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どかと解く夏帯に句を書けとこそ  高濱虚子

夏帯を解くというと何か色っぽいですが,この句を最初に読んだとき,「どかと解く」となるとあまり色っぽい感じがしませんでした。袷の時期の帯だったら「どか」という表現も合うと思うのですが,夏帯らしくない気がします。よほど相手が気心の知れた方なのでしょう。人前で帯を平気で解くとは。帯を躊躇無く解く・・・うーん,それも確かに色気を感じさせるような気もしてきました。

エアコンのある時代に生まれてよかったとつくづく感じます。そうでなければ私の場合,夏に着物はありえなかったかもしれません。やっぱりなんだかんだ言って着物は暑い。幸い夏より冬の方が苦手なので多少の暑さは平気です。しかし,汗はどうしたってかきます。驚いたのですが,着物の胸に携帯を入れておいたら表面に水滴が付いているのです。補正のタオルなぞどれだけ汗を吸っているのやら。脱いだときの開放感。帰宅したらすぐに「どか」と解きたくなります。