイル」など同社がミリタリーグレードを謳う高品質素子が採用されています。
ASUS TUF B450-PRO GAMING_02924_DxO


GIGABYTE B450 AORUS ELITEのVRM電源

GIGABYTE B450 AORUS ELITEのVRM電源回路について細かくチェックしていきます。
GIGABYTE B450 AORUS ELITE_02941_DxO
まずGIGABYTE B450 AORUS ELITEのEPS電源端子は8PIN×1です。
GIGABYTE B450 AORUS ELITE_02942_DxO
GIGABYTE B450 AORUS ELITEにはCPU向け4フェーズ、SOC向け3フェーズで計7フェーズのVRM電源回路が実装されています。CPU向け4フェーズには外からも見えるチョークコイルが8個あるのでSOCと合わせて11フェーズに見えますがPWMコントローラー自体は7フェーズ対応となっており、後述の1フェーズ構成もあって仮想8フェーズと呼ぶかどうか物議が。
GIGABYTE B450 AORUS ELITE_02966_DxO
GIGABYTE B450 AORUS ELITEでは、PWMコントローラーとしてAMD CPU向けに開発された7フェーズ対応のIntersil「ISL95712」、ハイサイドMOS-FETにON Semiconductor製「4C10B」、ローサイドMOS-FETにON Semiconductor製「4C06B」が使用されています。
95712 HRZ
CPU向けVRM電源の1フェーズは、ハイサイドMOS-FETに4C10B×1、ローサイドMOS-FETに4C06B×2が使用され、これが4フェーズあるので概算(少なくともピークで)で46A×4の出力に対応しています。
GIGABYTE B450 AORUS ELITE_VRM_CPU_1Phase
GIGABYTE B450 AORUS ELITEでは、VRM電源のキャパシタに5000時間寿命のものが採用されています。
GIGABYTE B450 AORUS ELITE_02975_DxO


MSI B450 TOMAHAWK MAXのVRM電源

MSI B450 TOMAHAWK MAXのVRM電源回路について細かくチェックしていきます。
MSI B450 TOMAHAWK MAX_02986_DxO
まずMSI B450 TOMAHAWK MAXのEPS電源端子は8PIN×1です。
MSI B450 TOMAHAWK MAX_02987_DxO
MSI B450 TOMAHAWK MAXにはCPU向け4フェーズ、SOC向け2フェーズで計6フェーズのVRM電源回路が実装されています。
MSI B450 TOMAHAWK MAX_03012_DxO
MSI B450 TOMAHAWK MAXでは、PWMコントローラーとしてAMD CPU向けに開発された6フェーズ対応のRichtek製「RT8894A」、ハイサイドMOS-FETにON Semiconductor製「4C029N」、ローサイドMOS-FETにON Semiconductor製「4C024N」が使用されています。
MSI B450 TOMAHAWK MAX_03015_DxO
CPU向けVRM電源の1フェーズは、ハイサイドMOS-FETに4C029N×2、ローサイドMOS-FETに4C024N×2が使用され、これが4フェーズあるので概算(少なくともピークで)で46A×4の出力に対応しています。
MSI B450 TOMAHAWK MAX_VRM_SOC_1Phase
MSI B450 TOMAHAWK MAXでは、VRM電源のキャパシタにおそらく5000時間寿命のものが採用されています。
MSI B450 TOMAHAWK MAX_03019_DxO



B450マザーボードのLEDイルミネーション機能を比較

ASRock B450 Steel Legend、ASUS TUF B450-PRO GAMING、GIGABYTE B450 AORUS ELITE、MSI B450 TOMAHAWK MAXの4機種のLEDイルミネーション機能を比較していきます。
国内主要4社マザーボードではASUS AURA Sync、ASRock Polychlome RGB Sync、GIGABYTE RGB Fusion、MSI Mystic Lightといったライティング制御機能が提供されており、マザーボード備え付けLEDイルミネーションや汎用LEDヘッダーに加えて、メモリ、キーボード・マウス、モニタなど対応機器でライティングを同期制御することができます。
MB_lignhting-control

4機種のLEDイルミネーション機能について概要を比較すると下のテーブルのようになっています。画像を選択すると拡大写真を確認できます。
B450マザーボード LEDイルミネーション機能比較

ASRock B450 Steel Legend ASUS TUF B450-PRO GAMING GIGABYTE B450 AORUS ELITE MSI B450 TOMAHAWK MAX
マザーボード
備え付け
ASRock B450 Steel Legend_03034_DxO
ASRock B450 Steel Legend_03035_DxO
ASUS TUF B450-PRO GAMING_03095_DxO
DSC03099_DxO
MSI B450 TOMAHAWK MAX_03103_DxO
RGB対応
汎用4PIN
22 2 2
ARGB対応
汎用3PIN
1- 2 -



チェックポイント1:アドレッサブルRGB対応LEDヘッダーの有無

最近のマザーボードではユーザーがLEDイルミネーションを増設したいと思った時に使用できるLEDヘッダーとしてRGB対応汎用4PINヘッダーは1つ2つ搭載されていることが多いのですが、2018年から2019年にかけて普及しつつあるアドレッサブルRGBに対応したLEDヘッダーは搭載されている製品は限られています。
ARGB LED Header
通常のRGB LEDではヘッダーに接続されたLED機器のLED球は全て同じ色で発光するのに対して、アドレッサブルRGBでは同じタイミングで各LED球に対して異なる発光カラーを指定できるので、オーロラのような豪華なライトアップが可能になります。
ARGB対応VD-G型3PIN LEDヘッダーで使用可能なアドレッサブルLEDテープとしては国内で発売済みの「BitFenix Alchemy 3.0 Addressable RGB LED Strip」や「ASUS ROG ADDRESSABLE LED STRIP-60CM」や「AINEX アドレサブルLEDストリップライト」が動作することが確認できています。
DSC05817



B450マザーボードのその他の各社特長

ASRock B450 Steel Legend、ASUS TUF B450-PRO GAMING、GIGABYTE B450 AORUS ELITE、MSI B450 TOMAHAWK MAXの4機種において、+αで管理人的に紹介しておきたい特長を説明します。

MSI B450 TOMAHAWK MAXではBIOS上に「Package Power Limit(PPT)」というCPUの最大消費電力を任意に指定する設定があります。またPrecision Boost Overdriveの設定プリセットに省電力設定も用意されています。他社でも同様の設定は可能ですが、MSI B450 TOMAHAWK MAXが最も分かりやすく配置されているのでRyzen 9 3900XやRyzen 9 3950XのようなTDP105Wの多コアCPUを80Wなど低い消費電力に制限して運用したいユーザーにはオススメです。
MSI B450 TOMAHAWK MAX_Package Power Limit


今回比較する4機種は標準的なATXサイズのマザーボードですが、ASUSとASRockからはASRock B450 Steel Legend、ASUS TUF B450-PRO GAMINGのMicroATXサイズ版的な製品である「ASRock B450M Steel Legend」「ASUS TUF B450M-PRO GAMING」が発売されています。
サイズが変わるのでI/Oやオンボードヘッダーなどに若干違いがありますが、VRM電源回路など共通する部分も多いので、ASRock B450M Steel LegendとASUS TUF B450M-PRO GAMINGを検討する際の参考になる部分も多いと思います。
AMD B450_MicroATX



B450マザーボードの検証機材の検証機材

ASRock B450 Steel Legend、ASUS TUF B450-PRO GAMING、GIGABYTE B450 AORUS ELITE、MSI B450 TOMAHAWK MAXなど4種類のB450マザーボードと組み合わせてベンチ機を構築しました。比較対象となるマザーボード以外の検証機材は次のようになっています。
テストベンチ機の構成
CPU AMD Ryzen 9 3900X (レビュー
AMD Ryzen 7 3800X (レビュー
AMD Ryzen 7 3700X (レビュー
AMD Ryzen 5 3600X (レビュー
AMD Ryzen 5 3600 (レビュー
CPUクーラー Corsair H150i PRO RGB (レビュー
Noctua NF-A12x25 PWM x3 (レビュー
メインメモリ G.Skill Trident Z Neo
F4-3600C14Q-32GTZN
DDR4 8GB*4=32GB (レビュー
G.Skill Trident Z RGB
F4-3200C14Q-32GTZRX
DDR4 8GB*4=32GB (レビュー
CPUベンチ用
ビデオカード
MSI GeForce GT 1030 2GH LP OC
ファンレス (レビュー
システムストレージ
Samsung 860 PRO 256GB (レビュー
OS Windows10 Home 64bit
電源ユニット Corsair HX1200i (レビュー
ベンチ板 STREACOM BC1 (レビュー

システムメモリの検証機材には、第3世代Ryzen&X570マザーボードのプラットフォームに最適化されたハイパフォーマンスOCメモリの最速モデル「G.Skill Trident Z Neo F4-3600C14Q-32GTZN」を使用しています。3600MHz/CL14の最速モデル、3200MHz/CL14や3600MHz/CL16といった定番スペックがラインナップされ、高級感のあるヒートシンクや8分割ARGB LEDを搭載してデザイン面でも優れる「G.Skill Trident Z Neo」シリーズは、第3世代Ryzenの自作PCで性能を追求するなら間違いのないオススメなOCメモリです。
「G.Skill Trident Z Neo F4-3600C14Q-32GTZN」をレビュー
G.Skill Trident Z Neo F4-3600C14Q-32GTZN

またRyzen環境におけるハイパフォーマンスなOCメモリとして昨年より定評のある「G.Skill Trident Z RGB F4-3200C14Q-32GTZRX」も検証機材として使用しています。3200MHz/CL14の高速・低遅延な動作がOCプロファイルを使用したオーバークロックで簡単に実現でき、第3世代Ryzen環境なら3600MHz/CL16に対応可能な伸びしろもあるので、第3世代Ryzen環境向けに引き続きオススメのDDR4メモリです。
「G.Skill Trident Z RGB F4-3200C14Q-32GTZRX」をレビュー
G.Skill Trident Z RGB F4-3200C14Q-32GTZRX

レビュー後半の動作検証では12コア24スレッドモデルRyzen 9 3900Xを使用したOC検証も行いますが、CPUクーラーの検証機材には360サイズ大型ラジエーターを搭載するCorsair製AIO水冷CPUクーラー最上位モデル「Corsair H150i PRO RGB」を使用しています。
マザーボード備え付けの固定器具にCPUクーラーリテンションブラケットのフックをひっかけてハンドスクリューで締めるだけなので設置が非常にお手軽です。
Corsair H150i PRO RGB_1Corsair H150i PRO RGB_2
360サイズラジエーター搭載の「Corsair H150i PRO RGB」と280サイズラジエーター搭載の「Corsair H115i PRO RGB」はいずれも冷却性能が高く、LEDイルミネーションやファン制御などの操作性・カスタマイズ性にも優れているので第3世代Ryzen CPUとの組み合わせにはおすすめなCPUクーラーです。
「Corsair H150i PRO RGB」&「Corsair H150i PRO RGB」をレビュー
Corsair H150i_H115i PRO RGB

360サイズや240サイズなど120mmファンを複数搭載できるマルチファンラジエーターの簡易水冷CPUクーラーを使用するのであれば、「Noctua NF-A12x25 PWM」への換装もおすすめです。「Noctua NF-A12x25 PWM」は、超硬質かつ軽量な新素材「Sterrox LCP」の採用によってフレーム-ブレード間0.5mmの限界を実現させた次世代汎用120mm口径ファンとなっており、1基あたり3500円ほどと高価ですが、標準ファンよりも静音性と冷却性能を向上させることができます。
「Noctua NF-A12x25 PWM」を360サイズ簡易水冷に組み込む
Noctua NF-A12x25 PWM x3

ベンチ機のシステムストレージにはSamsung製MLCタイプ64層V-NANDのメモリチップを採用する18年最速のプロフェッショナル向け2.5インチSATA SSD「Samsung SSD 860 PRO 256GB」を使用しています。Samsung SSD 860 PROシリーズは容量単価が高価ではあるものの、システムストレージに最適な256GBや512GBモデルは製品価格としては手を伸ばしやすい範囲に収まっており、メインストリーム向けでもハイパフォーマンスな環境を目指すのであれば、システムストレージ用に一押しのSSDです。
「Samsung SSD 860 PRO 256GB」をレビュー
Samsung SSD 860 PRO 256GB


CPUとCPUクーラー間の熱伝導グリスには当サイト推奨で管理人も愛用しているお馴染みのクマさんグリス(Thermal Grizzly Kryonaut)を塗りました。使い切りの小容量から何度も塗りなおせる大容量までバリエーションも豊富で、性能面でも熱伝導効率が高く、塗布しやすい柔らかいグリスなのでおすすめです。


グリスを塗る量はてきとうでOKです。管理人はヘラとかも使わず中央山盛りで対角線だけ若干伸ばして塗っています。特にThermal Grizzly Kryonautは柔らかいグリスでCPUクーラー固定時の圧着で伸びるので塗り方を気にする必要もありません。
ASUS ROG CROSSHAIR VIII FORMULA review_05454

サーマルグリスの代用品として、数年スパンの長期使用においても性能低下が基本的になく再利用も可能、グリスが零れてマザーボードが汚れたり壊れる心配もないので、炭素繊維サーマルシート「Thermal Grizzly Carbonaut」もオススメです。
「Thermal Grizzly Carbonaut」はRyzen 9 3900Xを冷やせるか!?
Thermal Grizzly Carbonaut_Ryzen 9 3900X



B450マザーボードの起動時間を比較

ASRock B450 Steel Legend、ASUS TUF B450-PRO GAMING、GIGABYTE B450 AORUS ELITE、MSI B450 TOMAHAWK MAXの4機種についてOSの起動時間を測定しました。
マザーボード以外の機材は上で紹介した検証機材の通りに統一し、CPU設定はBIOS標準、メモリ構成のみ8GB×2、メモリ周波数3200MHz/メモリタイミング16-16-16-36-1Tとしています。またBIOS上の起動設定についてはフルスクリーンロゴとファストブートを無効にしています。


今回比較した4機種のうち、ASUS TUF B450-PRO GAMINGが23秒程度で最速ではあるものの、ASRock B450 Steel Legend、ASUS TUF B450-PRO GAMING、GIGABYTE B450 AORUS ELITEの3つは似たような起動時間になりましたが、MSI B450 TOMAHAWK MAXはPOSTに時間がかかって2倍近い50秒程度の起動時間でした。
B450_boot



B450マザーボードのメモリOC耐性を比較

ASRock B450 Steel Legend、ASUS TUF B450-PRO GAMING、GIGABYTE B450 AORUS ELITE、MSI B450 TOMAHAWK MAXの4機種について、メモリOC耐性を比較していきます。
マザーボードのメモリOC耐性については単純なメモリに関連する回路の品質だけでなく、周波数とメモリタイミングの組み合わせが膨大なので、セカンド/サードタイミングがBIOSの自動設定によってどれくらい適切にフィルされるかも重要です。
そのため、この検証では”14-14-14-34-1T”のように表現される主要なタイミング、ProcODT、Geardown Mode、メモリ電圧(+20~30mVまで)以外はマザーボードの自動設定に任せて、各メモリOCが安定動作するかどうかを確認します。
メモリタイミングについて、CL14は14-14-14-34-1T、CL16は16-16-16-36-1T、3600MHz/CL14だけは検証機材メモリ「G.Skill Trident Z Neo F4-3600C14Q-32GTZN」のOCプロファイルである14-15-15-35-1Tとなります。

今回比較した4種類のB450マザーボードについてメモリOC耐性の検証結果は次のようになっています。端的に結論を述べると、いずれも優れた結果を残しており、メモリOC耐性については特に差はないと考えていいと思います。
B450マザーボード メモリOC耐性比較
(BIOSバージョン)
ASRock B450 Steel Legend
(P2.70)

ASUS TUF B450-PRO GAMING
(1820)
GIGABYTE B450 AORUS ELITE
(F42c)
MSI B450 TOMAHAWK MAX
(330)
8GB×2
3200MHz/CL14 O O O O
3600MHz/CL16 O O O O
3600MHz/CL14 O O O O
8GB×4
3200MHz/CL16 O O O O
3200MHz/CL14 O O O O
3600MHz/CL16 O O O O
3600MHz/CL14 O O O O

今回比較した4種類のB450マザーボードについてはいずれも、検証機材メモリである「G.Skill Trident Z Neo F4-3600C14Q-32GTZN」に収録されたOCプロファイルを使用することによって、デュアルチャンネル4枚刺し32GB容量で、メモリ周波数3600MHz&メモリタイミング14-15-15-35-CR1のメモリOCが安定動作することが確認できました。
第3世代Ryzen向けメモリでは、3200MHz/CL16や3600MHz/CL18が一般的なOCメモリでも比較的回りやすい定番設定、3200MHz/CL14や3600MHz/CL16は選別されたOCメモリが必要なハイパフォーマンス設定となり、3600MHz/CL14は最速クラスのかなりタイトな設定なので、この速度がデュアルチャンネル4枚刺し32GB容量で安定するのであれば回路品質は十分と判断できると思います。
また第3世代RyzenではAMD公式から性能とコストのスイートスポットと呼ばれる3600MHz/CL16が主要タイミングや電圧のみを指定するカジュアル設定で安定したことから、セカンド/サードタイミングなどの自動設定の精度についても4機種は十分な水準に達しています。
ASRock B450 Steel Legend_F4-3600C14Q-32GTZN
ASUS TUF B450-PRO GAMING_F4-3600C14Q-32GTZN
GIGABYTE B450 AORUS ELITE_F4-3600C14Q-32GTZN
MSI B450 TOMAHAWK MAX_F4-3600C14Q-32GTZN


メモリOC耐性比較についての補足

今回比較した4種類のB450マザーボードのメモリOC耐性に関する検証結果は上の通りですが、検証結果についての補足事項をここに書いておきます。

「G.Skill Trident Z Neo F4-3600C14Q-32GTZN」による3600MHz/CL14の検証ではメモリ電圧をOCプロファイルで既定された1.400Vよりも0.020V程度昇圧してやる必要がありました。
X570マザーボード各種で検証した際は1.400Vで問題がなかったので、B450マザーボードの場合、安価な製品でメモリスロットへの電源回路が弱いからではないかと思います。(X570マザーボード各種では自動的に設定値より若干電圧が盛られている可能性もありますが)
メモリOCを行ってOSも正常動作するが、しばらく時間が経過すると何か不具合が発生する(RAM Testの場合は20~30分経過後にエラーが検出される)場合は20mV程度メモリ電圧を盛ると安定するかもしれないので試してみてください。



B450マザーボードのVRM電源の温度を比較

ASRock B450 Steel Legend、ASUS TUF B450-PRO GAMING、GIGABYTE B450 AORUS ELITE、MSI B450 TOMAHAWK MAXの4機種について、実際にRyzen 9 3900XやRyzen 7 3700Xを使用してVRM電源に負荷をかけ、各マザーボードのVRM電源温度がどれくらいになるのか比較していきます。

比較するマザーボードと組み合わせるCPUは、8コア16スレッドでTDP65Wの「Ryzen 7 3700X」(Ryzen 5 3600もCPU消費電力は同等)、12コア24スレッドでTDP105Wの「Ryzen 9 3900X」の2種類です。またCPUクーラーにはVRM電源回路に対して直接ファンの風が当たるトップフロー型空冷クーラーの「Wraith Prism」、ファンの風が直接当たらない簡易水冷クーラーの「Corsair H150i PRO RGB」の2種類を使用します。

CPUへ電力供給を行うVRM電源に負荷をかけるためCPUに対してストレステストを実行しますが、その検証方法については、FF14ベンチマークの動画(再生時間8分、WQHD解像度、60FPS、容量4.7GB)でAviutl+x264を使って2並列のエンコードを行い、30分以上に渡って負荷をかけ続けました。このストレステスト終盤にスマホで使用できるサーモグラフィカメラ「FLIR ONE Pro」(レビュー)を使用してVRM電源温度をチェックしていきます。
ASRock X570 Phantom Gaming-ITX/TB3_Ryzen 9 3900X_stress
注:CPUのストレステストについてはOCCTなど専用負荷ソフトを使用する検証が多いですが、当サイトではPCゲームや動画のエンコードなど一般的なユースで安定動作すればOKとういう観点から管理人の経験的に上の検証方法をストレステストとして採用しています。

今回比較した4種類のB450マザーボードについて、CPUに長時間負荷をかけ続けた時のVRM電源温度の比較結果は次のようになりました。
B450マザーボード VRM電源温度比較
スロットル:
VRM電源オーバーヒート
によるコアクロック低下

ASRock B450 Steel Legend
ASUS TUF B450-PRO GAMING
GIGABYTE B450 AORUS ELITE
MSI B450 TOMAHAWK MAX
Ryzen 7 3700X
Wraith Prism
1900RPM
O O O O
Corsair H150i
1200RPM
71.6度
ASRock B450 Steel Legend_FLIR_3700X_water
O 64.3度
GIGABYTE B450 AORUS ELITE_FLIR_3700X_water
O
Ryzen 9 3900X
Wraith Prism
2300RPM
87.5度
ASRock B450 Steel Legend_FLIR_3900X_air_2300RPM
O 84.5度
GIGABYTE B450 AORUS ELITE_FLIR_3900X_air_2300RPM
O
Wraith Prism
1900RPM
96.0度
スロットル

ASRock B450 Steel Legend_FLIR_3900X_air_1900RPM
O 92.1度
GIGABYTE B450 AORUS ELITE_FLIR_3900X_air_1900RPM
82.1度
MSI B450 TOMAHAWK MAX_3900X_air_1900RPM
Corsair H150i
1200RPM
98.8度
スロットル

ASRock B450 Steel Legend_FLIR_3900X_water
79.2度
ASUS TUF B450-PRO GAMING_FLIR_3900X_Water
110.2度
GIGABYTE B450 AORUS ELITE_FLIR_3900X_water
94.2度
MSI B450 TOMAHAWK MAX_3900X_Water


基本的な結果は上のテーブルの通りで、TDP65W、PB2&XFR2によるコアクロックで実動90W程度のCPU消費電力になるRyzen 7 3700XやRyzen 3 3600であれば、どのB450マザーボードであっても問題なく運用できます。
問題はTDP105WのRyzen 9 3900Xを使用した場合で、ASUS TUF B450-PRO GAMING、MSI B450 TOMAHAWK MAX、そして僅差ですがGIGABYTE B450 AORUS ELITE、ASRock B450 Steel Legendの順番に、VRM電源の冷え具合は優秀という評価となりました。


まずASUS TUF B450-PRO GAMINGについて、VRM電源回路に直接風の当たらない簡易水冷CPUクーラー環境であっても、PB2&XFR2によるコアクロックで実動で150W程度のCPU消費電力となるRyzen 9 3900Xに長時間負荷をかけてもVRM電源温度が80度以下という非常に優れた結果です。1万円のマザーボードとは思えない天晴れな性能でした、スゴイ。
ASUS TUF B450-PRO GAMING_FLIR_3900X_Water

次点はMSI B450 TOMAHAWKです。ASUS TUF B450-PRO GAMINGと比べると簡易水冷&Ryzen 9 3900XでVRM電源温度は90度超と高いですが、VRM電源はパッシブ空冷でもギリギリ運用できそうな範囲内に収まったのではないかと思います。

ASRock B450 Steel LegendとGIGABYTE B450 AORUS ELITEについては上2つと比べると見劣りする結果になりました。
ASRock B450 Steel Legendについてはサーモグラフィーで確認できる範囲でVRM電源温度は100度を超過することはなかったのですが、VRM電源回路がパッシブ空冷になる環境において負荷をかけ続けると、数分程度でVRM電源がオーバーヒートしてコアクロックが強制的に低下させられる現象、通称”ファントムスロットリング”の発生が確認できました。
トップフロー型空冷CPUクーラーを使用するにしてもそこそこファン回転数を上げないとVRM電源温度を90度以下に下げることができません。
ASRock B450 Steel Legend_Ryzen 9 3900X_PT

一方でGIGABYTE B450 AORUS ELITEについてはサーモグラフィーの通り、VRM電源がパッシブ空冷になる簡易水冷環境では最大温度が110度を超えており、VRM電源回路のオーバーヒートによるコアクロックの強制低下こそ確認できませんでしたが、そのまま運用するのはかなり心配になります。トップフロー型空冷CPUクーラーを使用するにしてもそこそこファン回転数を上げないとVRM電源温度を90度以下に下げることができません。


以上のようにVRM電源回路に風が直接当たらない簡易水冷CPUクーラー環境ではCPU温度は十分に下がりますがVRM電源温度がかなり高くなる可能性があります。VRM電源の放熱を補助するためスポットクーラーを使用するのであれば、フレキシブルファンアーム「サイズ 弥七」や、可変アルミニウム製ファンフレームでVRM電源を狙って設置が容易な「IN WIN MARS」がオススメです。
マザーボードVRM電源クーラーのレビュー記事一覧へ
マザーボードVRM電源クーラー




B450マザーボードのオンボードオーディオの音質を比較

ASRock B450 Steel Legend、ASUS TUF B450-PRO GAMING、GIGABYTE B450 AORUS ELITE、MSI B450 TOMAHAWK MAXの4機種についてオンボードオーディオの音質を比較していきます。

オンボードオーディオの音質比較には「RMAA(RightMark Audio Analyzer)」というオーディオデバイスの音質を評価できるフリーソフトを使用します。Techpowerupのような大手海外レビューサイトでも使用されているのでそれなりに精度はあるのだと思うのですが、測定結果がどの程度信用できるのか管理人的によくわからないのを最初に断っておきます。
音声出力レベルと音声入力レベルで決まる音量を-1.0dBにするようにRMAAから推奨されますが、-1.0dBにする際に音声出力レベルと音声入力レベルの設定値の組み合わせで測定結果が変動する傾向があります。そのため今回の検証では両方のレベルを同じ数値で上げていき、-2.0dB~0dBになったら、音声出力のレベルを調整するという形で設定しています。

「RMAA(RightMark Audio Analyzer)」で最もシンプルなテスト方法はオンボードオーディオのラインアウトとラインインを接続してループバックで検証を行う方法ですが、この方法の場合、検証結果がオンボードオーディオの入力性能に影響されて出力性能だけを比較することができないので、「Creative Sound Blaster AE-7」を統一の入力機器として各マザーボードのオンボードオーディオ音声出力の品質を比較します。リアI/Oのステレオスピーカー出力に加えて、Fractal Design Define R6のフロントI/Oパネルをマザーボード上HDオーディオヘッダーに接続した時のヘッドホン出力、これら2種類の音声出力について測定を行いました。
MB_Audio-test


フロントI/Oのヘッドホン出力、16bit/48KHz

今回比較する4種類のB450マザーボードについて、フロントI/Oのヘッドホン出力の音質を16bit/48KHzで音質測定した結果は次のようになっています。
B450マザーボード オンボードオーディオ 音質比較 フロント 16bit/48KHz

ASRock ASUS GIGABYTE MSI
SB AE-7
周波数応答
+0.02dB
-0.13dB
+0.02dB
-0.13dB
+0.02dB
-0.13dB
+0.04dB
-0.33dB
+0.02dB
-0.13dB
ノイズレベル
-90.1dB
-91.0dB -89.2dB -90.5dB -93.6dB
ダイナミック
レンジ
90.1dB
91.1dB 89.3dB 90.6dB 93.6dB
THD 0.012% 0.00960% 0.00935% 0.00939% 0.00942%
THD + Noise -75.3dB
-77.8dB -76.3dB -76.6dB -82.9dB
IMD + Noise 0.019%0.014% 0.016% 0.017% 0.00870%
クロストーク -84.4dB
84.2dB -83.6dB 84.2dB -91.5dB
IMD at 10 kHz 0.019% 0.015% 0.017% 0.016% 0.00884%
総合評価
Very Good Very Good Very Good Very Good Very Good


リアI/Oのステレオスピーカー出力、16bit/48KHz

今回比較する4種類のB450マザーボードについて、リアI/Oのステレオスピーカー出力の音質を16bit/48KHzで音質測定した結果は次のようになっています。
B450マザーボード オンボードオーディオ 音質比較 リア 16bit/48KHz

ASRock ASUS GIGABYTE MSI
SB AE-7
周波数応答
+0.02dB
-0.16dB
+0.04dB
-0.32dB
+0.06dB
-0.08dB
+0.09dB
-0.28dB
+0.02dB
-0.13dB
ノイズレベル
-86.7dB
-90.4dB -84.3dB -87.1dB -93.6dB
ダイナミック
レンジ
86.9dB
90.5dB 84.3dB 87.0dB 93.6dB
THD 0.00939% 0.010% 0.00915% 0.00995% 0.00942%
THD + Noise -75.8dB
-77.1dB -74.9dB -75.4dB -82.9dB
IMD + Noise 0.018%0.105% 0.020% 0.018% 0.00870%
クロストーク -80.8dB
-86.1dB -82.1dB 82.4dB -91.5dB
IMD at 10 kHz 0.018% 0.015% 0.021% 0.019% 0.00884%
総合評価
Very Good Very Good Very Good Very Good Very Good


フロントI/Oのヘッドホン出力、24bit/192KHz

今回比較する4種類のB450マザーボードについて、フロントI/Oのヘッドホン出力の音質を24bit/192KHzで音質測定した結果は次のようになっています。
B450マザーボード オンボードオーディオ 音質比較 フロント 24bit/192KHz

ASRock ASUS GIGABYTE MSI
SB AE-7
周波数応答
+0.03dB
-0.17dB
+0.02dB
-0.18dB
+0.02dB
-0.18dB
+0.02dB
-0.18dB
+0.02dB
-0.14dB
ノイズレベル
-91.8dB
-92.3dB -89.6dB -91.5dB -98.1dB
ダイナミック
レンジ
91.6dB
92.6dB 89.2dB 91.4dB 98.6dB
THD 0.012% 0.010% 0.012% 0.012% 0.00486%
THD + Noise -75.3dB
-76.9dB -75.1dB -75.5dB -84.2dB
IMD + Noise 0.017%0.015% 0.019% 0.018% 0.00702%
クロストーク -81.5dB
-83.8dB -79.4dB 81.8dB -92.3dB
IMD at 10 kHz 0.017% 0.015% 0.019% 0.018% 0.00736%
総合評価
Very Good Very Good Good Very Good Very Good


リアI/Oのステレオスピーカー出力、24bit/192KHz

今回比較する4種類のB450マザーボードについて、リアI/Oのステレオスピーカー出力の音質を24bit/192KHzで音質測定した結果は次のようになっています。
B450マザーボード オンボードオーディオ 音質比較 リア 24bit/192KHz

ASRock ASUS GIGABYTE MSI
SB AE-7
周波数応答
+0.02dB
-0.18dB
+0.29dB
+0.10dB
+0.02dB
-0.18dB
+0.07dB
-0.12dB
+0.02dB
-0.14dB
ノイズレベル
-88.1dB
-90.2dB -84.4dB -88.2dB -98.1dB
ダイナミック
レンジ
87.4dB
89.4dB 84.5dB 88.2dB 98.6dB
THD 0.00923% 0.010% 0.010% 0.00934% 0.00486%
THD + Noise -76.4dB
-76.9dB -74.4dB -76.4dB -84.2dB
IMD + Noise 0.017%0.015% 0.019% 0.017% 0.00702%
クロストーク -81.0dB
-83.8dB -79.7dB 80.5dB -92.3dB
IMD at 10 kHz 0.017% 0.015% 0.020% 0.017% 0.00736%
総合評価
Good Good Good Good Very Good


オンボードオーディオの音質比較のまとめ

上の比較テーブルでRMAAによる総合評価には大きな違いはないものの、ざっくりと各種数値を眺めてみると高音質サウンドボード「Sound Blaster AE-7」のスコアが最も良好なのがわかります。オンボードオーディオも十分実用的とはいえ、安価マザーボードの標準搭載の廉価なものなので当然の結果ですが。

4機種で比較するとオンボードオーディオのサウンドチップが異なるからか、Realtek ALC S1200Aを搭載した「ASUS TUF B450-PRO GAMING」はノイズが小さいなど他よりも若干高音質かも?くらいの違いだと思います。



B450マザーボードの比較まとめ

以上、マザーボードのチェック項目は多岐に渡るので非常に長くなりましたが、主要4社のB450チップセット搭載AM4マザーボードのうち、1万円前後で購入できる各社で最も売れ筋の4モデル、「ASRock B450 Steel Legend」「ASUS TUF B450-PRO GAMING」「GIGABYTE B450 AORUS ELITE」「MSI B450 TOMAHAWK MAX」を比較した結果について簡単にまとめていきます。

当サイトの評価としてはVRM電源に比重を大きく置き、今回比較した4モデルのうち最もオススメな製品は「ASUS TUF B450-PRO GAMING」です。Ryzen 9 3900Xの冷却に簡易水冷CPUクーラーを使用し、VRM電源はパッシブ空冷でもVRM電源温度80度以下という非常にタフ(TUF)な性能を発揮しました。
各種I/Oやレイアウトが変わりますが、同設計のVRM電源が採用されたMicroATXサイズの「ASUS TUF B450M-PRO GAMING」もラインナップされているので、コンパクトなミニタワーPCケースで組みたい人にもオススメできます。


次点でのオススメ機種は「MSI B450 TOMAHAWK MAX」です。理由としてはBIOSから電力制限の設定が容易でRyzen 9などの低電力運用が簡単に行えること、BIOS FlashbackやDebug LEDに対応しており保守性に優れること、またVRM電源も比較的に冷えRyzen 9 3900Xを簡易水冷CPUクーラー環境のパッシブ空冷でも対応できそうであることが挙げられます。


「GIGABYTE B450 AORUS ELITE」と「ASRock B450 Steel Legend」についてはRyzen 9を簡易水冷CPUクーラーで運用した時のVRM電源温度が非常に高かったことから順位を落としましたが、TDP65Wで第3世代Ryzenの中でも最も売れ筋なRyzen 5 3600やRyzen 7 3700Xを運用する分にはVRM電源が問題になることはありません。
Ryzen 5 3600やRyzen 7 3700Xと組み合わせるつもりで、デザインや拡張性などその他の要素に魅力を感じるなら選択しても良いと思います。




以上、『主要4社B450マザーボードを徹底比較!第3世代Ryzenにイチオシはどれか?』でした。
第3世代Ryzen一押しは? 主要4社B450マザーボードを徹底比較







検証機材として使用している以下のパーツもおすすめです。



Noctua NF-A12x25 PWM 120mmファン 定格2000RPM PWM対応
Noctua NF-A12x25 ULN 120mmファン 定格1200RPM PWM対応
Noctua
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国内正規代理店Techaceの公式通販 で詳細情報を見る
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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