-クオパティ寺院屋根裏アジト-
おしりハンター協会のアジトに、見慣れないポークルが一人座っている。
この度、じょるのが手塩にかけたパンフレットがようやく陽の目を見て、入団希望の冒険者を迎えられた格好になっている。
おしりハンター協会の団員のほとんどは一度はじょるのと何らかの形で探査をしており、財宝に巡りあったり、死にかけたり、命を賭した笑いのネタを共有したりする中でいつのまにか一団を築いていた。
それ故、純粋な広告で訪れた入団希望者は彼のポークルが第一号という格好になっているのだ。

入団希望のポークルの向かいには、ユニオン首領のポークル「じょるの」が腰掛けている。
ゴホンと咳払いをすると、神妙な面持ちでじょるのが切り出した。

『これよりおしりハンター協会の入団面接を始めます』

アジトにはちらほらと他の団員もおり、皆何かの作業をしている体を装いながら耳を傾けている。
彼等の多くもまた、面接を通過して今ここに居る。

(((入団面接で聞かれることといえば)))

アジトにいる団員全員が同じ質問を思い浮かべる。

『あなたにとって、おしりとは何ですか?』

(((やっぱりそれかー!)))

あるものは笑いを堪え、あるものはおしり哲学に耽る中、入団希望のポークルは面くらった顔で押し黙ると、少しの沈黙の後に口を開いた。


『え~っと、ご質問の意味が分かりません』
『私はトレジャーハンターを志したいのであって、おしりには正直興味がありません』 

アジトが静寂に包まれる。

(オイ、なんだあの悟り世代は!?)
(ムリムリムリ、オレアイツと同じキャンプにいれない)
(ユニオン名からして察しがつくだろうに・・・相手が変態だと)
(まぁ初対面であんな質問されたら俺は殴るねw)

団員達が遠巻きに囁き合う中、じょるのはしばらく考えると言葉を返した。


『うん、なんでもいいから、おしりに対して思うことを教えて下さい』


(折れないwwwww)
(ナイワー、少し譲歩しろよwナイワーwナイワ首領だわ~※参照:盗賊と酒場の少女) 
(じょるのにとっておしりは神以上の存在だからなw)

団員達が遠巻きに、小声で野次を入れる。 

今度こそ困り果てた入団希望者は、「うーん」としばらく考えた後、簡潔に返答を述べた。


『排泄器官です』 


瞬間、アジトに殺意の波動が満ち溢れる。


(((あのポークル、終わったな)))

皆がそう思う中、静かに足を組み替えたじょるのはにこやかに微笑むと面接を締めくくった。

『我々は哲学が合いそうにありません。お引き取りください』


「なんで!」、「不当だ!」と叫びを上げる入団希望者に何とかお帰りいただくと、じょるのはソファに腰掛け、アジト内の団員に問うた。


『お前たちにとって、おしりってなんだ?』


『コスモ(小宇宙)』
『進化の秘宝』
『目の保養』
『絆・・ですかね』

思い思いの団員の言葉を噛みしめると、じょるのは「ザッツラィ!」と叫び天を仰いだ。

※この話は半分フィクションです



おしりハンター協会では入団の際に面接を実施しています!

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